クロセルと契約するため、アールグリフからアルベルを派遣された  
フェイト達一行。しかし、その前に、アールグリフ13世から、エレナへ  
手紙の配達を頼まれ、一度シランドへ向かった。  
 
「じゃあ、貴様らはとっとと用事を済ませて来い」  
シランドに着くなり、アルベルが悪態をつく。  
「別にあんたがいると、女王になにするかわからないし、  
 どうしようが構わないけど、なにをするつもり?」  
ネルが腕組をし、アルベルに冷たく言い放つ。  
やはり、ついこのあいだまで敵対していたし、  
自分の部下が彼にひどい目に合わされていたので、  
ネルはアルベルのことを快く思っていなかった。  
 
「ふん。貴様らが知る必要も無いだろう」  
「いーや、お前のことだ。無関係の人間を人質にして  
 逃げかねないからな」  
ネルと同様、彼を信じていないクリフが言った。  
アルベルは、はっ、と人を馬鹿にするような態度を取ると、  
「阿呆、俺様は外で修行してくるだけだ。  
 安心しろ、糞虫のように非弱な人間を人質に、なんて真似はしないさ」  
と言い放つと、町の外へ出て行った。  
「彼、大丈夫かしら?」  
マリアがやや心配そうな表情をした。  
「彼なら大丈夫だよ。実力については折り紙つきだからね。  
 それに、いまさら逃げようとはしないさ」  
フェイトが自信たっぷりに答えた。  
昨日ペターニの宿で交わした彼とのやり取りで、  
アルベルがそこまで悪い人間ではないことをフェイトは知ったからである。  
フェイトは、町の外をにらみ続けているネルとクリフの腕を引っ張りながらも、  
城へ向かった。  
 
(ったく、やってらんねーぜ)  
一人になり、開放された気分になったアルベルが悪態をたれる。  
(あんな糞虫どもに完膚なきまでやられ、投獄された結果、あいつらと  
 ツルむはめになるとはな。俺様もヤキが回ったな。)  
アルベルの機嫌は悪かった。カルサア修練城で余裕たっぷりな態度で、  
フェイト達を見逃したが、後に、バール山脈で返り討ちにされたあげく、  
「僕は彼と同じで、弱いものいじめない主義でね」  
とフェイトに言われた屈辱を思い出す。  
「糞!あんなやつらにいつまでもまけっぱなしでは、  
 俺様のプライドが許せねえ。やつらがのんびりしている間に  
 絶対に強くなってやる!!」  
 
うおおおお!と雄たけびをあげると、モンスターの群れに突っ込むアルベル。  
さすが漆黒の軍団長。次々と敵を撃破したが、  
(なんだ?この糞雑魚どもは。まったく話にならん)  
シランド周辺の敵の弱さに、ますます腹が立った。  
そこへ、背後から、一人の人物が彼の背後を襲った。  
 
「サップライズスター!!」  
妙に明るい声が後方に響き、アルベルはとっさに身構える。  
(な、なんだコイツは?)  
アルベルは呆気に取られた。この殺伐した雰囲気にそぐわない、  
いかにも魔法のアイテムで変身しそうな女だったからだ。  
声や雰囲気から、バール山脈でフェイトと戦う前に、遊んでやった  
青髪の女を思い出し、よけいに腹が立った。  
「糞虫め!!」  
アルベルが左右に軽快なステップを踏み、その敵、ラヴィッチにつっこむが、  
「何!?」  
サプライズスターが発動し、アルベルの四方から少女漫画のような  
星屑が襲う。  
「ぐわぁ!!」  
精神攻撃を受け、思わず悲鳴をあげるアルベル。ラヴィッチは勝利を確信したが、  
魔法が切れ、星屑が消えても、彼は平気で立っていた。  
彼の剣からは明らかに殺気が漂っていた。  
「あ、やば!!」  
ラヴィッチは慌てて逃げようとしたが、足の速いアルベルに追いつかれた。  
「この糞虫!舐めた真似をしてくれるじゃねーか」  
罵声を浴びせると、ラヴィッチを草原に押し倒した。  
 
アルベルは彼女の体を嘗め回すように眺めた。  
「ほう・・・ガキかと思ったが、なかなかいい体してるじゃねーか」  
そう言うと、剣先で、ラヴィッチのかわいらしい服を切り裂く。  
ビ・・・ビビビビビ・・・  
さらに、アルベルは切り裂いた服を引きちぎり、彼女を丸裸にする。  
ビリ!ビリィ!  
「きゃあ!」  
ラヴィッチがかわいらしい声で悲鳴をあげ、手で胸を、足を閉じて秘所を隠す。  
「阿呆、んなことしたら楽しめねえだろうが、この糞虫」  
無理やり、隠している手を自分の義手で押さえつけ、股の間に体を割り込ませて、  
足を閉じさせないようにする。  
「ふん、思ったとおり、なかなかだな・・・」  
ラヴィッチの肢体は光に反射するほど白く、ほどよく実った双丘に、  
ピンクが茂る秘所を持っていた。  
アルベルは顔を近づけ、彼女の左のふくらみに口をつける。  
「あ・・・やあああ!」  
嫌がるラヴィッチは体をくねらせ、アルベルから逃れようとするが、  
所詮ラヴィッチの力ではLV25のアルベルをどかすことは無理である。  
「ちっ、おとなしくしてろ!貴様も気持ちよくしてやるからよ」  
また罵声を浴びせると、左手で彼女の空いているふくらみを強く揉む。  
「い、痛い!おねがい許してぇぇぇ!!」  
涙を浮かばせて、ラヴィッチが必死に助けを求めるが、アルベルはお構いなしに、  
彼女の胸を弄る。  
「あああ!お願い!変になっちゃうよぉぉ!」  
彼女の悲鳴を聞き、ふんっ、と鼻で笑うと、彼女の手を紐で縛ると、  
彼女の体を曲げさせ、彼女に自分の秘所が見えるようした。  
彼女の秘所からは、川のように甘い汁が垂れていた。  
「この阿呆。嫌がってる割には、こんなに濡らしてるじゃねーか?」  
悪意をこめた笑みを浮かべて、アルベルが言うと、  
ラヴィッチは自分の恥ずかしい姿を見て、いちだんと大きな悲鳴をあげた。  
「ど〜れ、この俺様が貴様のアソコを調べてやろう」  
アルベルは義手の指を1本挿入した。  
 
「ああ、あう・・・ああいぃいい!」  
「ふん!やはり感じているではないか。糞虫のくせにエロいな」  
彼女の口から出た喘ぎ声を聞くと、アルベルはもう一本入れた。  
義手の指は生の腕のものよりも太く、2本でも相当な太さになる。  
「あぎぃいい!だめ!壊れちゃうぅうう!」  
ラヴィッチから拒絶の声が聞こえる。  
「阿呆。これが痛い?俺様のモノはこれより太いんだぜ?」  
そう言うと、より激しくかき回す。  
そして、生身の左手で彼女の胸を揉みしだく。  
やがて、彼女の体から緊張が消え、アルベルの指の刺激を自ら進んで受け、  
表情も目から輝きが消え、快楽に溺れているものに変わった。  
「あう!あう!ああう!」  
「ふん、そろそろ頃合だな・・・」  
愛液のついた指を舐めると、アルベルはズボンを下ろし、いっきに突いた。  
「ひいやぁぁぁぁあ!」  
甘い悲鳴がモンスターがいなくなった草原に響き渡る。  
「く、結構締め付けやがるな・・・」  
アルベルは舌打ちをすると、いきなり激しく腰を動かす。  
「あうん・・・あうん・・・いい・・・気持ちいい・・・」  
「さっきまで・・・嫌がってた、くせに・・・調子の、いい、野郎だ」  
ずちゃずちゃと、大きな水音が結合部から聞こえる。  
「ああ、あああう・・・あはぁ!」  
「ち、そろそろ・・・イキ・・・そうだ」  
アルベルの動きが早くなり、肉のぶつかり合う音も響き渡る。  
「あ・・・・あああああああああああ!!」  
ラヴィッチの体が張り、アルベルのものを締め付ける。  
「く!出すぞ!」  
アルベルも絶頂を向かえ、  
己の欲望や今までの憤りを含んだ熱い液体を注ぎ込んだ。  
 
「貴様にはもう用は無い。どことなり、消えうせるがいい!」  
ズボンを穿いたアルベルは、後ろを向くと、自分が犯した少女に  
そう言葉を吐きだした。  
ラヴィッチは、まだアルベルが入っているような心地がするアソコの痛みを  
こらえ、切れ端になった服をつかみ、そそくさと消えていった。  
(ち、あいつのせいでやる気がうせたぜ)  
つばを吐き、仕方なしにシランドに引き上げた。  
 
シランドの入り口では、用を終えたフェイト達が待っていた。  
「な、言ったとおりだろ?」  
アルベルの姿を確認すると、フェイトが得意げに仲間に自慢する。  
クリフとネルもふんっと横を向いたが、少し前まで、アルベルのことが  
心配そうな表情をしていたのを思い出し、フェイトはクスっと笑った。  
「なんだ貴様ら、用は済んだのか?」  
アルベルがフェイト達の近くまで来ると、相変わらずの態度で言った。  
「ああ、無事終わって、今度はアールグリフに伝言があるんだけど、  
 来てくれるよね?」  
「ふん・・・どうせいくアテもないし、仕方ない、付き合ってやるか」  
フェイトは頷くと、イリスの野を前進した。  
 
途中、たくさんの魔物のなきがらが転がっているのを見て、  
「これは全部、アルベルが?」  
と尋ねたが、  
「ふん、どいつもこいつも、暇つぶしにならなかったぜ」  
と余裕たっぷりにアルベルが答えた。  
そこでアルベルは、さきほど自分が犯した少女を思い出し、  
「おい、そういえば、ここにはガキも出るみたいだな。  
 まったく阿呆くさいぜ」  
と悪態をたれると、ネルが振り返り、  
「ラヴィッチか?確かに今のあたしたちじゃ楽勝の相手だね。  
 でも、ガキじゃないよ。あれでも500年は生きているんだよ。  
 つまり、あんたよりは年上さ」  
ネルのいやみを込めた言い方はいいが、アルベルは「500」という数字に  
言葉を失った。  
「何?500歳?」  
「ああ、そうだよ。ってなんでそんなことにこだわるんだい?  
 まさかあんた、ああいうのが趣味なのか?」  
とネルは、ははーんと言わんばかりの表情で、アルベルを馬鹿にするように言った。  
(そんな馬鹿な・・・俺はババァとやっちまったのか・・・)  
見る見るうちに顔から血の気が引くアルベル。  
「そんな、そんな馬鹿なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」  
バール山脈で、フェイト達に負けたときよりも、より悲痛な叫びを  
アルベルはあげた。 

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