明日に向けて、少しだけ書いてみました。  
相変わらず鬼畜気味ですが…書き手の愛情がゆがんでいるだけですので。  
 
時は十二月二十四日、カルサア修練場の狭い一室に三つの人影が動いた。  
「メリー!クリスマースッ!」  
パンッ!パパパンッ!  
フェイトのかけ声と共にクラッカーが割られる。  
テーブルには修練場のおかみさんが作ってくれた色とりどりの料理が並んでいる。  
が…  
「………おいっ!」  
クリフの低い怒鳴り声が部屋中に響きわたる。  
「なんで男三人でイヴの食卓を囲まなきゃならねぇんだよ!」  
今にもテーブルにフラッシュチャリオットを叩きこみそうな、鬼気迫る形相。  
「そんなこと言ったって、クリフは先週ミラージュさんにこっぴどく嫌われたばっかだろ?」  
黙々と豚足をかじりながら、フェイトが先週の浮気発覚事件を掘り起こす。  
「縁が戻るまでは大人しくしてろよ。まったく…何が不満なんだ?阿呆。」  
何気ない顔でサラダをつまむアルベル。  
「万年女日照りのアーリグリフ兵には分かんねぇだろうよ!」  
しばらく何かを考えるようにうつ向き、突然バンっとテーブルを叩く。  
「よしっ、フェイト!ネルだ、ネル呼んでこい!」  
言うやいなや、ぐいぐいとフェイトを扉の方へ押しやり始める。  
「な、なんでネルさんなんだよ?」  
「あぁ、ディプロのヤツらはミラージュの手が回ってるからな。  
ソフィアじゃお前の一人勝ちだし、お子様のスフレを誘うわけにもいかんだろう。」  
「一体何をする気だい?」  
いぶかしげに聞くフェイトに、クリフは人指し指を立てながら得意そうに説明する。  
「みんなで口説くんだ。そして見事に彼女のハートを射止めた者がベッドで二次会。最高だろ?」  
一転して楽しそうに喋り出すクリフ。その目にはもう未来のヴィジョンが映っているようだ。  
 
「阿保。ネルはお前みたいなくそ虫には見向きもしねぇよ。」  
アルベルの言葉にピクっとこめかみをひきつらせるクリフだが、  
「そうか、お前女口説いたことなんてないんだろ。なんたってアーリグリフだからな。」  
勝手にひとり頷く。  
「黙れくそ虫!ネルはお前のもんじゃねぇ、俺のもんだ!」  
「お、やる気満々じゃねえか。やるか?」  
「やってやるよ!」  
勝手に白熱しはじめる二人。  
その中にフェイトが割ってはいる。  
「まぁまぁ、そんな二人のために、今日は特別なケーキを用意したんだ。」  
ガラガラと大きな音を立てながら、柱の影から大きな台車を引っ張ってくる。  
「「ケーキなんかよりネル連れてこ…」」  
振り向いた瞬間、二人の言葉が止まった。  
「「ネル……!?」」  
台車の上には素肌の上に生クリームや苺、チョコレートなどをコーディングされたネルが仰向けに横たわっていた。  
顔は向こう側を向いているせいで見えないが、あの赤い髪は間違いなく…  
「ネルさんを連れてきました。」  
言動と裏腹に爽やかな笑顔で話すフェイトに、  
「「フェイトー!!」」  
クリフとアルベルの打撃が同時ヒットする。  
「「俺のネルを傷モノにしやがって!」」  
ぴったりと息の合う二人。  
しかし、言葉とは裏腹に二人の視線はネルの身体に向けられていた。 
 
倒れるフェイトなぞ見向きもせず、ネルのそばに立つ二人。  
目の前には白くデコレーションされて仰向けに横たわっているネル。  
残念ながら、赤く染まっているであろう顔は向こう側に向けられてしまい見ることはできない。  
「これは…」  
「食っていいってことだろうな。」  
妖しい笑顔になった二人の手がネルに伸びようとした時、  
そむけられていた顔がくるりとこちらを向き、  
「あんたら…いますぐ帰りな!触ったらただじゃおかないよ!」  
一喝する。  
「おい…フェイト?どういうことだ?」  
返事はない。クリフが振り向いた先には、床にのびているフェイトの姿。  
「ふん、怖じ気付いたのか?くそ虫。」  
「アルベルっ!それ以上近づいたら本当に…」  
「おびえながら脅しても無駄だ。クリフ!ネルはもらったぜ!」  
高笑いするアルベル。  
「アルベル…よし!俺もやったろうじゃねぇか!」  
拳を打ち鳴らし、未来を捨てた漢達がネルに襲いかかった。  
「あんたら…最低だよっ!」  
「聞えねぇ!」  
重力をものともせずに上を向く双丘、生クリームが飾り付けられた右胸にクリフがむしゃぶりつく。  
「うぁっ…!」  
生暖かい舌の感覚に思わず顔をしかめるネル。  
甘いクリームの味に、わずかにネルの味がする。きめこまやかな肌の絶妙な舌触り。  
「おいおい、こりゃ予想以上にかなりの上物じゃねえか。なぁ、アルベ…って何やってんだお前は!」  
ふんどしを外し、半裸の状態でネルの下半身に近づくアルベル。  
「何って決まってるだろう?」  
「いきなり挿入れるヤツがあるかっ!」  
「…何かあるのか?」  
いぶかしげな表情のアルベルを引っ張ってくる。  
 
「よぅし、じゃあ教えてやろう。ほら、まずこうやって胸をいじってやんな」  
「ほう…」  
クリフの動きを真似るように逆側の膨らみを揉み始める。  
「くっ…あ、あんたら…あっ……アルベルっ…強すぎるっ…」  
両胸から伝わる激しい刺激。  
今までに度重なる調教じみた愛撫を受けてきた身体は、強すぎる愛撫にも反応してしまう。  
「おいアルベル、もう少し優しくしてやれよ。嫌われちまうぞ。」  
「そ、そうか…」  
真剣な顔つきで胸に向き合うアルベル。両の手がパン生地をこねるように動く。  
「あぁっ…ふ…二人ともっ…んっ…や、やめろっ…!」  
ネルが身体を揺すると同時に、かすかに金属音が鳴る。  
「ん?……おいおい、拘束具まで填めてやがる。フェイトもあんな顔して結構えげつねぇな。」  
両手両足四箇所と腹部を台車に縛りつける拘束具の下で、ネルのしなやかな肉体が静かに暴れていた。  
「よし、アルベル。次は舌で舐めてやれ」  
手についた生クリームを舐めとると、そのクリームを引き延ばされた薄白い、白桃のような胸にかぶりつく。  
「ふぁっ……クリフっ! んんっ…やめっ……」  
「なるほどな。こりゃうまそうだ。」  
夢中な様子で胸を揉んでいたアルベルも口をつける。  
「あぁっ…ちょっと…あんたら…んっ…や、やりすぎだ…んぅっ」  
「やりすぎ?まだまだ序の口だぜ?」  
苺のように赤くツンと立って胸をデコレートしている頂点の突起を食べる。  
赤ん坊のように吸い付き、舌で転がし、甘噛みする。  
「ああぁっ! クリフッ! 強すぎるよ! んんんっっ!」  
 
拘束具のせいでほとんど動かすことの叶わぬ身体。  
発散できないウズきが肉体にたまってゆく。  
「しかし感度が良すぎるな…フェイトのヤツにしつけられたのかぁ?」  
物凄い吸引力。何かを引き出そうとするかのように激しく吸われる。  
しかし普通ならば快感を通り越して痛みを感じそうな刺激も、快感へと変換されてしまう。  
自分のものなのに、まるで意志とは無関係に熱くなってゆく身体。  
「んぁぁっ! ダメだよっ! やめておくれよぉ!」  
「…そうだな。」  
すっと胸が楽になる。とたんに減った刺激の情報量に切なくなり、その部分がウズく。  
「あっ……」  
突然のキス。  
クリフの顔とネルの顔が重なる。固く閉じた紅唇をこじ開けようと舐める舌。  
背けようとする首が両手で押さえられる。  
アルベルの愛撫に鳴いた瞬間、口内に侵入された。  
「んー!んんんんっ!」  
噛みちぎってやろうとするが、顎が下がらない。貪るように舌が絡み付いてくる。  
息苦しくなったのを見越したかのように唇が離れた。  
「好きだぜ、ネル」  
意表をついた告白だが、  
「あ…あんた…みたいの…だい…きらい…だよ」  
疲労した舌を必死に動かし拒絶する。  
ふっと笑うクリフ。  
「最後にもう一度聞かせてもらうぜ!」  
クリフの舌が、鎖骨の窪みを通り、放置された双丘の一つを上る。  
そのまま頂点に挨拶をすると、胸の傾斜を転がり落ち、腹へ、臍を通過し、太腿から爪先へゆっくりと線を引く。  
「ふぁっ…あぁぁっ……ひぁっ!」  
生クリームとチョコレートとネルの健康的な肌が舌の軌跡を形作る。  
 
「さてと。アルベル、上はお前にまかせた。」  
「…わかった。」  
以前なら反発してきただろうが、夢中になっているアルベルには上だろうが下だろうが関係なかった。  
右胸に吸い付きつつ、左胸をパーの形で押し潰す。柔らかそうな紡錘型が指によって四つの盛り上がりにかわる。  
「くぁっ! アルベル…っ! ぅんっ!」  
かつての敵将を睨みつけながら、何か言ってやりたいが言葉が出てこない。  
「もう大洪水だなここは。」  
クリフが生クリームと愛液の混ざりあった秘部に手をのばす。  
「ひぁっ! そこは…そこはやめっ……やめろっ! あぁぁっ!」  
淫らな口を広げる。粘着質な液体が糸を引いた。  
「……膜がねぇ!フェイトのヤツやりやがったな。しかも毛まで剃り落とすたぁ…陰険な野郎だぜっ!」  
そのまま突きこまれた指が激しく、しかし優しく動く。  
「ちょっ…やぁっ! やめっ! ひぁぁっ!」  
だんだん手慣れてきたアルベル、感じる場所を知っているようなクリフの二人の動きが、ネルをどんどん高みへ押し上げてゆく。  
「だめっ! やだよっ! ふぁぁっ!」  
クリフの舌が秘部の少し上、すっかり膨れ上がった突起に触れ、  
アルベルの舌が残ったクリームを拾うように身体中を這う。  
それぞれの手も動きを早め…  
「だっ だめっ! あぁぁっ! イくよっ! イっちゃうよぉ!」  
何も考えられなくなり、拘束具がひきちぎれるぐらい激しく、全力でもがく。  
唯一自由に動く首は、筋肉痛になりそうな運動量。  
「うぁあっ! ああぁぁあぁぁっっ!!」  
台車が大きく揺れる。渾身の力をこめて大きく叫んだ。  
激しく呼吸をしながら、身体が疲労でぐったりとなる。  
アルベルの少し驚いたような視線が目に入り、慌てて顔を背ける。  
「さて…じゃあフィナーレに移るか。」  
クリフの下半身が露出し……  
 
「ここね!」  
ゴゥンという轟音と共に、真ん中が陥没した鉄扉が反対側の壁にぶち当たった。  
「ミ…ミラージュ……」  
鬼でも現れたかのように顔をひきつらせるクリフ。うるさそうに眺めるアルベル。  
ともに下半身半裸の二人。  
「クリフ…?何してるのかしら?」  
「いや…これは…」  
直後、問答無用のエリアルレイドが二人を強制的に黙らさせた。  
「ネルっ!」  
マリアがネルに駆け寄る。  
「マリア…ミラージュ…ありがとう助かったよ。」  
 
 
ディプロの一室。外から鍵をかけられた部屋に、クリフとアルベルが正座している。  
「「なんでフェイトは許されるんだ…」」  
あの場でマリアとミラージュが下した状況判断。  
『クリスマスパーティに遊びにきたネルに対し、クリフとアルベルが止めようとするフェイトを黙らせて暴行に及んだ。』  
ネルもフェイトもこれに同意し、かくして二人は危険人物扱いされるようになった。  
 
事の経緯は、クレアとネルの秘密の関係を知ったフェイトが、それをネタにネルをゆすり女体盛りを提案。  
フェイト曰く場を盛り上げるために使う予定だったが、事が狂ってしまった。  
幸いにも本番がなかったため、フェイトはなんとか事なきを得ることができたのだが…  
 
「フェイト…」  
鋭い目つきでフェイトを射抜くネル。  
「ごめん…」  
「許すつもりはないけど、もうこれで終わりだよ。」  
「あんなことをするつもりは…」  
「信じられないね。…でも、秘密はばらさない。もうそれに関して干渉しない。これは信じさせてもらうよ。いいね?」  
「うん、分かってる。」  
「よし。」  
優しげな表情になると、バシッとフェイトの頭を叩き、ネルはシランドへと向かった。  
 
 
「クレアッ!」  
シランドの空き家。  
イヴから一夜明けた今日、毎年恒例のクリスマスパーティをするためにクレアが待っている。  
元気よく扉を開けると、クレアの姿が飛び込んでくる。  
「ネル…聞いたわ。大変だったでしょう。」  
「ううん、そうでもないよ。」  
笑いながら、  
「あいつら、クレアより全っ然下手だったからね。」  
小綺麗な部屋。  
クレアの手作り料理の乗ったテーブル、シャンパンやワインの入った冷蔵庫が並び、  
そして、部屋の大きさには不釣り合いな大きめのダブルベッドが設置されている。  
クレアとネル二人だけのクリスマスパーティが始まる。  
 
not to be continued... 

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