女の子が一枚一枚脱いでいけば、下着姿になる。  
 オールヌードになるまでの通過点、ともいえるが、下着だけをまとう姿はそれこそ  
が美しく、惹きつけられる。世のショップにランジェリーが百花繚乱なのは、美しい  
素材である女体をより魅力的に飾るためだ。  
 とはいうものの、みづきの場合はやっぱり下着姿よりも全裸のほうがいい。健康的  
な、褐色に近い小麦色の肌をなにかで隠すほうがやぼったい。  
 だから俺がひとつ勝てば、みづきはさっさとすべての服を脱ぎ、素っ裸になる。勝  
てばいいだけだから、俺は安手を作った。みづきは手をろくに作ってなかったはず。  
俺が上がるのを待っていただけ。早く脱ぎたいと願っていただけ。  
 俺はみづきを脱がせることを熱望し、みづきも脱ぐ気満々でいた。だったら麻雀勝  
負の必要なんてないが、ここは同好会の部室。綾と晶が休みでふたりきりになること  
ができ、自由に振る舞えるが、これでも一応同好会の名を借りた活動ゆえ麻雀を抜き  
にするわけにはいかない。  
「どう?」  
「魅力満点だ」  
 非の打ちどころなく綺麗に色づいた肌を堂々と晒し、俺にほほえみかけてくるみづ  
き。俺も笑顔で賛美の言葉を返す。  
 くびれた腰に手をあてて身を反らし、ボリュームのあるバストも淫猥なアソコも隠  
すことなく見せつけてくる。今さら隠すような関係じゃない。俺とみづきは同好会仲  
間という関係を越えて、裸と裸で付き合う仲まで進展している。  
 
 色香にあふれる瑞々しいヌードを心ゆくまで目で楽しんでから、デジタルカメラを  
用意した。みづきが本格的にポーズをとり、俺はシャッターを押して魅惑的な構図を  
切り取る。  
 健康的で色気もある姿態を見るだけではもったいない。だからカメラで記録する。  
メモリーカードに記録されるお宝写真はもちろん門外不出。観賞することができるの  
は俺とみづきだけ。  
 俺が好みのポーズを指定し、みづきも自分でポーズを思いつき、様々な魅力を発散  
する彼女がどんどん記録される。  
「ああぁ……」  
 写していくたびに、みづきの身のこなしが色っぽく、妖美になってきた。双乳を支  
えて揺らし、尻を向けてクネクネさせる。記録される絵もどんどん淫らに、青少年な  
らこれだけでヌケること間違いなしの出来になっている。  
「あん。そんなことしてるならキミも脱いでよ」  
 俺はカメラを片手持ちにし、もう片手で股間をズボン越しに撫でまわしていた。カ  
メラのなかにみづきの悩ましげな姿を吸い取っているうちに体が我慢できなくなって  
いた。  
 カメラを手放し、机を集めた簡易ベッドにみづきを横たわらせた。  
 俺も素早く全裸になって、のしかかっていく。チュ、チュチュッとキスを交わしな  
がら性器の具合を探る。  
 ねばっこい汁の感触を指先に得る。写真撮影で昂って、割れ目はぐっしょり。これ  
だけ濡れていればオーケーと判断し、膣のなかへ指を入れてみる。  
「んあっ、あふぅン」  
 中指が吸いこまれる。一度抜き、人差し指を添えて二本まとめて差し入れる。それ  
でもスムーズに、入っていった。しとどにたたえられていた愛液が指で押し出され、  
太ももを濡らす。  
 
「みづき、こんなに濡れてる」  
「あう、ううあぁん……だって、ずっと見られて、カメラで撮られて、我慢できなか  
ったから」  
「見られるだけで濡らすなんて、エッチな女だ」  
「ああぁ、ごめんなさい」  
 叱責する俺の言葉も謝るみづきの言葉も、はずんでいる。笑顔で見合っている。  
 これもプレイの一環。軽く苛めるだけでみづきの体も官能も一段とホットになる。  
俺の欲情も倍増する。  
 指抽送をあっさりめで打ち切り、太ももをさらっと撫でた。みづきから両脚を、M  
の字を描くようにひろげてくれる。  
 下半身を重ね、Mの中央にペニスの先をあてがう。ゆっくりと腰を落とし、嵌めこ  
んでいった。  
「あっ、ああぁ……太いの、太いオチン×ンが、来る」  
 愉悦に顔を輝かせ、臆面もなく淫語を口にする。  
 みづきを焦らそうと、できるだけゆっくり挿入していくが、自分のほうが焦れてき  
た。思わず苦笑を漏らし。肉竿半分まで入ったところでグンと腰を振りあげて根元ま  
で突っこんだ。  
「アーッ!」  
 ソプラノの淫声が、大してひろくない部室に響きわたった。蜜肉がキュッと締まり、  
淫猥な蠢きで射精をうながしてくる。  
 ぴったり貼りついてくる粘膜の心地良さに俺は痺れていたが、このままじっとして  
いるとうながされるまま放ってしまう。だから腰を浮かせてペニスを引き出し、沈み  
こませて奥を穿つ。押し入ってすぐ退き、また突入する。  
「ああっ、ああっ、入って、あっうん、出ちゃううぅ。はああぁ、また来るぅ」  
 腰の抽送のリズムで甘く喘ぎ、悶え、すすり泣きの声を漏らすみづき。愛おしさが  
増し、抽送の速度があがってしまう。  
「好き、好きだよっ」  
 感極まった声をあげるみづきは俺の首に腕をまわし、かじりついてくる。両脚は腰  
に巻きついてきて、密着度が高まった。  
 絡みつかれて大きく腰を振りにくくなったが、奥を突くのに支障はない。小刻みに  
揺動し、狭まってくる肉層へ鋭く切りこんで亀頭をぶつけていく。  
 ヌチャヌチャと温かい蜜が湧き出てくる。源泉を突きまくれば、めくるめく快楽が  
湧き起こってくる。俺の突きはみづきの体にだって悦楽をたっぷりともたらしている。  
 みづきの体は目で見て良し。写真に撮って良し。そして、性器と性器で深くつなが  
るのが最高にいい!  
「ああ、みづき、みづき、みづきぃ……」  
 熱くほてってきて、精を迸らせたい欲も高まっていく。女の名を繰りかえし呼んで、  
一物を激しく突き立てる。  
「ああん、あん、い、いいぃ。とってもいい! い、イク、イキそうなのっ」  
 俺よりもみづきのほうが高く昇っていた。ひねりを加えて腰を進め、深々と貫くと、  
「アッ、もう、もうダメっ。ア、アアアアーッ!」  
 エクスタシーの波に乗り、おとがいを反らせて果ててしまう。  
 絶頂によがっているうちにみづきの脚がほどけ、腕からも力が抜けた。  
 リミットぎりぎりでこらえていた俺はペニスを引き抜き、みづきをまたいで立つ。  
乱れた寝姿を見下ろしながら勃起を手コキして、射精感を解放した。  
 握った手で狙いを定め、みづきの顔へ白いシャワーを浴びせる。胸にも、腹にも、  
しぶかせる。ぐいぐいしごいて、たっぷりと出す。  
 尽きるまで放って、みづきの上からどいた。  
 ……ああ、小麦色の肌に白い濁点がいくつも散り、汚れていながら最高に美しい。  
俺は再度カメラを持ち、牡の白さに染まったみづきを記録する。  
「もう……ひどいんだから」  
 小さな声でつぶやきながらみづきは濃艶にほほえみ、口もとに付着していた精をぺ  
ろっと舐め取った。その淫らな表情ももちろんカメラでバッチリいただいた。  
 
 
(終)  
 

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