「艦長。奇妙な物体を発見しました」
「どれだい、スコット」
「これなんですがね。太さ1cmぐらい、長さは5cmぐらいの円柱形でさあ」
「動くのか?」
「どうやら電池で動くようなんですが…ちょっとやってみます」
「頼むぞ、スコット」
「おい、カーク。これはその説明書じゃないか?」
「ん?ボーンズ。見せてみろ。だいぶ汚れてるな。『電動ノ』いや、ノじゃないな。ハだな。電動ハ…電
動パ…電動バ…」
「艦長。うまくいきましたぜ。動かしてます……ん…どうやら全体がぶるぶる震えます。
…スイッチをいじると、どうやら震えの強さが変わるようでさあ」
「ブルブル震えて、電動ハ…パ…バ…バイ…」
三人は思わず顔を見合わせた。
「この場にウーラがいなくて良かったな」
「全く」
にやつく3人。
「艦長。その物体の正体が明らかになりました」
「それには及ばんよ、スポック。だいたいこちらで分かったから」
「それは非論理的ですね、艦長。これは電動ハブラシというものの本体のようです。
これとウーラ中尉とどのような関係があるのでしょうか?」
思わず顔を見合わせる3人であった。