「ラッセル、ネルとクレアは戻りましたか?」  
シランド城、謁見の間。イスに腰を下ろしたエメリアは隣に居るラッセルに問いた。  
「いえ…まだ戻っては居ないようです」  
「そうですか…彼女達に限って敵に捕まったという事は無いでしょうが、  
 今は無事を祈るしか出来ないようですね」  
 
the second days 崩壊  
 
「起きて下さい!!」  
フェイトの声がする。天井の格子からは日の光が漏れてくる。  
どうやら朝のようだ。  
身体を揺さぶられて、ネルとクレアは目を覚ました。  
「う……フェイト…ここは…?」  
「あ…フェイトさん…おはよう御座います…」  
二人は体を起こした。だるい身体を伸ばそうとしたが、  
「な…何で手が…?」  
天井から風が吹き込むたびに、肌寒いという感覚が伝わる。  
「ど…どうして…裸なの…?」  
お互い呆気に囚われたが、すぐさま昨日の事を思い出した。  
「あ……くっ!!フェイト!近寄るんじゃないよ!!」  
「いや…来ないで!!」  
二人は壁際まで体を動かし、フェイトから離れようとした。  
「どうして逃げるんですか?僕と貴方達の仲じゃないですか」  
フェイトがゆっくりと二人に近づく。  
「何が私とあんたの仲だい!?昨日あんたらが何をしたか忘れた訳じゃないだろ!?」  
「何をしたかって…ただ貴方方を喜ばせただけでしょ?違いますか?」  
 
「何が私達を喜ばせるですか!?あんな事されて…喜ぶわけ無いでしょ!!」  
大声で責められるフェイトは罰悪そうに頭を掻いたが、  
「それにしても…ローターはしっかりと使ったみたいですね?」  
フェイトは床に無造作に置かれている二本のローターに目をやる。  
二本ともべったりと精液を纏わせていた。  
「あれは…あんた達の……」  
「媚薬の所為…と、言いたいのですか?」  
フェイトがずばり核心を突いてきた。それだけにネルはしばらく戸惑ってしまった。  
「そうです!!…あんな物飲まされなければ…」  
クレアもハッキリと主張して見せた。顔からは強がりは窺えなかったが、  
「本当にそうですかね?」  
「「えっ…?」」  
二人はどういう事?といった感じで頭を捻った。  
「クレイマンさんが言ってましたよ。私が飲ませたのは使用者本来の性的欲求を呼び起こすだけであって  
 無理矢理性的疾患を憶えさせる物ではない…と。つまり、昨日の事は全て貴方達が心の中で  
 望んでいたって事じゃ在りませんか?」  
フェイトがそれらしいうんちくを並べてみせる。道理は通っているが、プライドの高い二人が  
そんな事認める訳が無い。  
「馬鹿言ってんじゃないよ!!そんな事…ある訳無いじゃないか!!」  
「そうよ!!そんな事言っても私達は丸め込めないわ!!」  
ネルもクレアも必死で罵声を浴びせた。しかし、  
「ふぅ…あんな物見せられた後にそんなこと言われてもなぁ…。  
 ちょっと説得力が足りないと思いませんか?」  
フェイトが床に落ちている精液塗れのアイテムを顎で指す。  
「だからあれは…」  
ネルが反論を続けようとしたが、  
ガチャリ。  
 
「ほう…朝早くから元気が良いものですねぇ、お二人さん。  
 昨日は行為の最中にしろ、その後にしろ、楽しんでもらえたかな?」  
クレイマンが豪快にドアを開け入ってきた。仮面は昨日とは違うデザインだった。  
今回の事の発端はこいつだと認識している二人はクレイマンにあからさまな敵意を見せる。  
「貴様…!!よくも昨日はあんな事してくれたね!!私達がココから逃げ出した時には…  
 己の命は無いと思いな!!」  
「そうよ!!シーハーツの誇る『闇』と『牙』が貴方の存在その物を滅して見せるわ!!」  
二人の意識から『快感』という文字が消えている。今頭に有るのは『復讐』と『抹殺』の同類語。  
しかしクレイマンは全くと言って良いほど動揺の文字を見せなかった。  
「…何か勘違いしていないか?」  
クレイマンは自分のコートのポケットから折りたたみ式のナイフを取り出し、刃先を出してみせる。  
「逃がすも何も…今ココでお前らを殺す事だって可能なんだぞ…」  
しゃがみ込んだクレイマンはナイフをペタペタと二人の顔に当ててみせる。  
「くっ…そんな事…。フェイト!!あんたは許すのかい!?」  
ネルは信じていた。どこまで堕ちようがフェイトは一緒に旅をしてきた仲間。世界を救った英雄。  
そんな男が仲間の死をみすみす見逃すはずが無い、と。クレアもしかり。  
が、そんな浅はかな考えは一瞬で砕け散った。  
「別に良いんじゃないですか?特に異論はありませんが…」  
フェイトがあっさりと言ってのける。  
ネルとクレアは絶望した。まさかフェイトが自分達を見捨てるとは思っていなかった。  
心の中では何時までも仲間、と思っていた、思いたかったのに…。  
「そんな…フェイトさん…」  
クレアの眼から涙が零れた。これは悲しみの泪であり、絶望の泪。  
「なんで泣くんですか?くく…何か感動する事でも言いましたか、僕?」  
「あんたって奴は…!!」  
 
ネルは今すぐにでもフェイトに飛び掛ってやりたかった。  
フェイトの喉笛を食いちぎるイメージが何度頭をよぎった事か。  
「その辺にしとけ」  
クレイマンが三人をいなす。  
「安心しろ。別にまだ殺しはしない。もしも今殺して、後から後悔する事ほど虚しい事は無いからな」  
ナイフを折りたたみ、そしてポケットにしまう。立ち上がり際にもう一言、言葉を添えた。  
「殺すぐらいなら…楽しんだ方が面白いじゃないか…私にしても…お前らにしても…な」  
指をパチンと鳴らす。すると再びドアが開き、アルベルとクリフが中に入ってきた。  
「お前ら…今日は何がしたい?」  
クレイマンは顎に手を添え、にやつきながらフェイトらに尋ねた。  
不意な質問に三人はそれぞれ頭を捻る。  
そしてアルベルがいち早く答える。  
「俺は犯せればそれでいい」  
アルベルらしい考え、と言えなくもないが、  
「ちょっと詰まらんな。お前らはどうだ?」  
深く頭を抱え込むフェイトを尻目にクリフが口を開けた。  
「そうだな…丁度良い物もあるし…犬にでもなってもらうか」  
クリフを背負っていた袋をガサゴソとあさりだす。  
「あったあった!どうよ?」  
クリフが出したのは手綱付きの首輪。まさに犬が付ける奴といった感じだ。  
「ほう、面白いものを持っているな。それなら、こいつも似合いそうだ」  
そう言うとクレイマンは部屋を出て行った。数十秒後、戻ってきた、その手に怪しい物体を持ちながら。  
「之なんか似合うんじゃないか?」  
クレイマンが差し出したのは、  
「おお!よく出来てるローターじゃねぇか。ったく、なんてもの造りやがるんだ。  
 これを差し込んだら尻尾になるってか?」  
 
極一般のアイテムとは違い、根元から尻尾のようなふさふさの毛皮が生えている物だった。  
これを差し込んだら、と言うのはつまり、  
「へぇ〜、これを肛門に差し込むんですか!それは確かに尻尾になりますね。  
 でも…良くこんな物作りましたね」  
フェイトが感心したと言うように、じっくりと眺めている。  
「私も暇人という事だ。それじゃ、これで決まりとするか」  
着々と話が進んでいく中、ネルとクレアの顔色は悪くなっていった。  
自分達のこれからを悲観し、気力を無くす。いつでも殺せるといわれた手前、無駄に抵抗する事は出来なかった。  
既に二人は目の前に居る男の顔を直視できなかった。  
「じゃあ…僕が付けさせますよ」  
右手に二つの首輪を持ち、左手には二本の特殊ローターを持ったフェイトがゆっくりと歩み寄る。  
近寄ってくるフェイトの顔は既に見れたものではなかった。  
「く…来るな…。そんな事したら…ただじゃおかないよ…」  
ネルの口調からはいつもの強さが窺えない。  
「大丈夫ですよ。貴方方は拷問には慣れてるんでしょ?それに比べたらこれぐらい痛くも痒くもありまんよ。  
 逆に昨日みたく気持ち良くなりますよ」  
フェイトが二人の目の前で足を止め、しばらくの間、脅える二人を見下ろした。  
「ふふ、そんな怖い顔しないで…」  
フェイトがしゃがみ込もうとした時、  
グギュルルルル…グギュウウウ…  
その場に似つかわしくない、緊張感の無い音がしてきた。  
「何の音だ?」  
クレイマンが慌てて部屋を見渡してみる。が、特別異常な物は何も無かった。しかし、  
ギュルルルルゥゥ…  
部屋に居たもの全員が音のする方へと目を向ける。  
 
皆の視線の先には小さく縮こまったクレアの姿があった。  
「うぅ……」  
クレアは顔を真っ赤に染め、腹を抑えてうずくまっていた。  
「クレア…あんたって娘は…」  
ネルはすぐさまその訳を見通した。  
「…!そうか…、腹が減ったんだな?」  
ネルに続いてクレイマンが相槌を打ってみせる。  
クレアは黙って頷く。  
「へぇ…クレアさん、お腹すいたんですか。昨日いっぱい中に出してあげたのに…  
 あれじゃ足りませんでしたか?」  
フェイトはクレアを見下ろし、口元を歪ませにやついている。  
「そうだな…やはり私も中に出しておいてやった方が良かった様だな」  
クレイマンがクレアの体を舐めまわすように見ながら、何か考え込んでいる。  
「腹が減ったのなら良い物がある」  
そう言うとクレイマンはコートのボタンを外し、開いてみせる。  
コートの内側には沢山の試験管が収められており、その内の一本を取り出した。  
「こいつは高濃度の栄養剤だ。これを飲めば腹は膨れるだろう。飲みたいか?」  
取り出した試験管を見せびらかしてみせる。  
「……飲ませて下さい」  
クレアは小さな声で返事をして見せるが、  
「駄目だ」  
クレイマンが試験管をしまう。  
「…何でですか?」  
縋るような目でクレイマンを見上げる。  
「こいつはなかなか高価な物でね。腹が膨れると言っても一食分だ。昼は抜きとしても  
 二本も与えるとなると経済上の不都合もあってな」  
 
クレイマンはもったいぶったような言い方をするが、  
「そんな事はどうだって良いんだ!そいつを早くクレアに飲ませてやんな!」  
その態度にネルは痺れを切らす。  
「そう言うな。そう言うお前こそ腹すかしてんだろ?」  
クレイマンがズバリ突いてくる。  
確かに口には出さないもののネルだって空腹を耐えていたのだ。  
「そ、そんな事はどうだって良いって言ってるだろ!いい加減それを飲ませてやんな!!」  
ネルは身体をじたばたさせる。が、  
「そうだな…いいだろう、飲ませてやる。ただし…肛門に…な」  
クレイマンは再び試験管を取り出してみせる。  
「な…」  
「何馬鹿な事言ってんだい!?冗談は顔だけにしな!」  
急に変な事を言われた二人は戸惑ったが、  
「私は別段何もふざけてはいない。よく考えてみろ、普通に飲んで効果を薄めるぐらいなら  
 ダイレクトに腸に栄養を摂取させてやった方が私としても安上がりで済むし、  
 お前らの腹も膨れて万万歳だろ?」  
我ながら良い考えだと言わんばかりにクレイマンから笑い声が漏れる。  
それに合わせるかのように周りの三人からも微かに笑い声がしてきた。  
「そ…そんな事嫌に決まってるでしょ!」  
腹の鳴りを抑えながらクレアが抗議する。  
「そうか…。なら、こっちだな」  
そう言うとクレイマンはフェイトの手からローターを毟り取り、二人の前に近づける。  
「な…どういう事だい!?」  
「どうもこうも、肛門摂取が嫌なら口から飲ませてやる。しかしその代償として  
 お前らにはこれ付けて犬になってもらうという考えだ。悪くないだろ?」  
 
右手には試験管を、左手にはローターを持ち、二人を攻め立てる。  
「そんなの…悪いに決まってるだろ!!」  
「ちなみに、どちらも嫌と言うのは構わんが、餓死だけはしてもらいたくないんでな、  
 その内隙を見て肛門摂取させてやるからな」  
既に二人に選択の余地は無かった。  
犬にさせられるか尻から栄養摂取か。どちらも良いとは言えない事だったが  
黙ったままでは強制的に摂取させられる。  
心理的な物も相まって、少しでも自分の意志を尊重させたいと思う二人の気持ちは既に決まっていた。  
「犬に…ならせてください…」  
 
「飲ませてやろう」  
クレイマンは試験管のゴム蓋を親指で飛ばし、ネルとクレアに一本ずつ渡す。  
二人は縛られてる手で、溢さないように丁寧にそれを飲み干した。  
「じゃあ、準備は出来ましたか?」  
フェイトは待ちくたびれたような締まりの無い声を出した。  
「準備など出来てようがいまいが関係ないだろう」  
クレイマンがフェイトの背中を後押しする。  
「それじゃあ、お尻出してください」  
二人は言われるがままに尻をフェイトに向けて突き出した。  
「良い格好ですね。ふふ…似合ってますよ」  
フェイトは二人を横に並ばせ、片手に一本ずつローターを握り、それぞれをアヌスの入り口に付ける。  
「は〜い、力抜いてく だ さ い ね!!」  
メチメチメチ!  
「ひぐぁああぁあぁぁっっ!!」  
二人から痛みの声が発せられる。  
「痛いんですか?尻の穴が小さいんですね」  
フェイトは笑いながら両手に力を入れていく。  
 
「ぁあああぁぁああ!!」  
ローターはどんどんとめり込んで行く。  
「気持ち良いですか?」  
根元まで差し込み終わり、フェイトは手を離す。  
「あ…あぁあ…んぁあぁ…」  
二人の股からは甘い匂いを放つ液が流れてきた。  
「さて…これからどうします?」  
フェイトがクレイマンの方へ向き直した。  
「そうだな…。犬なら犬らしく、散歩でもさせてやったらどうだ?」  
「散歩って…誰がさせるんですか?とりあえず僕は決定って事で良いですよね?」  
フェイトはクリフから首輪を受け取り、二人に取り付けていく。  
「私は結構だ。仲間内で話したい事も有るだろうからな」  
クレイマンは後ろへ一歩足を引いた。  
「ふん…。俺はそんなチャチな行為には興味が無いな。俺はパスだ」  
アルベルも一歩後ろへと下がる。  
「じゃあ俺とフェイトって事だな。んなら俺はネルを貰おうか」  
クリフは嬉しそうに前へと出てきた。  
「よし…。ほら、縄はしっかりと握れよ」  
首輪を取り付け終わったフェイトはネル側の手綱をクリフに手渡した。  
「サンキュ。じゃあ逝こうか、ネルちゃんよ」  
四つん這いになっているネルの尻を押して前へと進ませる。  
「それじゃあクレアさん、僕達も逝きましょうか」  
フェイトは無理矢理縄を引っ張り、クレアを自分の後ろへと着かせ、部屋を出て行った。  
部屋に残ったクレイマンとアルベルはしばらくじっとしていたが、  
「おっと…?こっちが栄養剤だったか。……くくく…面白い事になってきたな」  
コートの中を漁っていたクレイマンは先程飲ませたのが栄養剤ではない事に気付いた。  
「てめぇ…とんだ食わせもんだな」  
「くくく…何の事かな?」 
 
犬と主人は部屋を出た。  
今まで閉じ込められていた部屋の隣には、何かの実験室のような感じの部屋がある。  
そこの部屋を横切り、ドアをくぐると、ここが呆れ返るほど広い屋敷だったという事が分かる。  
「ん…ハ…ここは…?」  
アヌスから迫る快感を押し殺しながら、ネルが顔を上げて辺りを見回す。  
目の前には、気の遠くなりそうなほど長い通路が幾重にも入り組んでいた。  
カルサア修練場に似ていなくも無かったが、明らかにサイズが違う。  
鼻に乾燥した血の匂いが刺しつく。  
「別に何処だっていいだろ。そんな事知ったところで何も変わりやしねぇよ」  
ネルはかすれていく意識の中、ここがシーハーツ領内ではないという事を悟った。  
このレベルの屋敷を構えれる大富豪など、見たことも聞いた事も無い。  
シーハーツでなければアーリグリフぐらいしか考えれる場所は無い。  
「どうしたんだクリフ?」  
一足送れてフェイトのペアが出てきた。  
「ん?何でもねぇよ」  
クリフが素っ気無く答える。  
「あふ…ネルゥ…」  
手綱を引かれて出てきたクレアの顔は紅く、股間から垂れ落ちる愛液の所為で  
床に染みが出来ていた。  
「ク…クレア…」  
ネルは自分の名前を呼ばれて、始めてクレアの存在に気が付いた。  
それほど自分の中の『何か』と闘っていた。  
「それじゃクリフ、又後で会おうか」  
「そうだな。たっぷりと可愛がってやろうぜ」  
フェイトペアとクリフペアは左右に分かれて進み始めた。  
 
〜クリフサイド〜  
ネルを従えたクリフは、何も無い長いだけの廊下を真っ直ぐと進んでいた。  
二足歩行することを許されないネルは快楽を押し殺し、ただひたすら  
四つん這いで歩く事しか出来なかった。  
クリムゾンブレイドと称せられた人間が無様な犬ころになるなど屈辱以外の何物でもなかった。  
「どうよネル、犬になった気分は?」  
ネルの首輪をぐいぐいと引きながら、クリフが見下ろしざまに振り向いた。  
「んぁ…ふ…ン…最悪だね…」  
強気な姿勢をとるものの、それと同時に滲み出てくる喘ぎ声が全てを物語っていた。  
「最悪ね…。本当にそうなのか?そんな嬉しそうに尻尾振り回しやがって。  
 まぁ犬になるのは初めてじゃねぇか。何たって『国家の犬』だもんなぁ」  
クリフがネルに差し込まれている尻尾を指差しながらにやついている。  
「ち、違う…!!んは…これは…」  
ネルが必死に反論しようとするが、  
「犬が主人に意見するんじゃねぇよ…!!」  
クリフの手綱を引く力が一気に強くなった。  
急に首輪の締まりが強くなり、ネルはむせ返った。  
「や…止め…」  
「返事ぃ!!」  
急変したクリフの態度に、ネルは従うしかなかった。  
「ご…ゴメン…」  
「ゴメンだぁ?ゴメンなさいだろ!?」  
クリフがドンと地面を蹴る。  
「ご…ゴメン…なさい…」  
ネルは俯きながら返事を返した。  
 
「本当に反省してんのか?そんな気の抜けた返事で俺は出し抜かれねぇぞ」  
当然ネルには反省の気持ちなど存在していなかった。  
反省するどころかむしろこちらが怒鳴り散らしたいと思っている。いや、既にそんな  
生易しいレベルではなかった。  
「ぐ…!」  
ネルの歯がギリギリと音を立てる。  
「どうした?何イラついてやがる?お前…こういう言葉知ってるか?  
 『飼い犬が手を噛む』って言葉をよぉ。まあ意味はその通りだ。つまり、  
 そうなる前にしっかり調教しといたほうが良いと言う事だよな」  
クリフは手綱を握る力を緩め、ネルの下に歩み寄る。  
「ん…何…する気だい?」  
涙を浮かべながら寝るが問うと、  
「こうするんだよ」  
そう言うとクリフはネルに刺さっているローターを掴み、激しく掻き回した。  
ただでさえ狭い肛門の中を、極太のアイテムが縦横無尽に駆け巡る。  
「う…うぁああ!いやぁ!いや、やめてぇぇっ!!」  
ネルは身体を捩じらせながら抵抗する。  
「何言ってんだ?言っただろ、これは調教だってよ」  
ネルの抗議に耳を貸さず、クリフはより一層激しく手を動かし続ける。  
「や…やめろぉ…!!いや…だめ…何でもするから…!!」  
クリフの手の動きが止まった。  
「何でもするのか?」  
クリフの問いに、ネルは黙って頷いた。  
「分かった、とりあえず止めてやる」  
クリフはネルの肛門からローターを引き抜いた。その行動からネルは一瞬本気で助かったと思ってしまった。  
しかしそれは束の間の安らぎであった。  
 
「そんじゃ、これ取って来い」  
「…え?」  
ネルは首を傾げた。  
「え?じゃねぇよ!これ投げるから拾って来い。勿論犬のように咥えて…な」  
クリフは遠くへ投げるための素振りをしていた。  
「こ…断る!!なんだってそんな真似しなきゃいけないんだ!?」  
バァン!!  
怒鳴るネルの頬にクリフのビンタが飛んだ。  
「馬鹿言うんじゃねぇ!!お前が何でもやるって言うから心優しい俺が先の行為を止めてやったんだ。  
 それとも何か?シーハーツの人間は約束ってもんは破るように教育されてんのか?」  
ネルの小さな顎を掴みながら、クリフが顔をギリギリの所まで近づける。  
自分の事ならいざ知らず、国の事を悪く言われたネルは半ば自暴自棄になった。  
「分かったからそれ以上言うんじゃないよ!!なんだってやってやるさ!!」  
「お〜怖。それじゃあしっかり頼むぜ。途中で逃げたらそれこそ無限に逝かせて貰うか、ら、よぉ!!」  
クリフは手に力を込め、爆発的な遠投力でローターを通路の向こうまで投げ飛ばそうとした。  
しかし、弾道が高すぎ、低い天井にぶつかると、20mと行かずに地面へと落ちた。  
「ちっ、思うようにはいかねぇか…。立って歩くんじゃねぇぞ!!」  
クリフは四つん這いになっているネルの尻を揉むように押し、前へと進ませる。  
「ン…んぁ…くそぉ…」  
ネルの眼には涙が浮かんでいる。下半身から異物が消滅し、先程よりは身体が軽くなった感じがする。  
しかしそれでも慣れぬ四速歩行に屈辱が相まって身体が思うように動かない。  
なんとか目標地点まで到達したネルだが、  
「これを咥えろって言うのかい…?」  
頭の中で猛烈な拒否反応が出された。  
 
こんな物死んでも咥えたくない、自分の液塗れの物など咥えたくない、と思っていたのは浅はかな考えだった。  
しばらく固まったままのネルに痺れを切らしたのか、クリフがゆっくりと足を動かし始めた。  
このままでは何されるか分からない。ネルは自分のプライドを全て投げ捨てた。  
「はむ…ン…に…苦い…」  
ゆっくりと顔を下げ、咥えてみたものの、自分の愛液の苦さが否応なしに口内に染み渡る。  
「うぅ…」  
ネルの目からは泪が流れている。  
行きとは違い、ゆっくりとクリフの下へと戻って行く。  
そしてクリフの目の前で咥えていた物を口から離した、が、それがまずかった。  
「おい…誰が地面に置いて良い何て言った?」  
「えっ…?」  
「直接渡すのが礼儀じゃねぇのか!?」  
「そ…そんな事…」  
「お仕置きだな」  
クリフは物凄い勢いでネルの身体を反転させ、地面へと押し付けた。  
そして拾い上げたローターを再びアヌスに深々と差し込んだ。  
「ひぐぅ!!抜いて、抜いて、抜いてぇ!!」  
「却下!!」  
根元までズッポリと差し込み終えたクリフは続け様に自分のズボンを脱ぎ捨てた。  
「いやぁ!!やめろぉ!!!」  
ネルが必死に抵抗しようとするが、どう頑張っても力が入らない。むしろこの状況を喜ぶかのように  
股間が濡れていくのが分かる。  
「お仕置きはキツクしてやんないと効果が無いんだよ!!」  
クリフの極太のナニが唸りを上げた。  
「っぁあああ!!ひゃああ!!やめ!やめてえぇぇ!!!」  
ネルから喘ぎ声が上がるたびに、クリフの腰のスピードが上がっていく。  
 
「いや!なんか…ふぁあ!なんかおかしいよ!!ああ…身体が変になるよぉぉ!!」  
ネルの身体に変化が訪れた。先程から全くと言って良いほど拒絶の声が上がらなくなった。  
むしろ…  
「あぁ!!だ…良いよぉ!!クリフの!!太くて気持ち良いよぉ!!!」  
肉棒が刺さる度に、ネルから感喜の声が上がるようになった。  
「しっかり感じてるじゃねぇか!!くぉ…出るぜぇえ!!!」  
絶頂を迎えたクリフから大量の白濁液が放出された。  
「んああぁああぁぁあああ!!」  
 
「歩けねぇのか?」  
クリフが地べたに横たわるネルを見下ろしながら言った。  
ネルはコクリと頷く。  
「飼い犬ってのは主人に迷惑掛けちゃいけねぇんだぜ」  
そう言うとクリフはネルを抱え上げ、その姿勢から再びネルの股間に肉棒を差しつけた。  
「んぁあああぁ…」  
ネルからは、既にただの喘ぎしか上がらなかった。  
クリフは今来た道を戻り始めた。 
 
〜フェイトサイド〜  
こちらの一組は曲がりくねった道のりを進んでいた。  
フェイトは後ろを歩いており、事の成り行きをじっと観察している様だった。  
前を歩くクレアの腰元はガクガクと震えており、太ももは激しく濡れていた。  
 
「……」  
フェイトは全く喋る気配を見せなかった。  
まるで何かを待っているかの様な、嵐の前の静けさと言ったところだ。  
「ん…んぁ…んはぁ…ぁぁ…」  
静かな通路に女性の喘ぎ声だけが木霊する。  
『詰まらないな…』  
フェイトは思った、このまま進んだ所で自分は興奮できないと。  
『意外と面白くないんだな、散歩って。こんなのならアルベルに譲って置けばよかった』  
何も起きないようなら今すぐにでも今来た道を戻ろうと思った。  
その時、  
「フェ…フェイトさん…」  
クレアが振り向き、フェイトを見上げた。  
「どうしました?」  
フェイトが味気無く返事を返す。  
クレアは顔を猛烈に赤らめながら言った。  
「あの…その…ぁん…ト…トイレって…ありませんか?」  
少しは楽しめそうかな、と、フェイトは思った。  
「残念ながらここら辺にはありませんね。おしっこでもしたいんですか?」  
フェイトは意地悪そうに聞いた。  
 
クレアは黙ったまま顔を下に向ける。  
「それは困りましたね。トイレなんかありませんよ」  
そして、わざと何かを考える振りをし、  
「そうだ!なんならココでしてみませんか?」  
ポンと手を叩き、わざとらしい位にオーバーアクションをしてみせる。  
「え…?それって…」  
「分かりきったことじゃないですか。はいはい、LET'S GO〜!!」  
フェイトが手を叩きながらはやし立てる  
「い…嫌ですよ!!何で人前でそんな事…」  
立ち上がろうとしたクレアの身体をフェイトが力強く押さえつける。  
「犬が散歩中におしっこをするのは極自然の事ですよ」  
フェイトはクレアの右足に腕を絡めて強制的に上げさせる。  
「マーキングですよ。自分の縄張りを確立するための行為。そう思えば何ともありませんから」  
「嫌、そんな事したくない!」  
「わがままな犬だな…」  
クレアの足に絡まっているフェイトの指が陰部を刺激する。  
「いやぁ!!止めてぇ!!」  
自分の股から登って来る、えもいわれぬ感触に戸惑いの声をあげる。  
クチュクチュと、いやらしい音が反響する。  
「あんぅぅ…だめぇぇ…汚いから…」  
「まだ汚くは無いですよ、ま だ ね」  
フェイトの指の動きの速さが上がっていく。  
開いたり、掻き回したり、奥の方へ進行させたり、文字通り弄んでいる。  
時が経つに連れ、クレアの中で押し止めていた物が込み上げて来た。  
下半身が熱い。我慢できない。クレアがそう自覚したとき、理性が事切れてしまった。  
 
「だめぇ!!出ちゃう!!出ちゃうぅぅ!!」  
チョロロロロロ…  
クレアの陰部から黄金水が流れ出した。  
クレアの顔から徐々に力が抜けていっているのが分かる。  
フェイトは絶え間なく流れ出る小水の源流を飽きる事無く観察していた。  
しばらくして、川の勢いが弱くなり、そして流れが止まった。  
「ふふ…はぁはっはっはぁ!!いぃっぱい出しましたねぇ!!  
 それでこそクリムゾンブレイドだ!!流石に常人とは違いますねぇ!!」  
フェイトは床に出来た水溜りを見下ろしながら笑い声を上げる。  
黄色の水溜りは煉瓦造りのちぐはぐな床に染み込んでいき、最後には染みだけを残し消えた。  
「はぁ…はぁ…はぁ…私とした事が…」  
クレアは後悔から顔を青に染める。  
犬として歩きまわされた挙句、誰にも見せた事の無い『用』を強制させられたのだ。  
クレアの目から泪が流れ出した。  
「う…ひぐぅ…えっく…」  
「う〜ん…泣かないで下さいよ。女性の涙ほど苦手な物は無いんですから」  
フェイトは心にも思ってない事を口にする。  
それらしい事を言って少しでも丸め込もうとしたのだ。  
「ひん…冗談じゃ…ないですよ…ひっく…こんな事…」  
ぼろぼろと涙を溢しつづけるクレアを見て、フェイトは少なからず罪悪感を憶えた。  
「…ゴメンなさい。その代わりに…ご褒美上げますから」  
罪悪感から少しでもお詫びを見せようとした、間違った方向で。  
フェイトは何やらガサゴソと動いている。  
クレアは下を向いているため、何をしているのか分からなかった。」  
 
「…何するんですか…?」  
クレアは顔を上に上げた、と、  
「んむぅ!!?」  
自分の中に入り込む異物に口を塞がれてしまった。  
「ご褒美として…特上のミルクを飲ませてあげますよ」  
フェイトはクレアの頭を掴みながら、自分の腰を前後させる。  
地に膝を付け、半立ち状態のまま、己を口内で暴れさせる。  
先走りが流れ込むたびに、余りの苦さと嫌悪感からクレアは声無き悲鳴を上げようとする。  
しかし全ては大木によって押し止められてしまった。   
「んんんんぅーーっ!!」  
「あれ!?急に吸い付きが良くなってきたな…。  
 ふふ、クレアちゃん、お○ン○ン好きになってきましたか?」  
フェイトは自分の股に顔をうずめている女性の髪をサラっと撫でた。  
「その調子ですよ。そのまま…ね」  
心なしかクレアの吸い付きが強くなったような気がした。  
「ん…はむぅ…んふぅ…」  
「うっ…出る…いっぱい飲んでください!!」  
ドビュル!!  
「んむぅぅぅ!!」  
自分からフェイトのナニを引き抜き、口の中に入れられた液を飲み干す。  
「ん…はぁ…」  
クレアの口内は白い液が糸を張っており、粘々した物を舐め取るかのように舌を動かしている。  
「ふぅ…気持ち良かった…じゃないや。これは反省の行為なんだから  
 クレアさんが喜んでくれなきゃいけなんですよね。どうでした?」  
 
クレアの細い髪を撫でながらフェイトが聞いた。  
すると予想外の答えに耳を疑う事になった。  
「あの…まだ…まだ…その…足りません…」  
何やらクレアはもじもじしている。よく観察してみると下半身が擦れる音と共に  
愛液が床に垂れ落ちていた。  
先程の薬の効果が効き始めている証拠だ。  
擦れる肌の感触で足りない物を埋めようとしても、空しい物が残るだけ。  
「へぇ…入れて欲しいんですか。なら自分で股開いてください」  
フェイトはクレアの髪を再び撫でながら、易しめの口調で命令した。  
「ん…これで…良いですか?」  
あまりにも無謀とも取れる要求をクレアはすんなりと受け入れた。  
床に背を付け、フェイトの方に下半身を向け、足をV字に開き指で自分の秘所を大きく開ける。  
「くく…つくづく見下げ果てた雌犬ですね。頭さえ撫でてやれば何でもする。  
 おっと、これはクリフの台詞だったかな?くくく…」  
フェイトは顔を手で抑えながら笑いを堪えている。  
「もう…雌犬でも何でも良いです…だから…この疼き…抑えさせて…」  
クレアの哀願は男をいちころにする。  
「…何時見ても綺麗なマ○コですね。逝きますよ!!」  
そう言うとフェイトは自身を握り、クレアの奥深くへと差し込んだ。  
「ぁああ!!いいぃぃぃ!!!」  
フェイトが下半身を激しく動かすと、  
「あん!いい!いいよぉっ!!もっとついてぇ〜!!」  
昨日見せた拒絶の動作は見る影も無く消え失せていた。  
「ふふ…貴方は本当に淫乱だ」  
「そうよ!!私!!Hな事大好きなのぉ!!もっともっとぉ!!」  
「昨日まで処女だった人とは思えない台詞だ…」  
 
人というのは薬を飲ませて一晩置けばココまで変わる物なのだな、と  
新たな悟りを開いた。  
「そこぉ!!奥に当たってきもちいのぉ!!フェイトさんの太いよぉ!!」  
クレアは身を捩じらせながら快楽にふけっている。  
腰を動かしつづけるフェイトに疲れの色が見え隠れしてきた。  
『この人の性欲に付き合ってたら体が幾つあっても足りないや』  
そう考えた時、フェイトの速度が落ちた。  
「フェイト…さん!!休まないで!!もっと激しくぅ!!」  
仕方なくフェイトは言われるがままにするが、  
「くっ…これ以上はこっちがもたないな…。出しますよ!!」  
「お願い!!出して!!いっぱい熱いの注ぎこんでぇ!!!」  
ドビュルルゥ!!!  
「ふぁあぁああぁぁあ……」  
クレアの表情は快楽一色に染まっていた。  
 
「じゃあ戻りますよ」  
フェイトはローターから生える尻尾を捲り上げ、再び硬直したいちもつをワギナへと差し込んだ。  
「あふぅん…このままで行きましょう?」  
「勿論ですよ」  
一人と一匹は来た道を戻っていった。  
 
「よう、フェイト!しっかり楽しんできたか?」  
入り口となった扉の前で二組は出くわした。  
「勿論だよ。そっちも楽しんできたみたいだね?」  
「おう、この通りよ」  
クリフは、自分の中で快楽に身を任せて悶え喜んでいる紅髪の女性を自慢げに見せてきた。  
「へぇ…、あの堅いネルさんも堕ちたんだ」  
「まぁ俺のナニにかかったら女一人落とすぐらい訳ねぇっつうの」  
雑談を交えながら二組は扉をくぐる。  
 
「しっかりと…楽しんできたようだな?」  
部屋の奥ではクレイマンが足組みをしながらドンと構えていた。  
「ああ、おかげさんでな」  
「そうか…そいつは良かった」  
クレイマンは二人の女性を視線で舐めまわす。  
「私も溜まっているな…。さてと…始めるとするか」  
「俺を忘れんじゃねぇぞ」  
その晩、この部屋からは激しく肉のぶつかり合う音が響いた。  
 
「こいつは…本当に雌犬だな…」 

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