「・・アタシ決めたわ。」
「え?ルミナ様、何を決めたのですか?」
「このままじゃこの店は潰れるのが目に見えているわ。」
「確かに売れ行きは不振ですけど・・。」
「せっかくシランドに店を持つことができたのにこれじゃ宝の持ち腐れよ。いっ
その事この店をリニューアルするのよ!」
「えええええっっ!!」
「・・・何よ、文句あるの?」
「ルミナ様本気ですかぁ!?他にも方法があるんじゃないですか?例えば・・」
「だいたいラドル、アンタが方向音痴なのがそもそもの原因なのよ!分かってん
の!?」
「ひ、ひどい。それは関係な・・」
「とにかくリニューアルする事に決めたから。」
「でもルミナ様、そんな資金あるのですか?」
「そんなの借金に決まってるじゃない。商売は借金スタートって相場が決まって
るのよ。アンタそんな事も知らなかったの!?」
「・・まぁ一理あると言えばあるか・・?でも、リニューアルって具体的にどう
するんです?」
「まず店の名前を変えるのよ。『至高のお店』から『至極のお店』に改名よ!」
「・・・あんまり変わってないですよねぇ?」
「アンタって本当に無知ね。至高と至極がどれほどの違いがあるのかもわからな
いの!?」
「・・し、知ってますよそのくらい!でも改名したところで商品は変わらないで
すよね?」
「いや、商品はアタシよ!」
「えええええええええええっっっっ!!!!!ど、どういうことでくぁwせdr
ftgyふじこlp;@:」
「だから、アタシが男の慰安をするのよ。」
「い、慰安って・・・。経験はあるんですか?」
「手でしかないわ。」
「手であるんだ・・・。逆にすごいかも・・・。」
「だから手だけ使う慰安商売よ!!イケる、これなら繁盛間違いなしだわ!!プ
ラス5000フォルで前立腺も付けれるわよ!!」
「・・・・あぁ、もうルミナお嬢様は汚れてしまった。きっとこれも僕の方向
音痴が原因なんだ、きっとそうだ。ブツブツ・・・」
「だから明日からはルミナの『しごく』のお店がスタートよ!」
「ダ・・ダジャレだったんだ・・・。」
「アンタは呼び込みと受付だからね。ちゃんと仕事するのよ。」
「・・・・・・。」
「こんにちは〜。」
「・・・オバサン誰?」
「これ全部買い取ってくれない?」
「これ全部?」
「すごいですよルミナ様!これ全部かなり上質の武器や防具ですよ!!」
「ふ〜ん、そうなの?」
「全部で10000フォルでいいですから。」
「そ、そんなに安くていいんですか!?普通に500000フォルはしますよ!?」
「別に良いんです。お金が欲しいわけじゃないんで。」
「ずいぶん幸運でしたねルミナ様!!これなら当面の心配はいりませんよ!リニ
ューアルする必要も前立腺をいじる必要もありませんよ!!」
「話が上手くいきすぎてちょっと残念ね・・。借金に苦しんで身を売られる乙女
を演じたかったのにな。」
「そんな事考えて・・・。一体どこで覚えたんですか?」
「いつかきっと実現させるわ。」
「叶えそうで怖い・・。」