「待ってて。今、私も脱ぐから」
(クリスさんも……?)
クリスはいったんベッドから下りると、するすると自らの衣服を剥いでいく。
赤色のベストが、タイトな紺色のスカートが、フロアの上に落ちた。ベージュのパンストを脱ぎ、真紅のブラジャーとショーツ
だけの下着姿になる。
(うわぁ……)
イルはクリスの下着姿を食い入るように見つめた。リオの乳房も大きいと思ったが、ブラジャーに支えれているクリスの乳房も、
これまた素晴らしかった。リオの乳房は若さゆえの張りがあって前に砲弾型に突き出しているが、クリスのそれは、、なんというか
……張りというよりも、母性溢れる量感たっぷりの成熟した女性のものであった。ウェストのラインはきゅっとくびれ、腹部の曲線も
より柔らかい感じで、大きく張ったウェストとヒップに続いている。
(イルちゃんの前で、リオだけ裸にするんじゃ可哀そうだから……)
クリスの手が背後に回り、プツンとホックの外れる音がしたかと思うと、
「……私もイルちゃんに、全部見せるわ」
ブラジャーの紐が肩口から抜けると、量感豊かな肉の重みに弾かれるようにして、ブラジャーのカップが乳房から離れた。その
まま自重でふわっとベッドの上に落ちる。
(……!)
ブラジャーという覆いがなくなると、乳房の大きさがよりいっそうわかる。胸に豊かな肉量を湛えているその膨らみは、クリスのちょ
っとした動きにもぷるぷると揺れた。
クリスが、続いてショーツのウェスト部に手を添え、ひと息に脱ぎ去り、ついに乳房も股間の翳りもあらわな全裸となった。
目の前のまばゆいばかりの裸身を見て、イルが息を呑む。
(これが……)
熟れた女の身体というものなのだろうか……イルは思った。肌はきめ細かく、まろやかな曲線を描く豊潤な肉体に、バストもヒップ
も大ぶりな果実のようにたわわに実っている。
クリスは再びベッドの上に上がり、
「さ、リオ、仰向けになって」
と、リオの肩に手をかけると、身体を起こし反転させようとする。
「あ……だめ……だめ!だって……」
イルの目に乳房や下腹部を晒したくないのだろう。リオはクリスの手から逃れようとするが、全身が脱力している今、持ち上げられる
ままに肩が浮き、そして身体が反転した。
「あ………」
ベッドの上に仰向けに転がされるリオ。その裸体にイルの視線が這う。身体が反転した勢いで乳房がぷるんと揺れ、その頂点に息吹
く乳首もまた慄いているのが見える。そして、スラリと伸びた両足と下腹部に囲まれた丘の部分に、薄い陰毛が茂っている。
「リオ…」
全裸のリオの上に、同じく全裸のクリスがのしかかった。
「ああ……」
自分の乳房の上にクリスの乳房がたぷんと重なった瞬間、リオの口から切なげなため息が洩れた。柔らかな4つの肉が、ぷにぷにと
密着する。
「ねえ、だめ、だめなのォ、こんなこと……イルの…イルの目の前でこんなこと………」
クリスから漂う淫靡なフェロモンに気圧され、理性が蕩け始めているのだろう。リオがうわごとのように呟きながら、
首を左右に振る。リオのサラサラな髪の毛が、つんと整った鼻梁の上にばらけた。
「リオこそ、だめよ。私の言うことが聞けないの?ほら、もっと気持ちよくしてあげる……」
リオの耳元で囁きながら、うなじにふうっと息を吹きかける。クリスはリオの首筋に、頬に、胸元に唇を這わせていく。
ちろっと出した舌先が乳房の膨らみを這い、その先端にたどり着くと、ちゅっと音が立ち、その小さな果実が口の中に含まれた。
「ん……あっ!」
リオが顔をのけぞらせる。
「今度はこっちね」
クリスは吸っていた乳首から唇を離すと、今度はもう一方の乳首を口に含んだ。さっき同様、ちゅっちゅっと音を立てながら
乳首を吸いたてると、再びリオの口から喘ぎが洩れた。
(リ、リオ……ほんとに感じてる…)
瞳を固くつぶり、眉をしかめ、眉間にわずかに皺がより、唇は半開きになって、今にもそこから激しい呻き声が聞こえてくるよう
だ。普段一緒にいるときには思いもよらない、リオの淫らな表情だ。
「ふふ……ちょっとまって」
クリスは吸っていた乳首から唇を離すと、悪戯っぽく笑いながら、枕もとの化粧台にある、ルージュを手に取り、自分の唇に
塗りたくった。そして、真っ赤に染まった自身の唇を、リオの唇に重ね、舌をねじ込んだ。
「んぐっ…mmm…くふっ……くはぁっ!」
クリスが唇を離すと、一筋の唾液が糸を引いた。リオの唇が、ルージュの真紅に染まる。
クリスはそのまま、再びリオの真っ白な胸元へ唇を這わせ、乳首を愛おしげに吸うと、サーモンピンクのリオの若々しい乳首も
真紅に染まった。
「ふはあんっ!あん……い、いや……あん……ムフぅん」
(す、すご……い……!)
全裸で、同性同士で睦みあうふたりを、イルは息を呑んでじっと凝視している。心臓がバクバクと高鳴り、手のひらに汗が滲ん
できた。
「イルちゃん、見てるのね。私がリオの乳首を吸っているところを、リオが感じているところを…」
リオの乳首を吸い、あるいは舌で転がし、さらに手のひらで身体じゅうのあちこちを撫でながら、クリスが言う。
「……はい、見てます……」
イルが呟くような小声で言った。声がわずかに震えている。
「私とリオはね、前からこういうこと、してたの。愛し合ってたの。そしてこういういやらしいこと、してたの。リオの部屋でしたりもし
たわ……」
「ああ、いや……お願い……イルに、そんなこと、言わないで……」
「……でもね、私たちは、ただ女同士で愛し合っているわけじゃないのよ」
クリスの手が下に伸び、リオの両腿の間に潜りこんだ。リオの身体が、びくん、と大きく慄える。
「私はね、リオをペットにしているの……」
(ペット……?)
「場所も状況も関係なく、私が望んだときに私の性欲を満足させるペットにね……私の部屋やリオの部屋の中ではもちろん、いろ
んなところでリオをおもちゃにして楽しむのよ。たとえば、リオの勤めているカジノの中でも、勤務中にリオを裸にして、指と下でイカせ
たり、逆に私に奉仕させたりしてね……」
「んあはっ……ク、クリ……ス……そこは、そこ触っちゃ…だめ…!」
リオが身体を痙攣させながら、顔を左右に打ち振る。どうやらクリスがリオの性器に指を這わせているらしい。
「ふふ……嘘ばっかり。だって、ここ、全然嫌がっていないじゃない……ほら、こんなにぐっしょり濡れて、指動かすと……」
「アハアっ!あんっ!いやあっ!」
叫び声に混じって、ほんのかすかに、ぴちゃぴちゃと、粘膜と粘液が絡み合う音が聞こえた。
(クリスさんが・・リオのアソコを・・・オマPコをいじっているのね・・・)
イルの胸の鼓動はドクドクと最高潮に高鳴り、すでにあそこからはぐっしょりと愛液が滲み出ていた。イルは、リオのあられも
ない姿を目の当たりにして、自身のめしべをいじりたい、掻き毟りたい衝動に駆られていた。
クリスは続けた。
「・・でもね、わたしの性欲が満たされるのは、リオのことをうんと辱め、そして汚すときなの・・・・。きょうもそうだけど、
リオは今まで何度も・・・」
「あ、ダメ、ダメっ!お願いクリス(AAry)!そのことだけはイルに話さないで・・・」
注がれるイルの視線に羞恥心を覚えつつも、瞳を固くつぶり、指でいじくられる性器から湧き上がる快楽に溺れそうに
なっていたるリオがクリスの両手を掴むと、真剣な眼差しで懇願した。
(『そのことだけは』って・・・)
「だめよ、リオ。イルちゃんにも知ってもらうの。いい?イルちゃん。私はね、リオを私だけじゃなく、リオに対して性欲を持つ
人に対しては誰でも身体を許すような、淫猥な女にしたかったの。リオはね・・・」
クリスは、リオへの愛撫を続けながら、顔をもたげてイルのつぶらな瞳を覗き込んだ。
「・・・今まで何度も行きずりの男に犯されているのよ」
(・・・・・・・・・・・・・!)
クリスの言葉に、イルの全身が凍りついた。
「ああ・・・・・」
幼なじみのイルに知られたくない事実を明かされ、うつろに閉じられた瞳にうっすらと涙が浮かんだ・・・
「びっくりしたでしょうね。さっき言ったように、私はリオが辱められるのが好きなの。美しく清らかなリオが、名前も知らない
行きずりの男に犯される・・・・。どう?イルちゃん、リオにとってこれ以上の屈辱はないと思わない?だからね・・・・」
「・・・さっきイルちゃんが見たような格好をリオにさせて、夜の街中を連れまわすの。たまに何人かの男性が声を掛けてく
るわ。簡単にヤラせそうな女だと思われるんでしょうね。あんなに男の人の下心を誘うような格好をしてるんだもん、当然
よね。そして、そういうリオを求める男性であれば誰にでも・・・」
「リオが・・・そんなことを・・・・・」
イルは次から次へと知らされる衝撃的な事実に、ただただあっけに取られるばかりでいた。
「・・・・・リオを犯させるのよ。繁華街にだって、結構そういう場所はあるの。人気のないビルの陰、公園の木陰とかね。リオは
最初は随分嫌がっていたわ。でもね、最近は辱められると興奮するようになってきたみたいなの・・・ふふふ・・ちょうど今み
たいにね・・・」
クリスの手が再びリオの秘部に伸びた。陰唇を割り、指先を膣内に挿入すると、リオのぽってりとした唇から
「あ・・・あは・・・ん・・・く」
と、泣き声とも喘ぎ声ともつかぬ呻きが零れた。
ここでクリスは『ひらめいた (゚∀゚)!』とばかりに、ある面白い考えが浮かんだ。
「あ、そうだ。ねぇ、イルちゃん。明日カジノに来れる?面白いもの、見せてあげる」
「・・・え?カジノに、ですか・・・・?あ、はい・・・大丈夫ですけど・・・・・でも・・・」
イルには皆目見当がつかなかった。一体クリスさんは何をしようというのか・・・
「そう・・・よかった。じゃあ、夜のとばりが降りた頃・・・そうね7時くらいでいいわ」
「あ・・はい、分かりました・・・」
「明日、カジノで『Stock Time Show』っていうステージがあるのね。リオがいつも出ているんだけど、あしたは特別にね・・・・・・
いや、これ以上は明日のお楽しみにね・・・ふふふ」
なにやら意味深な笑みを浮かべるクリス。
「・・・そう・・・それと・・ね・・・」
「・・・・あと、イルちゃんもできればノーパン・ノーブラで来てくれるといいんだけどなぁ・・・フフ」
「え・・・・・・?」
クリスはリオの白魚のような手の指を口元に引き寄せ、それを口に含み、しゃぶりながら上目遣いの怪しげな目線をイルに
投げかけた・・・・。
To Be Continued.