断末魔の絶叫が平原を満たす。  
地面を真っ赤に染める血飛沫。金属同士が擦れ合い焦げる臭い。召喚術の閃光に呑み込まれ跡形もなく消失する体。  
傾きかけた太陽が嘲笑うかのように赤光を投げかけるなか虐殺は行われた。  
それはもはや戦闘ですらない一方的な殺戮。  
反撃も逃走も許されぬまま斬られ、灼かれ、砕かれる。  
彼らのそれまでの人生や個々の思考をいともあっさりと握りつぶして。  
 
ビジュはかつての『仲間』が死んでゆくのを奇妙に苦い思いで見ていた。  
軍を裏切りイスラ、ひいては無色の派閥についたことを後悔してはいない。  
目前の兵士達のように殺されるよりは幾分かましだと思える。  
だが、同時にわだかまるのは不安。  
今こうして傍観者としての立場をとれるのは、隊の情報をイスラへと流してきた功績があったからだ。  
ならば隊が壊滅状態となった今、自分の価値はなくなったのではないか。  
ビジュは知っている。裏切りがどれほど容易く行われるかを。  
目の前で捨て駒にされる暗殺者達を見て、自分だけは特別だと思えるほど楽天的ではない。  
だが今更無色から離れ孤立するほど愚かにもなれない。  
全ては今更で、後戻りする道はとうの昔に閉ざされた。ならば。  
「ここで生き延びる算段するしかねェだろうが……」  
吐き捨てるような呟きはすぐに轟音へとまぎれ聞こえなくなった。  
 
 
頭のどこからか雑音が響く。海鳴りにも似ているが、もっと不快で不吉なざらついた音。  
思い出す。ここはあの日の平原ではなく、死の淵に立つのは他の誰でもなく、自分自身なのだと。  
 
 
「オルドレイク様、僕を試してみませんか」  
「ほう、出来るのか?」  
「おそらくは」  
 
「じゃあビジュ、君ももうちょっと手伝いなよ。無色で生き残るにはとにかく成果を見せなきゃね」  
「……おう」  
「ふふっ、いい返事だね。じゃあ先生、次は僕と付き合ってくれるかな?」  
蒼ざめた顔で、それでもアティは杖を構え戦闘体勢に入る。  
真直ぐな瞳は危機にあっても諦めるということを知らないようだった。  
 
鈍い音がして無色の兵士が殴り飛ばされる。誰かの放った召喚術がそこに居た者ごと地面を抉る。  
ビジュは戦場を駆ける。投具と憑依召喚術で攻撃を加えてはいるが、目立った成果は得られない。  
逆に数で勝っていたはずのこちらが圧される始末。  
ビジュ自身も致命傷には至らないものの相当量のダメージを受けていた。  
未だに行動を起こさないイスラとウィゼルに殺意すら覚える。……また一人倒された。  
悪態を吐きつつも周囲を見渡し。視線が一点に固定される。  
普段は後方で召還術連発しているはずのアティが、自分の攻撃範囲にいた。  
先程の兵士を倒すため前に出てきたのだろう。まだこちらには気づいていない上、彼女の仲間も近くにいない。  
投具を握り直す。  
チャンスは一度、良くて二度。  
アティは召喚術中心の戦い方をするため、物理防御は低い。  
だが削るだけでは意味がない。初撃で倒せなければ召喚術での反撃が来る。  
手練の兵士を一撃で戦闘不能に追い込む威力に耐え切るのは今の状態では無理。  
しかも彼女はシャルトスという反則な強さの魔剣持ち。抜剣されては万に一つの勝ち目もなくなる。  
勝てる手段はひとつ、抜剣する間さえ与えずに倒すことだろう。  
 
気配を押し殺し横合いへと滑り込み、  
風切り音。翻る白いマントの上、飛び散った赤い雫。  
「ちいっ!」  
「……ビジュ!」  
投具はアティの二の腕をかすめるのみに留まった。続く戦闘で研ぎ澄まされた勘が、彼女の身体をぎりぎりで動かしたのだ。  
焦るビジュの目の前で、アティの掌のなかサモナイト石が淡く輝き。  
その動きが突然止まる。あっけにとられた、と言って差し支えない表情に不信を抱いたのも束の間。  
 
何かを考える余裕もない。意識に暗幕が落ちる。  
思考がどうにか回復する頃には地べたに這いつくばっていた。土煙に思わずむせる。  
アティが目の前で呆然と佇んでいる。銀の髪と構えた魔剣で抜剣されたことを知り焦燥に身が軋んだ。  
笑う膝を叱咤してどうにか立ち上がろうともがく。今の状態で追撃を受ければ―――追撃? 誰から?  
衝撃は背後からだった。  
アティに術を使う暇はなかったはずだし、第一誰が自分まで巻き込んで攻撃するものか。  
ならば、これは。  
悲鳴を上げる首を無理矢理回し後ろを見る。  
銀の髪、身に纏う奇妙な威圧感。一瞬抜剣アティがもう一人いるのかと思った。  
だが彼女と決定的に違うのは、手にした剣。  
シャルトスが深碧色なのに対し、ソレが持つのは血の色をした刀身。  
「なんて顔してるのさ先生。ちょっと考えれば分かることだろう?  
 僕が『紅の暴君』―――キルスレスの所持者だってことぐらい」  
アティは震える声でビジュの後方へと叫んだ。  
「イスラ…貴方、仲間を巻き込むなんて……っ」  
「仲間?」  
嘲りを込めてイスラは笑う。かざしたキルスレスが同調するかのように真紅の身を揺らす。  
「別に、使えるから利用してただけだよ。仲間なんて―――馬鹿じゃないの」  
 
怒りは不思議と湧かない。ああ、やっぱりな、と妙に納得した。  
「―――イスラあっ!」  
敵のはずのアティが激昂しイスラへと向かう。平和主義者を気取る彼女にしては珍しい。  
「おやおや、やっぱり敵のことでも怒っちゃうんだね。甘いよね先生って」  
けらけら笑い、キルスレスを振るう。無造作な一撃に見えたがアティの顔を苦痛に歪ませるには充分な威力だった。  
彼我の距離が近過ぎる。このままでは召喚術を使う余裕はない上、仲間が駆けつけるまで彼女が耐えられるかどうか。  
疑問が浮かんだ。何故、一旦下がって距離を取ろうとしないのか。  
背中を見せるのを恐れているのかもしれないが、このままじわじわとなぶられるよりも、  
ダメージ覚悟で他の連中との合流を目指したほうが良いと思うのだが。  
そこまで考えて、というか周囲の位置関係を把握して、もの凄くいやな仮定を思いついた。  
どの位かというと、あまりの厭さに脳がそれ以上考えるのをやめる程。  
すなわち、彼女が引かないのは、身動きのとれない自分に攻撃の矛先が向かぬようするためではないか、と。  
冗談ではない。彼女の性格を考慮すると本気でありそうなのがむかつきに拍車をかける。  
皮肉にもその感情が力を呼び戻した。  
「つうっ?!」  
キルスレスを握る手から力が抜け、落ちた剣先が地面を浅く削る。  
原因はイスラの右肘に突き刺さる投具。  
魔剣の所有者二人が、同じ名を呼ぶ。一人は怒りを、もう一人は戸惑いを込めて。  
この程度で倒せるとは思わなかった。ましてやアティに協力するつもりなぞ欠片もなかった。  
唯、このままで―――使い捨ての道具扱いで終わるのに今更腹が立っただけだ。  
イスラから奪えたのはほんの数秒。だが戦況を変えるには充分な時間。  
アティの瞳が硬質の輝きを増し、血の気の失せた唇が呪を紡ぐ。手の中でサモナイト石が砕け。  
目を見開くイスラの前に、常よりも強大かつ無慈悲な気を纏い鬼神将ゴウセツが現れる。  
暴走召喚。誓約を代償とし、本来以上の力を引き出す禁忌の技。  
耳にする者の魂を振るわせる咆哮が戦場に響き、鬼の太刀がキルスレスと激突しこの世ならざる火花を散らす。  
 
刹那の拮抗。  
緊張が高まり―――弾ける。  
ゴウセツの姿が陽炎の如くゆらめき、自らの世界へと戻る。  
同時にイスラの華奢な体躯が宙を舞う。そのまま地面に叩きつけられ、二転、三転。  
終わった、と思った。アティが罪悪感から生まれた嗚咽をかみしめ、  
「あ…ははっ、あははハはははっ!」  
突如、哄笑を上げイスラが立ち上がる。だらだらと血を流しありえない角度に折れた腕を垂らし、  
否、  
「……っ?!」  
「そんな、うそ……!」  
悪い夢でも見ているかのように。  
捻じ曲がった腕を軽く振れば、関節が筋肉がまるでそれ自体が意志を持つかのようにあっさりと正しい位置に戻る。  
深く抉れていたはずの傷口が見る間に再生し、血を拭えば元通りの滑らかな肌が現れる。  
「いいね……とてもいい気分だよ」  
目を閉じ、うっとりと呟く。なまじ見目が良いだけに異形の不吉さが一層際立つ。  
「今なら君の気持ちが分かるよ。この力があれば、負ける気なんて全然しないよねえ?」  
軽い足取りでアティへと歩み寄る。明るい声色とは裏腹に、叩きつける刃にはどす黒い殺意が十二分に込められていた。  
圧されてアティが一歩下がる。イスラが詰める。  
シャルトスとキルスレス、生まれを同じくする二振りの剣が打ち合わされ、  
地面が揺れる。バランスを崩したのと体力の限界が訪れたのとで、ビジュはその場にへたり込んだ。  
異変は大地に留まらず、空を黒雲が異常な速さで覆い雷光を閃かせる。  
魔剣の激突により引き起こされたのだと、この場にいる誰もが判った。  
「引きなさい、イスラ! このまま戦えばどうなるか分かりませんよ!」  
「……ちぇ」  
子どもめいた不満を洩らしながらも、イスラは後方へと跳ぶ。  
キルスレスがどこへともなく消えると、無色の派閥幹部オルドレイクへと恭しく頭をたれる黒髪の少年が残される。  
「良い働きであった、同志イスラ」  
「お褒めに与り光栄です。しかし、さすがに慣れていないせいかこの辺りが限界のようです」  
青白い頬と乱れた息から、謙遜でないのが見て取れた。  
「ふん、まあ構わん―――引き上げるぞ」  
言外に今日のところは、と滲ませて、無色の派閥は去った。  
 
止められなかった。あんな力の差を見せつけられては止められるはずがない。  
苦い静寂の中、おずおずとビジュの元へとアティが歩み寄り、助け起こそうとして、  
「あの……」  
高い音が響く。どこにそんな力が残っていたのか、差し伸べた手は乱暴に振り払われた。  
完全な拒否に言葉を失う。  
―――放って置けばいい  
頭の中囁きかける声。それはシャルトスのものなのか、シャルトスを借りた自身の声なのか。  
―――あの男はお前にとっての『敵』なのだから  
目眩がする。膝ががくつく。誰かがもう行こうと呼びかける。  
「……関係ないです」  
―――そう、その男を助ける理由などお前のどこにも 「違います」  
生まれた空白に思いっきり、  
「貴方の気持ちなんか関係ないって言ってるんです」  
シャルトスの言葉も渦巻く暗い感情も全て消えてしまえとばかりに言い放った。  
「『私』が『そう』したいんです、だから一緒に来なさい!」  
支離滅裂だ、と我ながら呆れた。ビジュは無論のことシャルトスまで黙ってしまう。なんだか仲間の視線が痛い。  
尽きかけた精神力底までさらってセイレーヌを喚び出し、ビジュの傷を無理やり塞ぐ。  
「誰が助けろって―――」  
「ああもう黙ってください! しつこい男は嫌われますよ?!」  
自分勝手な女とどっちが嫌われるだろう。いや両方か。  
腕を掴む。熱い。まだ生きている。  
だから助けなくてはならない。  
―――その行為は同情や哀れみですらなく、ただ自分の感情を満たすためだけの単なる我侭に過ぎずとも  
 
機界集落・ラトリクスに位置する高度な医療施設の揃ったリペアセンターは、激化する戦いの中で重要度を著しく増している。  
看護人形のクノンがてきぱきと治療ユニットを操作するのを、アティはおとなしく眺めていた。  
「必要な処置は全て完了しました。ただし疲労が激しいので、少なくとも半日は休息をとることを推奨します」  
「ありがとう、クノン」  
ぺこんと頭を下げ席を立つ。そこに丁度ビジュの様子を見て来たアルディラが戻ってきた。  
「あ、アルディラ……どうしたんですか、難しい顔して。……まさかそんなに悪いんですか」  
「具合云々の前に、問題があって」  
「問題?」  
「それが―――」  
 
白い天井、白い壁、白いシーツに白い照明。  
清潔で誤魔化しを許さない空間は、傷の痛みを先鋭化させる。  
ベッドに腰掛け、ビジュは身動きひとつしない。  
少し距離を置いて、救急セット抱えたアティが立っていた。  
一人で。  
「治療拒否したそうですね」  
答えはなかったが、アティにはなんとなく理由が分かった。  
「傷、見られるの嫌なんですか」  
やっとこちらを向いた。友好的とは正反対の態度ではあったが。  
―――あの夜。アティが知らず知らずに曝したのは、ビジュの身体を蹂躙する傷痕。  
感触がまだ指に生々しく残っている。  
だから罪滅ぼし、というわけでもないが、アルディラを強引に説得し自分だけでやって来たのだ。  
「では、脱いでいただきましょう」  
「おとといきやがれ。つか話ぜんっぜん繋がってねェぞ」  
「……怪我、放っておくと危ないですよ。腐ってものすごーく痛い思いしますよ」  
嫌なことをさらっと言う。ビジュの顔がひきつった。  
それに、と追い討ちをかけるように、  
「―――私は一度見てますし」  
 
ものすごい勢いで睨まれたが、平然を装い見返す。この程度で引いては元とはいえ軍人の名がすたる。  
できるだけ落ち着いた口調で言葉を続けた。  
「サモナイト石は貴方に渡せませんし、それに召喚術だけじゃ綺麗に治しきれませんから」  
脇腹の辺りを握り締めるビジュの手に更に力がこもるのを見る。  
あんなに力を入れたら傷口が開いてしまいかねない。……まさかとは思うが、開いたのを押さえているのだろうか。  
軍服に新しい赤い染みを見つけた気がして、アティは眉根を寄せた。  
視線に気づいたのか、ずるりと手が落ちる。安心なことに染みは見間違いだったらしい。  
「……好きにすりゃいいだろ。どうせ捕虜だしな」  
投げやりに言い捨てる背が微かに震えたのは気のせいだろうか。  
 
明るい場所で見ると予想以上のひどさだった。  
切傷、火傷、打撲痕、ろくに手当てもされなかったのだろう、身体中にぶちまけられた傷は大部分が醜く痕を残す。  
機能上は治ったそれに新しい傷が加わり、無残な姿を晒している。  
あれほど他人の介入を嫌ったのが、今更ながら実感を伴って納得できた。  
アティは黙々とガーゼを当て包帯を巻いてゆく。傷痕については何も聞かない。  
両の腕に比較的新しい傷痕を見つけた時はさすがに手が止まったが。  
やがて沈黙に耐え切れなくなったのか、包帯の端を結ぶアティにビジュが声をかけた。  
「……よく一人で来る気になったな」  
「他人に見られるの嫌なんでしょう。まあ私は我慢してもらうとして……」  
ビジュが薄く笑う。と、腕が強く引かれた。  
「え」  
視界が半回転する。白い天井が映ったかと思うと、背中からベッドへと押しつけられた。  
「俺がこの前の礼する気だったらどうするつもりだったんだ? ええ、先生」  
武骨な手が細い首を圧迫する。包帯が外れないかがやけに気になった。  
それが性質の悪い冗談なのかそれとも本気なのかは判然としない。  
もしかしたら言った当人にも分からないのかもしれなかった。  
 
アティは黙ったまま二三度瞬きし、すいと未拘束の左手を自分の首にかかった手にやる。  
だがその所作は予想されたものではなく。  
指先が、ビジュの手の甲をゆるく滑る。袖口に辿り着いてからやっと、  
「困っちゃいますね」  
読もうと思っていた本が見つからない、程度の緊迫さでそれだけを呟いた。  
がく、と力が抜ける。比喩ではなく片膝の折れる音がした。  
「……お前本当に軍属だったのかよ」  
「残念ながら。初任務で失敗して退役しちゃいましたけど。……話しにくいのでそろそろ手どけてくれませんか」  
「嫌だと言ったら?」  
ほんの僅かながら圧力が増す。  
「今の体勢なら脇腹の傷もう少し深くできますけど」  
「テメエの首が折れるのが先だと思うがな」  
「そして次の日冷たくなった貴方が島のどこかに転がっているわけですか。わーせっかく助かったのに勿体ない」  
掛け合いの間にも、アティの手は短剣の柄へと伸びる。だが引き抜く事はせず黙ったまま視線を上へと固定した。  
どちらも動かない。息を詰め睨みあう。  
隙を窺うかのような張りつめた数秒。  
呼吸ひとつで崩れてしまう不安定な緊張は外からの声であっさりと霧散した。  
しびれを切らしたアルディラがアティへと呼びかけたのだ。何かあったのかとの問いかけに隠しきれない不安が滲む。  
今の状況から考えればあながち取り越し苦労と笑えない。  
手が離れる。ビジュがベッドから下りたため遮られていた照明が戻り、眩しさに思わず目を細めた。  
乱れた髪を不自然でない程度に手櫛で整えてからドアを開けると、心配顔のアルディラがクノンを従え立っていた。  
「お待たせしました、治療終わりましたよ」  
「そう……じゃあ、この部屋はロックさせてもらうから」  
後半はビジュに向けてのものだった。捕虜の扱いとしては妥当な所だろう。  
 
ドアの閉まる寸前、  
「それではお大事に」  
アティの小馬鹿にした台詞にむかつき手元の枕投げつける。  
ぽふっと気の抜けた音を立てて閉め切ったドアに当たり床へと転がった。  
白い部屋に一人取り残される。  
何に、もしくは誰に苛立っているのか判然としないまま舌打ちをする。  
寒々しい空間にその音はやたらと響いた。  
 
「―――アティ、何かあったの?」  
アルディラの問いに首を横に振る。  
右袖をずらしてみるが、セーター越しだったせいか腕に痕は残っていない。  
長らく押さえつけられていた為に軽い痺れがあるのが、痕跡といえば痕跡か。  
感覚の乏しい指は思い通りには動かせない。  
まるで今の自分みたいだ、と疲れているせいかくだらない事を考えてしまい、少しだけ可笑しくなった。  
 

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