[趣味]レイ×ネリ
「……ぁ、ぁあのぅ……」
恥かしげにネリンが呟いた。
「…んー?」
「こ、これ以上は…ちょっと、……んん…その…」
「?」
「あ、あの……ぅ…その……」
何かを必死に訴えようとしているのは解る。だがしかし、レイオットには意味がさっぱり伝わらない。
「なに?」
根気良く彼女に付き合いながら、何となく、彼女の背中に指先を滑らせた。それに反応して、びくりと揺れる華奢な体躯。
「…ぁ…だっ、……っっ……んぁ…」
「?――?」
青年は彼女の肌を撫でながら、首を傾げる。
何が言いたいのだろうか?
「……………」
(だ、駄目だわ。どう言っても自分から催促してるみたいで。そんな真似、私にはとても…)
大体、そんな事ちょっとでも口にしたら、「やーんらしーぃ(含笑)」とか、「エッチなコだなー(笑)」とか色々言われたり、思われたりして、イロンナ意味で恥ずかしい目に合されるに決まっている。
ネリンは意思疎通の出来ない男に、複雑な気持ちを隠せない。
「…………」
「? どうかしたのか?」
目の前の豊乳に顔を埋めながら、上目遣いで問うてくる青年は、いつものけだるい表情を保ちつつも、何処か幸せそうだった。回された両腕は、さっきからずーっと背中や尻周りをふらふらしている。
(こっ…このやろう…)
心の底から愉しそうなこの男の横っ面を引っぱたいてやりたい。そんな気持ちだ。
「ぃ、いえ…」
ネリンはヤケ気味にそう答える。
「?」
訳の解らないレイオットは、一瞬きょとんとしたが、取り合えず彼女の主張が終了したらしい事を察して、彼女の肌に没頭し始めた。瞼を閉じて胸元に唇を這わせ始める。
時折ついばむように肌に触れる青年に、身体が反応してしまうネリン。吐息がぽつぽつと零れた。
(うううう…。とても言えないわ「それはもう結構です(意訳)」 なんて事は、口が裂けても言えない…)
それに、
(これはこれで、かなり気持ち良いって事が一番問題なのよね……)
何時までも身体を触られ続けるのは猛烈に恥ずかしいので、適当な所で切り上げて欲しいのだ。けれど、変に気持ち良かったりするので流されてしまう。
(本当に愉しそうだなー。スタインバーグさん)
今度、スタインバーグさんばっかりズルイって言ってみようかなぁ。
そんな事を考えつつマタシテモ流されていくネリンなのである。
END 06/04/26
*エロパロ投下済み。触るの好きそうですレイオット。 06/07/09 文章追加。