*          *          *  
 
 
「次は妹達への伝授ですわね……夜々さん、お手伝いをお願いします」  
「あ、はい…………ベッドの下?」  
「ええ。これをそちらのベッドに敷いて下さい」  
渚砂を激しく責め続けて疲れの見えていた玉青だったが、ある程度休んで回復すると、  
またテキパキと準備を始めた。  
夜々も手伝って何か準備をしているが、蕾と千代には何も言いつけないので、二人は何が  
始まるのだろう、とお互いの顔を見合わせる。  
 
「はい……これで準備出来ましたね」  
二つのベッドに小型のマットレスの様なものが敷かれると、玉青は満足そうに微笑んだ。  
「玉青さん、これは何ですか? ウレタンマットみたいですけど……」  
手伝いをしていた夜々がマットに指を沈めながら聞く。弾力性のあるそれは指を離すと  
すぐに元通りの形に戻った。通常のマットより薄く、素材もウレタンより少し固い。  
「それは普通のウレタンより吸水性の高い素材で出来ているのです――経験のある光莉  
ちゃん達と違って、妹達は初体験ですからね。バスタオルを敷いただけじゃ間に合わない  
ですから」  
玉青がニコッと微笑む。その屈託のない笑顔が逆に妹達を不安に陥らせた。  
 
「経験って……電気アンマの? じゃあ、その……あの……」  
「はい。経験の有無に関わらず、お姉様が妹に伝授するのは姉達同士でするのと同じ、  
本格的な電気アンマです。なぜなら電気アンマはお姉様が妹にするだけではなく、妹が  
お姉様にご奉仕する為のものでもありますから、加減などしてあげられません。だから、  
初めての妹にはちょっとキツイかも知れませんね」  
 
妹がお姉様に電気アンマで奉仕する――。その言葉を聞いて、千代の顔がぱぁっと明るく  
なり、不安な表情が消えた。  
(私も、さっきの玉青姉様の様に渚砂お姉様にご奉仕出来るようにならないと――)  
そのためにはどんな艱難辛苦も乗り越えられる。そして、電気アンマは不安もあるが本来は  
気持ちの良い技なのだ。それを学ぶために何を恐れる事があるだろう――。  
「わ、私! ……が、が、頑張ります!! キツイ事でも耐えますから、よろしくお願い  
します!」  
蕾を離して立ち上がると玉青達の方を向いてぺこりとお辞儀する。パジャマはさっき蕾と  
一緒に脱いでしまったので、今身に着けているのは玉青が貸してくれたセクシーなショーツ  
一枚きり。その姿でカチンコチンになって挨拶する姿は見た目のギャップと相まって微笑まし  
かった。  
 
だが――。  
 
「意気込みは素晴らしいと思いますの。でも――」  
玉青が吸水マットにバスタオルを敷きながら言う。  
「これが必要な理由って、お分かりになりますか、千代さん?」  
「理由……?」  
 
渚砂たちが電気アンマされる時にバスタオルを敷いたのは、溢れ出す愛液で寝具をダメにして  
しまわないように、との気遣いからだった。  
更にその上に吸水マットを敷いたのは、妹である自分達にはそれでは足りないと言う事  
なのだろう。いくら女の子で個人差があっても、自分達が特に蜜の量が多いと玉青が予想する  
とは考えにくい。だとしたら、電気アンマによって別の生理現象が引き起こされると玉青は  
経験上から予想している、と考えるのが自然だ。  
 
つまり――。  
 
「あ、あの……もしかして……」  
千代が恐る恐る聞く。何も言っていないのに、玉青は千代の考えている事がわかったようだ。  
自分と渚砂のお部屋番を担当する妹の顔を真顔で見てコクリと頷く。千代はその玉青の表情を  
見て、わかってることでありながら、呟かざるを得なかった――。  
 
「私たち……お漏らししちゃうんですね……」  
 
その言葉を聞き、俯いていた蕾がビクッと震える。  
蕾にも玉青と千代のやり取りが何を示すのか、端で聞いていても痛いほどにわかっていた。  
自分達が初めて体験する電気アンマ。それは電気アンマに慣れ親しんでいるお姉様達でさえ  
イってしまうような本気の技だと玉青が言った。そしてそれに耐え切れず、粗相をしてしまう  
だろうとも――。  
電気アンマは未体験の蕾でも先程の光莉がイってしまう電気アンマを終始まじろぎもせずに  
見つめていたのだから、それがどういう事になるのかぐらいは理解できた。  
 
(うっ……)  
そういう事を考えているうちに、蕾は下半身がブルッと震えたのを自覚した。  
(や、ヤダ……我慢できない……かも)  
只でさえお漏らししてしまう危惧が指摘されているのに、それ以前に今おしっこがしたくなる  
なんて――もしこのまま電気アンマされたりしたら、ものの一分も持たないうちに粗相をして  
しまいかねない。  
 
(そうです! 今のうちに――)  
おしっこを漏らしそうなぐらい強烈な電気アンマをされるんだったら、その前に用を済ませて  
おけばいいのではないか――。そうすればいくら失神しようと、憧れの光莉先輩の前で粗相を  
する危惧は避けられる。どうしてこんな簡単な事を思いつかなかったのか。  
蕾は一縷の光が心の中に射して来るのを感じた。今、尿意を催して来たのは逆に幸いかも  
しれない。膀胱を空っぽにしておけば心置きなく先輩の責めに感じる事が出来るのだ。  
 
そう思い、蕾が立ってトイレに向かおうとした時――。  
「蕾ちゃん、どこへ行くのですか?」  
背後から声を掛けられ、蕾は心臓が飛び上がりそうになった。声の主は玉青だった。  
「もうそろそろ始めますよ? こちらに来て準備なさってください」  
玉青は優しげな微笑を浮かべて蕾に言う。蕾からはその表情は見えなかったが、声色で  
彼女が自分を咎めているのではない事はわかった。  
(よ……よし)  
蕾は気を落ち着けるように一呼吸置いて、懸命に作り笑いを浮かべながら振り返った。  
「あ、あの……ちょっと、お手洗いに」  
「だめですよ」  
「はっ……?」  
蕾の作り笑いの笑顔が凍りついた。  
「今からお姉様達に可愛がって頂くのですよ? お手洗いはその後にしてくださいね」  
玉青は先程と変わらない、平静な声。しかし、その言葉からは毅然とした意志が感じられた。  
 
「そ……そんな……」  
蕾は心置きなく先輩に可愛がってもらうために先に用を足しておこうとしたのを、玉青は  
却下したのだ。それはつまり――先輩達の前でおしっこをしなさい、と命令されているのと  
同じではないか――。  
そう言えば、渚砂たち4人は既に全裸になっているのに自分達はまだショーツを脱がそうと  
されていない。考えようによっては、下半身裸でおもらしするより、ショーツをびしょ濡れに  
してしまうほうが恥かしい。  
しかも、このショーツは自分達のではなく、お姉様からお借りしたものなのだ。それを  
恥かしい染みどころか、おしっこでびしょ濡れにしてしまうなんて……。  
 
(そんなのって、無いですよぉ……)  
憧れの光莉の前で自分の一番恥かしい姿を曝け出させられてしまう――蕾は絶望で視界が  
真っ暗になる気がした。  
 
 
          *          *          *  
 
 
玉青と夜々の電気アンマでぐったりとしていた渚砂と光莉も漸く回復して起き上がった。  
「渚砂ちゃん、大丈夫ですか?」  
「光莉〜〜♪」  
起き上がった二人にすぐさますり寄って情愛の念を示すように抱きしめる玉青と夜々。  
二人は苦笑しながらも、それは決していやな事ではないので、身を任せる事で応えた。  
薄明かりの中、一糸纏わぬ姿で抱き合う4人の美少女の姿は幻想的で、それを見ている  
千代と蕾も思わず上気して溜め息をつく。  
 
「――では、妹達への伝授を始めましょう。渚砂ちゃんと私で千代ちゃんを、光莉ちゃんと  
夜々ちゃんで蕾ちゃんを、でよろしいですわね?」  
「「えっ……!?」」  
(それって、二人掛りでするの?)  
蕾は驚き、千代の顔を見る。千代は――うっとりとした表情で渚砂たちを見つめていた。  
(さすがミアトルの子ね)  
蕾は半ば呆れかけたが、自分も光莉と夜々の二人に電気アンマされるのだ。光莉は勿論、  
夜々も好きな蕾にとっては決して悪い話ではない。  
(これでお手洗いに行かせてくれたら、とってもいい話だったのに――)  
あんまりだ――と蕾は思った。既に蕾は内股になってもじもじしなければならないほど  
決壊の時が近づいていた。これだと折角大好きなお姉様にしていただく電気アンマにも  
集中できない。蕾はお手洗いに行くのを許してくれなかった玉青を人知れず恨んだ。  
 
だが――蕾はこの後、彼女にとって忘れられない経験をする事になる。  
 
「蕾ちゃん――」  
物思いに耽っている所を突然背後から声を掛けられ、蕾は仰天した。  
「は、は、は……はい! 光莉先輩!!」  
声の主は光莉だった。光莉は蕾の吃驚した反応に小首を傾げたが、すぐにニコッと微笑む。  
「蕾ちゃん、ここに座って。足を伸ばしてね♪」  
「は、はい……」  
夜々に薦められるまま、蕾はマットの上に座った。低反発でお尻がゆっくり沈んでいく  
――布団とは異なる感触に、いつもと違う感覚が蕾を支配する。真正面には憧れの光莉が  
膝立ちで立っていた。蕾の位置からは神秘の割れ目の筋が綺麗な形で見える。  
(触ってみたいな……)  
蕾はぼぉっとしながら光莉のそこを凝視する。光莉はその視線に気づくと恥かしそうに  
頬を染めて両手で股間を隠した。  
 
「蕾ちゃんのエッチ♪ どこを見てるの?」  
「え……!? あ、そ、そ、そ、そ……その!!」  
背後の夜々から冷やかされ、蕾は半ばパニック状態になる。真っ赤になってうろたえる  
蕾を見て頬を染めて恥かしがっていた光莉も微笑んだ。  
 
「光莉に電気アンマしてもらえばもっとはっきりと見えるよ。両手が塞がった状態で  
真正面から片足だけ入れてくるんだから♪」  
「や、夜々ちゃん……」  
光莉もその光景を想像したらしく、蕾に負けずに真っ赤になった。だけど、今更ショーツを  
穿く訳にもいかない。玉青は許さないだろうし、何よりも蕾を傷つけてしまうだろう。  
そんなに見られるのがイヤなのかと思われて。  
 
「……わ、私も脱いじゃダメですか?」  
蕾が玉青に聞く。光莉がちょっと驚いたように蕾を見た。  
「光莉先輩と……見られあいっこ、したいです――」  
正直な気持ちを言った。二人とも裸でお互いの一番大切な恥ずかしい所を見られあいっこ  
する――「見せあいっこ」ではなく「見られあいっこ」なのが蕾にとっては心地良く  
ドキドキするシチュエーションだった。二人とも恥かしいのにお互いのが見えてしまう  
この恥かしさともどかしさがあいまった状況――下半身がうずうずしてしまうなんとも  
言えない感覚を妄想すると蕾はたまらなくなる。  
 
「う〜〜ん……」  
玉青はそれを聞いて少し考えていたが、蕾の主張を認めるように微笑んだ。  
「妹のお願いを聞いてあげるのも、お姉様の務めですからね、光莉さん」  
「は……はい」  
「あ、ありがとうございます!」  
蕾は思わず胸の前で手を組んで玉青に感謝する。  
「光莉さん……蕾ちゃんのショーツを取ってあげてください」  
「わ、わかりました……」  
 
玉青の言葉を聞き、蕾は頬を染めてベッドに寝転んだ。恥かしさに耐えるようにギュッと  
目を閉じる。光莉はバッドに横たわった蕾の下から近づき、紐で結ぶシルクのショーツの  
股布部分を見つめた。光沢のある柔らかい生地は少女のなだらかな丘を際立たせ、青い果実の  
様な縦筋をくっきりと浮かび上がらせていた。  
丁寧に両側に結んである紐を解き、ゆっくりとショーツを下ろしていくと、白い滑らかな  
恥かしい丘が薄明かりにもくっきりと浮かび上がる。想像通り、若草は一本も生えていな  
かった。あるのはまだ割れたばかりに思える、筋がはっきりとしている深い溝だけ――。  
 
「は、恥かしい……です……」  
蕾はたまらなくなって顔を両手で覆った。これからお姉様に可愛がって頂く場所――まだ  
誰にも蹂躙された事のない裸の聖地に踏み入るのは憧れの光莉先輩――。  
絶え間なく羞恥心に襲われながらも、蕾は幸せな気持ちで一杯になった。  
「蕾ちゃん……」  
光莉は目を閉じて蕾の恥かしい丘に顔を近づけると、その割れ目の上の方にキスをした。  
(…………あっ!!)  
光莉の柔らかい唇が自分の一番感じる核に触れて、蕾は電流が全身に流れるような衝動を  
受けた。  
(ああっ……)  
体が小刻みに震え、衝動が突き抜けた頭の中がぼぉっとしてくる。陶酔した表情を浮かべる  
蕾を光莉は裸の胸を合わせて優しく抱いてあげた。  
 
 
ミアトルの三人もその美しい光景に思わず見入ってしまっていた。  
(まあ、ショーツを濡らす楽しみは千代ちゃんで出来ますしね)  
二人の恥かしげな様子を微笑ましく見守りつつ、玉青は千代にどんな恥かしい事をして  
あげようかと妄想していた。  
 
 
          *          *          *  
 
 
「こんな感じかな……?」  
光莉は蕾と向かい合わせに座り、蕾の足首を両手で掴むと自分の右足をその間に差し入れた。  
足首をつかまれた時や、光莉の足が膝や太股に当たるたびに蕾の体はビクッと反応する。  
懸命に口元を押さえて悲鳴を上げないように努めているようだ。  
「蕾ちゃん、顔を隠してたんじゃ光莉のアソコ、じっくり見れないよ?」  
蕾の体を背後で支える夜々が面白そうに茶化す。  
「そ、そんな事言わないで夜々ちゃん……」  
恥かしいんだから……と光莉が頬を染める。勿論、夜々はわざと言葉に出して光莉に恥かしい  
思いをさせているのだ。  
(意地悪なんだから……)  
責めている側の筈なのに、夜々のお陰で自分も受けに回ってる気にさせられる。かと言って  
夜々の様に雰囲気を盛り上げる自信がない光莉には、彼女のちょっかいに助けられている面が  
多々ある事を否めなかったが。  
 
そして光莉の白い足は蕾の桃色がかった割れ目に到達する。クニュ……と柔らかな感触が  
あった時、蕾が小さく悲鳴を上げるのが聞こえた。痛かったのだろうか?  
「ゴメン……蕾ちゃん、痛かった?」  
「……え? ぜ、全然そんな事ないですよ! 大丈夫ですから続けてください」  
かぶりを振って光莉の心配を打ち消す蕾を見ながら、光莉は蕾と夜々の顔を見つめる。  
 
「本当に私でいいの、蕾ちゃん? 電気アンマなら……夜々ちゃんの方がずっと上手に  
出来るよ?」  
「そ、そんな!」  
むしろ蕾の方がうろたえた。ここまで恥かしい思いをしてきて、今更光莉が止めるなんて、  
彼女の方が受け入れがたい。  
「わ、私は光莉先輩の方が……と、と言うよりですね! や、夜々先輩ったら絶対に  
意地悪するじゃないですか!? きっとネチネチと意地悪な電気アンマするに決まって  
ます! だ、だからその……ひ、ひ……」  
光莉先輩にして欲しいです――と、本音を面と向かって言うのは恥かしいらしく、この期に  
及んでも夜々に話を振る蕾だったが……。  
 
「あら、言ってくれるじゃない? 蕾ちゃん、光莉の電気アンマが終わったら解放されると  
思ってたの?」  
背後からねちっこい声が聞こえた。勿論夜々だ。それよりもその内容が……。  
「え゛……?」  
「フッフッフ……今の言葉ちゃんと聞いたから。いいよ。蕾ちゃんにはとりわけ意地悪な  
電気アンマを後でしてあげる♪ その年じゃ考えられないほどのエッチな目に遭って  
貰うからね」  
夜々がにんまりと笑う。照れ隠しに夜々の方に話を振ったのが飛んだアダになった、と  
蕾は頭を抱えた。  
 
夜々にはそんな蕾の心理状態などお見通しだった。だからこそ、自分の順番はちゃんと  
あって、光莉に代わって自分がやる事はないのを、蕾にも光莉にもアピールしたのだ。  
(蕾ちゃんの憧れの先輩はあなたなんだから、あなたがちゃんとやってあげなきゃダメ)  
夜々は目で光莉にそう訴える。光莉も理解したようで申し訳無さそうにコクリと頷いた。  
 
「わかった……蕾ちゃん、優しくするから……ね」  
「は、はい!!」  
優しくする、と言われて蕾は天にも上る気持ちだったが、実際に光莉の足が敏感な部分に  
触れると、催してくる尿意が気になった。光莉に触られるたびに下半身の締め付けが緩く  
なってしまうのもある。  
(だって……光莉先輩にじかに太股やアソコを触られたら…………はぅん!)  
 
光莉はおぼつかない足取りながらも何とか蕾の両足を掴んだ手と股間にあてがった足を  
制御して電気アンマを続けていく。光莉の与える振動は強かったり弱かったりするが、  
それが逆に不規則な責めとなって蕾に可愛い悲鳴を上げさせた。  
 
 
 
「電気アンマは責める側には熟練度はあまり関係ないかもしれませんね」  
光莉たちの様子を見ていた玉青が呟く。  
「それって、どういう事?」  
渚砂が尋ねると、玉青はニッコリと微笑んで隣にいる千代の股間に手を入れ、もぞもぞと  
動かした。  
「きゃん!? た、玉青お姉様?」  
いきなりの攻撃に千代は驚き、股間を押さえて後退りする。  
「フフフ……ごめんなさい」と玉青は千代に謝りながら、渚砂の方を向いた。  
「今の様に、女の子のココって、ちょっと触られただけでも激しく動揺するほど感じちゃい  
ますよね? 電気アンマはここを責める技ですから、基本的に女の子に効かない電気アンマは  
ないんです」  
玉青の言葉に渚砂は思わず頷いてしまう。確かに、電気アンマされている、と言う事自体が  
女の子にとって急所責めそのものなのだ。快感の急所であり苦痛の急所である女の子の秘裂。  
がっちりと動けないようにしてそこを責め立てる技――電気アンマとはそんな必殺技なのだ。  
「技量と経験によって電気アンマが上手な子は確かにいると思います。そういう子にされるのは  
女の子にとって脅威でもあるし、逆に本懐かもしれませんね。でも、初心者の子のおぼつかない  
足使いや不規則な動きでされるのも、またいいんです♪」  
玉青はうっとりするような表情で渚砂を見る。  
(それって、暗黙の内に、私にして欲しいって事を言ってるのかなぁ……?)  
渚砂は頷きながらも少し困った表情をする。玉青にするのは嫌な事ではないけど……。  
 
「で、では、私でも渚砂お姉様に気持ち良くなって頂けるのですね!?」  
千代が期待に目を輝かせて玉青に問いかける。玉青は即座に微笑んだ。勿論、肯定の意味だ。  
「でも今日はまず妹に伝授しなければならない事がありますから、千代ちゃんが渚砂ちゃんに  
するのは次の機会にしましょうね――大丈夫、お部屋番はこれからも続きますから、  
千代ちゃんが渚砂お姉様にご奉仕する機会は何度でもありますよ」  
「はい!……玉青お姉様!」  
千代は満面の笑みを浮かべて玉青に抱きついた。玉青も可愛い妹を慈しむように抱きしめる。  
今、二人の間には美しい姉妹の絆が出来たらしい。当の渚砂を差し置いてだがw。  
 
「ですが、受ける側はそうではないのです」  
玉青が少し真面目な表情になる。千代も顔を引き締めた。  
「電気アンマで気持ちよくなってしまう、或いはその反対に苦しめられてしまう――これは  
女の子である以上、防ぎようのない事です。でも、どんな気持ち良さなのか、苦しみなのか  
――それを体験しておけば、お姉様達に可愛がってもらったり、ご奉仕したりする幅が広げ  
られると思いますの。千代ちゃんも渚砂お姉様に色々な楽しみ方をして頂きたいでしょ?」  
千代はコクリと頷いた。彼女にとっては当然の事である。  
「だから今日はその手始めの一歩――経験の少ない妹に電気アンマの色々な面を身をもって  
知っていただく――それが伝授の儀式が行われる理由なのです。辛くても恥かしくても  
渚砂お姉様のためだと思って頑張って下さいね」  
「はい、頑張ります!」  
優しい笑顔で励ます玉青に千代は元気良く答える。  
だが、盛り上がる二人を尻目に渚砂は少し呆れ顔だった。  
 
(玉青ちゃん、変に盛り上げすぎだよぉ〜〜)  
流石に渚砂には玉青の話が半ば眉唾な事は、今までの付き合いから十分想像出来た。  
(千代ちゃんは真面目だから全部本気にしちゃうんだから……)  
そしてそのとばっちりは自分に来る。玉青の小悪魔的な悪戯心に渚砂は溜め息をついた。  
 
 
 
一方、光莉のおぼつかないテクニックで電気アンマされている蕾は、もういきなり限界に  
近かった。  
(光莉先輩……そんな所を押されたら…………おしっこ漏れちゃう!!)  
光莉の電気アンマは力の入れ方が不規則な上、その当たるポイントが偏っていて、それが  
おしっこを我慢している蕾には最悪の事態を生んでいた。何しろ、光莉が責めている  
ポイントは、蕾の無毛のクレヴァスの真ん中よりやや上――クリトリスの下、尿道口の  
近辺なのだ。そこに光莉は踵でズンズン突く様な振動を与えてくる。  
尿道口への刺激は電流の様になだらかな下腹部の中に伝わり、決壊寸前でパンパンに膨れ  
上がった蕾の小さな膀胱が揺さぶられる。  
内側から込み上げてくる苦痛に蕾の額は汗びっしょりになった。  
 
「はぁ……う! ひ、光莉先輩……!!」  
たまらず内股になって前のめりに体を起こして震える蕾。それを見て光莉が慌てて足を引く。  
「つ、蕾ちゃん!? 大丈夫……痛かったの?」  
蕾の反応にオロオロとうろたえるだけの光莉に夜々が注意する。  
「光莉、途中で止めちゃダメ。電気アンマは中途半端な状態が一番辛いんだよ」  
「や、夜々先輩! ……なんて事を!」  
蕾がキッと夜々を振り返る。だが夜々は涼しい顔で続けた。  
「それに、今日は妹に本当の電気アンマがどういうものかを教える機会だって玉青先輩も  
言ってたよね? だったら遠慮しちゃだめ。これは妹が成長するために必要な儀式なん  
だから。蕾ちゃんも平気だよね? 大好きな光莉先輩に電気アンマしてもらえるんだから、  
その全てを受け止めたいよね?」  
ぬけぬけと言う夜々を憤怒の視線で睨みながら蕾はコクリと頷いた。夜々の言っている事は  
間違いではないからだ。自分は先輩の電気アンマの全てを受け止めたい。その気持ちは  
変わらない。  
 
だけど――。  
(私の今の状態をわかってるくせに……この意地悪な先輩は!)  
「あら……どうしたの? 蕾ちゃん♪」  
座っている蕾の背後に回って夜々が耳元で囁く。うなじに掛けられる息が気持ちよくて  
感じやすい蕾は飛び上がりそうになる。  
「フフフ……凄い汗。拭いてあげるね……もしかして、どこか調子が悪い?」  
「夜々先輩……この、悪魔!」  
蕾は夜々にしか聞こえない声で悪態をついた。夜々はその声を聞き、嬉しそうににんまり  
微笑んで優しく額の汗を拭いてあげる。その手の柔らかさが心地良く、蕾にはこの先輩が  
嫌いになれないだけに、余計にその満足気な表情が腹ただしい。  
 
「いいじゃない。私も見てみたいな……蕾ちゃんがおしっこしちゃう所♪」  
「絶対にしませんから」  
「我慢できるの?」  
「勿論です…………あ、そこは!?」  
夜々が背後から蕾のお腹に手を回すと、指を立てて下腹部をきゅ〜〜〜っと押した。  
「☆◆%〇#……!!!!」  
「つ、蕾ちゃん……!?」  
声なき悲鳴を上げて蕾の体が硬直する。急に固まった蕾を見て光莉がまた心配そうな  
表情をするが――。  
 
「だ……だ・い・じょ・う……ぶ……で……す……」  
身悶えしながら辛うじて光莉に微笑みかけた蕾。しかし、今ので一気に限界まで来て  
しまった。次に電気アンマされたら、ものの一分も持たないうちに漏らしてしまうだろう。  
「あらあら。これだけ辛そうなのに気を使うなんて先輩思いなのね、蕾ちゃんは」  
「夜々先輩……絶対に仕返ししてやるから!」  
最早敬語も使わず夜々を睨む蕾。その反応に夜々は背筋がゾクゾクする。  
「楽しみにしてるよ、それ♪」  
夜々はまた蕾を背後から抱きしめ、うなじに熱い息を吹きかけた。はぁ……ん……と  
蕾は耳朶を真っ赤にして身悶えする。  
「でも、今日の生贄はあなたなの。さぁ、憧れの先輩に一番恥ずかしい所を見てもらい  
ましょう――」  
夜々は内股で悶えていた蕾の足を少し広げさせた。正面にいる光莉の位置からはまだ誰にも  
蹂躙されていない無垢なピンクの割れ目が完全に見えていた。  
 
 
          *          *          *  
 
 
反対側のベッドでは渚砂がこれまたおぼつかない足取りで千代に電気アンマをしている。  
「ん…………はぅん……!」  
だが、千代はその渚砂の電気アンマに悶え狂っていた。玉青の言うとおり、女の子に効かない  
電気アンマはないのと、やはり何と言っても憧れのお姉様に可愛がってもらえるシチュエー  
ションが千代を何倍も敏感にしているのだろう。  
 
「渚砂お姉様……ああ……ん……」  
(電気アンマされている時はシーツを掴んで力を込めるといいですよ。そうすれば、お姉様の  
愛を長く強く感じる事が出来ます――)  
千代は玉青に言われたとおりシーツを掴んで悶えている。確かにこうしておけば、気持ち良さと  
同時に訪れるくすぐったさや苦悶を耐える事が出来て、大事な所を責められてもどかしく感じ  
ながらも、踏ん張って耐える事が出来る。  
(で、でも……体には……キツイ……です……)  
性感が反応して気が飛んでしまいそうになるのを無理矢理押さえつけているのだから、体に  
負担が掛かるのは仕方が無い。懸命に耐えている千代は額や胸にびっしょりと汗をかき、  
息遣いも荒くなっている。  
 
「千代ちゃん……休憩する?」  
千代の苦悶を見かねて渚砂が提案する。足を緩めると千代が切なそうな表情をした。  
「渚砂ちゃん、やりますね。その責め方♪」  
玉青がにんまりと笑う。  
「え? ど、どうして?」  
玉青の言う意味に見当がつかない渚砂はちょっとうろたえた。  
「だって……千代ちゃんがイきそうになったら緩めたりして……フフフ、生殺しも  
電気アンマの醍醐味ですものね」  
「な、生殺しぃ〜〜!? それって、辛いんじゃ……」  
「勿論ですよ。あんまり長く続けちゃうと精神がヘンになっちゃう子もいるぐらいですから」  
「そ、そんなぁ〜!! ち、千代ちゃん大丈夫!? ねぇ、玉青ちゃん! どうすればいいの?  
もっと強くした方が……でも、それじゃアソコが痛くなっちゃうし……」  
オロオロと千代の様子を心配する渚砂。千代は「ハァ……ハァ……」と辛そうに目を閉じて  
大きく裸の胸を上下させている。股間のショーツも既にびっしょり濡れており、女の子の割れ目に  
キュッと食い込んでその役割を果たせていない。  
 
「大丈夫ですよ、渚砂ちゃん」  
千代が辛そうに玉青は涼しい顔のままだ。背後から上半身を抱き起こすと裸の胸を擦り、  
乳首を撫でてあげる。  
「くぅん!……玉青……お姉様ぁ……」  
子犬の様な甘えた鳴き声を上げて千代は玉青の腕の中で悶える。  
「だ、大丈夫って……ち、千代ちゃんは辛そうだよ?」  
「そうでしょうね……私も経験がありますけど、最初にお姉様に生殺しあんまされた時は  
死んじゃうかと思いましたから……」  
「た、玉青ちゃんも経験あるの!? だ、だったら早く解放してあげないと……」  
「それを千代ちゃんは望むでしょうか……?」  
「え……?」  
渚砂は玉青の言葉に思わず絶句する。  
 
「千代ちゃん」  
玉青は電気アンマされた状態の千代を横から抱くと顔を胸に寄せ、乳首の辺りをペロリと  
舐めた。「あっ……」と千代は小さく喘ぐ。  
「千代ちゃん……生殺しにされるのは辛いですか?」  
「……は……はい……はぁ……ん」  
乳首を舐めながら質問する玉青に千代は辛うじて答えた。  
「では……もう渚砂ちゃんに電気アンマを止めてもらって、解放されたいですか?」  
それを聞いた千代は、悶えながらも激しくかぶりを振った。  
 
「ち、千代ちゃん……?」  
渚砂は千代の答えに驚く。こんなに辛くて苦しそうなのに、どうして……?  
「辛くて苦しいだけじゃないからです」  
玉青が代弁するように言う。  
「電気アンマは妹を可愛がる技ですけど、時には愛あるイジメ技としても有効なのです。  
渚砂ちゃんも経験ありませんか? 好きな人に一番して欲しいのは、かまって欲しい事  
――自分の体に触れて、愛しんでくれたなら、それが自分にとって辛い事でも全然平気  
だと思いません?」  
言われて渚砂は図書館の出来事を思い出した。あの時も自分はエトワール様に恥かしい  
事をされたけど、それはちっとも嫌な事じゃなかった――。  
「そして今千代ちゃんがされているのは大好きな渚砂お姉様の寵愛を受けている事なの  
ですよ? それが終わってしまうのは嫌に決まってるじゃないですか」  
ね、千代ちゃん♪ と言いながら玉青は千代の頬にキスをする。千代もコクリと頷いた。  
 
「う……わ、わかりました」  
ど〜も玉青に乗せられている気がする渚砂は首を傾げながらも同意し、千代の股間を  
再び押し込むようにグリグリと刺激した。  
「はぅ……ん!! な、渚砂お姉様……!!」  
確かに千代の呻き声は悲鳴だけではなかった。明らかに悦楽の響きが混ざっているのを  
渚砂は感じ取っていた。  
 
 
          *          *          *  
 
 
「ふわっ……うっ! ……ああっ!!」  
スピカの姉妹のほうはそろそろクライマックスに入ろうと言うところか。  
しかし――。  
 
裸の割れ目にピタリと吸い付くように足を当てられて電気アンマされ続けていた蕾は  
小刻みに体を震わせながら悶えている。  
憧れの人からの電気アンマで股間は股の内側まで蜜でびっしょりと濡れ、ローションの  
様な粘りのあるそれは、しかけている光莉の足を何度となく滑らせた。  
「うぁ…………はぅん!!」  
光莉が足を滑られせる度に割れ目が擦りあげられ、一番敏感な突起を強く押し潰されて  
蕾は何度も悲鳴を上げる。  
「ご、ごめん……蕾ちゃん……」  
その度に光莉はおろおろするが、夜々が「止めちゃダメ」と言うように首を振るので  
慌てて足を股間にセットしなおす。それが蕾にとっては絶妙の力加減で尿道口に当たったり  
するので思わず悲鳴を上げてしまう。  
 
(もう……だめ。ヘンに……なっちゃう……)  
おしっこを我慢した上で大好きな光莉先輩に電気アンマされる、二重の責め――まだ  
性的体験はこれが初めての蕾にはあまりにも過酷であったかもしれない。  
既に全身の力を使い果たし、今は夜々に支えられないと自分では起きていられない。  
 
「おしっこの我慢に性感の高まりが追いついていないようですね」  
玉青の指摘に光莉と夜々がドキッとする。  
「光莉さんが少し優しすぎるのかもしれません」  
玉青は夜々に目配せした。夜々はそれを感じ取ったが、俯いてしまう。  
光莉には玉青の言う意味が何となくわかった。電気アンマしていた足を外し、蕾を解放する。  
「光莉……?」  
蕾を抱いた夜々が面を上げると光莉が近づいてきて二人に囁いた。  
「夜々ちゃん……代わって。蕾ちゃんに電気アンマしてあげて」  
「えっ……!?」  
夜々が驚く。蕾は半ばまどろんだような表情で二人を見ていた。  
 
「私のテクニックじゃまだ蕾ちゃんをイかせてあげるのは無理みたい――夜々ちゃんが  
してあげて。私は……蕾ちゃんを抱きしめてあげるから」  
「でも……それは……」  
夜々は躊躇ったように蕾の顔を見る。蕾も夜々をじっと見つめていた。息は荒く、額だけ  
でなく全身汗びっしょりになって少し辛そうだ。おしっこを我慢しすぎて下半身は半ば  
痙攣したように震えている。確かにもう限界なのだ。  
 
(確かに辛そうだけど……)  
自分の方が上手く出来るのは確かだが、夜々はそれでも躊躇ってしまう。蕾がして欲しいのは  
憧れの先輩である光莉だ。蕾自身、さっきそう言ってたではないか――。  
 
「二人で――一緒にされようよ?」  
 
え……? と光莉の言葉に夜々も蕾も驚く。光莉は恥かしそうに微笑むと、蕾を寝かせ、  
その上に覆いかぶさる様に体を重ねた。温かく柔らかい胸が蕾のまだ膨らみかけたばかりの  
胸に密着する。  
(え? ええええ〜〜〜!?)  
蕾は朦朧とした意識が一編に冴え渡る気がした。光莉先輩……憧れの光莉先輩と裸でひっつ  
いて、その〜〜〜……胸が柔らかくて、体が温かくて、髪がサラサラしてて……。  
(な、な、な、な……なんですか、これって〜〜!?)  
これは……あまりにも幸せすぎる状況ではないだろうか?   
(もしかして――夢?)  
そう思って目をパッチリ開けると超至近距離に光莉先輩が微笑んでいる顔のアップが視界に  
飛び込んできた。  
「ひ、ひ、ひ、ひ……!!」  
ひきつけを起こしたかの様な表情で蕾はずり上がろうとする。信じられない状況に出くわして  
半ばパニックになっている蕾の頬を光莉は優しく撫でた。  
(あ――)  
それだけで蕾の突発的な興奮が収まり、ドギマギする胸の高まりがその頬を紅く染めた。  
 
(ちょ……! な、なによ、それ〜〜〜!!)  
こちらも半ば泣きそうな状態で見つめている夜々。光莉にぴっとりとひっつかれていい雰囲気  
なんて、あまりにも蕾が羨ましすぎる。  
 
「ひ、光莉先輩――」  
「一緒に夜々ちゃんに電気アンマしてもらいましょう、蕾ちゃん♪」  
これならば蕾も納得してくれるだろう――我ながら名案だと思いながら、光莉は蕾の頬に  
自分の頬を合わせる。  
二人して折り重なっている状態なのだから、それは完全に全身密着状態である事を示していた。  
頬も、胸も、お腹も――光莉の若草の柔らかさも、蕾には文字通り肌で感じ取れる。  
 
「いいでしょ、夜々ちゃん? 私も……蕾ちゃんと一緒に……」  
全裸で寝そべり、はにかんだ表情で振り返る光莉を見て、夜々も蕾も胸を打ちぬかれた。  
まだこんな表情があるんだ……と付き合いの長い夜々でさえそう思う。  
(考えてみれば、あの子にとっても初めての『妹』だもんね――)  
だからこそ、恥かしいのを懸命に堪えて、妹のために体を投げ出しているその表情に新鮮味を  
感じるのだ。  
 
「一緒に……で…………電気アンマして……」  
光莉は真っ赤になりながらおねだりした。そして、恥かしさに目をギュッと閉じながら、蕾に  
折り重なってうつ伏せに寝そべった状態の脚をゆっくりと広げる。  
丁度足元の位置に夜々には光莉のピンク色の神秘の中が丸見えになった。普段の光莉では  
絶対考えられない積極性に夜々の目が丸くなる。  
「ひ、ひか……」  
「い、言わないで! 夜々ちゃん!」  
恥かしいから……と光莉は全身を真っ赤にして堪える。本当は顔も覆ってしまいたかった  
のだが、蕾の上に乗っている以上、手はベッドについてないと蕾を押しつぶしてしまう。  
お尻をやや上にした状態なので、性行為で言えば後背位から求める姿になっている。  
白い背中に光の雫で出来た緩やかなウェーブの髪が流れ、その先には形のいい丘陵が二つ、  
そしてその中心に柔らかな若草に縁取られた桃色の花園が――。  
夜々はその光景の眩しさに頭がくらくらした。  
 
「ひか……光莉先輩……お、お姉様……」  
蕾は自分の為に惜しげもなく恥かしい格好を晒してくれる優しい先輩の手を取り、指を絡めた。  
「きゃん……!?」  
両手の支えを失った光莉はバランスを崩し、蕾に完全にのしかかるようになる。  
「ど、どうしたの、蕾ちゃん……このままじゃ……」  
重みで蕾ちゃんが潰されちゃうよ? と問いかける光莉に蕾は微笑んでかぶりを振った。  
「大丈夫です……いえ、これがいいんです……光莉先輩の重みが感じられて……幸せ♪」  
蕾が本当に幸せそうな表情をする。光莉も微笑み返し、二人の少女はギュッと両手を繋いだ。  
 
(なんなのよ、もう……)  
蕾ばかり羨ましい状況になるので夜々は面白くない。  
(よぉ〜〜し……♪)  
夜々の元々旺盛である悪戯心が活発になる。このまま良い雰囲気にさせておくのは  
シャクなので悪戯してやる事に決めた。  
 
「私だけ仲間はずれにして……この〜、罰として急所攻撃♪ えいっ! えいっ!」  
二人の足の間に入ると上下に並んだ少女達の割れ目をツンツンと蹴った。  
「ひゃあ!?」  
「あん! いったぁ〜い!」  
折り重なった二人は大事な所を突っつかれて体をくねらせる。真下の特等席からその光景を  
見ている夜々は変な気分になってきた。エッチな気分とはまた別の……子供の時によくある、  
悪戯心が昂じて残酷な快感を覚えるような……。  
 
「痛い? 罰だもん、当たり前でしょ……もっといじめてあげる♪」  
夜々は調子に乗って二人の股間を交互に突っつくように蹴る。すごく痛くはしないが、愛撫  
ではないのを証明するかのような、間合いを図ったトゥーキックだ。時々割れ目の中まで  
指が入り、二人のソプラノの悲鳴が部屋に響き渡る。それは自分達も情事の真っ最中の  
ミアトル組まで思わず聞き入ってしまう、美しい音色だった。  
 
「や、夜々ちゃん……そんな事されたら……あぁんッ!」  
「せんぱぁい〜! そ、そんな所、蹴られたら痛いですよ〜〜! ……うっ!!」  
蕾が思わず顔をしかめ、体を硬直させる。その苦悶は密着している光莉に即伝わった。  
「ど、どうしたの、蕾ちゃん!? アソコ……痛かったの?」  
「ち、違います……ま、また……おまたが……うう……」  
今の刺激でどうやら収まっていた尿意がぶり返したらしい。そのまま太股の震えが止まらず、  
額からどっと噴出す冷や汗を感じ、蕾の限界が迫っている事を光莉は知る。  
 
「や、夜々ちゃん……お願い。その……私に電気アンマして……強く……」  
「光莉?」  
「蕾ちゃんと一緒にイきたいの。だから……少しぐらい乱暴にしてもいいから、早く私を  
蕾ちゃんと同じにして……蕾ちゃんはもう限界なの……だからお願い……」  
(光莉……お姉様……)  
体の力が全て振り絞られそうなおしっこの我慢に耐えていた蕾だったが、あまりの感激に  
その苦しみが一瞬飛んでしまった。  
「嬉しい……です」  
言葉を失いながらも辛うじてそれだけ言うと、光莉の手をギュッと握る。  
 
(もう……)  
夜々は羨ましく思いながらも、これ以上つまらない悪戯で光莉の気持ちを台無しにする  
気はない。  
(私って、ずっとこんな役回りなのかも……)  
半ば諦念が入り混じった気持ちではあったが、光莉を愛撫するのを押しとどめる理由など  
彼女にはない。光莉の足を掴んで自分の右足の踵を股間にあてがった。光莉の望むとおり、  
強く、食い込ませるように。  
「あうんッ……!!」  
急所を押しつぶす強い刺激に光莉は蕾の手と繋ぎ合わせた両手を握り締めた。  
「光莉先輩……!」  
光莉の気持ちがじかに伝わる蕾は勇気づけるようにその手を握り返した。  
 
グリグリグリグリ〜〜〜〜……。  
 
「はぅあ……!! あああぁあああ〜〜〜……!!」  
夜々の電気アンマする踵が、光莉の希望したとおりに力強く柔肉に食い込んでくる。  
さっきイかされたばかりなので、強い圧迫にも負けず、体はしっかりと反応した。  
「うっ……くぅ……んッ!!」  
光莉の体が何度も反り返り、柔らかな髪が乱れて蕾の体をなで上げた。繋いだ両手だけ  
でなく、密着した胸やお腹や太股の動きが吸い付いたり離れたりして蕾には光莉の感じ  
ている様子が伝わり、気持ちが同調していく。  
(光莉先輩……大丈夫……頑張って。私は……我慢できます……)  
おしっこを我慢する辛さは容易ではなかったが、光莉の手を握ってるだけでがんばれる。  
蕾は光莉の感じる表情を思う存分見れる今の体勢に感謝した。  
 
そうしているうちに、絶え間ない刺激を受けた光莉の秘裂から蜜が溢れ、自分の内股や  
なだらかなヴィーナスの丘、そしてお尻の辺りまでをもぐっしょりと濡らした。  
「うぅ……ん! 夜々ちゃん……もっと……強くしても……いい……の……」  
そしてそれは直下にいる蕾の下腹部にも滴り落ち、おしっこを我慢して内股になっている  
股間の辺りを自分のでない蜜で濡らしていく。  
(光莉先輩の……熱くて気持ちいい♪)  
光莉から出された愛液を感じられる僥倖に、蕾は嬉しくてギュッと手を握り締めた。  
 
 
          *          *          *  
 
 
「光莉ちゃん……すごい……」  
「私も感激しちゃいそうです。光莉さんは立派なお姉様ですね」  
渚砂と玉青もスピカ組の成り行きを賞賛の目で見ていた。  
「私たちも負けていられませんね……千代ちゃんに素敵な初体験をして頂かないと」  
玉青はそう言うと、千代の体をギュッと抱きしめる。  
「玉青……お姉様?」  
玉青の暖かさと抱きしめる強さが直で感じられて、半ば意識が朦朧としていた千代が目を  
開けた。玉青はその頬に優しいキスをする。  
 
「た、玉青ちゃん……?」  
渚砂がどうすれば良いかを問いかけるような目で玉青を見つめる。  
千代を感じさせたはいいが、そこから先に進む事が出来ず、少々手詰まり感があったのだ。  
 
「渚砂ちゃん、今までの様に優しくでなく、力一杯強く電気アンマしてあげてください。  
もっと激しく痛いぐらいに……」  
「え?でも……それじゃアソコが痛くなって、感じるどころじゃ……」  
渚砂が躊躇ってると、玉青はそれに答えず、渚砂の足を千代の股間から外し、軽く拳を  
握ってそこにあてがった。そして力一杯グリグリグリ……と拳を押しつける。女の子の  
蜜でびっしょり濡れたショーツが捻れて食い込むほど玉青は力を込めた。  
 
「ひゃあうう〜〜〜!! ああぁ〜〜っ……!!」  
いきなり柔肉に拳を強く食い込まされた千代はキュン、と内股になって身悶えする。  
渚砂の位置からは背中をくの字に折り曲げて苦悶する千代の姿が目に映った。  
 
「た……玉青ちゃん! そんな事したら、千代ちゃんが痛がる……」  
「大丈夫ですよ。千代ちゃん、痛いですか!?」  
「くぅう……!! ああぁああ〜〜!!!」  
玉青の問い掛けにも千代は悲鳴をあげて答えられない。渚砂には苦悶のあまり答えられ  
ない様に見え、玉青を止めようとした。しかし――。  
 
「だ、大丈夫で……す……お姉……様……」  
千代が息を荒げながら辛うじて答える。  
「大丈夫って……で、でも、千代ちゃん……苦しそうで……」  
「苦しいのではないですよ、渚砂ちゃん。千代ちゃんの顔をよく見てあげてください」  
(えっ……?)  
玉青に促され、体を折って俯いた千代の表情を覗き込む。荒い息遣い、苦悶の様な呻き声  
――しかし。  
「なぎさ……お姉様♪」  
渚砂が近づいたのに気づき、面を上げた千代の瞳は潤んでいた。頬には赤みが差し、恍惚と  
した表情を浮かべて微笑む。  
「千代ちゃん……?」  
渚砂は不思議な顔をして千代と玉青の顔を見比べた。  
 
「十分に濡れて……解れたからですよ」  
玉青がニッコリと微笑んで解説する。  
「痛くは……ないの?」  
自分だったら痛いだろう、と渚砂は思う。敏感な女の子の急所を乱暴にグリグリされたのだ。  
痛くないはずがないが……玉青は首を振った。  
「勿論、この状態でも強打したりしたら痛いですけど……このぐらいの責めなら力一杯  
やっても大丈夫です。いえ、電気アンマではそうしないといけませんね」  
「そう……なの?」  
「ええ、そうですよ。渚砂ちゃん、さっきされた時、どのぐらい私が力を入れたか覚えて  
ませんか? 私は、自分の手足が震えるほど思い切り力を入れたのですよ」  
「あ……」  
渚砂はさっきの体験を思い出した。最後の所は記憶が半ば飛んでいたが、自分の股間に  
残る玉青の手応え(足応え?)は、まだズキズキと疼いている。  
 
「女の子のココって敏感ですけど、殿方の求めを受け入れるぐらい強く出来てもいるん  
ですよ。でも、それには十分な受け入れ準備が必要ですけど――今の千代ちゃんはその  
準備が出来ていましたから、彼女が満足できる責めはそれに見合う強さでなくては  
なりません」  
「……と言うことは、電気アンマも?」  
「はい。クライマックスからフィニッシュまでの電気アンマは、殿方の求めに匹敵する  
ぐらいの力強さが必要です。今の千代ちゃんは『女』ですのから。初体験ですけど」  
玉青は小首を傾げて微笑んだ。それは彼女の素敵な仕草の一つだ。  
 
そうだったのか――。渚砂は自分の電気アンマの欠陥を理解した。  
自分のは、優しすぎたのだ。千代は初めてだから強くすると痛がるだろうと思って。  
だけど、それは間違いだった。千代は渚砂達の愛を受け入れられる女の子なのだ。  
準備が出来ていても、それに見合う責めがなければいつまで経っても生殺しのままだ。  
もっとも、それはそれで一つのテクニックだと玉青は言っていたが――。  
 
「千代ちゃん……」  
渚砂は千代の顔を上げて自分の顔を近づける。意識が朦朧としているはずなのに、  
それだけで視線が落ち着かなかったりして、千代がパニクっている様子が窺える。  
渚砂はリラックスさせるようにクスクスと微笑んだ。  
「ごめんね、私、あんまり上手くなくて……でも、もうお姉さんの経験が無くて、なんて  
言い訳しないから。千代ちゃんを気持ち良くさせてあげられる様に頑張るからね」  
玉青のアドバイスを理解し自信を得た渚砂の瞳は、しっかりとした光を湛えて千代を  
映していた。千代も頼もしげにその渚砂の瞳を見つめ返し、コクリと頷いた。  
 
 
 

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