「……え、条件ですか?」  
「うん。苦労してこの魂玉石を手に入れたんだから、それ相応の対価が必要ですよね。  
確かに、僕にはこんな石の価値なんか少しも理解できないし、ただの石にしか思えない  
けど。この石を手に入れるまでの苦労を考えると、ただで渡すにはちょっと……、ね。」  
「……そ、そうですよね」  
「やっぱりそれなりの対価を払ってもらう必要があると思うんだ」  
「……」  
「こっちも手に入れるのに、命懸けだったわけだし」  
 
手に入れたのは偶然だし、実際に死ぬ思いをしたのはクリフだけだけど。  
 
「正論だと思うんだ」  
「……」  
「分かって、くれますよね?」  
「……はい、分かりました」  
 
神妙な顔で頷くリーア。  
元から神妙というか陰気なオーラを醸し出しているので、あまり表情に変化が無いよう  
に思えた。  
よし、これでまた新たなクリエイターと契約を交わせ……。  
って何でこの人いきなり脱ぎだしてるんですか?  
 
「ちょ、リーアさん!? 何で服を脱ぎ始めるんですか!?」  
「え、私には払えるようなものは何一つ無いので、体で払うのが当然かと」  
「いや、僕はリーアさんと契約さえ結んでもらえればそれで……」  
「良かったぁ。それじゃあ、契約を結びましょうか。私と」  
「わ、分かりました! 契約は成立しました! だ、だから服を着てくださいっ」  
「あら、何を言ってるの? 服を着てちゃ契約できないでしょ?」  
「はいぃぃ!?」  
「契りの形式なんて昔から決まってるじゃない。服なんて邪気の塊よ」  
 
下着姿になったリーアにじりじりと迫られる僕。  
ちょっと待った。  
この人絶対何か勘違いしてる。  
契約ったって、何も黒魔術的な契約は望んでいないんですが。  
それとも錬金術師ってのは皆こんな感じなんですか?  
 
「……それとも、私の体じゃ……不満、ですか?」  
 
そう言ってリーアは自分の体を抱くように腕を回した。  
いつも纏っているローブの下に隠されていた体は、確かに美しかった。  
それは贔屓目に僕の目から見ても、そう思えるほどに。  
白く透き通るような肌に、均整の取れたスタイル。  
子供を生んだような体には見えなかった。  
それに意外と……バストが、  
つーか、自然とバストが強調されるようなポースになってるんですが。  
それ、わざとですか?  
上目遣いもわざとですか?  
 
「ふ、不満っていうわけじゃなくて、その……僕の言ってる契約とリーアさんの言ってる  
契約には、払拭しがたいほどの誤解というか見解の違いがありましてですね」  
「あら、不満じゃないなら何も問題はありませんわ」  
「え、いや問題は崩れるほど山積みに」  
「問題が多いなら早く契約しないといけませんね」  
「その問題が契約以前の問題でして……」  
「私、フェイトさんと契約したいですわ。今すぐに」  
「ダメだ、この人。聞いてねぇー!」  
 
いつの間にか肌が触れるくらい近くにリーアは来ていた。  
そして、とっさに距離を取ろうとした僕の頭を抱き寄せ、豊満な胸に押し付けた。  
うわぁ、すごい弾力……ってそういうことじゃなくて。  
 
「ふふ。私、以前から野外契約に興味あったの。もちろんフェイトさんにも興味はあ  
ったわ」  
 
もはや契約から本来の意味が薄れてませんか?  
 
「若い契約するなんて久しぶり。何だか、燃えてきちゃうわ……じゅる」  
 

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