アーリグリフ、シランド両国の同盟が成立し、アーリグリフの疾風、  
『サンダーアロー』をはじめとするシランドの施術兵器、  
そして、偉大なる公爵級ドラゴン、クロセルの力を合わせることによって、  
無事、ディアブロに帰ってこれた一行。  
しかし、喜んだのもつかの間、バンデーンのビウィグが、フェイトの父ロキシ博士、  
ソフィアとフェイトの身柄の交換を要求してきた。  
要求、というよりも脅迫されたというほうが正しいかもしれない。  
マリアにとって、フェイトもロキシも失うわけにはいかない存在である。  
両方を手に入れるため、武力行使も辞さないという方針を決定し、  
各自に準備のほうを急がした。  
次々と、ブリッジから配属場所へ出て行くクォークのメンバー。  
そのなかに、仲良く肩を並べているミラージュとクリフの姿をフェイトは見た。  
幸せそうな二人を見て、フェイトは悲しい感情に襲われた。  
 
結局、あの後、特に二人からよそよそしい態度を取られることはなかった。  
クリフもミラージュも、あのときのことは忘れ、今を大事にしていたし、  
そのことでフェイトに気まずい思いをさせたくなかったのだろう。  
しかし、フェイトはそんな二人の優しさが逆に余裕を見せ付けられたようで、  
なんともいえず、不快感に襲われた。こんな気持ちになるのなら、  
あのとき、クリフに殴られたほうが、どんなにすっきりしただろう。  
 
「フェイト、どうしたの?」  
自分の隣の席、すなわち艦長席に座るマリアに声を掛けられ、フェイトは我に返った。  
「いや・・・なんでもない」  
私情で、これ以上他人を巻き込みたくなかったフェイトは、無理やり笑顔を作った。  
「じゃあ、僕も時間まで艦内を見回ってくるよ」  
フェイトがコミュニュケーターに内臓されている時計を見た。  
交換指定時刻まで、あと2,3時間の余裕があった。  
フェイトが立ち去ろうとすると、マリアがそれを呼び止めた。  
「待ちなさい。あなた最近変よ?」  
フェイトがそれを聞いてビクっとした。  
彼はミラージュとクリフの件で陥った悲しみを極力出さないようにしており、  
現に、ネルやアルベルがそれに気づいた素振りは見せなかった。  
しかし、クリフはともかく、マリアがそれに気づいていたとは・・・  
「意外・・・って顔をしてるわね」  
マリアはふぅーっと息をつき、目を閉じると、  
体に合わないくらい大きなそのイスに寄りかかった。  
そして、目を開け、フェイトのほうに体を起こすと、  
「あのね。他の人はともかく、私の目をごまかせると思った?」  
そうでしょ?といわんばかりの顔でフェイトに言う。  
たしかに、マリアは自分と同い年とは思えないくらい大人びていたし、  
頭も相当切れることは知っていた。しかし、ここまで観察力がすごいとは思わなかった。  
エリクールに転送されたときも、自分達に尋ねてきたのは現在の状況とかだけで、  
一緒に戦ったネルやアルベルのことはあまり聞こうとしなかった。  
そのことから、フェイトは彼女が他人に無関心なイメージを抱いていた。  
 
「あ!信じていないわね!・・・失礼しちゃう」  
そんな彼の心境を読み取ったのか、マリアは顔をぷいっとさせた。  
なんとなくそんなしぐさがいつもの彼女と違ってかわいらしい、と感じたフェイトは  
笑いをこらえ、  
「ごめんごめん。マリアってあまり他人に干渉しないタイプだと思っていたから」  
そう言うと、マリアが再びフェイトの向きに顔を戻し、ため息をつく。  
「まあ、そう見えても仕方ないか。でも、他人に興味がないわけじゃないの。  
 ただ、あまり詮索するのがすきではないだけ。下手に詮索すると、  
 覗きやってるみたいで、あまり気分のいいものではないからね」  
まあ、たしかにな、そうフェイトが頷くと、マリアは一旦下を向き、一呼吸置くと、  
顔を上げ、彼と顔を合わせた。  
「でも、どうしても詮索せずにはいられない人だっているのよ・・・」  
フェイトは最初なにを言っているのかさっぱりわからなかったが、  
自分を見つめる彼女の顔が、だんだん朱色に染まってくるのを見ると、  
その意味を理解した。  
「マリア・・・まさかキミは・・・」  
「この望まない力のせいで、わたしはどれだけ悲しい思いをしたか。  
 普通の人間じゃない。人の手によって、遺伝子をむちゃくちゃにされた  
 タダの実験体。そう考えると、自分を生み、研究に捧げた実の親、  
 そして、自分にこんな力をあたえた張本人である、あなたの父を憎んだ」  
マリアはコンソールに肘をつき、そこへ頭を乗せる。  
自分の思いをつむぎだすように話す彼女の体は振るえ、目から一筋の涙が流れ、  
そして落ちた。  
そのとき、マリアもまたただの女の子なんだとフェイトはわかった。  
今の自分のように一人で、悲しみに暮れていたマリア。  
普段見せる彼女の態度、そして、先ほど言っていた『他人を詮索しない』  
ということが、彼女の精一杯の虚勢であったことも気づいた。  
 
「そして、そんな私を作り上げたプロジェクトの存在を知り、責任者である  
 あなたの父の研究所にハッキングし、情報を集めていたとき、  
 あなたの存在を知って嬉しかった」  
涙でかすれた声で話し続けるマリア。そんな彼女に話しかけることもできず、  
フェイトは黙って彼女の話を聞いていた。  
「自分と同じく、おそらく望んでいない力を持ってうまれた人間・・・。  
 あなたのことを知ると、いてもたってもいられなかった。  
 だからクリフを迎いによこし、さらには私自身もあなたに会いたくて、  
 エリクールに移動したの」  
そう言うと、指で自分の目元を拭き、そのまま下を向いて話す。。  
「でも驚いたわ。あなたはそんな自分の能力に恐怖も感じず、  
 暴走するかもしれないというのに、クリフみたいに根拠もないのに、  
 自分は大丈夫、絶対抑えられるなんて言うんですもの」  
アリアスの墓地で、フェイトは自分の能力で大勢の人間が死ぬかもしれない。  
覚悟しておくように、とマリアに言われ、そのように言葉を返したことを  
思い出した。  
「いや・・・あれは・・・」  
フェイトが彼女の中にあった悲しみを、露知らずに言ったことを詫びようとしたが、  
マリアは黙って首を振った。  
「わかっているわ。でもね、あれで私の心はずいぶん救われたわ。  
 この力は自分の望まない限り発動しない。そう考えると、  
 今まで自分が悩んでいたことが馬鹿みたいに思えた」  
そう言うと、そばに立っている彼の体に頭を預ける。  
彼女の顔は先ほどとはうって変わって、安らいでいたが、  
涙の通った後がまだ頬に残っていた。  
「あなたのおかげよ・・・。そのとき、私はきづいたの。  
 あなたが好きなんだって・・・たぶん、初めてあなたのことを知ったときから、  
 私はまだ見ぬあなたにあこがれていたんだと思う」  
フェイトはそんな彼女の頭を優しく抱きとめた。  
 
言われて見れば、もともと彼女が求めていたのは、自分の父だ。  
なのに、一端の組織のリーダーがわざわざ危険を犯して自分に会いに来たのは、  
やはりそういった感情があったからであろう。  
「だからフェイト・・・ひとりで悲しまないで・・・」  
再び彼女の目から涙がこぼれる。  
「マリア・・・」  
体を低くし、彼女と向き合うと、指でそれをすくう。  
「マリアに涙は似合わないよ・・・いつもの強気なキミが一番だよ・・・」  
マリアは彼の優しさにうれしくなり、彼の頭に抱きつき、唇を奪った。  
「フェイト・・・抱いて」  
「え!?」  
突如のことに驚くフェイト。  
「お願い・・・今はあなたと離れたくないの・・・それに、今度は私があなたの寂しさを  
 慰めてあげたい・・・」  
このあいだのミラージュのことといい、自分は女性に多大な心配をかけているな、  
フェイトはそう思うと、  
そんな情けない自分を好きでいてくれるマリアの気持ちに答え、  
そしてお互いの悲しみを慰めあおうとした。  
 
「・・・これでだれもはいってこないわ」  
マリアがブリッジの扉をロックした。  
「普段、考え事があると、ここに閉じこもるの。  
 ブリッジって一番星が綺麗に見えるから・・・  
 だからだれも不振に思わないわ」  
フェイトは前方のウィンドウを見る。彼女の言うとおり、  
前方に広がるスターオーシャンは様々な宝石のような光を放ち、とても美しかった。  
 
「フェイト・・・」  
マリアが彼の名前を呼ぶと、フェイトは答える代わりに彼女と口を交わらせる。  
下をつかった本格的なキス・・・マリアは始めて体験するそれに酔いしれた。  
そしてお互いの顔が離れると、  
「あ・・・」  
名残おしそうな彼女の声が漏れ、それを証明するかのように、お互いの舌に  
唾液の橋ができていた。  
フェイトはまた彼女の唇を求めると、彼女をイスに座らせたまま、  
彼女のプロテクターを外すと、服の上から彼女の胸をまさぐった。  
お世辞にも大きいとはいえないが、手におさめるくらいなら十分であった。  
「あ・・・う・・・ん」  
慣れていないのか、彼女の体は緊張で固くなり、自分の感じている刺激に  
ややとまどいを見せていた。  
「マリア・・・力を抜いて・・・」  
「あん・・・だって・・・」  
フェイトは優しく語りかけたが、やはり初めての行為、なかなかそう簡単に  
身を任せることができない。しかし、そんな反応がかわいらしく感じた。  
「やはりマリアも普通の女の子だよ・・・かわいい」  
聞きなれない『かわいい』ということばで褒められ、耳まで真っ赤に染めるマリア。  
「ば、バカァ・・・」  
「ほらやっぱりかわいい・・・」  
フェイトは、彼女が普段見せない、普通の女の子のしぐさを見ると、自然と顔が緩んだ。  
そして、彼女のうなじや、耳に口をつけて、愛の証を刻む。  
「やん・・・フェイトのえっちぃ」  
フェイトにされる行為に、かわいらしい悲鳴をあげるマリア。  
すると、自分の感じる刺激にさほど抵抗がなくなってきた。  
フェイトは、彼女の胸がさきほどよりもやわらかくなったことに気づき、  
小さな胸をやさしく、壊れ物のように揉んでやる。  
 
「あ・・・なんだろ・・・この気持ちは・・・」  
マリアの体も、だんだんと快楽に委ねるようになっていく。  
それを確認すると、フェイトは彼女の上の服を脱がし、さらには彼女のつけていた  
白いブラジャーも外した。  
マリアの胸が外気にさらされ、その先端をぴくんとさせた。  
「ごめんね・・・大きくなくて」  
やはりまわりの女性と比べて、コンプレックスがあったのか、申し訳なさそうに  
マリアはフェイトに言った。  
フェイトは、そんな彼女がかわいくて、ついくすくす笑ってしまう。  
「ば、馬鹿ぁ!女の子にとっては重要な問題なのよ?」  
顔を真っ赤にして怒るマリア。  
「ごめん。でも、かわいいよ」  
そう言うと、フェイトは彼女の突起を舌で転がした。  
「あ・・・なによコレ・・・へんなかんじ・・・」  
「マリアが感じてているんだよ・・・」  
「これが・・・そうなの・・・?」  
「ああ。気持ちよかったら、どんどん声に出していいから」  
そう言うと、胸への愛撫を強めた。  
「!!あああ!!」  
「マリア・・・気持ちいい?」  
「わからないけど・・・わからないけど・・・あん・・・変になっちゃう・・・」  
「いいよ。変になっちゃても構わないから」  
フェイトはさらにマリアへ刺激を与えるため、ズボンの中に手を入れ、  
パンティーを通り、さわさわと感じる彼女の秘所を見つけると、  
その中にある、彼女の大事な穴に指で突いた。  
 
「ああん・・・フェイトぉ・・・いいよ」  
「どう?気持ちいい?」  
「ええ・・・あん・・・すごく・・・気持ちいぃ」  
マリアの口から甘い吐息が出され、フェイトの顔にかかる。  
(そろそろかな?)  
そう考えると、彼女の下をすべて脱がした。  
彼女の髪とおなじブルーの陰毛が生えそろっている秘所。そこから  
湧き水のように透明な液体が彼女の太ももを流れている。  
フェイトもズボンを脱がし、マリアの前に、自分をさらけ出す。  
「これが・・・男の人の・・・」  
マリアがどきどきしながら、初めて見る男性の生殖器を眺めた。  
フェイトは、マリアの体を彼女のイスにしっかりと押し付ける。  
機械を積んだ金属のイスは冷たく、ひやっとした感触をマリアは感じたが、  
それはマリアへの快感へと変わった。  
「それじゃ・・・入れるよ」  
彼女の足を手で広げ、彼女のアソコへ腰を進めた。  
「う・・・」  
マリアが苦痛に顔をゆがめたが、フェイトは腰をさらに進める。  
ぶちっ  
「痛ぁぁぁい!!」  
何かが弾けると、彼女から悲鳴があがり、自分と彼女をつなぐ場所からは  
赤い液体がながれ、彼女の白い肌を染めていた。  
「マリア・・・」  
「大丈夫・・・あなたの・・・好きなように」  
「・・・わかった」  
マリアの顔から痛みで涙が流れていた。そこで、  
彼女が痛くないよう、やさしく、引き抜いたり、もう一度奥まで入れてやる。  
 
「うう・・・あああん・・・」  
しばらくそれを続けてやると、痛みから来るものとは明らかに違う調子の  
声が彼女の口から漏れた。  
フェイトはそれを感じ取ると、彼女を突き始めた。  
「ああ・・・ん・・・これが・・・セックス・・・なのね・・・」  
「マリア、痛くない?」  
「はぁはぁ・・・あん・・・ええ・・・指でやるよりもずっと・・・いい」  
フェイトは、ただ突くだけではなく、小さい胸を大きくさせるように揉んでやる。  
「あぁぁ・・・あっちこっちから感じちゃう・・・・」  
「マリア・・・マリアが感じてくれて、僕もうれしいよ・・・」  
じょじょに腰の運動のペースを上げ、たまにゆっくりと動かしながら、  
フェイトは彼女の中を楽しんだ。  
マリアもすっかり理性が消え、快楽に喘ぎ、口からはよだれが垂れている。  
「あああ・・・フェイト・・・なんかくるよぉぉぉ」  
「マリア・・・イクんだね・・・」  
「これが・・・これが・・・イクっていうの?」  
「ああ、僕も・・・そろそろ・・・」  
フェイトが絶頂を迎えるため、高速で腰を動かす。  
肉と肉がぶつかり合い、その音が二人をさらに昂ぶらせる。  
「フェイト・・・わたし・・・もう・・!」  
「僕もだ・・・!」  
二人は、性的な快感に体が支配され、  
そして同時に絶頂を迎えた。  
「く、マリアァァ!」  
「あ、あぁぁああああああ!」  
 
「ごめん、中に出しちゃった」  
服を着ると、フェイトが謝った。  
「馬鹿ね。私はぜんぜん気にしていないわ」  
むしろ、熱くて気持ちよかった、とマリアは顔を赤くして言った。  
「マリア・・・」  
自分と同じ運命、そして同じように他人には理解できない悲しみをもつ彼女。  
フェイトは、流れでこうなってしまったが、むしろ良かったと思った。  
そして、あのとき、クリフに思いを寄せながらも自分に抱かれたミラージュの  
気持ちもなんとなくわかった。  
「フェイト愛してる」  
「ああ、僕もだ・・・」  
彼女となら、自分が背負ったものも乗り越えていける、フェイトはそう思い、  
人生のパートナーになったマリアと熱い口付けを交わした。  
「あ、そろそろ時間ね・・・」  
コンソール上の時計は、指定時刻の20分前を指していた。  
「じゃあ、みんなの状況でも見て回りましょうか?」  
「ああ・・・そうだな」  
お互い頷くと、二人は腕を組みながらブリッジを後にした。  
 
 
「あん・・・二人とも・・・こんなところでしなくたって」  
艦のコントロール席で、二人のやり取りを一部始終聞いていた  
オペレータのマリエッタは、自分も切なくなり、  
二人が出て行った後、服の上から、右手で胸を、左手でアソコを刺激し、、  
自分の性的欲求を満たす。  
「はぁはぁ・・・フェイトさんのってどれくらいなのかな?」  
フェイトがマリアを悶えさせたペニスを想像し、どんどんその気になっていく。  
「あん・・・あ・・・イクぅぅぅううう」  
彼女の全身に電気が流れ、彼女は絶頂に達した。  
作戦開始時、愛液でぐっしょり濡れている自分のズボンを気づかれないようにと  
とにかく、足をぴっちり閉じて作業に当たる彼女の姿があった。  
 
おしまい。 

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル