2月某日
「うーむ」
「なにを唸っているのですかレイオット」
「いや、これを見てくれ」
「チョコレートですね、ハート型の」
「シモンズ監督官から貰ったんだがな」
「それは良かったですね」
「だがこの文字を見てくれ」
チョコレートを裏返す。そこにでかでかと表示されていた文字は・・・
「義理・・・ですね」
「な、判断に苦しむだろ?」
「うわーでっかい義理〜」
唐突に背後からジャックが現れる
「うおっ、お前いつの間に!?」
「ちょっと前から。それはともかく・・・
うわぁ、でっかい義理〜」
「ム・・・」
「でっかい義理〜」
「なんだ・・・この言い知れぬ敗北感・・・」
その様子を見てカペルはこう思った
「バカばかりですね」