「さて、これからどうしようかな」  
ペターニの宿屋についたフェイトは、気を失っていたマリアをベッドに横たえると、  
自分はその脇でマリアの寝顔を眺めた。  
あどけない顔で眠り続けるマリアを見ていると、クォークのリーダーをやっているとはとても思えなかった。  
「さっきは、ひどいことしちゃったかな…」  
フェイトはさっき、ギルドで行った行為を思い返した。  
時間をおいて考えてみると、ずいぶんと乱暴にした物だと思う。  
反面、それがとても気持ちが良かったのも事実だ。  
マリアを自分だけの物にして、もっと無茶苦茶にしてしまいたいとさえ思う。  
「はぁ、どうしたものかな。あ、そうだ。」  
ため息を付きながらマリアの体を眺めていたフェイトは、先ほどの行為の後、  
まだシャワーを浴びていないことに気が付いた。  
マリアにすれば自分の体液とフェイトの体液が太股のあたりに付着しているはずだ。  
(マリアと一緒にお風呂に入ろう。多少好きかってにさわっててもごまかしは利きそうだし)  
そう思いついたフェイトは、いそいそと浴槽に湯を張りに向かった。  
 
浴槽にお湯がたまるのを待つ間、フェイトはマリアの服を脱がしにかかった。  
自分の手で、少しずつマリアの肌を露出させて行くことに、フェイトは興奮していた。  
ただ、血が付いた部分が赤黒く固まってしまった白い下着を見たときはさすがに、  
先ほどの行為に罪悪感を感じずには居られなかった。  
 
ほどなくして、最後に残ったブラを悪戦苦闘してようやく外したフェイトは、自分の着ていた服を脱ぎ捨て、  
マリアを抱きかかえて浴槽に向かった。  
少し時間が掛かりすぎたためか、浴槽目一杯にたまったお湯を見て、失敗したかな、とぼやきつつ  
あらかじめ敷いてあったタオルケットの上にマリアを寝かせる。  
そして、お湯でしめらせたタオルでマリアの躯を拭いていく。  
(きれいな躯だな、それに、とてもやわらかい)  
幼なじみであるソフィアとは小さい頃一緒にお風呂に入ったこともあるし、抱きつかれたりもする。  
だが、フェイトにとってそれは『妹』としての感覚でしかなく、今、マリアに触れている時のような、  
高揚感を伴う物ではなかった。  
 
マリアの腕を拭き、柔らかい胸をもてあそびながら躯を拭き、残すはマリアの一番大切な場所である。  
躯を拭いているときも幾度と無くそちらの方に目がいっていた場所をいよいよ触ろう、とした時、  
マリアが気が付いた。  
「うぅ…フェイト…?私…?」 
 
「きゃぁぁぁぁぁ」  
マリアは気が付いたとたん、フェイトの裸を思いっきり見たため、悲鳴を上げた。  
「フェイト、君、どうして裸なの!?」  
「マリアだって裸じゃないか」  
「え!?」  
マリアは自分が今、裸であることを知ると敷いてあったバスタオルを手に取ると、  
自分の躯を隠すように抱きしめ、真っ赤になってフェイトのことを睨みつけた。  
「人が寝ている間にこんな事をするなんて…最低…」  
「僕はマリアの躯を綺麗にしてあげてただけだよ。それ以外はまだ、何もしていない」  
「私は…」  
マリアはそこまで言いかけて、さっきのギルドでの出来事を思い出した。  
自分の体の中に激痛とともに異物が入り込んでくる感覚。  
主人と従者という演技のためにフェイトになすがままになっていた自分…。  
それを思い出したとき、マリアは目の前にいるフェイトのことが異様に恐ろしく感じた。  
「フェイト、10数える間にここから出て。  
 そうすれば今日のことは水に流してあげるから」  
できるだけ、それを悟られまいと、できるだけいつものように話す。  
「マリア…」  
フェイトは寂しげな表情を浮かべる。  
その表情に、内心では動揺しつつも、マリアは更に続ける。  
「お願い…出てって…」 
 
フェイトは迷っていた。  
ここで素直に出ていくべきなのか、それとも、自分の思った通りに行動するべきなのか…。  
しばらく、考えた後、フェイトはある行動に出た。  
 
マリアはフェイトの寂しげな表情を見た後ずっと俯いていた。  
寂しげな顔の彼を見ていると、何か自分がとても間違ったことをしているのではないか、  
と言う考えになったからだ。  
とっくの昔に10を数える時間は過ぎている。  
けれど、マリアはこれ以上フェイトに「でていって」と言いたくなかった。  
今、言葉を話せば自分の声が震えているだろうから…。  
 
やがてフェイトが動く気配がした。  
それは、マリアが望む方向とは逆。  
こちらに近づいてくる気配だった。  
「イヤ…、来ないで…、触らないで…」  
「マリア」  
フェイトの声が響く。  
「風邪引くよ。大丈夫、なにもしないから」  
そういってマリアの躯を抱き上げた。  
「や…」  
「大丈夫だから…」  
おもわず見つめたフェイトの顔はとても、優しげな顔だった。  
その表情を見たとたん、マリアは拒絶出来なくなっていた。  
 
フェイトはすっかり冷え切ってしまっていたマリアを抱え、ゆっくりと湯船に入った。  
もともと湯量が多かったのと温度を高めにしていたのが良かったのか、丁度いい湯加減だった。  
フェイト自身もだいぶ冷えていたのでこのお湯の暖かさはありがたかった。  
フェイトもマリアも、お互いの肌が暖かさを取り戻していくことを感じながら、しばらくは無言だった。  
 
「さっきは…ごめん。あんなに乱暴して…」  
先に沈黙をうち破ったのはフェイトだった。  
沈黙に耐えきれなかったと言うよりは、今しかない、と思ったからだ。  
「マリア、あんなに痛がってたのに自分ばかり気持ちよくなろうとして…」  
「……もういいわ。あれは、私も悪かったんだし。  
 フェイトにあんな子とされる前に終わらせれば良かったのよね…」  
「マリアには無理だよ。あんな事するの初めてだったんだろ?  
 だったら…」  
「フェイトはされたことあるのかしら?」  
「あるわけないだろ、ったく…」  
そう答えながらも、フェイトは内心ほっとしていた。  
マリアは先ほどまでとは打って変わって明るく返してきてくれる。  
そういえば昔、どこかで、暖かいお風呂は時として人の心おも暖めると言っていたのを思い出した。  
狭い浴槽の中男女が一緒に入っているというある種特殊な状況なのではあるが。  
 
だいぶ躯も暖まってそろそろ上がろうかという頃。  
「マリア、ちょっと良いかな」  
「なにっ、んっ」  
フェイトはマリアにキスをした。  
ギルドの時のようなむさぼるようなキスではなく、ついばむような軽いキス。  
マリアと言えばフェイトのいきなりの行動に目をぱちくりとさせていた。  
「そういえば、僕の気持ち言ってなかったな、と思ってさ。  
 僕は、マリアと出会ってまだ日は立ってないし、知らないことも多いけど好きだよ。  
 けど、分からない部分も含めて好きになっていきたいと思うんだ。  
 マリアはどうなの?」  
「今ここで、それを聞いてどうするの?  
 一回抱いたらもう自分の物だって思ってるわけ?」  
「……それは違うよ」  
「……」  
「ただ、マリアの気持ちを聞きたかったんだ。  
 僕はマリアが好きだから、今、ここでこうしているけど、マリアはどうなのかなって」  
「……私は正直、よくわからない。今、こうしているのだって、  
 拒絶しようと思えば出来たはずなのに…」  
「ねぇ、今、僕が君の事を求めたら拒絶できるかい?」  
冗談交じりにフェイトが言う。  
「…好きにしていいわ」  
てっきり拒絶の言葉が返ってくると思っていたフェイトは、ちょっとびっくりしたような顔になった。  
すぐに気を取り直してフェイトはマリアの唇を求める。  
マリアは驚くほど素直に受け入れた。  
二人の唇がもう一度合わさる。  
こんどは、さっきよりも深く、長いキスだった。 
 
フェイトはマリアの形の良い胸をさするように揉む。  
それと同時に乳首のまわりをなぞるように下を這わせる。  
フェイトは出来るだけマリアに感じてほしいと重いながら愛撫を続ける。  
マリアの躯はそれに答えるかのように乳首を立たせ、良い反応を返してくる。  
マリアは胸を責められているだけだというのにすでに、息は荒く、時折甘い声がもれていた。  
「…感じてる?」  
「いわないで」  
「言ってくれなきゃわかんないよ」  
「きゃうっ」  
フェイトはマリアの乳首をつまむと軽く引っ張るなどして刺激する。  
「ふふ…。これは気持ちいいってさ」  
そういって乳首を指ではじく。  
そんなフェイトを濡れた瞳でマリアは睨みつける。  
すねたマリアにフェイトはキスをしてやる。  
そうしてマリアを抱きしめながら今度はさっきさわれなかった秘所へと手を伸ばす。  
お湯の中なので濡れているかどうかは分からなかったが、マリアのそこは熱く柔らかかった。  
フェイトはしばらく中心には手を触れず、じらすように周りを刺激した。  
「フェイト、んっ、それは、あっ、や…」  
「どうしたの?マリア。ココを触られるのはいやなのかい?」  
そういって、いままで触れていた部分から手を放す。  
「ちがうっ、そう…ひゃうっ」  
刺激がなくなったと油断したマリアに対して、無防備になった一瞬を狙い指を中心に滑り込ませた。 
 
お湯よりも熱いマリアの中を激しく動きすぎないようにゆっくりと動かす。  
動かすたびにマリアの躯が震え、甘い声が洩れる。  
中にいれた指を動かしながら、フェイトの知識にある、ある場所を親指で探す。  
目的の場所に触れたとたん、マリアの上げる声が1オクターブ高くなった。  
そのまま刺激を続ける。  
「あっ、フェ、フェイトっ、だめっ、それ以上はっ、やっ、あ…」  
マリアの躯が思いっきり弓なりに反り返りったあと、力が抜けフェイトに躯を預ける。  
「イッちゃった?」  
マリアの耳元でフェイトがささやく。  
マリアは真っ赤になりながらもこくん、と頷いた。  
「入れて、いい?」  
マリアの瞳に怯えが走る。  
あれだけひどい初体験をすればだれでも怯える物だろう。  
「好きにしてって最初に言ったでしょ」  
マリアはそれでも覚悟していたらしい。  
「じゃあ、いくよ」  
フェイトはなるべくゆっくりマリアに入っていく。  
「う…んん…ぅぅ」  
やがて、フェイトの物をマリアが完全に受け入れた。  
 
「痛い?」  
「あの時よりは、痛くない」  
「じゃあ、動かすよ」  
マリアは無言で頷く。  
「んっっ」  
マリアの中はとても気持ちの良い物だった。  
もしかしたら、初めての時よりも気持ちいいかもしれない。  
初めのうちこそ、マリアに遠慮して慎重に出し入れしていたフェイトだったが、  
行為を続けるに連れどんどんそのスピードは加速していった。  
「あっ、あっ、だめぇっ、激しすぎるっ、」  
「ごめん、もう、泊まらないよっ」  
「そ、んっ、なっ、やっ、だめっ、もうだめぇぇぇっ」  
「僕も、もう、限界っ」  
マリアのあそこが思いっきりフェイトを締め付けるのと同時にフェイトは、マリアの最奥に欲望を解き放った。  
「フェイト…」  
「マリア…」  
どちらとも無くつながったままお互いの唇をむさぼり合う二人だった…。 
 
翌日…。  
シランド城にて…。  
 
マリアとフェイトは昨日の出来事はPTないでは内証にすることに決め、  
何喰わぬ顔をして帰ってきたつもり…だった。  
が、それはしょっぱなからうち崩されることとなる。  
「よう、おめえら、おかえり」  
「ただいま、クリフ、所でなんかあったの?  
 やけに機嫌いいみたいだけど?」  
「ん?いやな、ウチのリーダーにも春が来たって思ってさ」  
「何のこと?」  
フェイトとマリアは内心どきりとするがずっとシランド城にいるクリフたちには昨日のことは絶対ばれないはずだった。  
「またまた、とぼけやがって、ちゃーんと証拠があるんだよ。  
 ほらっ」  
「「!!」」  
それは、昨日のフェラチオシーンの写真だった。  
「紺だけ立派な証拠があるんだ…っておい、どうした?」  
「どうやら昨日の出来事は彼の差し金みたいだね」  
じゃきん  
「そうね、お仕置きが必要みたいね」  
ちゃきっ  
「おっお前ら…?」  
「「問答無用!!」」  
その後、ずたぼろになってかろうじて息があるクリフが道ばたに捨てられていたとか。  
「だから、およしなさいって言ったのに…」  
もう一人の黒幕は被害ゼロだったとか。  
 
おまけ   
「なんです?ミラージュさんこんな所に呼び出して。  
 渡したい物って…」  
「フェイトさんだまってこれを受け取ってください」  
「?」  
フェイトは小さな黒いバッグを受け取った。  
「では」  
ミラージュはさっさといってしまった。  
「なんだろ?…ええ!?」  
そこにはバイブだの縄だのがぎっしりと詰まっていた。  
「こんな物どうしろと…」  
ぼーぜんとするフェイトであった。 

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