フェイトには最近、密かに悩みがあった。その悩みは結果から言えば男なら嬉しいことかも知れなかったが、フェイト自身はそのことに困惑するばかりだった。
そんな中、フェイトはさんと両親とそして幼なじみのソフィアと休暇でハイダに行くことになった。フェイトは自らの悩みである『あれ』が出ないことを祈るばかりだった。
「ほら、フェイト、早く早く!」
ソフィアにせかされフェイトはホテルの中を歩いていた。彼女につき合って別の階に行くために転送ルームに来た時、フェイトはホテルの職員のテトラジェネシスのお姉さんと目があった。
「お客様」
係りのお姉さんがフェイトを呼び止める。
「あの、なんですか?」
「お客様にお電話が入っております」
「え。そうなんですか?」
フェイトは少し驚いた。友人連中にハイダに行くとは話していたが、金のかかる惑星間通信をわざわざしてくる奴がいるとは思えなかったのだ。
「ソフィア、先に行っていてくれないか?」
「もう、フェイトったら!早くしてよ!」
ソフィアが一足先に転送装置に入る。
そして部屋にはフェイトと係のお姉さんしかいなくなった。
そして係のお姉さんの顔を見てフェイトは<しまった!>と思った。
お姉さんの顔が赤らみ、フェイトを艶めかしい瞳で見つめている。「あれ」が起きてしまったのだ。
「お客様、お名前は?」
お姉さんが尋ねた。
「…フェイト、フェイト・ラインゴッドです」
フェイトはこの先起こることを思い、暗澹たる気分で答えた。
「それではフェイト様、当グランドティアの、いえ私ミーナ・オーエンスの特別サービスをしたいと思います。さ、こちらへ」
ミーナは持ち場を離れフェイトを誘う。フェイトは従うしかなかった。
ミーナはフェイトをホテルのプライベートビーチの人が来ない一角に連れだした。そしておもむろに彼のズボンのチャックを下ろし、男性器を丁寧にしゃぶり始めた。
フェイトには判っていた。彼女がホテルのサービスみたいなことを言ったけど、本当は違うという事。実のところ、彼女は自分とたまらなくエッチがしたいだけなのだと。
フェイトは最近おかしな「力」を使えるようになっていた。自分と目があった女性を発情させ、エッチをしたくてたまらないようにしてしまうのだ。
その「力」は今のところ自分では制御できないし、いつ発動されるかも判らない。
フェイトはその力のせいで幼なじみのソフィアとも図らずも何回か犯ってしまっていた。実の母相手に力が発動していないのは奇跡だとさえ思っていた。
そして今日、予期せぬ形で力が発動しミーナとセックスすることになってしまったのだった。
「どうですか、フェイト様、私のフェラは気持ちいいですか?」
ミーナが艶めかしく聞く。
「ええ、凄く良いですよ…」
ここまで来たらとことんやってしまうしかない。フェイトは覚悟を決めるしかなかった。
「ミーナさん、僕もう…!」
「フェイト様、構いません。全て飲んで差し上げます」
「くっ!」
フェイトは絶頂に達し、白濁液をミーナの口腔にぶちまけた。力が現れるとフェイトは精力絶倫になってしまう。自分でも信じられないほど射精したのにミーナは全て飲み干してしまった。
「フェイト様、私のいやらしいオマ○コに逞しいオ○ンチンをぶち込んでください」
愛液でべとべとの下着を脱ぎ捨て、秘裂を指で広げてフェイトを誘うミーナ。フェイトはミーナの両手を高さの良い岩につかせ、バックから彼女を貫いた。
「ああん、凄いですフェイト様!もっと、もっと激しく突いて下さい!」
ミーナが悶える。フェイトもミーナの膣があまりにも気持ちいいので激しく突きまくった。そして彼女の胸を制服の上からまさぐっていく。
「はう、フェイト様、もっと私のミーナの胸をいじって下さい!」
あられもない声でミーナは悶えた。
「ミーナさん、僕もう!」
さっき出したばかりだというのにあまりの気持ちよさにフェイトはすぐに限界に達してしまった。
「いいです、フェイト様!私の中にたっぷり出して下さい!!」
「く、でる!!」
そしてフェイトはミーナの一番奥に自らの性を解き放った。
「ああん、良いです、フェイト様、私、もう、ダメ、イッチャウ!!」
ミーナは絶頂に達し、その場にがっくり崩れ落ちた。
その後ミーナは身だしなみを整えるとフェイトに軽くキスをしてその場を立ち去った。
「また、やっちゃった…」
フェイトの心を後悔の念が襲う。どれだけ中出ししてもどういう訳か相手は妊娠しないし、感情的なしこりも残らないとはいえ、フェイト自身は少なからず罪悪感を感じてしまっていた。
<一体どうしてこんなチカラを僕は持っているんだろうか…?>
思い悩むフェイト。だが彼の心の中に
<もし、この力を巧みに使いこなせれば…>
というどす黒い欲望が芽生え始めていた。そして自分でも気づかないうちに口元を歪ませにやりとするフェイト。
そのためにはどうしようかと深く考え込もうとして、フェイトはソフィアのことをほったらかしにしていたことを思い出した。
「いけない、早く行かないとソフィア、怒ってるぞ」
そう考えた直後、フェイトはふ別のことを思った。ソフィアなら格好の練習相手になるかも知れないと。
だが今はともかくソフィアの元へ急ごう。フェイトは一目散にソフィアのいるところを目指した。
<この休暇が終わるまでに力を使いこなせるようになれるか?>
という新しい関心事がフェイトには出来たのだった。
−END−