「うふふっ」
「どうしたんですか、ミラージュさん?凄く嬉しそうですけど…」
「あら、マリエッタ、居たの?」
ディプロのブリッジ。ミラージュが珍しく思いっきり嬉しそうにしているのをマリエッタが見つけ声をかけた。
「私ね、今度フェイトさん達と一緒に旅に出れそうなの(はぁと)」
「旅ってディレクターズカット版の事ですか?」
「そう!これでフェイトさんは私の物よ〜(はぁと)」
そのセリフを聞いたマリエッタは目を丸くした。
「えっ!?だってミラージュさん、クリフさんのこと…」
「あんな奴のこと言わないでくれないかしら?」
ミラージュに睨まれ黙り込みマリエッタ。
「人が居ない間にネルに手を出して、しかもその上で他の女に手を出してボコボコにされた人の事なんて知らないわ」
「(うわぁ〜ミラージュさん、クリフさんの甲斐性なし相当怒っているんだ)」
「と・も・か・く、フェイトさんは私が必ずゲットするわ!」
グッと拳を握りしめるミラージュ。
「いいんですか?マリアさんだってフェイトさんの事…」
「リーダーのことは尊敬しているけど、フェイトさんの事になれば話は別よ」
「そうなんですか?」
「そう!」
ミラージュの断言にちょっとばかり戦慄を覚えるマリエッタ。
「あなたもね、いざとなったらビシッと行きなさい。リーベルのような鈍感はビシッといかないと振り向きもしないわよ?」
「えっ?あ、はい!!」
ミラージュのアドバイスを受け顔を明るくするマリエッタだった。
〜END〜