「すごいね、お兄ちゃん。雪のなかで、お風呂なんて」  
「そうだね。来ることができてよかった」  
 空を見上げ、お湯の表面を見下ろす百合奈ちゃん。僕も同じく顔を動かし、  
都会では絶対に見られない幻想的な光景に浸る。  
 推薦を取ることができて高校進学が早く決まった百合奈ちゃんと、温泉宿に  
一泊旅行と洒落こむことができた。周りの人に対しては、僕は百合奈ちゃんの  
保護者ということになっている。もちろん、ふたりだけのときは僕は百合奈ち  
ゃんの恋人だ。  
 知る人ぞ知るこの宿の目玉は混浴の露天風呂。今夜は他に宿泊客がいないか  
ら、僕たちだけで独占できる。  
 お湯に浸かってすぐに、雪がちらついてきた。「わあ」とはしゃぎ声をあげ  
た百合奈ちゃんは手を伸ばして受けとめようとするが、お湯で温まっている手  
のひらで雪はすぐに消えてしまう。唇を尖らせた百合奈ちゃんは手のひらにお  
湯をすくって、雪を受けた。  
 純真に雪とたわむれる百合奈ちゃんに僕は見惚れる。百合奈ちゃんは、昼間  
はふたつに分けている髪をまとめて、タオルを巻いている。お風呂ならではの  
髪型が新鮮で、一際可愛く見える。  
 髪がアップになっているから綺麗なうなじが晒されている。もはや子供では  
ない、その色っぽさ。なだらかな肩のラインがきらめいて、上乳がちらちらと  
お湯からのぞく。雪を忘れ、艶やかな百合奈ちゃんしか見えなくなる。  
 大人の色気まで醸し出す可愛い彼女が全裸ですぐそばにいて、自然に股間が  
疼いてくる。百合奈ちゃんにしてほしい欲望が、抑えられない。  
 なんどか熱い息を吐き出してから、欲に逸りすぎないようできるだけ抑えた  
声で切り出した。  
「ねえ、百合奈ちゃん。この雪の降るお風呂で、してほしいな」  
「え? してほしいって……」  
 きょとんした百合奈ちゃんを前に、僕は立ちあがってザバッという音を立て  
た。こみあげる欲望が形になったペニスを百合奈ちゃんの顔の前へ寄せていく。  
 いきなりの出現に百合奈ちゃんはまぶたを数回往復させて、目もとと頬を赤  
らめた。  
「も、もうお兄ちゃんったら……。うん。いいよ。百合奈、してあげる」  
 色っぽい声で答えてくれた百合奈ちゃんは肩まで浸かっていた体を胸までお  
湯から出した。玉になったお湯がふくらみを転がるのが艶かしくて、生唾を呑  
んだ。  
 すべすべの肌を直に味わおうと、ペニスの根元を握って先っぽをこすりつけ  
る。  
「あん。お兄ちゃん、するのは百合奈だよぉ」  
 甘える喘ぎを漏らした百合奈ちゃんが乳丘を下から支え持って、こすりかえ  
す。ぷりんぷりんなオッパイの感触が、たまらない。つるんと滑った亀頭にぶ  
つかってきた乳首は固くなっていて、くすぐられたとたんにピリッと腰まで痺  
れた。  
 惚けかけた僕の顔を見上げた百合奈ちゃんが妖艶にほほえみ、オッパイを左  
右に引く。次の刹那、反りかえった一物が谷間で挟みつけられた。お湯で温ま  
っているふくらみの圧力が、それだけで天にも昇る心地よさを生み出す。  
 思わず天を仰ぐ。落ちてくる雪が、ほてった顔に当たって溶けた。  
 百合奈ちゃんが動きはじめる。ペニスが優しくしごかれて、ビクビクと震え  
あがる。  
「ん、んしょ……ああっ、熱いよっ、お兄ちゃんのオチン×ン」  
「百合奈ちゃんのオッパイは温かくて、とってもいいよ。もっとこすって」  
 感じあう言葉が熱っぽく交錯する。しごいてもらう僕だけでなく、しごいて  
くれる百合奈ちゃんも愉悦に蕩けている。  
 僕の体でお湯に入っているのは脚だけ。雪が次々に触れてくる体は冷えても  
おかしくないのに、熱い。百合奈ちゃんのパイズリで性感が猛り、滾る血液が  
巡りめぐっている。  
 
 百合奈ちゃんはもうすぐ高校生。でもまだ中学生。それなのに肉体はかなり  
育ってきていて、女らしい曲線を見せている。オッパイの大きさも弾力も大人  
顔負けだ。  
 パイズリのテクニックだって、なんどもしてもらったからとっても上達して、  
してもらっていると極楽に運ばれる。立ち昇るお湯の蒸気と降ってくる雪とが、  
夢の中にいるように錯覚させる。  
「んふぅん……ど、どうかな。百合奈、うまくできてる?」  
「とっても、うまい。百合奈ちゃんのパイズリ上手だから、気持ちよくなりす  
ぎて、うっ、うはぁ」  
 時折り不安そうな顔をする百合奈ちゃんへ、感じていることをはずむ声で答  
えかえす。してくれてありがとうという気持ちを、手を伸ばして、タオルがほ  
どけないようにそっと髪を撫でることで伝える。百合奈ちゃんはくすぐったそ  
うにして、嬉しそうにもして、綺麗な丸みを躍らせる。  
 お湯が波打っているのは、オッパイだけでなく体も動いているから。脚がお  
湯にくすぐられると、パイズリそのものよりはささやかだけど、気持ちいい。  
百合奈ちゃんが動くと、僕は際限なく気持ちよくなる。  
 僕も、ゆっくりと動く。揺れる波に乗るように腰が動く。僕からも動いて百  
合奈ちゃんの谷間でしごいてもらって、最高の快感を享受する。  
 パチャッと湯の滴が水面から飛んでオッパイにかかり、サラサラなローショ  
ンとなってパイズリを滑らかにする。唾液を使わなくてもとっても滑る、お湯  
に浸かってのパイズリ。百合奈ちゃんの手で往復するふくらみがとめどなく快  
感をあふれさせる。お湯の温かさを伝えてくれるのも、いい。  
「く、ううっ!?」  
 ペニスに熱い芯が生まれていた。今か今かと出番を待っている精液が通る場  
所が確保され、あとは撃ち出されるだけだ。  
「あふっ、あああぁ……お兄ちゃん、出して。いつでもいいから。百合奈、お  
兄ちゃんのセーエキ、欲しいの」  
 ペニスのひくつきで僕の昂りを悟った百合奈ちゃんは、おねだりの言葉を熱  
っぽくささやくと、口を精一杯開くだけでなくピンク色の舌をちょこんと出し  
てきた。そこに欲しいという願いに応えて、僕はここぞというタイミングで我  
慢の弁を開放した。  
 鈴口から迸った精弾が百合奈ちゃんにぶつかった。次々に飛び出して、へば  
りついていく。  
 狙いを口のなかにつけたつもりだったが、放出の勢いでペニスが跳ねあがっ  
て精液は鼻の頭まで飛んだ。髪にも飛び、口もとに散り、鎖骨も汚して胸もと  
にひろがった。  
「ああん。お兄ちゃん、百合奈にいっぱいかかってるぅ」  
 淫猥に悶えながら百合奈ちゃんはオッパイをなおも揺すってくる。悩ましい  
仕草と圧力にペニスが過敏に反応し、のたうって粘液を吐き出しつづける。  
 ようやく吐精が終わって、僕は小さく息をついた。百合奈ちゃんはオッパイ  
を押しつけたまま、衰える気配のないペニスをとろけた瞳で見入っている。  
「百合奈ちゃん……」  
 降ってくる雪の白さ、百合奈ちゃんの肌の白さ、そして肌を汚した精の白さ  
に僕は見惚れる。出し尽くしたはずなのに腰の奥が再び疼きはじめた。  
 
 
(終)  
 

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