ここはシーハーツの国境の村、アリアス。かつて戦争で荒れ果てたこの村も両国の和平締結後徐々に復興しつつあった。  
その村の中心部に建つ領主の館。戦争時に主が失われ、今ではシーハーツの隠密クレア・ラーズバードが復興の指揮の為にその館を使っていた。  
 
その一室を生活の場としている一人の青年、それがフェイトだった。世界を滅亡の危機から救った後、身を隠す為もあってこの地に滞在し続けていたのだ。  
様々な施術技術の研究の傍ら、この村の復興にも力を貸していた。  
 
夜も深まった頃、そのフェイトの部屋を一人の女性が訪ねた。  
「フェイトさん、よろしいですか?」  
「あ、クレアさん大丈夫ですよ。今ちょうど暇ですから」  
フェイトにそういわれてクレアは部屋に入った。部屋の中は整理されているが机の上だけは設計図や機械の部品が散乱している。  
かつてなら  
『未開惑星保護条約が云々』  
と口やかましくいっていたフェイトだったが今ではそんな事お構いなしに色々な技術を提供していた。  
今日も今日とてその研究の真っ最中だったのである。  
 
「相変わらずお忙しそうですね」  
「そんなこと無いです。こうして色々やっていると楽しいですから」  
クレアの言葉に陽気に答えるフェイト。  
「ところでクレアさん、なんの用ですか?」  
「それなんですけど…」  
そこまで言ってクレアは部屋にあるある物を指さした。それはフェイトが持ち込んだ地球の暦だった。  
本来このエリクール2号星にも独自の暦があるのだが、他の惑星にいるマリアやソフィアと連絡を付ける時にどうしても地球の暦で調整をとる必要があったのだ。  
 
「地球の暦がどうかしましたか?」  
「ねえ、フェイトさん、地球では2月の14日に女の人が愛を告白して男の人にプレゼントをお渡しするのですよね?」  
そういわれてフェイトはかつて暦を見せながら地球の行事についてクレアに教えたことを思い出した。  
「そうですよ…。でもクレアさん、なんでそんなことを?」  
確かに地球の暦から行けばもうすぐバレンタインデーである。しかしクレアがバレンタインデーについて聞いてくる理由がフェイトには理解が出来なかった。  
「まさか、だれかプレゼントを渡したい人がいるんですか?」  
「ふふっフェイトさんって結構鈍感なんですね」  
フェイトの言葉に微笑むクレア。フェイトはますます訳が分からなくなってしまった。  
 
すると突然クレアは自らが纏っていたものをするすると脱ぎ始めた。瞬く間に一糸まとわぬ姿になるクレア。  
「わわっクレアさんいきなり何をするんですか!?」  
当然のように驚くフェイト。だが一方のクレアは真剣な眼差しでフェイトに語り始めた。  
「フェイトさん、私が好きな人はあなたなんです」  
「えっ!?」  
突然の告白に驚くフェイト。  
 
「でも私にはフェイトさんにお渡しできるプレゼントが思い浮かびませんでした。どんな高価な宝石も装飾品もフェイトさんの輝きに比べたら劣ってしまいます。だから…」  
「だからフェイトさん、私の躯をあなたに捧げます。永遠の愛の誓いとして」  
世界を救う戦いの間、フェイトは恋愛事とは無縁に近い状態だった。周りに女性は多くいたが  
『共に戦う仲間』  
という以上の認識をフェイトは戦いの中で持つことが出来なかったのだ。  
『鈍感』と言われればそこまでかもしれないが、実際身近に自分を好いてくれる人がいることに全く気づいていなかったのだからやはり鈍感と言う他はない。  
「クレアさん…、僕なんかで良いんですか?」  
「もちろんです、それとよそよそしくさん付けしなくていいです。『クレア』って呼んでください」  
「クレア…」  
 
フェイトはクレアの躯を抱き寄せるとそっと口づけをかわした。そしてその間にも右手を彼女の秘部へと持っていく。既にクレアのアソコはしっとりと湿り気を帯びていた。  
蔭核を親指のこねるようにしながら指を中に差し入れていく。クチュクチュといやらしい音が部屋に響く。  
「あん、フェイトさん…」  
甘い声を上げるクレア。フェイトは気をよくしてさらに指でかき回した。  
「フェイトさん、お願いです。フェイトさんの熱いのを下さい…」  
半ば涙目になりながら懇願するクレア。  
「判ったよクレア…」  
そういってフェイトはクレアをベッドに寝かしつけて自らの剛直をクレアに突き立てていった。  
「あ、はぁああ、フェイトさぁああん!」  
嬌声を上げるクレア。フェイトはゆっくりと挿入すると徐々にグラインドさせるスピードを速めていった。  
 
「クレア、クレア…!」  
相手の名を呼びながらつきまくるフェイト。  
「ああ、いい!フェイトさんの凄くいい!」  
悶えるクレア。  
そしてフェイトに限界が近づきつつあった。  
「クレア、中に出すよ!」  
「いいです、フェイトさんのをいっぱい中に出してください!!」  
フェイトは腰の動きを早めラストスパートに入った。  
「クレア、イクよ、もう、ダメ!出る!!」  
どくどくどく  
フェイトの熱い性がクレアの中に流し込まれる。  
「あつ、フェイトさんの熱い!もうダメ、私イッチャウ!!」  
クレアはフェイトの性を受け絶頂に達したのだった。  
 
膣にこれでもかと出し続けた後、フェイトは自らのものを引き抜いた。だがしばらく自慰もしていなかったせいかフェイトのモノは衰えを知らず堅さを誇っていた。  
「フェイトさん…」  
息を切らせながらクレアがフェイトを呼ぶ。  
「なんだい、クレア?」  
「お願いです。まだ躯が熱いんです。フェイトさんのをもっと下さい…!」  
クレアもまた女の躯の疼きが収まらずフェイトを求めていた。  
「今度はこっちに下さい…」  
愛液で濡れ濡れとなった菊門をつきだし悶えるクレア。  
 
「判ったよ…」  
そういうとフェイトはクレアのアナルに剛直を鎮めていった。  
「ひぎぃ!フェイトさんの、大きい!」  
アナルを犯され悶えるクレア。フェイトはそんな彼女を抱きかかえるようにするとさらにクレアをついた。そして自分の精液とクレアの愛液でぐしょぐしょになった彼女の膣を指でかき回した。  
「いいのぉ、ふフェイトさん、もっとクレアを犯してください!!」  
「判ったよ、気が済むまで犯してあげるよ!!」  
フェイトは気をよくしてさらにクレアをついた。  
「フェイトさん、私もう…!」  
「クレア、僕も!!」  
そしてフェイトはクレアのアナルに勢いよく自らの性をはき出した。  
「あ、熱い、もう意識が…ああああん!!」  
フェイトの性をアナルに受け、クレアはとうとう気を失ってしまった。  
 
翌朝何事も無かったかのように挨拶を交わす二人。個人的な思いとは別に救国の英雄とクリムゾンブレイドの一角が恋仲になったとなれば大騒ぎになってしまう。  
そうならない為にしばらくは表向きは静かにいようと二人で決めたのだ。  
この日以来フェイトはますます研究に励み、クレアは復興の仕事を精力的にこなすのだった。  
全ては二人の明るい未来の為に。 

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