「(最近溜まってるんだよなぁ…。)」
シランド城の個室で、ベットの上に転がり込んでいたフェイトはムラムラした気持ちに襲われていた。
「(そう言えば地球を出てからずっとオナニーしてなかったっけ…)」
そう思ってからしばらくして、フェイトは起き上がりズボンに手をかけようとした時だった。
「フェイト、入るよ」
ネルの声を聞き、慌ててフェイトはズボンを下げようとしていた手を膝上に置いた。
「……?どうしたんだい?」
「な…なんでもないですよ。」
「そう………。なら別にいいんだけど。」
ネルはそう言いながらフェイトに向かって微笑む。
………とは言うものの、オナニーを直前でストップされたフェイトの機嫌はあまり良いものではない。
「………解ったら早く出ていってくれませんか?」
フェイトが不機嫌そうにそう言うと、ネルは眉を潜めた。
「やっぱり何かあるんじゃないのかい?………それになんだか顔が少し赤いみたいだよ?熱でもあるんじゃない?」
ネルはそう言うと、フェイトの額に自分の額を合わせた。
「熱は………無いみたいだね………。」
それと同時に、フェイトの目の前に美しいネルの唇が現れる。
「(きれいな唇だな…)」
興奮気味のフェイトにとっては、ネルはあまりにも刺激的だった。
「………ネルさん……オナニーって言葉知ってますか?」
「おなにぃ?………なんだい?それは?」
オナニーと言う言葉を、違う星の人間が当然知ってるハズもない。
「グリーテンに伝わるすごく楽しくて気持ち良い事なんですけど…。ネルさんもやってみませんか?」
「へぇ…。どんな事するんだい?」
鎖国政策をとっているグリーテンの内部を知るのは容易な事ではない為、ネルは未知の異文化に興味信心だった。
「じゃあやってみます?」
「そうだね……。グリーテンの事には興味があるし……。
やってみようか。」