舞台はペターニ  
「違いますよ、ここをこうやって・・・」  
「こ、こうですか?」  
ファクトリーから男性の声と女性の声が聞こえる。  
今、世界・・・いや銀河そのものが危機に陥っている。  
すべての創造主ルシファーによってすべてが破壊されつつある  
すでに破壊された銀河系もある。銀河連邦軍は手も足もでないという始末  
一刻を争う事態になっている。  
フェイトはルシファー対策としてアクセサリーをここペターニで作成している  
「ああ!それをそうやったら・・・」  
(くつじょくのかみかざりができました)  
「またこれか・・・はぁ・・・」  
フェイトが思わずため息をもらす。  
「失敗は成功の基、さぁもう一回やってみましょう」  
フェイトと一緒に細工をしているフェザーフォルクの女性、スターアニスはフェイトにニコッと笑顔を見せる  
本来ならチリコとスターアニスが一緒に細工をするはずだったが、チリコは急用でサーフェリオに一時帰宅してしまった  
パーティではソフィアが一番細工は得意なのだが料理を作成するため細工まで手が回らないらしい  
なのでフェイトとスターアニスが一緒になって細工をしている  
「やっぱりホーリィシンボルは難しいですね」  
 
チリコさんやソフィアさんがいれば作成できると思うんですけど・・・まぁ私たちががんばるしかないですよ」  
そこにクリフがやってきた  
「おい、フェイトお前まだやってんのかぁ?お前じゃアニスちゃんの邪魔になるだけだろ?なぁアニスちゃん?」  
クリフがフェイトに嫌みっぽく言う  
「そ、そんな事は・・・」  
スターアニスが「そんなことはないですよ」という前にフェイトの反撃が始まった  
「う、うるさい!しょうがないだろ だったらお前やってみろよ」  
「俺には最初っから無理だから機械の方やってんだろうが」  
「大体お前は・・・」「んだと!」  
二人の口論が始まった。これを止められるのはネルかミラージュだけ  
「あの・・・」  
スターアニスが口を動かすが二人には聞こえていない。  
その二人の口論はまるで子供の口喧嘩・・・外まで聞こえてしまうというありさま  
そこに偶然ファクトリーの前を通りかかったネルがその争いに気が付いた  
「!?またやってるのかい・・・あの二人は・・・」  
そう言ってネルはファクトリー扉をおもいっきり開けた  
「あんたらなにやってんだい!!」  
「「!」」  
二人はネルの怒鳴り声で口論していた口を閉じ、ネルの方を恐る恐る見た  
二人の目に飛び込んできたのはネル・・・しかも攻撃態勢  
二人はしょうがなくただただ土下座するしかなかった。  
「まったく・・・あんたら・・・子供じゃないだろ?」  
「だってしょうがねえじゃねえか、こいつが・・・」  
「僕は何も悪くないだろ!お前が・・・」  
「んだと!」「なんだよ!」  
「あんた等・・・一回死なないとそのバカは治らないみたいだね・・・?」  
「「すいません」」  
二人はまた深く謝った。 
 
ともかくクリフ、あんたはここには用はないはずだろ?だったらさっさと元の場所に戻りな」  
ネルが上目遣でクリフに言う。  
「わぁったよ、じゃあなアニスちゃん!」  
クリフはそう言ってファクトリーから姿を消した。  
「さて、私もまだやることが残ってるんでね行かせてもらうよ」  
ネルもそう言ってファクトリーから姿を消した。  
「すいませんアニスさん」  
「いいんですよ、それに二人を見ててすごくおもしろかったですから」  
スターアニスはそう言ってニコッと笑顔を見せる  
(すごく良い笑顔をするんだな、アニスさんは)  
フェイトはそのアニスの笑顔に思わず見とれてしまった。  
「や、やだフェイトさん、そんなに見つめないでくださいよ」  
スターアニスが顔を赤く染めながら言う。  
「あ、ああ!すいません・・・」  
フェイトもまた顔を恥ずかしそうに頭をポリポリとかく  
「じゃあやりましょうか」  
フェイトが気合いを入れ、細工が再開された  
「ふ〜んやっぱりな、フェイトの奴・・・くくくこれであいつの弱みが握れたな」  
その一部始終を隠れて見ていたクリフはそう言ってどこかへ消えた。  
 
そして時間は刻々と過ぎ、日が沈み空には満天の星空  
「今日はこれぐらいにしましょう、フェイトさんいい感じに上達してますよ!私もがんばらないと〜」  
「まだまだアニスさんにはかないませんよ、じゃあまた明日もよろしくお願いします」  
フェイトはそう言ってファクトリーから姿を消した。外に出ると突然聞き覚えのある声した  
「よう、お終いか?」  
扉の近くにその声の主はいた。  
「なんだよ、クリフか・・・」  
「なんでぇ素っ気ねぇなぁ〜」  
クリフが少しいじけたように言う。  
「何か用なのか?」  
フェイトがクリフに問いかける。  
「ん?ああ、まぁちょっと付き合えや」  
クリフはそう言うとペターニの町の酒場にフェイトを連れて行った  
中は比較的空いていた。  
 
「で、こんなとこまで連れてきていったい何なんだよ?」  
フェイトはそう言ってコップに入っている水を飲む。  
クリフの顔はやけに二ヤついている。  
「簡潔に言うぜ、お前アニスに惚れてるだろ?」  
「なっ!?何を訳の分からないことを言ってるんだよ!」  
「何ってお前、本当の事を言っただけだろうが なぁ、そうなんだろ?惚れてんだろ?」  
「う、うるさい!大体何を理由にそんな・・・」  
クリフはジョッキに入っていたビールを飲み干し  
「お前のアニスを見る目、ほかの奴等を見るときと全く違うからな、マリアやソフィア・・・とは全然違う」  
フェイトはクリフにここまで言われ、返す言葉が見つからなくなってしまった  
「全くお前はわかりやすい奴だよな、さぁ言え、お前の答えをよ」  
「そ、そうだよ!僕はアニスさんが好きさ!これで文句はないだろ!」  
フェイトはそう言ってクリフの二杯目のビールを奪い一気のみした  
「バ、バカ!それは・・・」  
クリフの飲んでいるビールはこの店でも一番度数の高いやつである。酒を飲んだこともないフェイトには自殺行為であった  
「ク、クリフばかやろぉぅ〜僕はぁアニスさんが好き・・・す・・・・」  
{ドガァッ}  
フェイトは意識が吹っ飛んでぶっ倒れてしまった  
「言わんこっちゃねぇ、しかも最後は開き直りやがった」  
クリフはハァ〜とため息をつき、フェイトを肩に持ち上げ宿屋に戻っていった。 

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