「ふぅ・・・ひさびさに一人っきりになれたよ」
フェイトはネルから与えられた寝室でこれまでのことを思いふけっていた。
フェイトはバカンスに来てアルビオンからの襲撃と両親やソフィアのことを心配していたが
これまで自分のことだけで精一杯だったのでいざ一人になると皆のことが急に心配になってきた。
「全く楽しいバカンスをすごす予定が、何でこんなことになってしまったんだろう・・・」
実は今回のバカンスで「バカンス=女は開放的になる=当然ソフィアも=Hできる(童貞脱出)大作戦」という壮大な
計画もおじゃんになってしまったということだ。
せっかく「月間第三惑星SUKORA」の巻末ページにあった一番高い値段のした媚薬を通販で買ったと
いうのに、無駄になってしまった。実は過去何回かソフィアとHする機会はあったのだが、キス以上のことは
拒まれてきていたので、今回のバカンスを機に入念な準備をしていたというわけだ。実はズボンのポケットに
その媚薬は入れっぱなしにしているのだが何だか持っているだけで自己嫌悪に陥るので捨てようと思っている
のだが結局ぐずぐずと今日まで持っていてしまっている。
ソフィアのことを考えていると何だか下半身がむずむずしてきた。
「はぁ・・・この非常時なのになに考えているんだ」と自己嫌悪に陥るが、その考えを打ち消そう
としても逆にソフィアのことをもっと考えてしまう自分が情けない。でも良く考えたら
あの襲撃からずっとオナニーしていないわけだから溜まっているのはまぁ当然である。逆に考えれば
自分がこの環境に慣れてきたと言う点においてはむしろいいことである・・・と一人納得した。
というわけで早速ズボンのチャックを外そうと思ったら、「あぁ〜この星にはティッシュなんてないんだ」
部屋の周りを見渡しても代用になりそうなものは何もなかった。
あぁ〜もうおとなしく寝るしかないかと布団にもぐりこむと突然部屋をノックする音が聞こえた。