ここは港町ペターニの宿屋。  
ブレアとセフィラを介して連絡を取った一行は、  
モーゼルの古代遺跡から創造主ルシファーのいる空間に行けると知り、  
来るべき時期に備え、ペターニの街でひと時の休息を取っていた。  
 
夜を向かえ、街の明かりは徐々に消え、文字通り、街は暗闇に包まれた。  
「・・・・・・」  
港町ということもあり、昼間は活気に溢れているこの街が、  
うって変わって、静寂に包まれる。  
まるで、自分達の運命がそうなるんじゃないかのように・・・  
街の様子を、ずっと宿の自分の部屋の窓枠に座って眺めていたフェイトに、  
そんなネガティブな思考がよぎった。  
「何を考えているんだ・・・僕は・・・」  
怖い。連邦艦隊を一瞬にして葬り去ったエクスキューシュナー。  
それを産み出したスフィア社のアザゼル、ベリアル、ベルゼブル・・・。  
今までの敵とは文字通り次元の違う強さを持つ彼らと戦い、  
なんとか勝利を収めていたものの、いつもギリギリの勝利だった。  
いつ自分の命を落とすかもしれない、危険な戦いの連続・・・。  
いつしかフェイトの心の中には、死の恐怖が住み着くようになっていた。  
ブレアさんやソフィアは話し合いで解決を図ろうとしているが、  
自分達をプログラムのバグとしか思っていない彼に説得など通用するのだろうか?  
クリフは駄目ならば力づくと言ったが、自ら作った世界にいることで、  
自身の能力を極限まで引き出せる彼を倒すことができるのか?  
言い知れぬ不安感を抱え、フェイトはその場でうずくまってしまう。  
 
「フェイト・・・?」  
暗闇に包まれた彼の部屋のドアが開き、明かりが差し込む。  
聞きなれた、幼馴染の心配そうな声が聞こえる・・・。  
「ソフィアか・・・」  
ソフィアは、フェイトの様子に気づいたのか、心配そうな表情をしている。  
「大丈夫?フェイト」  
「ああ・・・でも、どうして?」  
それを尋ねると、ソフィアが頬をうすく朱に染め、うつむいてしまう。  
「うん・・・ねえ、ちょっとお邪魔してもいいかな?」  
「ああ・・・ソフィアなら構わないさ」  
ソフィアと・・・自分の大事な人と話せれば、今の自分の苦しみが解放されるかもしれない。  
「月が・・・綺麗だね」  
フェイトの横に、ソフィアも窓枠に腰をかける。  
フェイトも顔をあげて、空を見上げる。  
雲ひとつない空に浮かぶ、クレセント。  
そのほのかな明るさが、今の自分の心には眩しい・・・。  
「・・・フェイト、どうしたの?」  
ソフィアの心配そうな声が聞こえる。  
「え?」  
「・・・泣いているの?」  
自分でも気づかなかったが、目からは涙が流れていた。  
「フェイトも・・・怖いんだね」  
ソフィアがゆっくりと話し出す。その表情は母親のような優しさがあった。  
「私もね、怖いの」  
「ソフィアも?」  
ソフィアの首がゆっくりと縦に振られる。  
「またね・・・フェイトと離れ離れになるんじゃないかな、って思っちゃって・・・」  
「ソフィア・・・」  
「輸送艦ヘルアの脱出ポットでの出来事覚えてる?」  
ハイダにバンデーンが襲撃した時、輸送艦ヘルアが自分達を収容してくれたが、  
結局、バンデーンに追い詰められ、脱出ポットで逃げるように指示されたこと。  
フェイトの頭の中には、まだあのときの悔しさが残っている。  
 
「もちろんさ・・・あのときのことは忘れられないよ」  
フェイトのこぶしが強く握られた。  
ソフィアが、そんな彼の手を優しく包み込んだ。  
暖かい・・・。人の手はこんなに暖かかったのかな・・・。  
「私ね・・・あのときも不安だったんだ。そしたら、結局バンデーンに捕まって・・・」  
そこまで話すと、ソフィアの体が震え、彼女の目から涙がこぼれ始めた。  
「あのときね・・・バンデーンの兵士にいろいろされたの・・・。  
 おじさまがいたから・・・最悪な事態は避けられたけど・・・私悔しかったんだよ・・・」  
「・・・・・・」  
「でもね・・・私はがんばったもん・・・いつかは・・・フェイトが助けてくれる、  
 それだけを考えて・・・あの人たちに変な事されても耐えたもん・・・」  
いてもたってもいられず、フェイトがソフィアに抱きつく。  
暖かい・・・。手も暖かかったけど、彼女の体はもっと暖かかった・・・。  
「ごめん・・・僕がもっと早くソフィアを見つけていたら・・・」  
自然と彼女を抱きしめる手に力が入る。  
ソフィアの健気な自分に対する想い・・・。  
自分のふがいなさを呪うような後悔・・・。  
さまざまな感情がその力に入り混じっていた。  
「ううん・・・フェイトは悪くないよ・・・だって、ちゃんと私を助けてくれたもん・・・」  
「ソフィア・・・ごめんよ。もうお前を離さないからな・・・」  
「うん・・・うん・・・フェイト・・・好きだよ」  
自然とお互いが目をつぶり、唇を重ねた。  
 
長い長い時間をかけて育ててきた愛・・・。  
幼馴染ではなく、一人の異性として、お互いを意識し始めたのはいつごろだろうか?  
フェイトは、舌をソフィアの口に入り込ませる。  
「ん・・・んん・・・」  
少し戸惑いの表情をしながらも、ソフィアも舌を絡ませてくる。  
絵本の中の、王子と王女のキスよりも、深い愛情を含んでいる大人のキス・・・。  
二人の口が長い時間を経た後離れる。  
「フェイト・・・お願い・・・抱いて・・・私のこの不安をフェイトに消して欲しいの・・・」  
少し幼さを残すソフィアであるが、  
頬を朱に染め、目を潤ませているその姿はやや大人びて見える。  
これも月の光の魔力なのであろうか?  
「ああ・・・わかったよ。僕も・・・今日はお前と離れたくないしな」  
再び口付けを交わす二人・・・。   
月明かりが二人を祝福するように照らしていた。 
 
服を脱ぎ捨て、生まれたままの姿でソフィアがベッドに仰向けになり、  
彼女を跨ぐように、同じく服を脱いだフェイトが彼女にかぶさる。  
「ソフィア…」  
ソフィアのその姿を見て、フェイトが思わずため息をこぼす。  
ハイダのホテルでのデートでも気づいていたが、やはりソフィアの胸は大きい。  
幼い顔立ちもあってか、その大きさが彼女の魅力を引き立てていた。  
フェイトはそんな魅力に惹かれ、股間に熱が集まっていくのを感じた。  
「フェ、フェイト!!」  
ソフィアがそんな彼のモノが徐々に大きくなっていくのを見て、驚く。  
幼いころ、一緒にお風呂に入ったことはあるが、  
ここまで相手の身体を意識したことはなかった。  
長い時間を経て、すっかり大人の身体になっているお互いの身体に、  
二人は少し戸惑ってしまう。  
「ソフィア…綺麗だ…」  
「フェイトだって、すっかりたくましくなっちゃって…。  
 この前までは、ゲームばっかりやっていたのに…」  
二人が笑いあう。  
たしかにそうである。皮肉なことに、この一連の事件で、フェイトに筋肉がつき、  
バスケットをやっていたとはいえ、  
少し華奢だったフェイトの身体はすっかり男の身体になっていた。  
「確かにね。……それに、この事件がなかったら、  
 こうしてソフィアと愛し合うこともできなかったかもな……」  
人間は、失って初めて大事なものに気づくものだ。  
ハイダ襲撃でソフィアがバンデーンに捕まってしまったとき初めて、  
フェイトの中にソフィアが自分にとって大事な人であるという感情が芽生えた。  
 
「うん…私もフェイトにずっと会いたかった…。  
 私はずっとフェイトの事が……好きだったから」  
そのとき、一筋の涙がソフィアの目からつーっと流れていった。  
「あれ…どうしたんだろう?うれしいはずなのに…………」  
ソフィアが手で擦っても擦っても、涙はとめどなく流れ落ちていく…。  
ようやく自分の好きな人と結ばれ、一つになれる。幸せだ。なのに、なのに無性に悲しい。  
この幸せがいつか夢のように、突然終わってしまうのではないかと思うと、  
怖くて仕方がないのだ。  
「ソフィア…」  
フェイトはそんなソフィアの頬に優しくキスをする。  
「ア…」  
少しくすぐったさもあるが、それ以上に気持ちが安らいでいくのをソフィアは感じた。  
「ソフィア…泣かないでくれよ。もうお前を泣かしたくない」  
「うん…うれしいよ、フェイト。……もっとキスして」  
返事の代わりに、頬から首筋、脇の下、ウェスト、太もも……。  
ソフィアの身体の線をなぞるようにフェイトは唇でソフィアを愛してやる。  
「あぁ……フェイト……」  
フェイトに口をつけられた部分が、どんどんほぐれていくのが分かる。  
キスとは愛の魔法なのだろうか?不安だった気持ちもほとんどなくなり、  
変わりに、身体の芯からこみ上げてくるものがあった。  
「ソフィア、気持ちいい?」  
「うん…それに、身体が熱くなってくるの………」  
顔はそのままに、視線だけをソフィアの顔に向ける。  
ソフィアの目は潤み、そのかわいらしい口からは、切なそうな呼吸をしている。  
フェイトはソフィアの身体に起こった変化を察し、優しく微笑む。  
「そうか…感じているんだね」  
「えぇ?……でも、そうかもしれないね」  
ソフィアもくすっと笑う。その仕草も本当に可愛らしい。本当に…  
フェイトはたまらなくなり、ソフィアの胸に手を伸ばした。 
 
「あぅん…!!」  
柔らかい。手に収まることが難しいほどまでに成長した幼馴染の双丘は、  
ありきたりな表現であるが、マシュマロのようにやわらかく、  
少し力を入れると、手の中で形を変えていくのがわかる。  
「フェ、フェイトぉ…」  
少し困惑した表情で、視線を送るソフィア。  
「あ…ご、ごめん。痛かったかい?」  
フェイトが上半身を起こし、心配そうな表情をする。  
ソフィアはゆっくり首を横に振った。  
「ううん…フェイトだったら好きにされてもいいよ。  
 ……ちょっと刺激が強かったから、その……戸惑っちゃって」  
恥ずかしそうに首をすくめるソフィア。  
フェイトはそんなソフィアの仕草がやはりかわいく思い、笑ってしまう。  
「あ!フェイトぉ〜…ひどいよ……」  
ソフィアが頬を膨らませた。  
「ごめんごめん。……じゃあ、続けるよ?」  
「う、うん…」  
ソフィアの表情はまだ刺激に慣れていないせいか、やや緊張した面持ちだったが、  
フェイトはそんなソフィアの頭を軽く撫でると、再び彼女の胸にやった手を動かした。  
「あぅ…はぁ…ぁぁ・・・」  
ゆっくりゆっくりと、ソフィアの慣れない行為での緊張をほぐすように、  
胸をマッサージするように揉んでいく。  
 
「はぁぁ…身体がどんどん熱くなってくるよ……なんか変な感じだよ」  
目を閉じ、胸から来るフェイトの体温と感覚に身体を軽くくねらせるソフィア。  
フェイトはそんな彼女の様子を見ると、刺激を受けて膨らんできたピンクの先端を口に含んだ。  
「ひゃう!!」  
突然、自分の敏感な部分が暖かい口に包まれて、ソフィアが小さな悲鳴を出した。  
フェイトはそのまま、先端を舌で転がしたり、軽く吸い上げたりして、  
ソフィアにどんどん刺激を与える。  
「あぁ…はぁぁ…」  
徐々にソフィアから漏れる呼吸の間隔が短くなっていく。  
フェイトは先端から口を離し、ソフィアの股に頭を移動させた。  
ソフィアの髪の色と同じ色をした陰毛の間から、  
先端よりも綺麗なピンク色が見え、うっすらと濡れていた。  
「あ、あまり見ないでぇ…」  
ソフィアが顔を真っ赤にして、消え去りそうな声を出した。  
ここは男もそうだが、一番恥ずかしいのだろう。  
「イヤだよ。こんなに綺麗なのに…」  
「あ〜もう…フェイトのえっち…」  
「エッチじゃなかったら、ソフィアを抱きたいとは思わないよ」  
「うぅ〜…フェイトのいじわる………」  
ソフィアが少し拗ねた表情になる。  
身体は大人だが、やはりまだ子供っぽさを残しているな、とフェイトは思った。  
だが、そんな子供のように純粋な心を持っているからこそ、ソフィアは優しい娘なのだろう。  
それに、そんな彼女だからこそ、自分が守っていきたい。大事にしていきたいのだ。  
フェイトは、ソフィアの秘所を両手で広げ、そこに舌を入れた。  
「あっ!!だめ!!そこはっ!!」  
恥ずかしさが限界に来て、ソフィアが思わず拒絶の声を出してしまう。  
しかし、フェイトはそんなソフィアにお構いなしに舌を動かす。  
 
「はぁぁぁん!!」  
ソフィアからは先ほどよりも大きなため息がこぼれた。  
舌先から感じるソフィアの愛液は甘く、フェイトは舌で刺激しながらもその味を味わっていた。  
「あふぅうう…だめ!へ…変になっちゃうよぉぉ!!」  
もはや抑制がきかなくなり、大きな声でソフィアが喘ぎ始めた。  
「馬鹿だな……変になっちゃても、ソフィアはソフィアだよ…」  
「あぁ!!フェイトの馬鹿ぁ〜…!!」  
恥ずかしいセリフをいわれて、ますますソフィアが昂ぶる。  
「だめ!!なにかが…なにかが来るよぉぉぉぉ!!」  
ソフィアの限界を悟り、フェイトが顔をソフィアの股間から離し、  
鼻の頭などについてしまったソフィアの愛液を拭う。  
「はぁはぁはぁ………」  
ソフィアが肩を上下させながら、呼吸している。  
しかし、その表情は物足りなそうな表情であった。  
「イクときは一緒にいこう…」  
フェイトはソフィアの身体と反応で膨張しきった己を、ソフィアの秘所にあてがう。  
「…準備はいい?」  
ソフィアはまだ呼吸が整っておらず、首を縦に振って、  
準備ができていることをフェイトに知らせた。  
フェイトは最後にもう一度ソフィアの頬にキスをすると、腰を押し進めた。  
「あ!!!くぅぅ〜………」  
純潔の証が破れ、痛さでソフィアが涙を流すが、悲鳴を必死に押し殺した。  
「だ、大丈夫か?」  
初めてが痛いことは、フェイトだって年頃の男であるから知ってはいたものの、  
ソフィアの表情を見て、女にとってその痛みは自分の想像以上だとわかり、  
彼は少しうろたえてしまう。  
 
「う…うん……。気にしないで……」  
そうは言うものの、ソフィアがかなり痛いことは表情で分かってしまう。  
ソフィアは、嘘をついても表情に出てしまうぐらい純粋なのだ。  
長い間彼女と過ごしてきたフェイトは、それくらいのことは簡単に見抜けてしまう。  
「馬鹿…痛いんだろう?無理をするな…お前はいつだって、そう無茶をして…」  
いや、本当に馬鹿なのは自分であろう。  
いつだって自分のために身をなげうってくれたソフィア。  
それなのに、自分は彼女に何をしてやれただろう?  
ハイダの時だって、自分が来るのを心待ちにしていた彼女を放っておいて、  
シミュレーターで遊んでいた自分。  
「ごめん…馬鹿なのは僕だったね……いつもソフィアばかりに苦労させて………」  
ソフィアの健気な想いが今になってみると痛い。  
情けない。ソフィアの気持ちだって、自分の本当の気持ちだって気づいていた。  
なのに自分ときたら……。情けなすぎる。  
自分のふがいなさを思い、フェイトが涙を流す。  
「フェイト・・・?」  
「ごめんな…本当にごめんな……」  
溢れる涙をとめることも出来ず、フェイトは子供のようになきじゃくる。  
「フェイト…やめてよ……私まで…悲しいじゃない」  
ソフィアもそんな彼の気持ちがわかったのだろう。彼女もまた、泣き出してしまった。  
「ごめん…もう2度とお前を泣かさないと決めたのにな…」  
「ううん…フェイトだって…辛いんだもんね」  
繋がったまま、抱き合う二人。  
夜風が入り込んで、多少寒かったが、肌から感じる恋人の体温は暖かい。  
「ソフィア、ごめん…。もう大丈夫だ」  
気持ちの整理がつき、ソフィアから身体を離すフェイト。  
「うん…男の子は元気なのが一番だよ…」  
ソフィアも泣き終えて、一番の笑顔を大事な人に見せた。  
「ソフィア…じゃあ、そろそろ………」  
「うん…お願い…」  
 
フェイトが腰を動かし始めた。  
痛いだろうなぁと思い、顔をソフィアのほうに向けてみるが、  
「あぁ…フェイトのが…気持ちいい……」  
ソフィアは痛がるどころか、初めてなのに快感を得ていた。  
繋がったままの状態で長い時間が経過したことで、  
ソフィアの身体が、性行為に耐えられるようになり、  
さらにはそこから快感を得るようになっていたのである。  
「ソフィア…どう?」  
「あぁ…フェイト…もっと強く…」  
先ほどまで痛がっていたのに、途端に刺激を要求するソフィアを見て、  
フェイトは苦笑するが、彼女の願いに答えた。  
「あ、ああ〜!!すごい…すごいよぉ〜…」  
ソフィアが、快楽に恥ずかしがる素振りも見せずに喘いでいる。  
フェイトは、その幼馴染の乱れる姿はどうも慣れない心地がしたが、  
自分の与えている刺激が、彼女にとって気持ちいいのなら、それでよしとした。  
だが、愛の契りを交わす行為も、終わりがある。  
「はぁはぁ…ソフィア…そろそろ」  
自身に限界が近づき、それをソフィアに知らせるフェイト。  
「う…うん。私も…なんかどんどん身体からなにかが…こみ上げてくるの…」  
「そうか…じゃあ、一緒にいこう…」  
「え?ちょっとどこへ…?…あぁぁぁ!!」  
フェイトの言葉がイマイチ理解できず、  
ありきたりなボケのようなセリフを言おうとしたソフィアだが、  
フェイトの腰の動きがさらに早くなり、快楽がそれを阻止してしまった。  
フェイトはそのまま腰をアレグロのリズムでソフィアに叩きつけるよう動かす。  
「あ、あ、あ、フェイト…私!!」  
「ああ…もう僕もだめそうだ…」  
「あぁああああああ!!」  
一際大きい悲鳴にも似た喘ぎ声とともに、ソフィアの身体が仰け反り、  
それと同時に膣内が収縮したため、フェイトも自身から精を放った。  
 
「初めてなのに、イケるなんて…」  
全てが終わり、フェイトは自分とソフィアの結合部を見る。  
そこからは赤と白の混ざった液体が流れており、シーツにシミをつくっていた。  
やはり彼女は処女であった。  
「さっきも聞こうとしたけど、どこへ行くの?」  
相変わらず、フェイトの言葉がわからないので、不思議そうな表情を、  
ソフィアが浮かべていた。  
「馬鹿だな…イクというのはね………」  
フェイトは、ソフィアに意味を教えようとしたが、顔が真っ赤になってしまう。  
「や、やめたやめた!!こんなこと知らなくていいよ!!」  
自分の裸をソフィアに見られることよりも、これを教えるほうが恥ずかしかった。  
「え〜?人を馬鹿にしておいてそれはないんじゃない?」  
フェイトの気も知らず、不服そうな表情を浮かべているソフィア。  
「い、い、いいんだ。…そんなに知りたいなら、クリフやミラージュさんに聞いてくれ」  
「ふぅ〜ん……わかった。どうせ、えっちな事なんでしょう?」  
「う…!?」  
ソフィアの鋭い指摘に、フェイトがたじろいでしまう。  
「やっぱりね…。フェイトって、嘘をついてもすぐに顔に出るんだもん…」  
「そ、それはお互い様じゃないのかい?」  
「も、もぅ…フェイトのいじわる…」  
二人はそのまま笑いあう。  
 
「あ…もうすぐ朝だね」  
ソフィアが窓のほうを見て、言った。  
フェイトも彼女と同じほうを見る。  
もうすぐ日の出らしく、少しずつ、暗闇に明るみが混じってきていた。  
「本当だ…な、なんか一晩中していたんだね…」  
「う、うん…でも、気持ちよかったし、いいんじゃないのかな?」  
「そんなんでいいのかよ?」  
「いいの、いいの!…フェイトと結ばれたことがわかればそれでいいもん」  
少し恥ずかしそうな表情をしているソフィア。  
「そうだな…僕もソフィアと結ばれてうれしいよ」  
そのまま二人は見つめあい、口付けを交わす。  
「フェイト」  
「なんだい、ソフィア?」  
「朝の来ない夜はないんだよ?」  
「…どういうことだい?」  
「今がたとえ、どんなに絶望だらけでも、がんばっていればいつかは希望が見えるんだよ」  
(そうか。朝の来ない夜はない、か…。)  
昨日、闇に包まれた街を見ていて感じた不安感を、一掃するようなソフィアの言葉。  
「ありがとう…ソフィア。おかげでがんばれそうだ」  
「うん…はやくルシファーに会って、この世界の崩壊を止めてもらわなきゃね」  
「そうだな…でも」  
「でも?」  
「もう少しだけ、こうしててもいいかい?」  
「フェイトったら…」  
 
たとえ、目の前にある運命が滅亡だとしても、僕は戦わなければならない。  
この星のため…銀河のため…犠牲になった人のため…自分のため…。  
そして、腕に抱かれている愛しいこの人のために…。  
 
「ソフィア」 終わり。 

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