惑星ストリームのタイムゲートからFD世界へ突入したフェイト達。  
そこで、待っていた事実は信じがたい物だった。  
自分たちはFD世界のゲーム『エターナルスフィア』の登場人物だと言う事実。  
スフィア社の社長が今自分たちの銀河を消そうとしていること。  
この事実はロキシ博士がやってきたことの正しさも同時に証明していた。  
フェイト達はスフィア社社長のルシファーに会うため専用空間に乗り込むことに決めた。  
その鍵であるセフィラを入手するため、ディプロでエリクール2号星に向かう途中だった。  
 
「マリア、入るよ」  
フェイトは、ディプロ内にあるマリアの自室へ来ていた。  
マリアは惑星ストリームへ突入する前、ロキシ博士の事は惑星ストリームではっきりする事、と話していた。  
そして、ロキシの言っていた事は事実であり、マリア、フェイトの力がなければ、  
FD世界で戦うことなどできなかったであろう。  
その事実をどう受け止めているか気になったのだ。  
「フェイト…?」  
マリアの声がする。  
その声にいつもの覇気はなかった。  
「ごめんなさい、今は弱いところは見せたくないの…」  
マリアはロキシ博士への感情を持て余していることを告げた後、フェイトにそう言った。  
そして、フェイトに背を向ける。  
「マリア…」  
フェイトはマリアを後ろから抱きしめる。  
「え!?」  
「ずるいよ…マリア。僕の父さんが死んだ時、マリアは僕のことを慰めてくれた。  
 その借りをそのままにしておくつもりなの?」  
 
フェイトはマリアの肩が震えていることに気がついた。  
「だって、今、あなたに頼ったら…、私…」  
「僕はマリアの力になりたいんだ」  
フェイトはそう言いながらマリアを抱きしめる腕に力を込めた。  
「フェイト、痛いわ」  
「ご、ごめん」  
フェイトはあわててマリアから離れる。  
マリアがフェイトの方を向いて立ち上がる。  
あふれ出しそうな涙を瞳にためてフェイトを見上げる。  
「私はロキシ博士の事は、事実はどうあれ一生許さないわ。  
 それに、私とあなたは兄妹かもしれない。  
 それでも、いいのかしら?」  
マリアの声に少し覇気が戻っている。  
「ああ、僕はマリアの側にいるよ」  
フェイトはマリアに口づけする。  
マリアの閉じられた瞳から涙が筋を作って流れ落ちた…。  
 
二人はお互いを抱きしめたままベッドの上に倒れ込んだ。  
フェイトはマリアの服を脱がせながら愛撫をする。  
幾度となく触れたマリアの素肌。  
いつ見ても綺麗な胸に手を滑らせていく。  
「フェイト…今日はあなたをたくさん感じたいの」  
自分の台詞が恥ずかしかったのか言った後で赤くなり目を伏せるマリア。  
フェイトは無言でうなずく。  
フェイトは乳首を舌で転がしながら手を下へと伸ばす。  
フェイトが舌を動かすたび、指であそこを愛撫するたびマリアからは甘い声が漏れる。  
それは、いつもより積極的に快楽を受け入れているように見えた。  
 
「感じてる?」  
マリアは恥ずかしそうに頬を染めながらもこくん、と頷いた。  
「今日は積極的だね。  
 そんなマリアもかわいいけどね」  
「意地悪なことはいわないで…」  
マリアの頬の赤みが増す。  
相当恥ずかしいらしい。  
「ふふっ。マリア、入れるよ」  
「あ、うん、フェイト、来て…」  
フェイトはマリアの正面に来るとゆっくりと挿入していく。  
「ふぁぁ…」  
フェイトはマリアに入りきったことを確認すると、マリアの躯を抱き上げた。  
マリアもフェイトの躯を抱きしめる。  
「動くよ」  
フェイトはマリアの躯をゆっくりと上下させる。  
できるだけお互いの体温が感じられるように互いをしっかりと抱きしめたまま行為は続く。  
 
すっとフェイトはマリアを抱いた手の片方をマリアのお知りの方へと手を伸ばす。  
「あ、フェイト、そっちは、はぁっ」  
「マリアはこっちでも感じられるよね。  
 エッチなんだから」  
接合部からあふれる蜜を指に絡ませてマリアのアナルに入れていく。  
一本目の指は難なく受け入れられた。  
マリアは真っ赤になったまま、何も言わない。  
なまじ、快楽を積極的に受け入れていた物だから、後ろからの刺激も気持ちいいと受け入れてしまっていた。  
フェイトはマリアの躯を動かしながら2本目の指をマリアのアナルに入れていく。  
フェイトにはアナルで動く指の感覚と、あそこで動く自分の物の感覚わかった。  
 
「二本入ったよ。  
 ねえ、マリアこれをこう動かすと、どう?」  
フェイトはそう言いながら自分の指を自分の物にこすりつけるように動かす。  
「やぁっ、あん、それはっ」  
「気持ち良いの?良くないの?」  
「ひゃぁぁ、そんなことっ」  
フェイトはマリアにキスをしたまま、しばらくそのまま動かす。  
「どう?」  
口を話したフェイトはマリアに問いかける。  
「気持ち…いい…の…」  
「じゃあ、もっと感じて。  
 僕のことをもっと感じて」  
その言葉にマリアの髪が縦に揺れる。  
フェイトの動きが早くなり、マリアの甘い声が大きくなっていく。  
やがて、二人の行動がシンクロしていくように高まっていく。  
そして、二人は同時に絶頂を迎えた。  
 
「フェイト…」  
「何?マリア」  
行為の後、裸のままベッドで休む二人。  
「私は、フェイトの側にいて良いの?  
 怖いのよ…。いつか、フェイトが他の誰かを好きになるんじゃないかって」  
「さっきも言ったけど僕はマリアの側にいるよ」  
「信じていいの?」  
フェイトは返事の代わりにキスをした。 

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