「で、なんであんたといっしょにいなきゃならないのさ」  
 急に客が増えたせいで部屋が足りないとか何とか、適当な言い  
訳をつけてアルベルと同じ部屋に押し込まれたネルは、見知らぬ  
金属製の閉じた扉に向かって反論した。  
 ネルにしてみれば、せめて女性陣のだれかと同室にされるか、  
最悪で倉庫にでも押し込まれてしまったほうがまだマシと言いた  
いところだった。が、抗議に耳を傾ける誰かの代わりに、目の前  
には鼻で嘲ってこう吐き捨てる男が一人いるきりである。  
「どうせ今夜も俺に抱かれに来るつもりだったんだろ。手っ取り  
早くていいじゃねえか」  
 別段面白くもなさそうな、アルベルの口調だった。  
 事実だ。事実とはいえ、こうやって指摘されて快い事実ではな  
い。「まあね」といったきり言葉を続けずにいると、不意に肩を  
掴まれ無理やりそちらを向かされた。  
 問いただす暇もなく、乱暴に口をふさがれる。  
 アルベルのくちづけは、唇を奪うというほかに言い表しようが  
ない。咥内を貪るように犯されるその行為は息苦しく、時にはめ  
まいすら覚える。応えて舌を絡めると、口角からあふれた唾液が  
糸を引くように流れる。  
 頬に添えられた右手に自らの左手を重ねながら、ネルは空いて  
いる右手でもぎ取るようにアルベルの義手を外した。金属製のガ  
ントレットが床に落ちて鳴らす音はいつになく軽い。この床も、  
エリクールにはない素材でできているのだろう。  
 ネルは露になったアルベルの左手をつかみ、自分のもう一方の  
頬に沿えた。火傷の痕の残る手は皮膚が醜く縮れ、触れただけで  
も異様な感触がある。この手に愛撫されることを思うと、ただひ  
たすらに、痛い。  
 
 服を脱いでベッドの上に腰を下ろしたネルのに覆い被さる身体  
は、引きしまっているというよりむしろ痩せている。普段の様子  
から見るに存分に食べたり動いたりしているのだから、おそらく  
もともとがそういう体質なのだろう。シーハーツでは均整の取れ  
た女性を指して鹿のような身体ということがあるが、その表現が  
この男ほど似合う者もいまい。ただしこの男の中身は鹿どころか、  
とんでもない猛獣だが。  
 体脂肪率の低すぎる腕に強く抱かれるのは痛いというより恐怖  
が伴う。無機質な感触に押し殺される気がするからだ。その恐怖  
に怯えた次の瞬間に、伝わってくる体温でようやく安心する。荒  
い息を吐きかけながら自分の首筋を唇と舌で愛撫する男の顎に手  
を添えると、アルベルは顔をあげた。欲情の熱を帯びた柘榴色の  
瞳はかすかに笑っているような気がする。いつも、より強い快楽  
のために愛撫されるより、色恋沙汰もろくに知らない子供のよう  
にひたすら深い口づけを求める自分がおかしいのかもしれない。  
 唇を重ねる瞬間には必ず目を伏せるから、鋭い眼光が失せて整っ  
た面立ちだけが残る。細面だからそれだけでも十分に剣呑かと思  
いきや、こうして見るだけなら意外と柔和な顔つきだった。目じ  
りが心持ち下がっているので、口元が緩んでいると、はにかんで  
いるようにすら見えなくもない。その唇が本性を現して自分を奪  
いに来る前に、自分から口づけて吐息を奪った。  
 
 飽くこともなく口づけを繰り返すうちに、背中に回っていたア  
ルベルの手がネルの胸元に移動している。細く固い指で乳房を握  
られる最初の幾度かは痛むが、自分も手を添えて揉みしだくうち  
にすぐ心地よくなってくる。思わず漏らした声が喉の奥で詰まる  
のを聞いて、アルベルの唇が離れる。わずかに高い位置から見下  
ろす柘榴色の瞳は、今度こそ確かに笑っていた。だが普段の笑い  
方とは少し違う。獲物を捕らえたハイエナの哄笑ではなく、玩具  
を手に入れた子犬の愉悦だ。  
 間をおかず、アルベルはネルの胸元に顔をうずめる。濡れた感  
触が軽く噛み付き、吸い上げながらゆっくりと敏感な場所へと移  
動していく。目の前でゆれる深い色の髪に触れ、旋毛に口づける  
と、わずかだが、目の覚めるような万年蝋の匂いがした。  
 固くなった乳首に歯を立てられてたまらず喘ぐと、仰け反った  
身体を引き戻すように肩を抱き止められた。音を立てながら幾度  
も乳首を口に含むのは、わざとからかっているつもりだろう。羞  
恥心と疼きで身体が熱を帯び始めたのが自分でもわかる。  
 アルベルの湿った愛撫が少しずつ下がっていくのを引き止めて、  
その背に手を回しながらベッドに身を横たえる。誘われるように  
ネルを見下ろす形になったアルベルが、今一度短く口づけつつ無  
造作に足で彼女の膝を割った。  
 茂みに触れた指が確かめるように割れ目をなぞる。滑った指の  
あとにぬるりとした感触が残って、ネルは思わず唇を噛んだ。 
 
 何も言わない。何も言わせない。剛直が秘所に触れたとき一瞬  
だけ目が合ったが、アルベルの方が顎を引いてしまったせいで視  
線はすぐに離れた。ネルの中へと腰を進めるアルベルの目は、彼  
女のほんのり染まった肌を通り越して、その奥で震えている心臓  
を見つめているような気がする。体だけでなく心の奥まで踏み込  
まれるのかと思うと少しばかりぞっとするが、実際に侵入してく  
るアルベル自身が与える疼きと比べればわずかなものだ。  
 互いの腰がふれあってもう一度視線を交わす。軽く腰をひねっ  
て締め付けてやると、アルベルは思わずため息を漏らした。その  
頬に触れようと手を伸ばした時、アルベルが自身の唇を軽く舐め  
たのが見えた。  
 はっとする間もなく腰を引かれ、ネルは思わず声を上げた。自  
分の声とは思えないそれに慌てるよりも早く、アルベルが突き上  
げてくる。行為そのものからではなく、快感に押し流されること  
から逃れようと身をよじると、すぐに堅い腕で抱きすくめられた。  
先ほどは恐れを感じたその感触にも、今のネルの体は震える。  
 腰を叩き付けるようなアルベルの動きが少しずつ激しくなる。  
ネルは危険な獣と言うほかない相手の前に白く柔らかな喉を無防  
備に晒して、うわずった声で喘いだ。アルベルの背に手を回し、  
強く抱きしめて堪えようとあがく。密着した体の熱も、激しい鼓  
動も、次第にどちらのものかわからなくなってくる。乱れた息さ  
えも共有しているような感触に全身が溶け、崩れていくような錯  
覚。体の心からわき上がる悦びに白濁していく意識のうちで、一  
番深い所が激しく脈打っていることだけをはっきりと感じた。心  
臓よりももっと深い所、そこで揺さぶるものの力に体が耐えきれ  
ず、弾ける。  
 甘い痺れとともに注ぎ込まれた熱がネルの体に染み通り、文字  
通り彼女を満たしていく。絶頂を迎えて腕の中で震えるネルの目  
元にアルベルの唇が触れ、こぼれた涙を拭い取る……その感触す  
ら甘い。  
 
 力の入らない体をベッドに横たえられ、体をほどいたアルベル  
が傍らに身を伸ばすのを、ネルはぼんやりと見ていた。いつもな  
ら、鼓動が落ち着いてきたころにだるい体を引きずって部屋に戻  
る必要があったが、今日はこのままここで眠ってしまってもかま  
わないのだ。  
 アルベルの肩にもたれるようにして目を閉じたネルの耳に、さ  
さやくような声が触れた。  
「風呂の場所はわかってるな」  
 あまりに唐突に言われ、ネルは思わずアルベルを見返した。  
「聞いたぜ。お前、俺に抱かれたあとは必ず体を洗うんだろ……  
中まで」  
 無感動に続けられたアルベルの言葉に、ネルの体がぴくりと震  
える。  
「憎い男に汚された体を綺麗にしちまいたいって気持ちはわかる  
が、中のもんまで掻きだすようにしやがって、あれじゃまるで俺  
じゃ物足りなくて自分を慰めてるようにしか見えねえってよ」  
 他人事のように言い捨てるアルベルの口調だが、いつもと違っ  
て妙に嫌味がない。せいぜい気遣った結果がこれなのだろう。  
 
「……あんたの子供なんかできちまったら嫌だからさ。仕方ない  
だろう?」  
 ネルは辛うじてそう答えた。事実だったし、ばれているのなら  
いまさら隠す必要もない。第一、行為の後で精を洗い流せば妊娠  
せずにすむなどというのは、医学が十分に発達していない世界に  
はびこる迷信だ。マリアに見咎められたときにそう言われた。お  
そらく彼女がアルベルを問い詰めたかなにかしたのだろう。  
「阿呆だな」  
 アルベルの最初の言葉はそっけなかった。だがネルがそれ以上  
何も言おうとしないのに業を煮やし、舌打ちして続ける。  
「そんなに俺が嫌いなら、なんでわざわざ自分から抱かれに来る  
んだよ。言っとくが、俺の方から迫った記憶はねえぜ。一人寝が  
できない歳でもねえ」  
「あんたが憎いからだよ」  
 後ろめたさを振り払おうと、強い口調でネルは答えた。アルベ  
ルがいぶかしげに聞き返す。  
「……どういう意味だ」  
 
「あんたのことは今でも大嫌いさ。こんな事情がなかったらただ  
でおいちゃいない。口を開けばついて出る戯れ言も、人を見下し  
てるその目だって気に入らないんだ」  
 フン、と鼻でせせら笑って、アルベルが顔をしかめる。  
「だけど、私を抱いてる時のあんたはどこにでもいるような男の  
顔をしてる。いつもの仏頂面なんかじゃなくて普通の、女を愛し  
んでる男の顔さ。時々その顔を見ないとね、あんたを殺したくなっ  
ちまうんだよ。私にとっては、あんたは一人の男である前に、『  
歪のアルベル』だから」  
 お前にとっての「時々」は毎晩なのか、などという野暮な質問  
を、アルベルは口にしなかった。無言で天井の明かりを見つめる  
アルベルに、ネルは逆にたずねた。  
「だったら聞くけど、あんたはなんで私を抱くんだい。嫌なら追  
い返せばすむことじゃないか」  
「佳い女は嫌いじゃねえ。嫌いじゃねえ女が抱いてくれと言った  
ら抱くさ。男だからな」  
「じゃあ、別に私じゃなくてもいいんだね」  
「ああ」  
 無造作な肯定が胸に痛い。それを見透かしたかのように、アル  
ベルは声をひそめて続けた。  
「けど、抱いてくれと言われたら抱いてやりてえと思うような女  
が、そうそういるわけじゃねえよ」  
 告白と言うほどのものではないだろう。アルベルにとって、ネ  
ルは戦士としても女としても不定冠詞が束ねる程度の存在にすぎ  
ない。特別な一人としてみられている訳ではないのだ。  
 そうだとしても、むしろそうだからこそ、この男は自分に求め  
るだけの価値を見いだしている。常より他人の価値を卑しめる傾  
向からすれば、その意味は大きかった。  
 
 ネルはまだ余韻の残る身を起すと、憮然としているアルベルの  
こめかみに軽く口づけた。瞼を閉じたままでいっこうに応じない  
男の頬を両の掌で包む。  
「ねえ、もう一度、あの顔見せておくれよ……嫌な気分になっち  
まったからさ」  
 アルベルはけだるそうに目を開いた。柘榴色の瞳は少し濁って  
いるように見える。そういえば、この男は果物が好きなくせに柘  
榴を知らなかった。アーリグリフのような寒い土地に柘榴は実ら  
ない。柘榴の粒によく似た宝石は多く取れるというけれども。  
 めんどくさそうに再びその瞳の色を隠してしまった瞼に唇を落  
として促す。幾度も繰り返していると、不意に頬に添えている手  
首を強く掴まれた。  
「何だい!?」  
 思わず声を荒げてしまったのは反射的なものだったろう。  
「何でもねえ」  
 アルベルは答えると、素早く起き上がってネルの体を背後から  
抱きかかえた。   
「やっ……!」  
 額を枕に押し付けられ、ネルが必死にもがく。だがアルベルは  
腕の力を緩めようとしなかった。  
「あんなこと言われた後で顔見て抱けるか、阿呆」  
 言葉とともに耳元にかかる息に、熱を感じる。 
 
 ネルは自分の胸元でさまようアルベルの左手を取ると、火傷の  
痕に唇を寄せた。まるでそうすればこの醜い傷跡が癒えるとでも  
言うように、やわらかな接吻をその上に落とす。二目と見られぬ  
怪物が娘の口づけで美しい王子の姿を取り戻す、子供心に聞いた  
そんなおとぎ話が頭のどこかにあったのかもしれない。  
 だが今自分を抱きすくめるこの手はおとぎ話の世界の住人のも  
のではなかった。何人、何十人、ひょっとしたら何百人かそれ以  
上の同胞を殺めてきた男の手。親しいものもそうでないものも含  
め、数え切れないほどの人々の血に染められた敵将の手だ。たと  
えこの唇が触れたとて、その傷が、血の匂いが薄れるわけではな  
い。  
 それでも。  
 背に触れた部分に感じる胸の鼓動が、この男も血の通った一人  
の人間であるとネルの身体に教え込む。話に伝え聞いた血も涙も  
ない殺戮者ではなく、ごくありきたりの、どこにでもいるような  
一人の男。ただ他の国に生まれ、他の誰かにくらべて少しばかり  
戦うことに長けていただけの、愛しむすべもその悦びも人並みに  
知っている男。  
 そう思えば、この男の罪を許せるような気がする。  
 自分が犯した罪も許されるような気がする。  
 
 首筋に噛みつくようなキスを落とされ、湿った感触とともにか  
すかな痛みに背筋が疼く。達したばかりの体は少し醒めていたが、  
まだ十分に敏感だった。  
 首筋から肩にかけて舐められるだけで声を上げそうになる。  
 ネルはアルベルの左手に絡めた指に力を込めた。その手を頬に  
おしつけると、つれた肌の不自然な感触がはっきりと感じられる。  
そのどす黒い傷の奥に通う血の温度を確かめるように、いくども  
口付ける。熱い息で氷のようなその傷跡を溶かしてしまおうとで  
もいうように。  
 背中に感じていた鼓動が離れたのを疑問に思った瞬間、腰を引  
き寄せられた。身構える間もなく一息に貫かれ、悲鳴に近い声を  
あげる。  
「痛えのか?」  
 短く問われて首を振る。  
 痛いわけがない。この男は自分を犯したりはしていないのだか  
ら。アルベルという男と肌を重ねることは痛みなどではないと、  
それを確かめるために毎夜こうして抱かれている。ごくありきた  
りに愛しまれ、悦ばされるたびに安心する。憎まなくてもよいの  
だと自分を納得させているのだ。  
 
 痛くないといわれても気にはなるのか、アルベルは常よりゆっ  
くりと抜き差しを続けていた。それが却って焦らすようにネルの  
体を追いつめていく。結ばれた場所からはアルベルの動きごとに  
あふれる愛液が滴って、清潔すぎるシーツに染みを作っている。  
 ネルは全身の疼きを堪えるためにアルベルの左手を握りしめ、  
甲に爪を立てた。それでも足らず、指を噛んで耐えようと口元に  
持っていく。自分の指に歯を立てるより先に、こぼれる唾液に湿っ  
たアルベルの指が侵入してきた。  
「んはっ!」  
 噛むことも吐くこともできない。その代わりに、ネルは舌を引っ  
掻くように動いたアルベルの指を吸った。細く堅い指を自分を抱  
く男のモノに見立て、むしゃぶりついて口淫を施す。秘所を突か  
れるだけでは物足りないとでもいうように咥内を愛撫させ、絶え  
ず嬌声を漏らしながらその感触を愛しむ。  
「阿呆」  
 アルベルがつぶやいて、その手を力任せにネルの唇から引きは  
がした。だがネルはまだしっかりと握りしめている。  
「ばつが悪いからって、無理にごまかそうとするんじゃねえ」  
「うう……そんなんじゃ……」  
「じゃあなんだ」  
 アルベルはネルの唾液に濡れた指の背で、彼女の頬を幾度かな  
でた。  
 
「物足りねえなら満足するまでいくらでも抱いてやる。商売女み  
てえに気をひいたりすんのはやめろ。興ざめだ」  
 ネルは答えず、幾度めかもわからない口づけをアルベルの手の  
甲に落とした。  
「俺がお前を抱きたいっつってるんだ。だから抱かしてくれりゃ  
いい。それじゃ不満か?」  
 その言葉に、思わずネルの体がほぐれる。  
 アルベルは握られた左手を好きにさせたまま、右腕でネルの腰  
を抱いてより深く突き上げ始めた。貫かれるたび、ネルは背後にいるアルベルの体温を求めるかのように身をのけぞらせる。  
 自分の手の中にゆだねられたアルベルの醜い左腕を、ネルは両  
手で胸元に包み込んだ。快楽の極みへと押し上げられる体を今少  
しつなぎ止め、その熱を分け合おうとするかのように、抱きしめ  
る。  
 深く、強く。  
 
 アルベルが腕を緩めると、弛緩したネルの体はベッドに倒れ込  
んだ。ようやく解放された左手の指を汗ばんだ首筋に滑らせなが  
ら、アルベルがつぶやく。  
「疲れてんなら、バスルームまで抱いていってやるぜ」  
「……今日はいいよ、このままで」  
 ネルはかろうじて仰向けになると、アルベルを見上げてそう答  
えた。  
「ガキができたら嫌なんじゃねぇのか?」  
 心遣いというにはお粗末な言葉が、アルベルの口を突いて出る。  
「その時はその時さ」  
 軽く首を傾げはしたが、アルベルはそれ以上追求せずに自分も  
ベッドに身を投げ出した。深く息を吐いたその耳に、ネルが訊ね  
返す。  
「それとも、あんたが嫌なのかい?」  
「別に」  
 短い答えがすぐに返ってくる。視線も合わせず放たれた投げや  
りな言葉に苦笑するネルをよそに、アルベルは続けた。  
「そろそろ守るものを一つぐらい手に入れるのもいいと思っちゃ  
いるしな……いや、二つか」  
 応える言葉を見出せずに黙り込んだのは、珍しくネルのほうだっ  
た。  
 好きでもなければ愛しくもない、そんな男の腕に抱かれて眠る  
にはそれだけの理由が要る。人が誰かを求めるに足る理由が。  
 
                        【おわり】 

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