「はぁ〜〜〜〜〜〜っ・・・・・・・・・・・・」  
 
 
大通りで露店や商店が大勢の人々を賑わせている王都シランド。  
そのシランドの町の片隅にある職人ギルドのファクトリーの薄暗い工房内に、クラウストロの筋肉もりもり  
マッチョことクリフ・フィッターの憂鬱そうな長い溜息が響いた。  
 
クリフは机に突っ伏しながら、なにやら疲れきっているとも見受けられるような顔を横に向け、自分の顔の  
すぐ横にある、山のように積んである大量のアダルトDVDに視線をやりながら、そのうちの一つを  
けだるそうな手つきで取り、目の前にある再生デッキにディスクを入れると、今まで何もなかった空中に  
平面映像が現れ、それと同時に犯されている裸の美女の動画と喘ぎ声が聞こえ始めた。  
 
「あん、はぁあ!!イイ、そこ・・もっと突いてぇ!!ああん!!」  
 
美女が大声で喘いで犯されていることに対する喜びを感じ、なおかつ更なる快楽を男に求めるという淫乱  
極まりないシーン。  
普段のクリフなら「うおお!!」などという奇声にも似た喜びの声を上げながら鼻血をブバーッと垂らし  
即座に画面にかじりついていただろう。  
だが今のクリフはそんな動画が流されているにもかかわらず、動画を再生する前と同じ体勢を買えずに  
虚ろな目で動画を見ており、手を股間にやる意欲すら沸いてなかった。  
やがてクリフはデッキの停止ボタンを押して画像を消すと、再び彼は溜息をついた。  
 
「・・・・ダメだ・・・・・もう相手がミラージュじゃねぇと性欲すら起きねぇ・・・・」  
 
そう呟くクリフ。  
このところ彼は、クォーク内におけるパートナーでもあり、たまったストレスをお互いの肉体で解消しあう  
セックスフレンドでもあったミラージュと、エクスキューショナとの戦いもあって長い間ご無沙汰であった。  
その溜まりに溜まった性欲は、最初の時期はエロDVDを鑑賞しながらの自家発電でなんとか発散させて  
いたものの、ミラージュの肉体美しか受け付けなくなり始めた彼の脳神経は最近ではAV女優では  
満足という反応を示さなくなっており、抜きたくても抜けない微妙な状態が既に3週間続いていたのだった。  
 
ミラージュは一応クリフや他の仲間達と共にシランドにいるのだが、根が少々生真面目なミラージュは  
銀河系で起こっている問題が解決するまでクリフとの性行為に乗り出すような気配は微塵もなかった。  
 
 
「あ〜・・・俺ぁどうすればいいんだ!!くそっ!!」  
 
溜まりまくった晴らしようのない性欲から来るストレスによる苛立ちのために、イスからガタンと  
乱暴に立ち上がってゴミ箱や木箱を蹴飛ばし始めるクリフ。  
しばらくは周りの物にやつあたりしていたが、やがて疲れたのか、また元のイスに座ってしまう。  
そうしてまた意気消沈状態に戻ろうとした丁度その時、ふとクリフの頭にある案が浮かんだ。  
 
「そうだ!ミラージュを適当な理由で呼び出して、そこで無理やり・・・いや、そんなことしたら  
 逆に滅されるな・・・。」  
 
一瞬、ミラージュが相手してくれないなら無理やりにでも相手させる、俗にいうレイプでもしてやろうかと  
思ったが、彼女と自分との実力差を考えてみれば逆にクリフに制裁が下されるのは火を見るより明らかであり  
再びクリフは腕を組んでその場で考え直す。  
すると、10秒もしないうちに彼のCPUはまた別の答えを弾き出した。  
 
「そうか・・・・アイツにクスリを混ぜた飲み物飲ませて、ヤル気を起こさせて向こうからこっちに  
 ヤリたいって言わせるような状況にするってのもありだな・・・・・そうすりゃ制裁くらう可能性  
 ないし・・・・・・・これはいけるぞ・・・・」  
 
そう呟いたクリフはニヤリと不気味な笑みを浮かべると、ミラージュを酔わせるためのクスリの調合の  
ために机に向き合い始めたのであった。  
 
二日後  
 
 
「いやーっ、シランドって町はホントに食い物がうめぇえなー!!」  
 
陽が高く昇った午後二時、シランドの中央通りを一人のメノディクス族の少年ことロジャーが  
両手に綿飴を持ってモシャモシャとほおばりながら市中を食べ歩きしていた。  
彼は午前9時ごろからシランド城の自分用の宿室から抜け出してシランドの町に繰り出しており  
かれこれ5時間以上食べ続けていた。  
だがメノディクスの特性なのか、ロジャーは長時間食べているのにも関わらず腹は膨れず  
体重もまるでといっていいど増えないのである。  
 
それはさておき、そろそろ食べ歩きにも飽きてきたのか、ロジャーは両手に持っていた綿飴を  
一気に食べつくして、口の周りをゴシゴシと服の袖で拭うといたずらっ子っぽい目つきで  
 
「さぁて、ここんとこファクトリーに閉じこもりっきりにバカチンでもからかいに行くじゃんよ!!」  
 
そう言うと、ロジャーは小走りでファクトリーへと走っていった。  
 
ロジャーがファクトリー前に着いたのは、大通りから小走りで走って5分後のことだった。  
最初は道が複雑で迷い、10分・20分と掛かってしまったのだが、今では完全に道順を覚えて  
迷うことはなくなった。  
ロジャーはまず中の様子を確かめるべく、ファクトリーの窓の下にそこら辺にあった木箱を置き  
その木箱の上に乗って中をのぞいてみると、そこには何やら白衣に身を包んだクリフが様々な  
薬品を調合している姿がある。  
 
「バカチンが調合?おかしいな、あいつの専門は鍛冶のハズなんだけど・・・・・・。」  
 
そう疑問に思いつつ様子を見続けていると、突然クリフが万歳の動作やガッツポーズをし始めた。  
二重ガラスの窓越しのため声こそ聞こえないが、少なくともクリフの前にある机の中心に黄色い  
液体の入ったビーカーがあることから、どうやら調合クリエイションに成功したらしい。  
 
「ほー・・・あのバカチンが調合に成功したじゃんよ・・・・。だけど、一体何なんだ  
 ありゃ?」  
 
そう腕組みをしながらロジャーは、机の上にある黄色い液体入りのビーカーをまじまじと見つめる。  
だがそうやっていても答えが分かるわけではない。  
 
「よぅし!ここは突撃レポートじゃんよ!!」  
 
そういう結論に達したロジャーは木箱から飛び降りると、すぐ脇にあったドアを蹴り開けて中に突入した。  
バァァアンッ!!!っと派手な音がファクトリーの中に響く。  
 
「うおあああっ!!!!??」  
 
あまりに突然の音に、一人でフィーバーしていたクリフは大昔のコントかと勘違いするほどの驚きの  
リアクションを見せ、その拍子にクリフの体が机に思い切りぶつかり、机の上にあったもの全てが  
一気に空中に舞った。  
 
 
「やいバカチン!!一体なに作ってるじゃんよ!!!」  
 
そんなクリフにお構いなしにロジャーは、片手を腰に当てながらクリフの方にズビシと指を指した。  
だがクリフは、体の机とぶつけた部分に手を当て、床を転がって苦しがっており、返答どころではなかった。  
 
「うおおお〜〜っ!!腰があああ〜〜〜〜〜っ!!」  
 
高速で床を転げまわるクリフ。  
 
「バッカでぇ、腰うってやんの・・・。」  
 
ロジャーはそんなクリフの様子に嘲笑の笑みを浮かべながらぼそりとつぶやく。  
そしてようやく立ち直ったクリフは、ロジャーに鬼のような形相で詰め寄った。  
 
「この大バカ野郎!!!なんでもっと静かに入ってこれねぇんだ!!おかげで驚きまくって  
 腰打ったじゃねぇか!!数年前起こした腰痛が再発したらどうしてくれんだよっ!!!」  
 
「そんなの知ったことじゃねいじゃんよ!」  
 
あの程度のことで勝手に驚いたそっちが悪いとでも言わんばかりのロジャー。  
 
「あんだとこのクソガキ!!!もう今日という今日は勘弁ならねぇ!!てめぇなんかタヌキ鍋にして食っ・・  
 ・・・・・」  
 
突然セリフを止めたクリフに、ロジャーは違和感を覚えた。するとクリフの顔はしばらくして見る見るうちに  
青ざめていき、そのままクリフはギ、ギ、ギギ、という錆付いた歯車が動くような音を出しながら首を  
机の方に向けると、そこには先程のクリフのリアクションのせいでごちゃごちゃになった薬品や、割れた  
試験管の数々が悲惨な状態で散乱しているのだ。  
 
「・・・・って、やべえ!!完成品は!?オレの血と涙の結晶の完成品はどこだ!!?」  
 
ロジャーに対する叱責などすっかり忘れて、ファクトリーのあちこちを探し回る筋肉白衣。  
そんなクリフの必死そうな顔と現在の状況を見て、さすがにクリフに悪いことをしたという罪悪感が芽生えてきた  
ロジャーは、クリフと一緒になってビーカーを探そうとした。  
その時、ロジャーの鼻に今まで臭わなかった変な臭いが漂ってきた。コーヒー豆と青汁を混ぜ合わせたような  
臭いだ。  
 
「クンクン・・・・・なんだ?この臭い?」  
 
クリフもその臭いに気がついたらしく、しきりに鼻を嗅いでいる。ロジャーは鼻を嗅がせながら臭いの強い方へと  
顔をやってみると、その先には薪のくべ口が開いたまま釜戸内部で激しく炎が上がっている料理釜。  
 
「・・・まさか・・・・・・」  
 
クリフの顔がまるでこの世の終わりがきたかのような顔になり、顔色も更に青ざめた。恐る恐るクリフが目を  
凝らして竈の中を見てみると、そこにはカラのビーカーが炎に熱せられていた。中身はもちろん竈の中で  
ぶちまけられていたようだ。  
 
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!なんてこったぁーーーーーー!!!!!  
 全部おまえのせいだチクショォォーーーーーーー!!!!!」  
 
「うわぁ!!お、落ち着くじゃんよデカブツ!!!」  
 
再びくいかかるクリフに慌てふためるロジャー。そんな二人は、竈の中に放り込まれてビーカーからこぼれた  
水溶液は炎に熱せられて気化しているにはまるで気づいていなかった。 
 
「・・・と、いうような攻撃方法でいけば、エクスキューショナーに対して最小限の被害で勝利できると思います。」  
 
丁度同じぐらいの時間、シランド城内の会議室では、ネル・マリア・ソフィア・ミラージュ・フェイトが  
対エクスキューショナー戦における全体のフォーメーションの検討を行っていた。  
朝から色々と議論を重ねてきたものの今までなかなか決まらずにいたが、今しがたミラージュによって戦法の詳細を  
ホワイトボードに書かれて提案されたモノが、ようやく全員の首を縦に振らせようとしている。  
 
「うん、ミラージュさんの言ったモノでいいと思います。」  
 
「私も異論はありません。確かにすごい効率的な戦法ですよね。」  
 
フェイトとソフィアが頷いてミラージュに同意を表した。  
 
「・・・まぁ、私のよりミラージュの戦法が効率的ってのも気に入らないけど、致し方ないわね。それでいいわ。」  
 
「マリア、あんたね・・・。」  
 
自身が一晩かけて考え付いた戦法が論戦で負けたことに対する悔しさか、少しだけ嫌味にも似た負け文句を言う  
マリアに対してネルが苦笑する。  
 
「では、これで決定ですね。」  
 
ミラージュがそう言って皆に向かって礼をすると、自分が持っていた資料を机に置こうと体を揺らしたその時  
彼女の目に奇妙なモノが映った。  
 
「アレは・・・?」  
 
ミラージュが窓の外を向いたまま呟く。何事だと思いながら皆が窓の傍までよってきて外を見てみると、そこには  
なにやら黄色い霧のようなモノがファクトリーがある場所を中心としてだんだんと町全体に広がりつつある光景。  
当然のことながら5人の頭の中にはそれが何であるかなど分かるわけもなく暫し呆然とその霧を眺めていた。  
 
「なに・・・あの霧・・・?」  
 
「私がわかるわけないじゃないか・・・・。」  
 
ソフィアの独り言にネルがボソリと返答する。そうしている間にもその霧は段々と広がっていき  
やがて霧は市街地や首都入り口からかかっている架け橋のムーンリッドはおろか、城の外周部を取り囲む城壁をも  
スッポリと包み込んで、城壁を越えて5人がいるシランド城本丸にまで迫ってきていた。  
 
「なんだかヤバそうね・・・・とりあえず開いてる窓は全部閉めた方がいいわ!」  
 
霧が城壁を超えてくるのを見てハッとしたマリアがそう叫ぶと、それに突き動かされたように他の4人は手分けして  
会議室にある窓を慌しく閉めはじめ、ソフィアが最後の窓のカギとカーテンも閉め終えると、そこには光も閉ざされた  
暗黒の密室が出来上がった。  
その暗さが、ただでさえわけの分からない霧が発生したことに対する不安感を嫌でも増大させる。  
 
「一体なんなんだよ、ほんと・・・。」  
 
フェイトがイスに座りながらつぶやく。と、その瞬間だった。  
 
「きゃああああ!!入ってきてる!!」  
 
ソフィアの悲鳴に似た叫びが部屋中に木霊した。驚いたフェイトがソフィアの方向に顔を向けてみると、ソフィアの  
目の前にあるカーテン・鍵をを閉め切った窓の隙間から、あの例の意味不明の霧が侵入してきており、床を這うようにしてどんどんと  
広がっているのである。  
 
「くっ!ここからも逃げたほうがよさそうね!」  
 
そう言ってマリアが会議室のドアノブに手をかける。フェイトがそっちの方に目をやると、マリアが開けようとしているドアの  
隙間からも、あの黄色い霧が今まさに入り始めていたのだ。  
 
直感的にフェイトは叫ぶ。  
 
「マリア、開けちゃダメだ!!!」  
 
「え!?」  
 
だが遅かった。フェイトが言い終わる頃にはマリアはドアノブを回してドアを開けてしまっていたのだ。そして  
開け放たれたドアからは霧がもわっと一気に入り込んできたのだ。  
 
「きゃあああ!!」  
 
ドアの最も近くにいたマリアはあっという間に霧に飲み込まれて、姿が見えなくなってしまった。  
 
「皆!口をふさいで!吸い込んだらまずそうだ!」  
 
フェイトが慌てて指示を出すが、予想以上に霧の周りが早く、5秒もしないうちに部屋の大部分が霧に飲み込まれてしまった。  
 
「く!なんなんだいこの霧は・・・・!!!・・う・・なんか・・意識が・・」  
 
どこかからネルの声がしたかと思うと、次には人間の体が床に倒れる音がした。  
 
「ネ・・ル・さ・・・!!・・・うぅ・・・誰・・か・・・・」  
 
ネルに続いてソフィア、クレアの声がしたと思うと、また床に倒れる音が聞こえた。その音を耳にしたフェイトは  
何がなんだか分からなず、口を押さえながらただオドオドとしていた。  
 
「一体なんだっていうんだよ・・・!?と、とにかく助けを・・・」  
 
そう呟いた瞬間、フェイトはある事に気づいた。自分の手は口を押さえてはいるが、鼻の穴はガラ空きで、普通に  
その霧を吸っていたのである。  
こんなヘマは冷静な状態でなら普通はやらかさないフェイトだが、あまりにも動揺していたおかげで隠し忘れていたのだ。  
しかし、このことからわかった新事実。  
それは、この霧は女性にしか作用しないということだ。  
 
(・・・もしどうだとしたら・・・男性は平気でいるハズ!よし、とにかく城の常駐医に助けを・・)  
 
そう思ってドアから出ようと踵を返そうとした時だった。いままで周りを覆っていた黄色い霧が突然堰を切ったかのように  
引き始め、数分後にはなにもなかったかのように、元の風景に戻ってしまった。  
本来なら訳の分からない霧が消えたことは喜ぶべきことだが、フェイトにとっては更に意味不明なことが起きたに  
すぎなかった。  
 
「???今度はなんだよ・・・??」  
 
おろおろとするフェイト。と、その時。  
 
「うぅ・・」  
 
うめき声と共に、床に倒れていたはずのほかの女性陣四人がよろよろと立ち上がっていたのだ。皆、額に手をあてているが  
目だった外傷や症状などはみられてはいない。  
 
「おい、大丈夫か!?」  
 
フェイトは一番近くにいたソフィアの元に走りより無事を確認しようとした。しかし、走りよってもソフィアは  
未だに額に手をあてており、顔をフェイトから背けたまま黙っており、なかなか無事が確認できない。  
 
「おい、ソフィア!」  
 
フェイトがソフィアの顔を自分の方に向けさせようと手をやる。その時だった。  
 
「うわぁ!!??」  
 
フェイトの視界が天地真っ逆さまになったと思いきや、ドスンと鈍い音を立てて背中と床が接触したのが感覚で分かった。  
そして間髪いれずにフェイトの視界に、ソフィアの顔がニュッと現れる。  
しかし現れたソフィアの表情は、まるで狙っていた獲物を今まさに捕まえたといわんばかりに、野性的な笑みを浮かべ  
欲望の光を放つ目をしていた。  
 
「ふふ・・・フェイトって、よく見てみると随分イイ体してるよねぇ・・・。」  
 
そう言うと、ソフィアはいきなりフェイトの服を乱暴に剥ぎ取り始めた。  
 
「ソ、ソフィア!なにやってんだよ!!」  
 
フェイトはソフィアの凶行をやめさせようと手を伸ばそうとするが、両手が何者かの手によって唐突に床に押さえ  
つけられてしまう。驚いて左右を見ると、そこにはソフィアと同じような瞳を持ったネルとマリア、ミラージュの  
姿。  
 
「ああ・・・早く肉棒をオマンコに入れたいわ・・・。」  
 
「まったくだねぇ・・・・・・だけどフェイトのだけじゃもの足りないから、後で男漁りしないとねぇ・・・  
 とりあえずフェイトから先に味わおうか・・・。」  
 
「フェイトさん、出来るだけ私たちを喜ばせてくださいね・・。」  
 
そう言って自らも服を脱ぎ始める女達に対して、フェイトはなす術もなく、女達のおもうがままにされていった。 
 
黄色い霧が発生し、消えてから随分と時間がたった。  
 
「今日という今日はタヌキ鍋にして食ってやるこのクソが!!」  
 
「だから落ち着けっていってんじゃんかよデカブツ!!」  
 
発端からけっこうな時間が経ったにも関わらず、ファクトリー内にいた二人は未だに不毛な言い争いを  
していた。  
最も言い争いといっても、怒りに任せたクリフが一方的にロジャーにつっかかり、受けたロジャーが  
なんとかなだめようとしているだけであったが。  
 
「だーかーらー!!そのことは悪かったからとりあえず・・・・んっ?」  
 
異変に気づいたのはロジヤーの方であった。鬼のような形相のクリフの後ろにあった窓に  
挙動不審なくらいに怯えた行動と表情をした男が現れ、そしてその直後、窓には入っていないなにかを  
見つけたかと思うと、顔面蒼白で走り出そうとした。  
だが、男の行動は、窓の視界に新しく現れた裸の若い女3人に阻止され、そのまま道路に押し倒されて  
しまった。  
 
「!?」  
 
ロジャーは一瞬自分の目を疑った。まさか白昼に、しかも公道で裸の女が男を押し倒すなんて  
予想だにもしなく、当然の反応といえば当然であった。  
 
「おいテメェ!!聞いてんのかっ!!」  
 
いきなり反応しなくなったロジャーに対してクリフが声を荒げる。だがロジャーの視線はクリフではなく  
窓の方に向いたままで、流石に不審に思ったクリフが窓の方に目を向けて外を覗き込んでみると、  
クリフもロジャーと同じような状態になり、そのまま硬直してしまった。  
 
「・・・なにがどうなってやがんだ??」  
 
クリフが見た光景は、女の一人が押し倒した男の肉棒を今まさに自分の秘所に入れようとしている  
場面であった。  
そして入れた瞬間、女は喜びの雄たけびをあげた後、すぐさま上下運動を開始する。  
その光景にクリフはただ呆然としていた。  
 
「・・・と、とりあえず・・・ファクトリーの目の前であんなことされちゃマズいから・・  
 やめさせてくる・・。」  
 
そう言ってクリフが踵を返しかけたその時、ファクトリーのドアのドアノブがガチャリと回ったかと  
思うと、音を立てながらドアがギイイーッと開いた。  
 
「!?」  
 
二人は、ドアをあけた人物とその姿を見て驚愕の色を表した。それもそのはず、開いたドアの所に立っていた  
のは、クォークでクリフの相棒ともいうべきミラージュだったのだ。しかも裸である。  
 
「ミ、ミラージュおねえさま!?なんて格好で・・!!」  
 
ロジャーが口をパクパクさせながら言う。しかし当のミラージュはそんなロジャーの反応など気にも  
とめる気配がなく、ただ欲望の目をクリフの方にと向けていた。  
 
「な、なんだよ?おまえ・・・うおあっ!!!??」  
 
と、突然、クリフが何かを言い終わる前にミラージュが高速でクリフの目の前に移動し、そのまま押し倒してしまった。  
そして素早くクリフの肉棒を取り出す。  
 
「フフ・・・たくましい棒ですね、クリフ・・では、早速いただきます。」  
 
「い、いただくって・・お、おい!?」  
 
混乱しているクリフは慌ててミラージュをとめようとするが、その前にミラージュはクリフのモノを自分の秘所  
に一気に突き刺してしまう。  
 
「う、くうう!!!」  
 
ミラージュの顔が快感に歪み、悦の状態にはいる。そしてすぐにミラージュは上下運動を開始した。  
 
「あ、あ、いい、いいですよクリフ・・あぁん!」  
 
「おううう、ミ、ミラージュ・・」  
 
クリフのうめきなど気にせず、ミラージュはただひたすら腰を上下に激しく動かした。その光景をモロに横で  
見ていたロジャーはというと、本物の性行為というものを目の当たりにしたショックもあって頭の中は  
真っ白であった。  
そんなロジャーをよそに、ミラージュの方に絶頂が来る。  
 
「ああ、いい、いくううううううううううううう!!!!」  
 
そう天に向いて叫んだと同時にミラージュの体がえびぞりになり、ピクンピクンと痙攣し絶頂を迎えた。  
と、同時にクリフの体に異変がみられた。  
 
「うぐぅあああああーーーーーーーッ!!・・あ・・・がぁ・・・・」  
 
頭真っ白でその光景を見ていたロジャーは、クリフの断末魔の叫びにハっとなりそっちの方に向いてみると、  
筋肉の山であったクリフの肉体が、まるで穴をあけられ空気が逃げている風船のように、急激に肉体が  
まるでミイラのようにやせこけ始めていたのだ。  
 
「!!?」  
 
また新たな衝撃がロジャーを襲った。女性との性行為で男性の体から体力や精気が落ちていくというのは常識で  
知っているが、さすがに干からびていくなんていうことは前代未聞である。それも、よりによってそういう  
身体的な心配には永遠に無縁そうだった筋肉男がそういう状態になっていることが、彼にとってより  
衝撃的な面もあった。  
 
「はぁ・・・・・はぁ・・・・フフ、よかったですよクリフ・・・。しかし、一回だけでこんなに  
 なってしまうなんて、案外期待はずれですね・・・。」  
 
あばら骨が浮き出るまでに干からびて息絶え絶えのクリフとは逆に、性交前とは一層、艶を増した  
ミラージュはクリフのソレを自分の秘所からズルリと抜きだし、そして硬直してるロジャーの方を  
向く。  
 
「ロジャーさん、私、まだ足りないんですよ・・・できれば、お相手してもらえますか・・・?」  
 
そう言ってロジャーの方に寄ってくるミラージュの姿に、ロジャーは本能的に危機感を覚えた。  
ロジャーの頭の中では、第六感の警報がけたたましく鳴り響いている。  
 
「わ、わ、悪いけどオイラ、まだそんな年頃じゃないんですよミラージュお姉さま!!あ、よ、用事があるからそれじゃ!!」  
 
「あ、ロジャーさん・・。」  
 
静止するミラージュを無視してロジャーは、普段からは考えられないようなスピードで慌ててファクトリーの  
ドアから外へと走り去っていった。ロジャ−を逃してしまったミラージュは残念そうに呟く。  
 
「ぁん・・・・・仕方ないですね、別のヒトを探して満足させてもらいましょうか・・・。」  
 
そう言ってミラージュは新たな男漁りにへと外に行き、後の残ったのは哀れなる干からびた筋肉マッチョだった。 
 
「い、一体なにがどうなってるじゃんよ!?」  
 
ロジャーには何がなんだかわからなかった。とりあえず異常な状態になったミラージュを抑えるには自分ひとりでは  
無理だと感じ、シランド城にいる他の仲間に助けを呼びに道を走っていたが、さっきのミラージュと似たような  
状態の女達が、男に襲いかかってあちこちで性行為をしている光景が、大通りのあちこちで見受けられており  
もはや大通りは女達の性行為の場所と化した。通りのあちこちには逆レイプし尽くされ、干からびて倒れている哀れな  
男達が大勢いる。  
突然狂うように男を襲いだした女達、そして襲われて干からびてしまう男達、全てがあの霧の影響だということに  
まだロジャーは気づいていなかった。  
 
ロジャー自身も城にいく道中、何度か襲われかけたが、なんとか切り抜けてシランド城に到着した。  
 
「えぇっと、皆がいるのは確か・・・会議室!」  
 
混乱している頭の情報検索能力をフルに使ってなんとかフェイトの居場所を思い出したロジャーはただひたすら  
会議室へと走った。  
途中、逆レイプされてる男を見てみぬフリをして、後で助けてやると心に決めてひたすら走り、そしてその甲斐あって  
3分で城の会議室のドア前に到着する。  
たかが3分とはいえ、全力で走っていたロジャーの息は荒かった。  
 
「ハァ・・・ハァ・・・着いたじゃんよ・・・って、こんな息整えてる場合じゃないじゃんよ!!皆ぁぁ!!」  
 
そう言ってロジャーがバン!!!っと会議室のドアをあけると・・・  
 
「あぁーん・・フェイト、もうギブアップなの〜・・?もっと気持ちよくさせてよぉ〜〜」  
 
「こらソフィア、次はあたしの番だよ?順番は守りな。」  
 
「けど、棒がこんなヘナヘナな状態じゃ挿入できないわ。もっと勃たせられないの?」  
 
ロジャーの目に入ってきた光景、それは元の体の面影が思い出せなくなるほどガリガリに干からびた状態で  
倒れている裸のフェイトと、そのフェイトの肉棒をなんとか再び勃たせようと手でシゴいたりして奮闘している  
素っ裸のネル、ソフィア、マリアの姿だった。  
 
こんな光景を目撃してしまったロジャーの頭に再び電撃のような衝撃が走った。まさか他の仲間達まで異常な状態  
になってるとは思わなかっただけに、先程受けた衝撃とは別の意味で更に強い衝撃であったのだ。  
やがて三人が硬直して入り口付近に立っているロジャーの存在に気づく。  
 
「あら?ロジャーじゃない。」  
 
そう言ってマリアが、新しい玩具でも見つけた子供のような、それかつ淫猥な目をして、ガリガリになった  
フェイトをまたいでロジャーに近づいてくる。  
 
「ねぇロジャー、いいことしない・・・?あなたがいつも綺麗だ綺麗だって言って付きまとってたネルも  
 一緒になって楽しませてくれるわよ?」  
 
そうマリアが言うと、後ろにいたネルも続いて微笑みながら口を開いた。  
 
「そうだよロジャー、遠慮しないで来な。可愛がってあげるからさ。」  
 
普段なら嬉しい申し出だが、今回ばかりはネルの誘いは悪魔の招き声にしか聞こえなかった。恐らく  
間違って行こうものなら、自分も骨と皮だけのガリガリの体になってしまう。  
近づいてくるマリアの姿にロジャーの第六感が再び警報を鳴らした。  
 
「わわ・・・わ・・わわわわ悪いけどえええ・・え・・ええ・・遠慮しておきますっ!!」  
 
そう言ってロジャーは再び猛ダッシュで逃げ出した。  
 
「あ、待ちなさいロジャー!!」  
 
「く、逃がさないよ!せっかく新しい棒が来たっていうのにさっ!!」  
 
「ロジャーくん、大人しく捕まりなさい!!」  
 
そう言ってなんとか捕まえようと後を追い始める三人。ロジャーは必死になって廊下を走って逃げるが、  
三人の、特にネルの足の速さは、隠密の訓練を受けただけあって尋常なものではなく、何回も  
捕まりそうになるが、その度にロジャーは特徴的な小柄な体格を生かして、なんとかすり抜けていたが  
最早捕まる寸前のところにまで追い詰められていた。  
 
「ひいいいいいい!!!」  
 
悲鳴をあげながらロジャーが突き当たりを曲がると、突然すぐそばにあったドアがバンッ!と開いた。  
 
「!?」  
 
その部屋の中から現れた何者かがロジャーの口を塞いで体を抱き上げ、そのまま横にあった部屋に  
引っ込むとすぐさまドアを閉めてカギをかける。  
その直後、ネルとマリアとソフィアが何も気づかないまま、その部屋のドアの前を走って通り過ぎて  
いった。  
 
「もごががががーーーっ!!」  
 
「静かに、ロジャー君・・・!」  
 
何が起こったか分からず、混乱のあまりもがきまくるロジャーの耳元で凛とした女性の声がして、美しい  
銀色の長髪がロジャーの視界に入ってきた。  
その声と銀色の長髪の情報が脳内に取り込まれたロジャーは、パタッともがくのをやめて、そろりそろりと  
自分を抱き上げている人物の顔を見る。  
ロジャーの視界に入ってきたのは、シーハーツ軍総司令官、またクリムゾンブレイドの一人でもあり、  
ネルに勝るとも劣らない程の美しい女性のクレア・ラーズバードであった。  
 
「ク、クレアおねえさま・・・?」  
 
ロジャーは不思議でならなかった。あの霧が発生して以降、シランド中の女性が裸になって男性を逆レイプ  
しているというのに、何故クレアだけがこんな理性を保っているのだろうか。  
 
「・・・・・・不思議そうな顔してるわね、なんで私だけが普段どおりなんだって感じで・・。」  
 
クレアには読心術でも心得でもあるのだろうか、どういうわけかロジャーの本心を読み取ってしまう。  
その言葉に誘発させられるように、ロジャーも口を開き始めた。  
 
「い、いやだって・・・その・・。」  
 
「あの霧のせいで皆おかしくなったのになんで私だけ・・・でしょう?」  
 
「・・・えぇ、まぁ・・。」  
 
「確かにそう思うかもしれないわね、だけど私はあの霧には影響されなかったの・・。」  
 
そう言うとクレアは自分が正常な理由を話し始めた。それによるとクレアは霧が発生した当初  
武器倉庫で部下数名と一緒に武器の管理状態を調べていたのだが、その時に入ってきた霧により  
部下の一人であった女兵士が霧を吸い込んだ途端ドサリと倒れたのを見て、クレアは  
慌てて部下達に吸い込まないよう指示を出して自分もハンカチで口を覆おうとしたらしいが  
慌てていたため、柱に頭をぶつけて気を失ったため吸い込む量が少なく、それで平常を保てて  
いるらしい。  
 
「・・そういうことなんですか・・・。」  
 
「そう・・。だけど、その倒れた彼女以外の部下達は・・・。」  
 
そう言うとクレアは、部屋の奥にあるドアを開けると、見せたいものがあるからこっちに来い  
と言わんばかりにロジャーに手招きをした。恐る恐るロジャーがドアの中に入ってみると  
そこには干からびたシーハーツの男性兵士が3人ほど倒れていた。おそらく、霧を吸った  
女性兵士にやられてしまったのだろうとロジャーの頭脳はその時そう分析した。  
 
「・・・・こりゃ早く事態解決しないとヤヴァいじゃんかよ・・・。」  
 
「ええ・・・。そのために・・・・。」  
 
そう言うとクレアは何故かロジャーの後ろに立って、ロジャーの背後にあるドアを閉めると  
ガチャリとカギを掛けた。  
それに当然ロジャーも気づく。  
 
「あれ?クレアおねえさま、なんでカギなんか・・・うわぁっ!!?」  
 
ロジャーが言い切る前に、ロジャーの体はクレアの抱き上げられ、すぐそばにあった安物の  
ベッドの上にまるでバスケのボールのように放り投げられると、間髪いれずにクレアによって  
両手両足をロープによってベッドの四隅に拘束されてしまった。  
 
「ク、クレアおねえさま!!一体なにす・・・。」  
 
縛られたロジャーが抗議しようとクレアの方に目を向けると、そこにいたクレアの表情は、  
最初に部屋に自分を引き込んだクレアではなく、ミラージュやネル、マリア、ソフィアの  
ように、淫猥な輝きを瞳に保ちながら自分の服を脱いでいるクレアの姿が目に飛び込んだ。  
 
「ふふふ・・・こんなにも簡単に捕まえられるなんて・・・。ちょっと拍子抜けだったわ。」  
 
服を完全に脱ぎ終わり何も纏わぬ姿になると、クレアはベッドに乗っかってきた。  
それに対してロジャーは、なにがなんやらさっぱり分からずただ混乱していたが、  
すぐにどういうことかを把握した。  
 
「ま・・まさかクレアおねえさま・・・・。」  
 
ロジャーの顔色が一気に青ざめ、歯がガチガチとなり始める。  
 
「ふふふ、そう、私もなのよ・・・。大体考えて御覧なさい、いくら兵士だからといって、女性が一人だけで  
 男性三人を圧倒できるわけないでしょう?私も手伝ったのよ。ふふふふ・・・。」  
 
そう言ってクレアは、横に転がっている干からびた男性兵士三人を横目で見ながら微笑んだ。  
いや、冷笑と言った方が適切なのかもしれない。この二人の今の状況下の関係を例えて言うならば  
迷い込んだ蝶と、その蝶を巧みな罠に気づかせずに自分のエサ場に誘い込み、捕まえてを食べてしまうという  
メス蜘蛛であった。  
 
「さて、御託はこれぐらいにしてさっさと味わわせてもらおうかしら。」  
 
クレアはロジャーの服を掴むと、乱暴に防具や斧を床に放り投げた後、防具の下に来ていた衣服を  
ビリビリと破いていき、ロジャーを自分と同じような状態にしてしまった。  
 
「お、お姉さま!ホントにやめ・・・っ・・・!!!」  
 
抗議しようとするロジャーが言い終わる前に、ロジャーの唇はクレアの唇によって塞がれてしまう。  
最初は抗議の声を塞ぐためだけかと思われる程度の軽い押し付けだったが、時が経つにつれ  
段々とディープなモノとなっていった。  
 
「ん・・・・ふぅ・・・・」  
 
クレアの舌がロジャーの歯列をなぞり、それに次いで奥に引っ込んだロジャーの舌と自分の舌を  
強引に絡めて弄び、数分後、クレアが息継ぎの為に唇をロジャーのそれから離すと  
二人の唇は透明な液の線で結ばれていた。  
 
「ふぅん・・・メノディクス族って、唇とかけっこう柔らかいじゃない・・・。  
 この調子だったら下も楽しめそう・・・・・。」  
 
そう淫猥に呟いて、クレアはロジャーの下半身の中心にある、まだ萎えて勃っていない棒を左手で  
ちろちろと揉み解した。  
 
「んくっ・・ふぁ・・・・・。」  
 
未成熟な性器を揉まれたロジャーの顔が快感に歪み、それに伴ってロジャーの棒が硬さを増したのが  
クレアには分かった。  
 
「ふふふふ、可愛い・・・。じゃあもっとサービスするから、ちゃんと勃ててね♪」  
 
最初に聞いた時、その言葉の意味をロジャーは理解できなかったが、その数秒後に嫌でも理解するハメに  
なった。  
クレアが、ロジャーの股に顔を埋め、そのままロジャーの肉棒をそのままパクリと口にくわえてしまったのだ。  
その瞬間、ロジャーの全身に今まで感じたことがない、電撃のような感覚が走り抜けた。  
 
「ひぅああっ!!お、おねえさま、汚いじゃんよっ!!」  
 
しかしクレアはロジャーの抗議を無視してそのままフェラを続行をした。最初は肉茎を  
包んでいる皮を全体的に舐め回すように舐め、時々棒を口から出すと、手で棒を握り  
上下にしごく。そして再び棒を口にくわえ、舐め回しを始めるということを何回か繰り返し始めた。  
 
「はぅあ・・・んくっ・・クレ・・・アおねえ・・さま・・・・なんか・・」  
 
「ふふふふ、どう、気持ちいい・・・?だけどまだイっちゃダメよ?本番はこれからなんだから・・・。」  
 
快感に顔がゆがむロジャーを見て静かに笑ったクレアは、中途半端な刺激を与えられて半勃ち状態になって  
いるロジャーの小さいナニに自らの手をかざす。  
 
「・・・??」  
 
何をするのかとロジャーが思っていた時、クレアの手から青い光が放たれだした。やがてその光は  
いくつかの紋章文字みたいなのが円状に並んだ状態に形が変化したかと思うと  
その光はロジャーのソレを包み込んだ。それと同時に・・・。  
 
「!!?」  
 
ロジャーのソレに突然異変が起こった。青い光に包み込まれたソレが突然激しく脈動し始めたか思うと  
皮の中の肉茎がどんどん大きくなり始めたのだ。  
ロジャーは慌てふためくが、それでも肉茎の膨張は止まらない。遂には肉茎の頭が皮から露出し、続いて  
キノコにほんの少しだけ似てるような頭の部分が完全に露出した状態でようやく膨張が止まった。サイズ  
もかなり大きくなっている。  
 
「ふふふふ、私の施術も捨てたもんじゃないわね♪」  
 
完全に勃起し、サイズも大きくなったロジャーのナニを見てうっとりするクレアとは対照的に、ロジャーは  
ただ異常に大きく勃起した自分のナニに驚愕の色を表しているだけだった。  
そしてクレアは、勃起したロジャーのナニを自分の胸にサンドイッチのように挟んだ後、両胸を  
同じスピードで同じ方向に動かし、ロジャーのソレをしごくようにこすり始めた。  
 
「どう、私の胸の感触・・?」  
 
肉棒をこすりながら、快感に悶えるロジャーにクレアは聞くが、一方のロジャーは快感にもがき  
マトモに返事をすることが出来ない状態にあった。  
 
「ぐうぅ・・・はぁ・・・・ふぁっ・・・・」  
 
「あらら、そんなに気持ちいいの?じゃあ、これなんかもうヤバいんじゃない?」  
 
悪戯っぽい笑顔をしたクレアは、そのままナニの先端を口に加え執拗に、かつじっくりと舐め始め、またそれに  
伴い胸の動きも加速させていった。  
 
「うぅ、ああ!!ぅあ!!!」  
 
ロジャーが悲鳴に似た声をあげた。ただでさえパイズリだけでもかなりの快感を得られていたというのに  
更にそこに舌技まで使われては、とてもロジャーが声を抑えることができるものではなかったのだ。  
 
そんな様子を見たクレアは調子に乗り、舌技を更にハイレベルなモノにレベルを上げ、それかつ胸の動きも  
更に速めた。  
 
「うああっ!!はぁ・・はぁ・・っ!!あふぁっ!!」  
 
そうなるとロジャーの一物は余りの快感の波のために更に肥大化し、遂にはメノディクス族とは思えないような  
レベルにまでなってしまい、ヒューマンのモノが勃起したものと殆ど変わらなくなってしまった。  
 
「ぅああ、な、なんか出る・・・・!!!」  
 
ロジャーがふとそう呟いた時、ロジャーの絶頂を察したクレアは膨張した肉棒の根元を掴んで、ロジャーが  
イけないようにしてしまった。  
 
「!!お、おねえさま、なんで止めるん・・・ですか・・・っ!!」  
 
「当たり前でしょう?この程度でイかれたら困るのよ・・。けど安心して、もうイかせてあげるから♪」  
 
そう言うとクレアはパイズリとフェラをやめ、一旦顔をロジャーの股から離すと、今度は膝立ちでロジャーに  
馬乗りになり、自分の愛液で濡れに濡れた秘所を肥大化したロジャーの肉棒に降ろそうとしたのだ。  
この光景を見た途端、ロジャーは一気に顔を青ざめさせると共に、それまでのどの抵抗よりも激烈な  
抵抗を見せた。  
 
「うぎゃーーーーっ!!!おねえさま、それだけはやめてください!!絶対にやめてください!!お願いです!!  
 オイラはまだあの筋肉だるまやフェイトの兄ちゃんみたいに犯されて干からびたくないんですぅーっ!!  
 これからお姉さまの雑用係にでもなんでもなりますからどうかそれだけはマジでやめてくださいお願いですっ!!!」  
 
突然かなりの大声をあげたロジャーに少し驚いたクレアであったが、すぐに元の調子に戻り  
返事を返した。  
 
「ん〜・・・そこまで言うならどうしようかな〜・・♪」  
 
そう言って考えるフリを素振りをするクレアの姿に、一瞬ロジャーは彼女に対してかなりの期待感を  
覚えた。が。  
 
「やっぱりダメ♪」  
 
そう言ったかと思いきや、クレアはロジャーの勃起した肉棒に自分の秘所を一気に降ろした。  
 
「どぅわあぁあ!!!」  
 
ロジャーの口から、恐怖と快感からくる二つの声が混じった悲鳴が出た。  
 
「ああぁんっ・・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・見て、ロジャー君・・・・・・・・  
 キミのオチ○チ○・・・私の中に入ったよぉ・・・。」  
 
クレアはロジャーに自分の秘所とロジャーの肉棒との接合部分を見せつけるが  
それに対して哀れなタヌキ小僧は、ただ恐怖に顔をゆがめることしか出来ないでいた。  
 
「あらあら、すっかり怯えちゃって・・。大丈夫、一時的に干からびるだけで死にはしないわ。  
 だから安心して楽しんでね・・。」  
 
そう呟くとクレアは上下のピストン運動を始めた。  
ゆっくりと腰をあげ、肉棒が秘所から出る寸前のところにまでくると上げるのを止め、そこから  
自由落下のように腰をストンと落とす。  
 
「んふぁぁっ!!」  
 
最初の一撃目。クレアの秘所奥深くをロジャーの肉棒が叩きつけることとなり、これの刺激快感によって  
クレアの体は大きく反った。  
それと同時にロジャーの方も、更なる快感に顔を再び歪めた。  
 
「はぅあっ!!ホ、ホントにやめ・・・くぅっ!!」  
 
ロジャーが快感の波の中なんとか抗議の声をあげるが、その言葉は快感の第二波によってかき消されてしまった。  
 
「あぁ・・いいわ・・・ロジャー君、キミの棒、柔らかくて最高よ・・・。うっとりしちゃう・・・。」  
 
そしてクレアは更なる快楽の海へとのめり込むために、徐々に腰の上下運動のスピードを速めていく。  
次第にロジャーの太ももとクレアの尻がぶつかり合うパン、パンという音が大きくなっていき、  
それに比例して秘所からの、淫液と肉棒と秘所が擦れあう音も大きくなっていった。  
 
「んあっ、いい、いいよぉ!!あっ、はぁっ、んぁああっ!!!」  
 
快感に悶えるクレアに、快感と恐怖の板ばさみになって微妙な状況におかれているロジャー。まさに  
その光景はある意味滑稽そのものだった。  
そして、その状態が続いて約4分後。  
 
「ん、はぁ、あっ!!あぁんっ、も、もうイクゥ・・ッ!!」  
 
その言葉に、ロジャーは思わず小さな悲鳴をあげた。一体どういうメカニズムなのかは分からないが  
クレアがイクということはつまり、クリフやフェイトみたいに精気を吸い尽くされてカリカリに  
干からびてしまうということなのだ。死にはしないとは言われてもも、それでも嫌なものは嫌である。  
 
「た、頼むからイカないでクレアおねぇさまぁ!!あ、ほら!後ろに女王様がいるじゃんよ!!  
 は、早くこんなことやめて敬礼しないと!!あ、ほら!!女王様があきれてるジャンよ!!早く  
 やめてぇ敬礼してくれよぉ!!」  
 
ロジャーは助かりたい一心で一秒でウソと分かるようなウソを吐くが、こんな苦肉の策が相手に  
通用するわけがない。  
クレアはロジャーの最後とも受け止められる言葉の抵抗を聞き流して、自分はひたすら  
快感を求めて、グチュグチュと音を鳴らしながら腰を振っていた。  
そして、クレアに遂に絶頂の時が来る。  
 
「あ、あぁん!!は・・やぁっ・・あ、もう、ダメェ・・・!!」  
 
ラストスパートをかけていたクレアが最後に一回、腰を大きくあげて、最大速力で腰を振り下ろす。  
 
「あ、あ・・・・・はあああああああんんっ!!」  
 
絶頂の瞬間が来たと同時に、クレアは体を海老ぞりのように反らせながら、顔を天に向けて思い切り  
声を出して果てた。  
 
「ひぐぅ・・あああ・・・!」  
 
そしてこの時、同時にロジャーの方も快感の波に耐えられずクレアの膣内に白濁液を放出した。  
 
(ああ・・・・・・終わった・・・・・・・・・・・これでオイラもミイラの仲間入りじゃんよ・・・・)  
 
そう頭に思いながら、次の瞬間に来るであろう、精気が吸収されていく瞬間を覚悟して思わず目を瞑った。  
が。  
 
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?」  
 
何も感じない。ロジャーが恐る恐る目を開けてみると、目に映ったのはいつもと変わらない自分の姿と  
その現象に驚いている肉棒をくわえたままのクレアの姿だった。  
 
「え?なんで・・・なんでロジャー君だけ・・・?」  
 
予期せぬ事態だけに二人ともまるで皆目検討がつかなかったが、なんにせよロジャーにとっては  
九死に一生を得たような感じである。  
 
「ん〜・・・・・メノディクス族固有の体質かしら・・?でなきゃ説明つかないわ・・・。」  
 
一方でクレアはそう自分に言い聞かせたが、考えているうちにふとある事を思いつき、しばらく考え込んだ後  
ロジャーの方に向きなおした。しかも何故か、心なしかその顔は、獲物を獲た時の猛獣のような笑みをしていた。  
 
「ねぇロジャー君・・・。私がイッても平気ならもっとできるわよね♪」  
 
「ほわぁっつ!?」  
 
思わず素っ頓狂な声を出すロジャー。  
 
「ちょ、おねえさま!!オ、オイラだけおかすんじゃ飽きるでしょうからそろそろ別の男  
 捜してみたらどうじゃんよっ!?ていうか別の人にし」  
 
「ダーメ♪」  
 
ロジャーの抗議はクレアの一言にむなしく消され、そして再びクレアは腰を上下に動かし始めた。  
 
それから数時間がたっただろうか。ひたすらロジャーを探していたネル・マリア・ソフィアの三人は、  
今はあまり使われていない予備の客室から、クレアと思われる快楽に喘ぐ声と、ロジャーのうめきに近い声が  
聞こえてきたのを確認した。  
 
「・・・・・・・・・・ネル、もしかしてロジャー・・・・。」  
 
「・・・たぶんクレアが捕まえて、この部屋でやってるんだろうね・・。」  
 
「クレアさんズルい!私達が見つけた獲物なのにぃ!!」  
 
ソフィアがプクーっと頬を膨らませる。  
 
「確かに許せないね・・。私達が見つけた獲物なのに、クレアが一人で独占するなんて・・・。よし、強行乱入と  
 いくかい。」  
 
そう言うとネルはご自慢の施術を使ってカギがかかった二つのドアを跡形もなくぶち破る。そしてその直後に  
三人が最奥の部屋になだれ込むと、そこには裸で縛られて息が荒いロジャーと、恍惚とした表情で  
ベッドに倒れこんで眠りについてしまっているクレアの姿だった。  
 
「う〜ん・・・もう気持ちよすぎぃ〜・・・。ムニャムニャ・・・・」  
 
「・・・・・・・・・」  
 
三人は沈黙しながらも、ここで起こったことについて想像した。状況からして想像は容易いことだった。  
おそらく、何故か犯されてもロジャーは干からびないで、それに味を占めたクレアが連続で犯しまくって  
現在に至るのだろう。  
そうしているうちに、暫く息を整えていたロジャーが、入ってきた三人の存在に気づいた。  
 
「あ・・!!あ、あ、いや、もうオイラは打ち止めですよぅ!!ですから他の男捜してください!あ、できれば  
 帰る前に縄解いてくれたら嬉しいかなぁ・・なんて。」  
 
物凄くひきつった笑顔で対応するロジャー。  
 
「・・・・・・どうしますか、ネルさんにマリアさん・・?」  
 
「・・・決まってるでしょう?」  
 
ソフィアの問いかけに、マリアは冷静に切り返した。  
 
「次は私達の番よ。犯しても干からびないんだったら、いくらでもやれるから丁度いいじゃない。」  
 
「ひいいいい!!!」  
 
そう言ってベッドに乗りかかってくるマリアの姿に、ロジャーは絶大な恐怖を覚え、なんとかロープを  
引きちぎろうとするが、それは到底ムリな話であった。  
 
「ロジャー君の肉棒かぁ・・・意外と大きいんだね、これだと結構楽しめそう♪」  
 
「フフフフ、存分にあたし達を楽しませておくれよ・・・。」  
 
ネルとソフィアが笑みを浮かべながら、この後自分が味わえる快感を想像していたせいで愛液が  
溢れている自分の秘所を自らの手でクチュクチュといじって自分の番を待っている。  
 
「さぁて・・・・。私達から逃げた罪は重いわよ?覚悟なさい。」  
 
そう言ったマリアがロジャーの体の上に跨って騎乗位の体勢になると、そのまま腰を一気に落とした。  
 
「ひえええええええええええええーーーーーー!!!」  
 
 
この日、ロジャーの悲鳴は留まる所をしらなかったという・・。  
数日後、ペターニやアリアスから事態解決の為の医療部隊や軍が乗り込んでロジャーを  
発見した時の彼は、恍惚とした顔をして愛液で秘所がズブ濡れの、やり疲れて眠っている女4人に  
囲まれた状態で、干からびてこそいないものの、目の下にクマを出来て、精神的にも  
肉体的にもゲッソリとした雰囲気で白目を剥いて失神していたと後に救急隊員は語っていた・・・・。  
 
 
 
END 

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