「料理をするのを手伝ってもらえませんか」とエツ子さんに頼まれて、僕は台所へ来  
た。別荘に招待された身分とはいえ、お客様として扱われるのを窮屈に感じていたか  
ら、エツ子さんの言葉が嬉しかった。  
 笑顔のエツ子さんに「ありがとうございます」と言われて、「い、いえ、それほど  
でも」と口ごもってしまう。どうしても目を向けてしまう、爆乳としか言えないバス  
トの持ち主であるエツ子さんとふたりきり。どきどきと胸を高鳴らせ、なにをすれば  
いいんですかと尋ねると、エツ子さんはにっこりして、ミルクが必要だから搾ってく  
ださいと言って、服を脱ぎだした。  
 完全に意表を突かれて、ぽかんと口を開けていると、エツ子さんはよどみない手つ  
きでブラジャーも脱いでしまう。真っ白で大きなふくらみ。ホルスタインのような乳  
がこぼれでた。  
 僕の目が丸くなる。顔が熱くなる。服の上からでも大いに気になっていた胸が直に、  
丸々とした白い丘とピンク色の突起が目の前にあるのだから。  
「ど、どうすれば……」  
「ぎゅっと握って、搾ってください」  
 声が上ずる。エツ子さんは濃艶な顔をして、僕の手を掴んで巨大なふくらみへ導く。  
「手を開いて」とささやかれて、その通りにし、エツ子さんによって僕の手のひらが  
オッパイに押しつけられた。  
 わ、わわっ。これが、女の人のオッパイ……。触るなんて初めて。心臓がバクバク  
と鼓動している。  
「さあ、どうぞ」  
 エツ子さんがうながしてくる。  
 頭を縦に振って、開いた手で丸みを包みこむと、ふにふにと手が勝手に揉みはじめ  
る。  
 ああ、とっても柔らかくて、揉んでいる手が溶けてしまいそう。オッパイってこん  
ななんだ……。  
「うふ、そうです。もっと揉んでください」  
 上手な揉みかたとかあるんだろうか。おそるおそるエツ子さんに聞くと、好きなよ  
うにして大丈夫ですと言われ、いろんなやりかたで揉んでみる。  
 手を当てる位置。指のひろげかた。力の入れかた。それぞれを変えるとオッパイの  
形が変わり、エツ子さんの反応も変わる。声が高くなったとき、大きくなったとき、  
震えるとき、それが気持ちいい揉みかただったときだ。  
 僕は学校の授業よりも遥かに真剣に、エツ子さんの胸を上手に揉めるように頑張っ  
た。ベストな指の位置、ベストな力加減を習得し、エツ子さんをうっとりさせること  
ができるようになった。  
 ミルクが出るのは、ピンと尖った乳首から。揉みかたがわかってきて余裕が生まれ、  
その事実を思い出し、充血して赤みが濃くなった突起を指で挟んで、くりくりといじ  
ってみる。  
「はあぁ……き、気持ちいいです」  
「気持ちいいと、ミルク出るの?」  
「そ、そうです。気持ちよくしてください」  
 大きなふくらみを揉みながら、乳首に指を絡めていじりまわす。エツ子さんは感じ  
る声をあげて、むっちりした体を揺らし、ぽよんぽよんとバストが大きく揺れた。  
「あん、なかなかミルク出ないわ」  
「そ、そうですね。ごめんなさい」  
 謝りながら、いくら大きくても妊娠していなければ母乳が出ることはないだろうと  
考えていた。子供を生んだことあるんですかと聞こうとしたけれど、さすがにそれは  
失礼だろうと口には出さない。  
 
「では、わたしでなく、貴方がミルクを出してください」  
「はい?」  
 いきなり言われて、思わず揉む手をとめてしまった。  
 僕は男だ。逞しいとはいえないかもしれないが固い胸板で、エツ子さんにも出ない  
ミルクが出せるはずない。  
 エツ子さんが艶やかにほほえみ、僕の手を爆乳から離させた。離れてしまうと、惜  
しくなる。もっと揉んでいたかった。  
 そんな思いを隠せず顔に出していると、  
「……え!」  
 エツ子さんが僕の真ん前でかがみこみ、カチャカチャとベルトをゆるめ、ストンと  
落としてしまう。トランクスも引き下ろすと、ぶんとペニスが振りあがった。  
「ふふふ。わたしの胸を揉んで、こんなに大きくなったんですね」  
「え、えっと……」  
 こうして脱がされるまで、勃起していたことに気づかなかった。意識はエツ子さん  
のオッパイに向かっていたから。  
「このチ×ポを、こうすれば」  
「うわっ、わわっ。エ、エツ子さん!?」  
 エツ子さんが僕のペニスを握り、ぐいぐいしごく。かなり強く、それでいてしなや  
かに、僕が自分でしているのとはまったく違って、気持ちよさも段違いだ。  
 自然に身が反りかえって、ペニスを突き出す体勢になってしまう。これじゃ、もっ  
としごいてほしいと頼んでいるみたい……うん、もっとしごいてほしい。エツ子さん  
の指でしごいてもらえるなんて、夢みたいだ。ペニスに駆け抜けるのは、夢を見てい  
るような快感だ。  
 でも、こんなに気持ちよくしごかれたらすぐに精液を漏らしてしまう。  
 あっさり漏らしてしまうのは情けないと、僕は口もとを引き締めた。  
 エツ子さんはリズミカルに指を往復させて、楽しそうに。  
「すぐ出ちゃいますか、ミルク?」  
「ミ、ミルクって」  
 なんのことかわからず、聞きかえす。  
「もちろん、チ×ポミルクですよ」  
 にこにこしながら、卑猥な言葉を言うエツ子さん。しごいて気持ちよくしてもらう  
だけでなく、言葉に混乱もさせられて、僕の感覚が乱れてきた。  
 エツ子さんは動かす指に、欲しいという気持ちをこめてくる。きつく巻きついて、  
根元からカリの下までぐぐっと昇る。指の輪が急降下して、また昇ってくる。  
「く、くうっ、くあっ」  
 あまりに気持ちよすぎて、でもそれをこらえなげればいけなくて、快感が大きくな  
ればなるほど苦しいというジレンマに落ちていく。  
 
「そうですね。ミルクを出してもらうなら――」  
 ふにゅん。  
 巻きついていた指がほどけ、ほっとしたところに間髪を容れずぺったりと張りつい  
てきたのは……。  
 僕の目が、これ以上ないほどに大きく見開かれる。  
 ミルクを出すにふさわしい大きなオッパイが、僕のペニスを挟みつけていた。  
 爆乳の谷間に竿の部分が埋もれ、先っぽの肉塊がわずかに顔を出している。挟まれ  
ているだけなのに、温かい圧力でなにも考えられなくなりそう。  
「――これが、いいでしょう。どうですか? 気持ちいいですか?」  
「うん、うん。これ、パイズリだよね」  
 僕が悦ぶ声に、エツ子さんも嬉しそうにうなずく。ふくらみを下から支え持って、  
揺すりたててきた。  
 ああ、いつもオナニーしているとき、女の人にしてもらうことを空想していたパイ  
ズリ。それを今実際に、エツ子さんにしてもらっている。  
 手で揉むととろけるように柔らかかったオッパイが固いペニスを挟みつけて、形が  
変わって、はずんで元の曲線に戻る。巻きつく指のきつさがないのに、きつくないの  
に、しごかれるよりも断然気持ちいい。  
 ま、また熱くなってきた。我慢が効かない。パイズリが、ああ、こんなにすごいか  
らだ。  
 せっかくのチャンス。ずっとパイズリしていてほしい。けれど、気持ちよすぎて、  
腰の奥が熱くなって、ペニスもビクビク痙攣して、も、もう持たない。  
「エ、エツ子さん……」  
「はい。ミルク、出るんですね。ください。いっぱい出してください」  
 僕はぎりぎり歯を噛みしめて、必死でこらえていた。出すのを我慢するのが大変す  
ぎて、気持ちいいのに苦しい状態に陥っていた。  
 エツ子さんは唇で舌を舐めまわし、  
「いただきます」  
 と言って顔をかぶせ、オッパイの谷間から突き出していた先っぽに吸いついた。  
「うっ、ああっ!」  
 ビュクン、ビュクビュクン。エツ子さんの口のなかにぶちまけてしまう。射精の最  
中もエツ子さんは爆乳を揺すりつづけ、かぷっと咥えた唇で吸いあげている。エツ子  
さんの望んだチ×ポミルクが、いくらでも出てしまう。  
 
 
 尽きるまで精液を搾り取られてから、ペニスを綺麗に舐めてもらい、トランクスも  
ズボンも元通り。エツ子さんも服を着なおして、台所に入ったばかりの格好に戻って  
いる。  
「あ、あの、これで手伝いになったんでしょうか」  
「ええ。おいしいチ×ポミルクをもらえて、仕事がはかどりますから」  
 ごちそうさまとほほえんだエツ子さんに対し、僕はどういう顔をしていいかわから  
ない。  
 そんな僕をくすっと笑ってエツ子さんは、  
「だから、今日の夜にもまた手伝ってもらえませんか?」  
 頬を紅に染め、瞳を妖しくうるませて頼んでくる。  
 僕はこくこくと大きくうなずいていた。大量のミルクを出したのにペニスは逸早く、  
ズボンのなかで突っ張りはじめていた。  
 
 
(終)  
 

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