夕食後、マリアはディプロから出て外を散歩していた。鎧などの装備は極力おいてきていた。もちろんいざというときのために銃は携行しているが。
「ふぅ……。」
心地好い風がマリアの髪をなでる。散歩するには調度よい夜だった。日常のストレスが流されていくのをマリアは感じていた。
カチッ
「人が気持ちよく散歩してるって言うのに…!」
マリアは近くに感じた敵の気配に反応し安全装置をはずした。10メートル前方のあたりの草陰にゼリー状の物体が見える。月明かりの下では色がわからないがおそらくスライム系だろう。
(これくらいなら私一人でも余裕ね)
ザザッ
狙いをつけ撃とうとした途端に、いきなりソレはつぶれたかと思うと次の瞬間には高く飛び上がっていた。咄嗟にねらいをつけ銃を撃つがソレにはあたらなかった。そしてソレはマリアの前、1メートルもないところに着地した。
「くっ」
マリアはソレの中心に見える核にむかって銃を撃った。その弾は着地で動きが止まったソレの核を見事に打ち抜いていた。
チュボンッ
「なっ!?」
通常はその一撃できえるはずのソレは爆発した。とびちったソレの破片に驚くマリアは顔をかばうことしかできず、ソレの破片は身体にもいくつかはりついていた。
「なんなのよいったい……。」
マリアは腕に張り付いたソレの破片をつまみあげた。ぷにぷにとしていてそれ自体はそれほど不快ではない。身体に張り付いているということをのぞけばだが。左腕、右腕、上半身……と上から下へと一つずつ払い落としていった。
「最悪……。」
どうやらスカートの内側にも一つ張り付いているようだった。マリアはため息をつきながらスカートの中へ手を伸ばそうとした。
「マリア……ちょっと話があるんだけどいいかな?」
「!?」
マリアはあわてて手を戻し、フェイトの方をふりむいた。
(なんでこんな時にくるのよ……。)
「いいわ、それじゃあ中で話さない?」
スカートの内側には少し違和感があるが、無視できる範囲だ。あとでとればいいと思いマリアはディプロへと歩き出した。
ディプロ内のベンチにすわった時にはスカートの内側では異変が起きていた。
(うごいてる……!?)
先ほどのスライムが今では秘所の上で小刻みに動いていた。下着の上から愛撫されている感触がわかる。マリアの顔は赤くなってきていた。
「それでこの後はどこに行くか何だけど……」
隣に座っているフェイトはマリアの状態にはまったく気づいてないようだった。鈍感だということもたまには助かる。
「……ひっ。」
今まで下着の上からだったはずがいきなり直接触れられている感触を感じ、マリアは小さな声を上げていた。一瞬気のせいかと思ったが間違いない。
(まさか……下着を溶かしてる!?)
下着の上からさわられていた時とははっきりと違う快感がマリアの身体に走っていた。他人にさわられたことはないからわからないが、前に一度自分でさわったときよりは遙かに上だった。
はやくとらなくてはいけないとは思うのだが、フェイトの前でスカートの中に手を入れるなどはできない。
ふと、フェイトの話し声がさっきからきこえないことに気づき、横を見るとフェイトがこちらをじっと見ていた。
(気づかれた!?)
「……顔真っ赤だけど熱でもあるのか?」
「………(まぁ気づく分けないわね。)」
「……医務室にいくか?」
「え?」
ほっとしたのもつかの間でぐっとフェイトに腕を掴まれ立ち上がらせられた。
しかし、興奮したマリアの足には力がうまく入らずこけそうになってしまった。
「あっ」
「ほら、ふらついてるじゃないか。医務室に行こう」
「大丈夫……私の部屋につれてって……そうすれば大丈夫だから……。」
そういってマリアは歩き出したがうまく足に力が入らなかった。立っているだけでも絶え間ない刺激がマリアを襲っていた。
仕方なくフェイトに肩を借りて歩き出したが、それでもマリアは一歩一歩慎重にいかねばならなかった。
下着の代わりとばかりに密着しているスライムによってマリアの秘所は常に同じ形であることはできない。
一歩歩くごとにスライムが形をかえ、マリアは快感に耐えねばならなかった。
フェイトに醜態を見せるわけにはいかないという意志と、スライムなんかに気持ちよくさせられているという屈辱がマリアを歩かせていた。
部屋に帰ればすぐにスライムをひきはがせる、そう思い歩いていくと
「いやっ」
(やめて……はいってこないで!!!!)
部屋まであと数メートルというところでスライムはついにマリアの中へと侵入を始めた。ぴったりとくっついていた場所の中心が徐々に中へくぼんでいく。
「マリアっ大丈夫か?」
「はぁ、大丈夫だからぁっおねがいはやくっ!」
マリアの顔は羞恥と快楽によって真っ赤に染まり、呼吸も乱れ決して大丈夫にはみえなかった。事実、気を緩めればすぐにでも変な声がでそうでマリアはひどく焦っていた。
倒れそうになりながらもなんとか部屋にたどりつく。マリアは小走りにベッドに向かうと倒れるような勢いで腰掛けた。
「おねがいだからはやくでてって!」
「え、あ……うん。」
部屋の入り口で止まっていたフェイトがはっとしたようにうなずくと外にでていった。
自動でドアが閉まる。完全防音ではないが、大きな声を出さない限りは外に聞こえないくらいの防音はされているはずである。
マリアは急いでスカートを捲り上げると自分の秘所に入って行こうとするスライムに手を伸ばした。
「はぁ、…あんっ」
マリアの手がスライムをつかまえるとそれに抵抗するように少しだけ中に入っていた部分が激しく動いた。同時に密着している部分もはなれないようにとしっかり肉襞をつかんでくるようだった。
「ん、このっ、…ひっ、あぁっ、……いやぁっ!」
マリアがスライムをはがそうとすればするほどスライムによって与えられる快感は増大していった。
先端は入り口周辺で激しく動き回り、外に見えている部分は肉襞をしっかりとつかまえぐねぐねと揉み上げている。初めて味合う絶頂への波を感じ、マリアの意志は崩れそうになっていた。
「ああっ…やだっ……だめぇっ!!」
マリア自身が求めたのか、偶然なのか、ちょうどそのときスライムをかき出そうとする指先がクリトリスをはじいていた。その瞬間、鋭い快感がマリアの身体を駆けめぐった。
「ああぁぁっっ!!」
初めて味合う絶頂にマリアの意識が半ば離れかけたとき
「マリア、一応風邪薬もらってきたんだけ……どっ!?!?!?」
自動ドアが開く音と共にフェイトが紙袋をもって部屋に入ってきていた。
[その少し前]
フェイトは医務室で風邪薬をもらい、マリアの部屋へと急いでいた。マリアには大丈夫だといわれたがさっきの様子は普通ではないことくらいフェイトにもわかった。
ノックすることも忘れ、そのままのいきおいでマリアの部屋に踏み込んでいた。
「マリア、一応風邪薬もらってきたんだけ……どっ!?!?!?」
(えっ!?)
眼にしたマリアの姿は……自らスカートを捲り上げ、秘所に手をやっていた。間違いなく自慰をしていたのだろう。
マリアはすぐにスカートをおろしたが、フェイトの目にはしっかりと焼き付いていた。
フェイトはあまりの事態に、しばらく惚けてじっとマリアをみつめていた。その間もフェイトの頭では脳内会議が行われていたが。
(据え膳食わぬはなんとやらとか……)
フェイトは無言でマリアに近づいていった。フェイトの男の部分はすでに準備を整えつつあった。マリアの目から見てもはっきりとわかるだろう。
「ちがうわっ。このスライムをとろうとしているだけなの!!」
ふむ、確かに無理矢理スカートを捲り上げてみると、マリアの秘所にスライムのような物体が張り付いているなとフェイトは思った。
しかし、マリアの真っ赤に染まった顔と身体、そして半透明なスライムの向こう側にみえる秘所などからでる色気はフェイトの理性を破壊するには十分だった。
フェイトは止まることなくマリアへ歩み寄り、ベッドに腰を下ろしているマリアの膝をひらかせた。
「それなら、僕がとってやるよ。」
「え、ちょっとまって!」
マリアの抵抗など無いも同然だった。力の抜けた足はあっさりと開き、フェイトの目の前に秘所をさらけ出した。フェイトは少し冷静になってスライムを眺めていた。マリアの秘所をすっぽりと覆い隠し、内側にいくらかくぼんでいる。
よくみるとマリアの体液の他にスライムからも液体がでているのがわかった。これがマリアを狂わせた媚薬なのだろうか。そんなことを考えながらフェイトはスライムの端から少しずつ間に指を入れてはがしていった。
「んんっ!」
声を極力出さないようにと口を手でふさいでいるマリアはとても可愛いなとフェイトは思った。
両側から少しずつ、マリアの反応を見ながらスライムをはがしていく。フェイトの指がマリアの肉襞にさわっていくたびにマリアは敏感に反応する。
「ん……んんっ……んっ!」
周りをはがし終え、のこるは内部に食い込んでいる部分だけだった。フェイトは指を一本なかにいれ、かきだしていった。マリアの内部は一度絶頂を迎えたこともあってか大量の愛液をだしていた。
「ん……いたっ」
調子に乗って指をもう一本入れようとしたとたんマリアから小さな声が漏れた。処女ということだろうか……。確かにマリアの中の締め付けはきつかった。
慎重にスライムをかきだしていく、抵抗はあるがしっかりと捕まえているので逃がしはしない。マリアの方はスライムの最後の抵抗に息を荒らげていた。フェイトはそのまま一気にスライムを引き抜いた。
「…んんっ…はっ…ひぅっ」
スライムが抜けると同時にマリアの身体の緊張がやわらいだ。少しぼうっとした顔でフェイトをみつめていた。
「……ありがと…」
小さな声で感謝の意を示すマリアに対して、フェイトは答えなかった。言葉の代わりにベルトをはずし硬くなったものをマリアの秘所にあてがう。
「…ぇ……?」
「マリア……もう我慢できないよ……」
フェイトはすでに頭がぼうっとしてほとんど何も考えられなかった。マリア以外のことも目に入らない、真っ赤な綺麗な顔とぬれている秘所、すでにフェイトは我慢できなかった。マリアの身体を押さえ込み一気に挿入した。
「いたっ……いたいっ!フェイトやめて……!!」
かなりきつく締め付けてくるがフェイトは一気に挿入しようとしていた。だが、あまりにもきつく、半分以上は入ったのだが最後までは入れることができない。
「あぁっいた、いたいっ……ぬいてぇっ!!」
マリアがこちらを押し返そうと胸に手を当ててくるがフェイトは意に関しなかった。すでに処女膜は破ってしまっているのだ。今更引き返すことはできない。そうでなくともやめるなんてできない。
「あぁ、僕ももう少しだから、我慢してくれっ」
「いやっおねがいっ……ぬいてぇっ!!」
マリアの流す涙をなめながら、フェイトは腰をいっきにひいていた。無論最後の一突きをするためであってやめたわけではない。
しかし、マリアは苦痛から解放されると思ったのだろうか、一瞬身体の緊張が和らいでいた。そのときを逃さずフェイトは腰を最後まで突き入れ、精液をいってきのこらずマリアの中に放っていた。
「だすよ……くっ」
「ひぃっなかはだめぇっ…いやぁぁぁぁっっ!!!」
マリアの身体がびくんと反応した後、力を失っていた。どうやら失神してしまったようだった。
フェイトが己自身をぬくと、ほんの数時間前にはしっかりと閉じられていたはずのマリアの秘所は今では風穴ができ、そこから白い液体と赤い液体がまざりながらあふれ出ていた。
「ぁ……。」
自分は何てことをしてしまったのだろうと、今更ながらフェイトは罪悪感にさいなまれていた。この後どうすればいいのか……。
「責任はちゃんととるんですよね?」
「え!?」
いきなり背後から声をかけられ、入り口を見ると真剣な表情をしたミラージュがこちらもみていた。いつのまにはいってきたのだろう。いや、いつからみられていたというのか。
「心配しないでください。私がきたときはもう終わった後でしたから。それよりも責任はとりますよね?」
「え、あ、はい……。」
その後フェイトはミラージュと共にマリアの身体を整えたあと、マリアの部屋で起きるのを待つこととなった。ミラージュは整え終わるとすぐにでていってしまった。
「はぁ……起きたらなんていえばいいんだろ……。」
フェイトの眠れない夜は更けていくのだった。
Continue?
2時間ほどたった頃だろうか
「ん……。」
うなだれたフェイトの前でマリアがゆっくりと起きあがっていた。はっとしたフェイトと視線が絡む。フェイトはマリアが口を開くより先に謝ることに成功していた。
「ごめん!え〜っとその、なんだ……本当にごめん!それと……今更いっても仕方ないかもしれないけど僕は君が好きだ!」
まず謝り、その後告白する。これが、フェイトが2時間考えた末に出された答えだった。実際マリアのことは以前から好きだったし嘘じゃない。まぁやることの順番が逆だったのは認めるしかないけど。
恐る恐るマリアの顔を見てみる……無表情だった。
「え〜っと……うん……」
自分でも何をいえばいいのかわからない。いっそのこと殴ってくれた方がどんなに楽だろうか……。
「………本当に?愛してる?」
「ああ、もちろんだよ!」
「……誰よりも一番?神に誓えるの?」
「一番だよ!神にだってなんだったって誓ってやるさ!」
なんだかフェイトの考えた展開とは違うようだった。一応そうかもしれないとは思ったがそんなわけないと切り捨てていた展開だった。あまりかんがえずにマリアの質問に早口で答えた。
「……キス…して……」
「わかった!……え?」
一瞬脳が動きを止めていた。目の前には目をつむったマリアが居る、先ほどの発言を思い出さなくてもやるべきことは決まっていそうだった。フェイトはマリアの肩に手を置いた。
びくっとマリアの身体が緊張する。ゆっくりとやさしくキスをした……5秒程たったあと、一度唇をはなしてマリアの顔を見る。目を開いたマリアの瞳をみつめながらもう一度唇を近づける。今度は先ほどより幾分激しくし、舌を入れた。
「んんっ」
縮こまっているマリアの舌を探し出し、絡める。唾液をマリアへ流し込みながら、舌でマリアの口内を犯した。そのうち、マリアの舌もフェイトの口にはいるようになっていた。5分ほどたった頃、二人は唇を離した。
マリアのぬれた瞳がフェイトをとらえる。フェイトにはもう我慢ができなかった。そのままベッドに押し倒す。
「今度は優しくするから………。」
「……うん。」
今度はゆっくりと、時間をかけてマリアの身体を愛撫した。服をすべて脱がし、先ほどはみれなかった形の良い胸を愛した。
その夜フェイトとマリアは2回お互いの身体を求めた。
Fin