「撃つなら早く撃ちなさいよ…」  
一人の女性が地面にへたり込んでいる。ブロンドのショートヘアーは土埃にまみれ、衣装もボロボロ、体中傷だらけの状態である。  
 
そんな彼女に銃を突きつけるもう一人の女性。彼女の蒼いロングヘアーが風に揺れる。その引き金にかけられた指を引き絞れば彼女は勝利できる。だがその女性はその青い瞳に憂いの表情を忍ばせ銃を下ろしてしまった。  
「なっ!?なんで撃たないの?私はあなたの敵なのよ!」  
ショートカットの女が叫ぶ。  
 
「撃てる訳無いでしょ…。ここであなたを撃ったら私はあいつらと同じ外道に成り下がるわ。それにあなたは…」  
悲しげな瞳でショートカットの女を見つめる女性。  
 
「あなた馬鹿よ、大馬鹿野郎よ!!」  
「確かにそうかもね…」  
 
ショートカットの女の叫びに自嘲気味に答える女。そしてショートカットの女は相手が自分にとどめを刺す気がないと判断するや最後の力を振り絞り手にした銃を自分のこめかみに向けた。  
そして女は自ら命を絶とうとした。だが…。  
 
閃光が走りショートカットの女は右腕に走る激痛に銃を落としてしまった。  
「ううっ、何で、何で死なせてくれないの?」  
痛む腕を押さえ、ショートカットの女が叫ぶ。  
 
「馬鹿!ここで死んで何になるの?他人に勝手に運命付けられて、それに流されていくだけで良いって言うの?馬鹿なこと言わないで!!」  
「…」  
女の叫びにショートカットの女は黙ってうつむいてしまった。  
 
「あなたは誰の物でもない、あなたの運命はあなた自身で切り開いて!お願い、生きて、あなた自身の為に!!」  
そこまで叫び感極まったのか女性はぽろぽろと涙を流し始めた。  
 
<自分の、こんな出来損ないの存在である私を心の底から心配してくれる人が居たの…?>  
そう思った瞬間、ショートカットの女の瞳から大粒の涙がこぼれ落ちた。  
 
「なんで私のことを心配してくれるの?」  
ショートカットの女が弱々しく訪ねた。  
 
「当たり前でしょ、”妹”を心配しない姉がどこの世界に居るっていうの?」  
「私が、”妹”?」  
女の答えにショートカットの女はキョトンとしてしまった。  
 
「本当なら”自分自身”って事でしょうけど、あなたと私は別個の存在。でも遺伝子レベルではほぼ同じ存在。だとしたら姉妹って考えるのが普通でしょ?」  
女は恋人以外にはほとんど見せたことのない笑顔で答えた。  
 
「妹、ね…」  
その言葉に不思議な心地よさを感じるショートカットの女。敵であるはずの女が自分を『妹』と呼んで心配してくれる、そのことが凄く嬉しく思えた。  
 
 
 
それからしばらく後、ペターニの町の宿屋にて。フェイト・ラインゴットは部屋に戻ろうと廊下を歩いていた。  
すると突然マリアが泊まっている部屋のドアが開き、フェイトは誰かの手によって部屋に引きずり込まれてしまった。  
ベッドに倒され起きあがろうとするも女性に押さえつけられいきなりキスをされてしまうフェイト。  
 
「…!?」  
自分にキスをする女性の正体に気づき驚くフェイト。女性の唇が離れたところでフェイトが叫んだ。  
「ジェシー、いきなり何をするんだ!!」  
 
フェイトがジェシーと呼ぶ女性。ブロンドのショートヘアーと衣装を除けばマリアとうり二つの彼女、実はマリアの「妹」なのである。  
だが、マリアは天涯孤独の身の筈、実はこれにはやや複雑な事情が絡んでいた。FD世界のゲーム企業でありフェイト達の世界そのものを作り上げたスフィア社。  
その幹部であるベルゼブルはフェイト達に敗北し辛酸を舐めさせられた。  
 
復讐に燃えるベルゼブルはある画策をする。フェイトの仲間のコピーを作り同士討ちを企てたのだ。だが開発スタッフの造反もあり結局コピーを作れたのはマリアだけだった。  
しかも元々ベルゼブルは開発に関わって居なかったこともあり出来たコピーは完全な物とは言い難かった。  
 
それでも使い物になると判断して送り込んだまでは良かったがマスターであるマリアとの対戦にあっさり敗れてしまう。  
だがマリアは、その出生と生きる目的すら歪められたもう一人の自分に自らの意志で生きていって欲しいと願いとどめを刺さなかった。  
 
ベルゼブルもコピーを作るのに手一杯で色々やっかいな要素(自爆・凶暴化・遠隔コントロール等々)をもう一人のマリアに与えていなかったため、コピーのマリアは  
マリアの妹「ジェシー・トレイター」(ジェシーは亡くなったマリアの養母の名前である)としてマリアと行動をともにすることになったのだった。  
 
そのジェシーにいきなりキスをされ動揺するフェイト。ジェシーが離れると上半身を起こした。  
「ダメだよ、ジェシー。こんな事したら…」  
「何かいけなかったかしら?」  
一方のジェシーはあっけらかんとしたものである。  
 
「いや、僕としてはそりゃ嬉しいけど…。君の姉さん、マリアが黙ってないよ」  
「姉さんが…?」  
フェイトが恐れるのはマリアの怒りだった。フェイトに対する想いが強いマリアだったがその嫉妬心たるやかなりのもので、妹であろうと容赦しないことは容易に想像できた。  
 
「実の妹だろうと君の姉さんは容赦しないと思うんだ、こんな事がばれたら…」  
「私がどうかしたのかしら?」  
 
その声にフェイトはびっくりして部屋を見回した。部屋の片隅にたったマリアが自分とジェシーを見つめている。マリアを視認しフェイトは背筋が凍る思いだった。  
「あ、いやマリアその…」  
しどろもどろするフェイトを後目にマリアは歩み寄るとキスをした。互いに自然に舌を絡めていく。その一方でジェシーがフェイトのズボンのチャックを下ろしフェイトのモノを取り出すとしゃぶり始めた。  
 
「…!?」  
突然の事に驚くフェイト。だがマリアはまるで気にしていないようにキスを続け唇を離した。  
 
「フェイト、安心して、これは私とジェシー、二人で決めたことなの」  
「どういうことだいマリア?」  
「ジェシーもね、あなたの事が好きなのよ。だから二人でフェイトに愛して貰いたいの…そうでしょジェシー?」  
「フェイト、お願い…」  
 
上目遣いでジェシーが懇願する。  
「…判ったよ」  
フェイトは二人の願いを受け入れた。  
 
ジェシーがフェイトのモノを亀頭から竿へと丁寧になめ回す。マリアもそれを観ていて興奮したのかフェイトのモノに舌をはわせる。  
「凄いよ、二人とも凄く上手だ…」  
感嘆の声を上げるフェイト。  
 
二人は夢中でフェイトのモノをなめ回す。フェイトはすぐに限界に達してしまった。  
「二人とも、そろそろ出そうだ…」  
「いいのぉフェイトぉ〜」  
「このまま、私たちの顔にフェイトの精液かけて!!」  
 
そしてついにフェイトは自らの熱い性を解き放った。精液が二人の女性の顔を汚してゆく。  
「フェイトの、精液、凄く熱い…」  
「ジェシー、勿体ないわ…」  
 
ジェシーの顔から流れ落ちる精液をマリアが舐め取る。ジェシーもまたマリアの顔についた精液を舐め取る。淫靡な女性二人の姿にフェイトの心の奥底に秘めた欲望が頭をもたげ始めた。  
「くくくっなんだか凄く楽しめそうだね…」  
フェイトが口元を歪ませ笑みを浮かべる。  
 
「それじゃ、まずはジェシーから頂こうかな?」  
そう言うとフェイトはマリアとジェシーを引きはがしジェシーをベッドに押し倒した。そして半ば破くようにして服を脱がせジェシーの胸に舌をはわせた。  
「ひゃあう、フェイトぉ〜」  
ジェシーが甘い声を上げる。フェイトはますます気をよくしてジェシーの躯をまさぐり始めた。  
 
「フェイトぉ〜お願い!」  
ジェシーが辛そうな声を上げる。  
「どうしたんだい、ジェシー?」  
「お願い、フェイトぉ、私もう…」  
「ダメだな、マリアはきちんとお願いできるんだよ?自分でちゃんと言わなきゃ…ね?」  
「…!」  
 
フェイトの言葉に顔を赤らめるジェシー。だがとうとう我慢できず  
「お願いです、私の、ジェシーのオ○ンコにフェイトのオチン○ンをつっこんでください!」  
あられもないセリフを言ってしまった。  
「いいとも、望み通りにしてあげるよ…」  
そう言ってジェシーの下着をはぎ取り、自らの剛直をゆっくりと挿入していくフェイト。  
だが自らのモノがすんなり入っていくことに違和感を覚えるフェイト。  
 
「ジェシー、君まさか?」  
「ええ、姉さんのデーターが取られた時点で姉さんが非処女だったから、私も…」  
そこまで言ってジェシーは言葉を詰まらせた。  
「くくくっ」  
「フェイト?」  
「いや、僕としてはむしろ好都合かな?容赦なくヤレるからね!」  
そう言うとフェイトはジェシーを思いっきり突き始めた。  
 
「えっ!?こんな、はぁあああん!!」  
甘い声を上げ悶えるジェシー。  
 
その一方マリアは置いてけぼりを食らい、その辛さから自らの胸と陰核をまさぐり始めた。  
「ダメじゃないかマリア…」  
そんなマリアにフェイトが声をかけた。  
「この前おもちゃをあげたろ?あれを使わなきゃ…」  
「…うん」  
 
マリアは頷くと荷物入れからバイブを取り出し、自らの膣に挿入した。  
 
「ああん、フェイトぉフェイトぉお!!」  
自らの胸をまさぐり甘い声を上げるマリア。  
「いい子だよ、マリア…」  
マリアのオナニー姿を見て微笑むフェイト。  
 
「フェイトぉ、お願いもっと私を滅茶苦茶にして!!」  
淫らな声を上げるジェシー。  
 
「いいよ、ジェシー、君もお姉さんに負けないぐらい凄く良いよ…」  
「フェイトぉお〜!」  
ジェシーの躯を抱きしめキスをするフェイト。  
 
そんなフェイトにも限界が近づきつつあった。  
「ジェシー、このまま中に出すよ!!」  
「うん、お願い、フェイト、あなたの精液、私の中に出して!!」  
「それじゃ、そろそろ…行くよ!!」  
 
フェイトは激しく突きまくり、そして最後に一突きするとジェシーの中に自らの性をぶちまけた。  
「ひゃう、あ、熱い!ダメ、意識が…!!フェイトぉ〜姉さん〜!!私イッチャウ!!」  
自分を抱いた男と姉を呼びながらジェシーは絶頂に達した。  
 
「ジェシー…!?ダメ、私も、あああん!!」  
妹のイク姿を見てマリアも絶頂に達したのだった。  
 
マリアの膣でふるえ続けるバイブを引き抜き、フェイトが耳打ちをした。  
「マリア、かわいい妹のあそこを綺麗にしてあげなよ」  
フェイトに微笑まれ頷くマリア。  
 
そしてベッドの上で四つんばいになり、ジェシーの秘部に舌をはわせるマリア。  
「姉さん?」  
フェイトの精液と妹の愛液が混ざったモノを舐め取ってゆくマリア。  
 
「くくっ、今のマリア、なんだかミルクを舐めている子猫みたいだね」  
秘部から愛液を流しながら妹の秘部を舐めるマリアの姿を嬉しそうに眺めるフェイト。  
 
「そのままジェシーを綺麗にしてあげるんだよ、マリア」  
そう言ってフェイトは自らの剛直をマリアの秘部に突き立てた。  
 
「ああん!!そんな、イったばかりなのに…!」  
「二人とも、まだ夜は長いんだ、もっと楽しまないとね」  
そういってフェイトはさらにマリアを突きまくった。  
 
三人の淫らな宴は深夜まで続くのだった。  
 
〜END〜 

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