航宙艦ディプロ。反銀河連邦組織クォークの旗艦でもある。  
 その一室にて、夜の営みを交わす金髪の男女がいた。  
 元クォークリーダー、クリフ・フィッターとそのパートナー、ミラージュ・コーストの二人である。  
「クッ…、お、オイ、そんなにしたらヤベェ…」  
 クリフは余りの快楽に顔をしかめる。  
 自分の分身が、ミラージュの豊かな胸に埋もれ、先端を舌でいいように弄ばれているからだ。  
「もう限界ですか? クリフ」  
 胸元をはだけ、跪く様な態勢でクリフ自身を攻めているミラージュが、意味ありげに微笑む。  
「バッ…、バカ野郎、胸と舌のダブル攻撃になんか耐えられる男はいねーよ…」  
「そうですか。ではこのまま…」  
そういうと、ミラージュはさらに胸と舌の動きを加速させてきた。  
「お、おい! ば、バカッ…、や、やべえって!」  
「フフフ、イキそうですか? このままイってもらっても私は全然構いませんが?」  
 Hの際も、普段の口調と全く変わらない抑制された声で、ミラージュは胸と舌を使い、クリフの性器を愛撫しつづける。  
「クッ…、コイツは笑えねえ冗談だぜ…。イ、イキそう…だ…」  
「どうぞ、出してください」  
 クリフは仰け反るような姿勢でミラージュの与える快楽に耐えて来たが、ついに限界が訪れた。  
「くあッ!」  
白濁した液が勢いよくミラージュの顔に飛ぶ。  
「はあ…、はあ…、はあ…」  
 全てを放出したクリフは、後ろの壁にぐったりと寄りかかった。  
「ンッ! …凄い量ですね。…だいぶ、貯まってたようで」  
 言いながらミラージュは、なおもクリフのペニスを舌で舐める。  
「お、おい…、そんなに舐めるなよ…。い、イッたばっかで…、び、敏感なんだからな…」  
 クリフは荒い息で告げる。  
「次は私の中に入るんですから、綺麗にしないと」  
 平然とした口調で、サラリと爆弾発言するミラージュ。  
「な…。お、オイ、まだやるってのか?」  
 クリフの頬に、一筋の冷たい汗が流れる。  
「当然です。自分だけ気持ちよくなって終わりなんて、そうは問屋が卸しませんよ。それっ!」  
 人指し指を左右にチチチ…と動かすと、脱力しているクリフに足払いをかけ、ベッドに押し倒すミラージュ。  
「フフフ。では、楽しみましょうか」  
(く、喰われるッ…!)  
 なんとなく、ミラージュに全てを吸い尽くされそうな気がしたクリフだった…。  
 
 おしまい。  
 

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