今日も今日とて付かず離れず、しかし間違いなくラブラブ空気を漂わせているマリアとフェイト。
そんな二人を遠巻きに眺めている人物が居た。
ネルである。
今現在、ネルは、フェイトに少なからずの好意を抱いている。
しかし、意中の相手にはすでに恋人が。
実らぬと分かっている恋に、ため息が出るネルだった。
「ネル、ここにいたの?」
「クレアかい?そうだよ」
「フェイトさんのこと、見ていたの?」
「ああ、そうだよ」
クレアに隠し事をしても仕方がない、と素直に話す。
「偶然ね…私もよ」
そう言ってフェイトの方を見るクレア。
その瞳はネルにも分かるほど『恋する乙女』の物だった。
「クレア、あんたもかい?」
「ええ、ネルと一緒よ。私もフェイトさんのことが好き」
お互いに向き合うとため息を付く。
シランド防衛の要であるクリムゾンブレイドの二人が同じ相手、それも恋人が居る人を好きになるとは、あまり自慢の出きる話ではなかった。
「それにしても…」
二人の視線はマリアへと移る。
フェイトに素っ気なくしているようで一定の距離から離れようとしない彼女。
「ああ、どうやってフェイトの心を奪ったんだろうね」
それが、二人の最大の疑問であった。
マリアの性格上、自分から好きだと告白したとは考えにくい。
かといって、フェイトがマリアに惚れて…と言うのも、現実味のない話である。
「そうだ、クレア。マリアに二人の馴れ初めを聞き出さないか?」
「ネルどうするつもり?彼女、口が堅そうだけど?」
「なあに、言う気がないなら、その気にさせればいいのさ。
ついでに、フェイトを独占しているお仕置きでも、と思ってさ」
「そう言うこと…。おもしろそうね」
「ああ、そうだろ」
二人はこそこそとこれからの計画に付いて準備を始めた…。
………
「さすがだね、クレアの調合した眠り薬は良く効くよ」
ネルとクレアは裸でイスに縛り付けられてるマリアを見下ろしていた。
数時間前、ネルはマリアに話があると言って呼び出し、フェイトとの馴れ初めについて聞いた。
当然のようにはぐらかすマリアに対して、クレアが調合した眠り薬を一服盛ったのだ。
「んう…」
猿ぐつわを噛まされているマリアは呻くようにして気が付いた。
「んぅぅぅ!?」
マリアは自分が置かれている状況に気が付くとどうにかしようと躯を動かしてもがいた。
頑丈なイスをその程度でどうにか出来るはずもなく、イスはぴくりとも動かない。
「お目覚めだね。あんたには聞きたいことがあるからこんな事をしたんだ。
発言のチャンスは2時間に一回だけ。なあに、あたしたちの質問に答えてくれたらすぐに解放してやるよ」
その声に初めてこの場に自分以外の人がいることに気が付いた。
「ふぇふ」
「これから、私が一つの質問をします。それに正直に答えたら解放してあげます」
「ふふぇふぁ」
「マリアさん、あなたとフェイトさんがつきあうようになったきっかけを教えてください」
クレアがそう訪ねて、ネルが猿ぐつわを外す。
「どうしてこんなことをするの!?」
ネルとクレアは目配せをするとマリアに再び猿ぐつわを噛ます。
「んぐぅ」
「それは私たちの望んでいる答えではないわ。
これから2時間、あなたに拷問を施した後、もう一度質問します」
クレアがそう宣言する。
「恨むんじゃないよ。正直に答えないあんたが悪いんだ」
そう言いながらネルは何かの印を組む。
施術だ。
その輝きがマリアのクリトリスに吸い込まれると、その躯に変化が現れた。
あっという間にマリアのクリトリスが肥大化し、男性器の様になる。
「うぅ!?」
「あたしら隠密は躯を武器にして敵から情報を引き出すこともある。
文字通り躯に聞くって奴さ。でも、それは、同姓には通用しない。
それを補うために密かに開発された秘術さ」
「この施術を使われた女性はね、クリトリスが肥大化して男の人の物のようになるの。
ちゃんと射精も出来るのよ」
そう言いながら、マリアの物にバンドをする。
「つまり、これを外さない限り、どんなに感じても逝けないって事さ。
ま、2時間もすれば術は解けるからその時くらいは逝けるかもね」
そう言って、ネルはマリアの物をぺろりとなめる。
怯えた瞳のマリアがびくん、と反応する。
「フェイトさんにご奉仕してあげることもあるんでしょう?
大丈夫、私たちがどんな風にすると気持ちいいのか教えてあげるから…」
クレアは後ろから近付くとマリアの耳にふーっと息を吹きかける。
まず、ネルがマリアの物を責め始めた。
竿の部分を手で刺激しながら先の方をちろちろと舌を伸ばして舐める。
それだけでもかなりの快感になるのかマリアの眉が苦しげに歪む。
「綺麗な胸…、いじめたくなっちゃう」
クレアはマリアの胸を刺激する。
乳首には触れようとはせず、やんわりと、マリアが反応するポイントを探しながらなで回していく。
「だいぶ気持ちが良さそうじゃないかい?
でもね、こんなの序の口だよ」
ネルは舐めていた物から一度口を話すとそう告げた。
そして今度は竿全体をなめ回すようにしながらアナルを刺激する。
不意にマリアの腰が跳ね上がる…がそれ以上何も起きない。
「逝きたかったんでしょ。でもね。これがある限りあなたが逝くことはできないの」
「ふぅぅ!ふぅぅ!」
快楽を解放できず、痛みへと変わるマリアはぽろぽろと涙をこぼした。
そんなことはお構いなしにネルはマリアのそこへの刺激を続けていく。
今度は手で、先の方を刺激しながらアナルの方に舌を差し込んで快楽を引き出す。
ネルの責めはあくまで男性と共通の性感帯と言える場所を刺激していた。
「んうっ、ううっ、んぐっ」
反面、クレアの責めは女性として感じる部分を中心に責めていた。
優しく胸を揉み、耳を舐め上げる。
初めてから30分ほどしか立っていないのに、マリアは幾度となく腰を突き上げる。
だが、バンドが快楽の解放を阻害して、一度も絶頂を感じていないばかりか、痛いほどに張りつめた物が苦しくて仕方がなかった。
「ふふ…いい感じみたいだね」
快楽と苦しみの狭間で涙まみれになったマリアの顔を見て満足そうに嗤った。
「クレア、ちょっと早いけどあれで責めようか」
「ええ、良い考えね」
そう言ってネルは裸になり、クレアは男性器を模した張り子を取り出した。
「ふふ…マリア覚悟は良いかい?
気が狂わないことを祈るよ」
そう言ってネルはマリアの物をゆっくりと受け入れていく。
「んぁぁぁぁ、うぁぁぁ」
苦しみからか快楽からかマリアは髪を振り乱してもだえる。
そんなマリアのあそことアナルにクレアは張り子を押し込んでいく。
「どうです?絶対逝くことの出来ない状態で女の子と男の子二つの快楽を同時に味わうのは?」
並の人なら10分耐えられないの。でもね。あなたには1時間味わってもらうから」
そう言って張り子の出し入れを激しくする。
快楽におぼれることも、気を失う事も許さない二人の拷問は続く。
やがて、長かった2時間が過ぎようとする頃…。
「マリア、逝きたいかい?」
その言葉に正気を失い書けていたマリアが反応して必死で肯定する。
「じゃあ、約束するね。これからあたしたちの質問には何でも答えるんだ。
出ないとまた…」
こくこくと、必死なマリア。
(落ちたね)
ネルはマリアの反応に満足するとバンドを外してやる。
「うぅ〜〜〜〜〜〜!!!!」
たまりにたまった快楽を一気に解放されて絶叫をあげるマリア。
これまでにないほど腰はねあげ、絶頂を示す。
そして、マリアはそのまま失神してしまう。
気絶したマリアをみて二人が相談を始める。
「耐えきれなかったみたいね。どうする?ネル」
「今はこれでも良いさ。マリアはもう、あたしたちに逆らえないよ。
後でじっくりと聞かせてもらうとしよう」
この後、マリアはネルとクレアには本当に逆らえなくなり、オナニーの回数やフェイトに抱かれた回数などを
二人に包み隠さず話すことになったとか。
おわり。