アティ
主人公。治癒術が使えないにも係らず軍医をしている変わり種。
長い赤毛に愛らしい童顔、不釣合いに大きな胸、と容姿の方は申し分ないが性格に
少々難あり。尤も、親しい人間に対し徒にちょっかいかけたがるという可愛らしいもの。
やられた方はたまったものではないが。
レックスという双子の弟がいる。
アズリア・レヴィノス
帝国軍第六海戦隊隊長。アティ、レックスの姉弟とは士官学校での同期である。
数々の優秀な軍人を輩出してきたレヴィノス家の第一子。天然箱入り娘の癖して
誰よりも軍人たろうとするが、心の底ではそこまで割り切れてはいない。
普段は冷静沈着な人物だが、怒ると紫電絶華(アズリア固有必殺技)で粛清しようと
する。恐い。
ビジュ
配属される先々で問題を起こし、流れながれて第六海戦隊に放り込まれた男。今度
大事をやらかせば軍法裁判にかけると脅されているせいかはたまた別の理由か、今の
ところ表面上はおとなしくしている。
刺青。緑頭。アティのお手付き(あ、逆だ)。
ギャレオ
帝国軍第六海戦隊副隊長。
士官学校を出ていないいわゆる『叩き上げ』の軍人で、前部隊での上官に疎まれて
アズリアの副官役を押しつけられた。
本人は現在の立場を割と喜んでいる。隊長大好き。とにかく隊長第一。
イスラ・レヴィノス
アズリアの実弟にして帝国軍諜報員。重度のシスコン。
レヴィノス家の長男だが、病弱だったので家を継ぐのは無理だろうと噂されていた。
その彼が曲がりなりにも軍人という激務に耐えられるのにはとある理由がある。
リインバウム
拙SSの舞台となる世界。
剣と魔法と軍と海賊、時々異世界の魔王さまが跳梁跋扈するファンタジーワールド。
召喚術
いわゆる『魔法』。説明は後述。
帝国
アティたちの住む国。旧王国の王族の一部が出奔しこの土地の豪族をまとめるかたちで
成立した。建国間もないが、海路と召喚術の一般応用技術の発展により急速に発達している。
しかし海賊の横行や旧王国との小競り合い、テロ集団に目をつけられたりと、問題は多い。
旧王国
リインバウム最大の国家。現在衰退期に入ってはいるがそれでも軍事力はあなどれない。
帝国及び聖王国(SS未登場)との戦争を繰り返している。
無色の派閥
「召喚士の支配する世界を造る」をモットーに破壊活動を行なうテロリスト集団。
召喚術、そして召喚術を行使する己らをある意味神聖化しており、召喚術を一般人にも使えるよう
技術転用を国家政策とする帝国を敵視している。
召喚術
異界の存在を喚び出し行使する術。サモナイト石と呼ばれる物質を媒体に『誓約』を行い、
力ある者―――召喚獣を使役する。稀に誓約ではなく友人として召喚士に協力する者もいるらしい。
召喚獣
リインバウム外から召喚された存在を示す。
見た目、力の優劣は関係なく、召喚術により招かれたなら全て召喚獣となる。
はぐれ召喚獣
喚び出した召喚獣を元の世界に帰せるのは、術を行使した召喚士のみ。召喚士が死んだり
召喚獣を放棄するなど、何らかの理由で送還が行なえなくなると、その召喚獣は帰れなくなる。
この帰れなくなった召喚獣を『はぐれ』と呼ぶ。
召喚獣の住まう世界
・機界ロレイラル
大戦により純粋な人間が滅んだ世界。
完全なロボットと、無機物との融合で生き残った融機人<ベイガー>という種族がいる。
・鬼界シルターン
神と神、鬼と人、人と人との間に戦乱が続く、中華と和風が入り混じったような世界。
・霊界サプレス
天使、悪魔といった霊的存在が住まう世界。
『神様』というものはいない(力をもつ悪魔が『魔王』を名乗ることはある)ので、少し概念が違う。
・獣界メイトルパ
ヒトとケモノの要素を持った亜人らや、妖精などが暮らす世界。
・名も無き世界
上に挙げた四界以外の世界を指す。
地球もここに入っていて、高校生や定年退職した教師、メリケン刑事などが召喚されたりする。