ムツキ「皆さんこんにちは。さて今回は、すみれの蕾攻略対象者の皆さんにお集まりいただき、『姉ちゃんを一番幸せにできるのは誰か』というテーマで座談会をして頂こうと思います。司会は私、早坂ムツキです。よろしくおねがいします。」
カナデ「あいつを一番幸せにできるのは、やっぱり幼馴染の俺に決まってるだろ?」
ユキ 「うわー、来ちゃったよ。学園編で唯一エロシーンがある奴。」
トウワ「…しかも、強姦魔だしね。」
カナデ「うるせえよ!無理やりだろうとなんだろうと、俺はあいつをを愛してるんだからいいだろ!」
清一郎「その割には、メガネのことをブスブス言いすぎなんじゃないか?」
ハル 「だよね…。女の子に、一番言っちゃいけないセリフだと思う…。」
ユキ 「男に『粗○○』って言うくらいひどいよね。」
カナデ「…お前ら、『愛情の裏返し』って言葉を知らねえのかよ。」
ユキ 「はーい、僕なら彼女をきっと幸せにできるよ!」
カナデ「3P野郎が言っても、全然リアリティが感じられねえ。」
清一郎「ぬわにいいいいいいい!さ、ささ、3Pだと…!それはうらやま、もといけしからん!実にけしからん!」
トウワ「職場で、セクハラしまくるところが挙動不審。」
ハル 「それに…、路上で触るのはよくないよ。彼女、恥ずかしがってるし…。」
トウワ「それを出歯亀して、3Pに加担したお前が言っても説得力皆無。」
清一郎「3Pの相手はお前だったのか!そこになおれ!成敗してくれる!」
ユキ 「はいはい。セイ、男の嫉妬は醜いよ。」
清一郎「やはりここは、梨園の御曹司たる俺の出番だな。」
ハル 「でも…、歌舞伎役者って、すごく遊んでるイメージなんだけど…。」
ユキ 「だよねー?女優さんとかー、モデルさんとかー、芸妓さんとかー。」
トウワ「それに、早漏のお前が彼女をきちんと満足させられるわけ?」
清一郎「黙れトウワ!いつまでも早漏でいるわけはないわ!」
カナデ「しがらみの多い世界で、あいつに苦労かけて、それでも幸せにできるって?すごい自信だな。」
清一郎「梨園の妻となって俺を支えるのがあいつの幸せ、ひいては俺の幸せだ。異論は認めん!」
ハル 「あの…。僕…、幸せに出来るかどうかは分からないけど…。でも…、彼女を思う気持ちだけは、誰にも負けないから…。」
トウワ「幸せにできるかどうかわからない、って発想が既に負け犬。」
カナデ「気持ちって、言葉や行動にしなきゃ伝わらないからな。それができない、って時点で詰んでねえか?」
ユキ 「カナデがそれを言う?ハルって正真正銘の犯罪者でしょ。ゲーム冒頭の注意書きは、カナデとハルのためにあると思うし。」
カナデ「俺をこいつと一緒にするな!」
清一郎「監禁してまで一緒にいたい気持ちがわからん…。」
ハル 「あ…、愛の形は一つじゃなくて、人それぞれでいい、んじゃないかな…。」
トウワ「何、最後は俺?俺があいつを幸せにできるか、なんてわかりきったこと聞かないでよ。」
ユキ 「出た!ドSのドラキュラ伯爵。夜な夜な、彼女の血をすすってたりして?」
清一郎「おい、俺がメガネと電話で話してる時に、後ろからセクハラしてやがっただろう!」
トウワ「隙だらけのあいつがいけないんだよ。『襲ってください』と言わんばかりの、ね。」
ハル 「電話中のセクハラって…、どっかの、BLゲームのネタでもあったね…?」
カナデ「しかも、あんな態度のでかい奴隷なんていねえよ。」
トウワ「俺はあいつを逃がさないし、俺も逃げるつもりはないから。覚悟してよね?」
ムツキ「えーと、宴たけなわではございますが、この辺で座談会をお開きにしたいと思います。皆さん、ありがとうございました。姉ちゃん、本当にこんなメンツで幸せになれるのかな…。それではまた来週!」
ハヤタ「続きません。」
<終>