まさか愛しのリーダーと一緒に旅行なんて考えてもなかった。2人きりではないけれど。
日差しが強い。ここは常夏の楽園ハイダ。照りつける日差しが身を突き刺す。クォークのメンバーは皆思い思い美しい海岸を満喫していた。
「リーダー…リーダー…リーダーはどこだ…。」
リーベルは広い海岸線の中、マリアのシルエットを探すのに夢中だ。
―――リーダーの水着姿が拝める。
旅行が決まった時から膨らんでいた期待。いつも硬派な制服姿のマリアがビキニ一丁で目の前を闊歩する可能性。
控え目な胸をさらけ出し、あるべきままの肩筋、きり絞られたウエスト、無防備なデルタ地帯、黒タイツから露わになる白い美脚…。
リーベルはムラムラと目標を探す。青髪美脚ひn…美乳スレンダー青髪美脚美乳スレンダー……もう我慢できん!
性欲にとり憑かれた少年の行く手を白いサンバイザーが遮った。
「リーベル。」
聞き慣れた声が耳に届いた。頼れるお姉さまミラージュ・コーストが仰向けにくつろぎながら声をかける。
「ミラージュさん…。」
「ちょうど良かった。リーベル、それ、取ってくれませんか?」
マリア視食が最優先事項なリーベルだったが、逆らえる相手でもないので砂を払いながら手元に届ける。
「ありがとうございます、リーベル。」
ふと目をやる声の主の身体スペックに驚き欲を掻き立てられるリーベル。
胸元が開いた黒いビキニからは豊満過ぎる谷間が覗く。目のやりどころは無いと言っていい。
「いや、大した事じゃないです…はは。」
目の置き場に困り果てながら懸命に流そうと努める。
「ところで、こんな所で何を?」
「ああ…えっと、天気がいいなぁと思って…ははは。」
「もしかしてマリアですか?」
図星。これ以上はぐらかせない気がしたので、素直にコクリと頷く。
「マリアならもう少しかかると思います。マリエッタを連れて水着選びに街へ繰り出してますから。」
声とリンクする様に震える胸。はちきれそうな爆乳である。目を逸らそうにも煩悩が許してはくれなかった。
水着選びに没頭するリーダーなんて可愛い過ぎる…常識的に考えて。
やっぱり控え目にティーンズ系だろうか。いや機能美を考えて競泳タイプかもしれない。派生してスク水?うへへ…
「リーベル…。」
膨らむ妄想を煽るにつれ口元が弛んでいく。今は1人桃源郷の中だ。
「リーベル!」
はっと気が付き慌てて顔を引き締める。
「なな何でしょうミラージュさん!?」「マリアなら街へ繰り出したと言ったんですが、聞こえませんでしたか?」
「あ、いや聞こえておりました。」
「もう、いきなりニヤけて上の空になるのは受けが悪いですよ?」
「あ、すいません…街ですね。もうちょっと待ってみます…。」
軽く会釈をする際も、たわわに実った乳から目を離せられない。怪しまれないように直ぐ海岸の方へ歩いて行こうとした、その時。
「もしよければ…。」
落ち着いた澄まし声が歩みを止める。
「はい?」
「少しばかり話しませんか?聞いてみたい事もありますし。」
「………はい?」
ミラージュさんから話がしたいなんて何事だろう。さっきの乳凝視がバレたんだろうか。
「捕まえてまで訊く事ではありませんが、マリアに惚れた理由が気になりまして。」
意表を突かれたリーベルは動揺を隠せない。
「いや別にその…特にその理由って訳ではなくて、ですね、一般男性として綺麗な女性だなぁと思いまして…。」
「例えばどの辺が?」
「どっ、どの辺ってぇ…その…凛々しくて…華奢だな、と…。」
明らかに取り乱している自分を情けない。
「華奢…ですか。」
そう言うと仰向けだった身体を起こしリーベルの方へ向き直る。その反動で揺れる乳が嫌でも視界に入る。
「はっ、はい!」
「他には?」
静かにミラージュの美脚が組まれる。迫力ある太ももが目を離させてくれない。
「ほ、かには…そのスタイルもいいなぁ、なんて…。」
あらゆる誘惑に視点が定まらない。胸くびれ股太もも…どれも観るもの怖じ気させる迫力を伴っている。
「スタイル…ですか。」
そっと脚を組み替えるミラージュ。物憂げに太ももの上に手が添えられる。
その動作1つ1つに性欲を掻き立てられるリーベルもたまったもんじゃない。本命にはない豊満な魅力に飲み込まれそうだ。
「クリフにはイマイチ分かって貰えてない様なんです。」
「な、何がですか…?」
聞くのが遅く、ミラージュは組んでいた脚を解き、スッと立ち上がった。
「私なんか、どうですか?」
そう言って腰に手を当てるミラージュ。見上げる形になったリーベルは改めて彼女の規格外の身体つきを思い知らされる。
「どどうって、何が…」
どもりながら目線は急接近した巨乳に落ちる。
「私の場合、どこが魅力的なのかな、と。」
ポーカーフェイスを保ちつつ柔らかく微笑みかける表情に、リーベルは更に悶々と耐え、必死に良い回答を模索する。
「あの…とても、その…いいです…。」
「何がいいんですか?」
「あ、いや…すスタイルが…。」
「例えばどの辺が?」
どんどんミラージュのペースに引き込まれるリーベル。性欲との折り合いも付かないまま嵌っていく。
「えっ…と…、その身長もあるし…。」
「身長、だけ…?」
追い詰められるリーベルの額に汗が滲む。と同時にムスコもむくむくと起き上がり始める。
「例えば…、」
ミラージュは右手を肩口に持っていき、撫でる様にビキニラインを滑らせる。
「胸なんかどうですか?マリアよりは多少自信があるんですが…。」
そう言いながらリーベルの顔を覗き込む。
「いいいいや、いやその、じっ十分魅力的です…」
隆起を続けるムスコを抑えるのに必死なリーベルはひたすら煩悩から意識を遠ざけようとする。
「そうだといいんですが…。」
そう言ってミラージュが苦笑いを浮かべながら目線を下げ、乳に見とれているリーベルを尻目に何かに気付く。
「どうやら…嘘ではないようですね。」
サーファーパンツ越しに若く競り起つモノを見てクスクスと微笑むミラージュ。
「はっ…あ、いや…これはその…っ」
「クスクス…いいんですよ、素直で良い子、ですね。」
そうおっとりと微笑みかけるミラージュに、リーベルはもう限界だった。
「あのっ…!」
「ただし。」
リーベルを遮るように付け足すミラージュ。
「マリアの前では御法度ですからね?」
そう忠告するとミラージュは背を向けて室内の方に向かってしまった。
後にはブツをおっ起てながら呆然と佇む青年だけが取り残された。
おっ起てたまま立ちすくむリーベルを常夏の日差しが容赦なく照りつける。
「くそぅ…たまってんなぁ…、くぅ…。」
悶々とした気持ちを収めて頭でも冷やそうと、波打ち際の方へ歩き出す、が。
「おーい!リーベル〜!」
「ッ!」
ヤツの声が歩行を止める。憎きフェイトめ、こんな所へ何しに来た!
「やぁ、久し振りだな。」
「ああ、君こそ元気そうで何よりだ。それより何故今正にこのタイミングで姿を現すのか聞きたいね。」
「まぁ、今までの旅の労いみたいな感じだよ。エリクールの仲間も連れてきてる。」
リーベルの不快指数など計るも無く快活に答えるフェイト。
「それで、クリフやマリア、ミラージュさんにも挨拶したいんだけど…。」
「クリフさんなら惑星ミッドガルからアーリィ大使を招いて新体制案を軸に会談中、
リーダーは街へお出掛け、ミラージュさんは今し方ホテルハウスの中へ入ってったけどな。」
ぶっきらぼうにまくし立てるも、すぐに別の声が割り込んだ。
「クリフが可哀相ね。」
愛しの声を聞き反射的に振り向く。
「最初で最後の慰安旅行になるかもしれないっていうのに、仕事だなんて。」
「リーダー!」
「マリア!」
群青のビキニに身を包んだマリアが首を傾げて微笑んでみせる。リーベルにとっては殺生な破壊力。
「り、リーダーッ!」
「なぁに?」
「す、すごくお似合いです…ッ!」
「ありがと。」
もういい。このたった4行のやりとりで旅行の元は取った。後はめくるめくボーナスステージに突入するのみ…!
「いやぁ、見違えたな…。」
「せっかくハイダに来たんだし、少し羽目を外してみてもいいかな、なんてね。」
「クリフの奴、悔しいだろうな、マリアの水着姿を拝めなくて。」
「そんな大層なものじゃないわよ。」
日光に曝された透き通る肌が眩し過ぎる。気を抜けば理性など吹っ飛んでしまいそうだ。
「お揃いじゃないか。」
次から次へと来客は絶えない。今度は誰だろうと、女性と思われる声の方へ振り向いた。シルエットが2つ揺れる。
「えっと…?」
「ああ…リーベル、紹介するよ。以前エリクールでお世話になったネルさんと…」
「クレア・ラーズバードです。」
優美に揺れる銀髪に手を添えにっこりと笑みをこぼす女性。
フェイトの紹介では一国の軍を纏める総司令に当たるそうで、聞けばなるほど、上司にしたい雰囲気と器量を備えている。
こんな女性が指揮官なら士気も揚がるよなぁと感心していると、
「あの、あなたは…?」
張本人に説明を求められるリーベル。
「あ、クォーク所属のリーベルです。マリアさんが指揮を執る組織の部下になります。」
「あら、星の船の。失礼致しました。」
「ああいえ、こちらこそ。」
「彼にはマルチに活躍してもらったわ。戦闘から雑用まで、仕事の幅だけならクォーク一の功労者かもね。」
「こ、光栄です!」
頭をかきながら小さく頷く。
「功労者というなら、マリアも当てはまるべきじゃないのかい?
少なくとも私には、あの状況下であれだけ冷静な判断を下せる自信がないね。とても心苦しい事さ。」
赤髪の女性が付け足す。ツーピースの水着は普段の戦闘服を大胆にデフォルメした様な感じだ。
「…ありがとう。」
マリアが頬を少し赤らめ俯き加減に口元を緩める。
「さぁ、慰安旅行なんだろう?こんな暑い所にいないで海にでも入らないかい?」
そう言いながらマリアの背後に回り込み、後ろから腰のくびれに手を回してそっと抱き込む。
(なっ…何やってんのー!)
顔では呆気に取られつつ心の中で突っ込みを入れるリーベル。
「ちょ…ちょっとネル…!」
「ほら、折角の水着姿も濡れてなんぼじゃないか。」
「…ゎかったから手を…ッ!?」
抵抗するマリアをうんしょ、とお姫様抱っこに持ち替えて拉致していく。
「お宅のリーダーちょっと借りてくよ。」
そう言ってリーベルに妖しい視線を送ると、海の方へ歩いていってしまった。
「あらあら…。」
「ネルさん…。」
クレアとフェイトは一本取られたといった風に2人を見送る。
「え、なに…。」
リーベルだけがこの状況を飲み込めない。認めたくないだけかもしれないが。
「前々からまさかとは思ってたけど、本気だったとは、なぁ…。」
「これって、どういう…」
宿敵であるはずのフェイトに弁解を求める。口はパクパクと空気を噛んでいた。
「…今は男に興味が無いって事だよ。」
「アッー!リーダァアッー!アアアアアアッー!」
ちゃっかり拉致に成功したネルが海岸線を見渡す。
「ここまで来れば大丈夫かな。…何で拗ねてるんだいマリア?」
「…別に拗ねてなんか、いないわ…。」ようやく抱っこから解放されたマリアがネルの言葉に拗ねる。
「ま、どっちにしろ可愛いからいいけどね。」
「ネル。」
マリアがお得意の乗せ言葉を軽くスルーして鋭く名前を呼ぶ。
「どうして腰の上まで水かさがある所まで来る必要があるの?」
「もちろん、海で遊ぶためさ。」
青い髪を海水で濡らしながら耳元で囁く。ネルの手は既にマリアの腰周りを愛撫していた。
「駄目よここじゃ…。他の人が観ているもの。」
そう言って、こちらに向かって手を振るフェイトの方に目配せする。
「ここじゃなきゃいいのかい?」
ネルはお構いなしといった様子で腰から徐々に下へ左手を伸ばしビキニ越しに秘部へ触れ、
右手も抜かりなく乳首を撫ぜる。控えめな胸が堪らなく可愛いらしい。
マリアはやれやれと言った様子で深い溜め息を付く。
「そういう事を言ってるんじゃないのよ…。」
ネルの愛撫をおもむろに退けると、向き直って赤髪をそっと掻き分けた。
腰を落として中腰になるように、目線で合図する。海面からは赤と青の頭が出ているだけだ。
「あまりその気にさせないでと言っているの…。」
今度はマリアが熱っぽく耳元で囁いた。ネルは呼応してマリアを抱き寄せて背中をまさぐる。
「マリアも、大人の色気が出てきたね…。」
青い髪に埋もれていた耳たぶを甘噛みして情欲を煽る。背中を味わっていた手はスルスルと小振りな尻肉を揉み始める。
「あら…。」
マリアがネルの頬に手を添えて下唇をペロリと舐めた。
「あなたには負けるわ。」
言い終わるとすぐさまネルの口腔に侵入する。ネルも応えて唇を貪る。
「んっ…れろ……ちゅっ、んむ…」
呼吸と唾液が混じりあう。唇でネルの舌を挟んで引き出し、その上で舌を重ね合わせる。
「ん…随分と積極的、ちゅっ、じゃないか…。」
「当然よ…れろ…っこの日まで、じゅるっ…何日自重したと思ってるの…?」
ネルの舌と唾液を吟味しながら答える。マリアの右手はネルの立派な乳房を優しく犯していた。
「ふふっ…んちゅ…お盛んなお姫様だね……!」
糸を引く唇を尻目にマリアの秘部へ手を伸ばす。丘に沿って指をなぞり、敏感な突起を探り始める。
「あ…っ…ん…、ぁん……」
マリアが抑え目な声で喘ぐ。クリトリスを的捕らえられ、優しく円運動を与えられる。
ネルの胸を愛撫するマリアの手に力がこもる。指先を乳頭に置き、乳全体を揉み上げる。
「ん…、ふっ…あ……上手くっ、う…なったじゃないか…ぁっ…!」
胸の刺激がネルの身体の芯を通って秘所に届き、快感となって脳天を溶かす。
「はぁっ…ん、嬉しいっ…あぁっ!中にぃ…っだめ、んんっ!」
ネルの指がマリアの膣へのそのそと入り込む。第一関節を巧みに回して膣壁を漁る。
ネルはマリアの感度を確かめると、挿入した人差し指を一気に奥へ潜り込ませ、中指も膣口へあてがう。
「あぁっ!い、んっ…きなり奥っ…ぁあ、んんんっ!あ、あぁっ…ずる、ぃい…ん!」
マリアもネルの膣へ指を潜らせ抵抗の意を示す。
「んんっ…マリアのっ、ああっ指が…ぁあ、はぁ…んんぁっ!」
快感に呑まれまいとネルはマリアの肉壷へ中指も挿れ、一気に膣壁を掻き回す。
「ああぁっ!だめっぇ!んん、2、本んっ!、ぁああっ!あ、ぁあ、あ、んあぁああっ!」
「んんっ…!あぁ、とっとと、あっ!ん、イッちまいなっ、あぁっ…!」
マリアの膣の天井部を高速で掻き回すネルの手が出し入れの運動も組み合わせて、マリアを絶頂へと押し上げる。
「あぁっ!あ!あっ、だめっ、んんっ!イクっ!あああっ!いやっ!あっ!ぁあぁぁあああああああっ!」
マリアが一瞬硬直して絶頂する。ビクンビクンと波打つマリアの身体を見て股を濡らすネル。
普段なら指を抜いてやるところだが、ネルは再びマリアの膣を犯し始めた。
「ぁああっ!?あ、ああっ、ネルっ!だめっ!あっ!ん、っいやぁっ、漏れちゃっぁ!うぅっ…んあぁ!」
「…大丈夫っ、はっ、みんな、はぁ、海でっ、ん、してるじゃっ、ないか、あっ…!」
休む暇も与えられず、絶頂したまま指で犯されるマリアは放尿を必死に踏みとどまる。
「あああっ!だめっ!出っ、ちゃうぅっ!あぁっ!んんあっ!いやだめぇ!あっ、ああぁあっ!やめっ、てっぇっ!」
「はぁっ、ほらっ、んっ!だらしなくっ、はぁ、おしっこ、はぁ、するんだろうっ?みんな、あっ!見てるのに…っ!」
「いやぁぁああ!だめでるっ!おしっこ出るぅっ!ああぁっ!いや、だめぇっ!出るでる出るっ!いやぁぁああああああっ!!」
「んはぁっ…はぁっ!見、てみなっ…!黄色いマリアのっ…んぁ!」
「だめぇぇえええ!!見ないでぇえっ!んぁああっ!いやぁあ!
だめだめだめっだめぇまたイクぅぅううぁあ゛あ゛ああああぁあああああああああああああああああ!!!」
「ほらほら全部漏らしちゃいなっ!」
「あ゛ぁああっ!やめてぇぇえええ!んん゛ぅううああはああああああああああああああっ!!!」
羞恥と快楽の混じった嬌声を挙げて果てるマリア。ネルはようやく手を抜き、イキ地獄から解放した。
「あ゛ぁっ!はぁっ…!はぁ…!っはぁ…はぁっ、はぁ…はぁ…。」
ビクビクと痙攣するマリアをなだめる様に抱き寄せるネル。マリアはまだ目の焦点が合わず、意識は身体の外だ。
「ふふっ、お漏らししちゃった、ねぇ、マリアちゃん…?」
「…っ〜///////////!?…いやぁ…あぁ………。」
「でも、あんなに感じてくれるなんて、嬉しいよ。」
「ばか……ぁ…………。」
ふてくされつつも、ネルの甘いレズキスに応えるマリアだった。