美風は走っていた 抜けるような青空の下、彼女の走っているランウェイは強烈な
陽射しを反射して彼女の身体を下からジリジリと炙っている 遥か彼方に見える
フェンスも、熱気でゆらいで見える 彼女は苦しさの限界を超え、不思議な感覚に
包まれていた 自分が自分でない感覚 まるで誰かに遠隔操作されているように
身体が勝手に「走る」という動作を繰り返す 授業中の居眠りによる罰則なんて事
はとっくに忘れて、美風はその不思議な感覚に身を委ねる
数分後、罰則のノルマを終えた美風は「日傘」の中にいつも昼寝をするポーズで
身体を横たえていた いつもなら佐古の怒声が飛んで来る所だが、彼は休暇中なので
倉庫内は静寂を保っている まだ整わない自分の呼吸音が反響するのを聞きながら
ヒヤリとした金属の感触を体操服越しに楽しんでいると、誰かが倉庫内に入って来た
日傘から脚だけを外に出してる状態なので、美風からはその姿は見えない
「やっぱりここにいたか・・・」
声を聞いて侵入者が宮沢翼だとわかった
以前、この二人は互いに反目し合っていたが徐々に互いを認め合い、今では肉体関係
を持つまでの仲になっていた(それでも人前では互いに興味の無いフリをしているが)
だが、最近美風はコメットブラスターの試験勉強で忙しく、2人の時間を持てずにいた
授業中の居眠りも、徹夜での勉強によるものである
「何か用?」美風が訊く 「いや、最近まともに会話もしてなかったからさ」
「したいの?でも今日はイヤ 私疲れてるんだから」 「えっ・・・」 いきなり
核心を突かれた翼は、想定していた会話のやりとりを大幅カットされてうろたえる
翼からは日傘に隠れて美風の表情は見えないが、きっとこちらの反応を聞いて
小悪魔のような笑みを浮かべているに違いない だが、ここで引き下がるわけにはいかない
長い間、行為をおあずけにされている上に、ブルマから伸びるスラリとした脚を見せられて
いるのだ
足音を殺し、素早く日傘に近寄ると翼は日傘から伸びる脚に抱きついた
「ちょっとぉ 今日はイヤっていってるでしょっ!!!」
美風は必死に脚をバタつかせて翼を振り払おうとするが、男の腕力にはかなわない
日傘の内側もつかみどころがなく、身体を安定させようとふんばろうとする手はむなしく
宙をかく 翼は自分の上半身も日傘の中に入れ、体操服の上から美風の胸にしゃぶりついた
ノーブラだったため、唾液ですぐに乳首が透けてくる 体操服越しに乳首を吸い上げながら、
翼はブルマの上から恥部をさする 「んっく だめぇっ」男女の体力差と先程のランニング
の疲れから抵抗を諦めた美風が悲痛な声を漏らす はじめての行為ではないが、汗だくの身体
を弄ばれるという状況が彼女の羞恥心を増大させる 「ここも味見しなきゃな」
翼の舌が、ブルマに移動する 汗が蒸れたニオイとブルマの感触を楽しみながら、まんべんなく
舐め回す 美風の吐息と甘い声が反響して、翼をさらに興奮させた いっきにブルマをパンティ
ごとずり下ろし、わざと膝のあたりで止め、足の自由を奪っておく
「ちょっと、何するの?さっき走ったばっかでそこは汚いってば!!!」
再び美風が反抗しようとするが、ブルマが足枷の役割をしてジタバタすることすら出来ない
「よっこらせ」 翼は構わず美風の膝を曲げさせ、股間に顔をうずめ、秘部に吸い付いた
「ひぐっ」 翼の舌の侵入に、身体をビクッとさせる美風 汗でいつも以上にニオイの強い
そこを翼は一心不乱に舐め回す 彼女の陰毛やフトモモも、唾液と愛液でベトベトになって
いた
口での愛撫に満足した翼は、ズボンのチャックを下ろし、ギンギンになった肉棒を、美風の
秘部に挿入した 「あっ あぐ あうっ・・・・」 美風の喘ぎ声が大音量で響き渡る
倉庫の近くに人がいたら丸聞こえだろう だが、もはや快感に身を委ねた二人にはそんな事
は関係無かった 腰を動かしながら、体操服の上をまくり上げ、翼は再び胸への愛撫を開始
する 「わたし・・・もう・・イきそう・・・」 「お・・・俺も・・・」
2人はこの日始めて目と目で見つめあった 互いに心もひとつになろうと舌を絡めあう
と、同時に腰の動きの速さも増した 「で・・・出るっ・・・・」
翼は遂に果てた 精液を吐き出す肉棒の動きに同調して、美風の身体も何度か脈を打ち、
脱力してグッタリとなった
気が付くと、外はもう夕暮れ時だった 「やばっ もうこんな時間?」美風は腕時計を
見て目を丸くする 「あっちゃー 夢中になりすぎてたな」 翼が呑気に返答する
「どーすんのよ!! 絶対皆に怪しまれるわよ それに、わたしの体操服、こんなにベトベト
にしちゃって・・・」 「ああ、着替えにこれ持って来たから」 そう言って翼は制服を美風
に差し出した 「あっ こらっ わたしのロッカー勝手に開けたな!!えっち 変態!!!」
「じゃ そーいうことで」 そう一言残すと、翼は駆け出した
「待ちなさ〜い!! 今日という今日は許さないんだから!!!」急いで制服に着替えながら
発せられる怒声を背中で聞きながら翼は走り続ける 「ばか・・・」言葉とは反対の満面の笑み
で、美風はひとりごちた
お わ り