僕が初めて見る大きなベッドや外から中が見えるバスルームに驚きながら、キョロキョロとしているとマリアが僕の肩に手を置き言った。
「服、脱いで」
「え?」
「早く脱いで。服、脱がないと出来ないよ?」
ドクン。
心臓の音が耳に響いた。
心の準備が出来ないままに、僕が頭の中で色々考えているとマリアの声が聞こえた。
「早くあなたの身体見せて」
「えっと……。そうだ、あ、マリアが先に脱いでよ」
「私はいいの。あなたが脱ぐの」
「なんで、僕だけ???」
よく見る漫画やビデオは男が女を脱がせている。
なのになんで僕だけ脱ぐんだ?
僕が疑問符いっぱいの顔でぼけっとしていると、マリアがじれったそうに言った。
「あなたが自分で脱げないなら、私が脱がせてあげる」
マリアはそう言うと僕のシャツの裾を掴み、一気に上へと引き上げ脱がしてしまう。
そのまま抵抗する暇もなく僕は身に纏っていたものを全て剥ぎ取られる。
シャツもズボンも下着さえも脱がされ、僕は恥ずかしさのあまり股間を手で覆い隠す。
しかし、マリアは股間を隠す僕の手を強引にどかすと、まじまじと僕のペニスを見つめた。
「まだ元気ないのね」
マリアが僕の股間を指さし言った。
「だって僕だけ裸だし、なんか恥ずかしくて・・・」
「じゃ、元気にしてあげる」
そう言うとマリアは髪を片手でかき上げ、僕の股間に顔を埋めてまだしぼんだままのペニスをパクっと口にくわえた。
湿った粘膜にペニスが吸われ、舌が先端を軽くつつく。
その今まで感じたことのない感触に僕の身体が小さく震える。
それと同時にペニスがあっという間に固くなってしまう。
「あ、あっくぅぅっ」
一人でするときには出たことがない声が思わず出る。
ビデオで見たことはあってもされたことはない初めてのフェラチオに、ペニスからはどんどん先走った液が流れ出し、僕は息が荒くなる。
マリアの頭が上下に揺れ、唇がペニスを上下にしごく。
舌をペニスにはわせ、半ばまでを口内に納めてはまた先端まで唇を戻す。
マリアは度も何度もそれを繰り返していく。
先端を舌で舐め上げられ、全体をちゅうちゅうと吸うように愛撫される。
そのたびいやらしい音がその部分から聞こえてくる。
初めてのフェラチオの感触に僕のペニスは長く持ちそうになかった。
部屋で一人でする時のように精液を身体に溜めておくことが出来ない。
僕の身体はマリアの唇によって射精に向かって突き進んでいく。
マリアに与えられる刺激によって、腰が勝手に震え出す。その震えが腰から身体全体に伝わり、精液が出口に向かって走り出したその時、マリアがペニスをより一層強く吸った。
出る!!
言葉にする余裕も、腰を引く余裕もなかった。
それどころか思わずマリアの頭を掴んで、さらに口の中へとペニスを突き入れてその喉奥へたっぷりと精液を吐き出してしまった。
しかし、マリアは嫌な顔一つせずに、僕の放った精液を飲み干してしまう。
僕が口の中に出した精液を全て飲み込んでから、マリアが言った。
「こういうことするの初めてなの?」
「……初めてだよ」
「フェイト、かわいい」
絶対に怒ると思った。
出そうと思って出したわけではないが、思いっきり口の中に射精してしまったわけだから、怒られないまでも嫌な顔ぐらいされると思った。
なのに、マリアは怒るどころか微笑みながら僕を見つめ、愛おしそうにペニスをさすり始めている。
その刺激によって一度精液を出し、萎えかけていたはずのペニスだったが、すぐさっきと同じように固くなり、腹に向かって反り返ってしまう。
マリアは、僕のペニスを軽く撫で続けながら上半身に空いている手を滑らせる。
その手が脇腹を駆け上がり、胸を揉むように捕まれ僕は女の子のように高い声を上げた。
「んっ。あ、マ、マリ…ア……」
「もっと進の可愛い声、聞かせて」
「。くっ、あっ、ああっっ」
僕の耳に聞こえてくる普通じゃない自分の声に僕は耳を塞ぎたくなるが、マリアの手が与えてくる快楽が僕の動きを封じてしまう。
僕はマリアの指先で乳首を弄ばれ、高い声で喘ぎ声を上げ続ける。
そして、気がつけば指だけでなくいつの間にかマリアの顔が僕の胸にあり、舌で乳首を舐められている。
唇で乳首をはさみ、舌先で乳首の先端を突いたり、押しつぶしたり。
胸なんて今まで快感を得るために触ったことがなかった。
だけど、何で今まで触らなかったのかと後悔するぐらい気持ちがいい。
服を着たままの女の子の前で裸になり愛撫される。
さらにビデオで見る女の子のように胸を揉まれ、乳首を弄られ喘ぎ声を上げる。
考えたこともない状況に僕の身体はより敏感に反応していく。
さっき口の中に出したばかりだというのに、僕のペニスは熱を持って固く勃ち上がり、先端からはぬるぬるとした液体が溢れ出ている。
マリアは僕の胸から顔を離すと、先端から溢れ出るその液体を指ですくってはペニス全体に塗り広げていく。
柔らかな手の平全体でペニスを包み込み、マリアは優しく撫でるように愛撫を続ける。
僕の身体の反応を楽しむようにマリアの瞳はペニスを見つめ、いやらしい手がじんわりと快感を高めていく。
その緩やかな刺激に腰が揺れ、俺は焦らすような愛撫に耐えられずもっと激しい快感を求める。
「あっ…くぅうっっ。もっと……強く、擦って」
僕は漏れ出る喘ぎ声を押さえながらマリアにもっと激しく触ってくれるように頼む。
しかし、僕の声が聞こえているはずなのにマリアのペニスを触る手に変化はない。
さっきと同じように僕のペニスを見つめながらじれったいほどにゆっくりと柔らかく触れるだけ。
僕は我慢出来ずに自分の手でペニスを掴んだ。
恥ずかしくないわけじゃない。
人の見てる前で自分自身を擦るなんて想像したことすらなかった。
けれど、このゆっくりとした愛撫に耐えられなかった。
僕はマリアが見ている前で自分のペニスを擦り始める。
ペニスの半ばに絡みついたマリアの手をどけてベッドに座り込むと、僕はビクビクと震えるペニスを右手で上下に擦り上げた。
信じられないほどの快感がペニスから伝わってくる。
「んっ!!くぅあっ・・あっっ」
淫らに声を上げ、背中を反らせて快感に酔う。
尻を浮かせ、足を広げて、まるでマリアに見せつけるようにペニスを握っていた。
きっとマリアは目を反らさずにそんな僕のいやらしい姿を見つめているに違いない。
「あなたはいつもこんなにやらしい格好でしてるの?」
マリアが僕の足の付け根辺りをくすぐりながら言った。
「ち、違う。こん…なの、僕じゃない。そんな…目で、見ないで…」
「でも、フェイトのココは私に見て欲しそう」
「違う、あ・・あっ…ち、違…うんだ」
いや、違うのは僕の言葉の方だ。
本当はマリアに僕の限界まで固くなったペニスを見て欲しい。
頭の中では恥ずかしくて見て欲しくないと考えているはずなのに、それとはまた別の部分で本能が僕の姿を見て欲しいと叫んでいる。
その証拠に僕のペニスから止めどなく溢れる透明な液体。
マリアはそんな僕の心の中を見透かしたように、耳元で囁く。
「だって、こんなにぬるぬるしてるのに」