「と、トリックオア、トリート。お菓子くれなきゃ、いたずらする、わよ」  
 うつむきながらしゃべる夏姫は、言わされている感がありあり。もっとも、  
俺が言わせているのだからしょうがない。  
 ハロウィンのための衣装、魔法遣いの帽子とマントを用意して夏姫に着させ  
た。着させたのは帽子とマントだけ。オッパイもアソコも丸見え。事実上素っ  
裸の夏姫に命じて、お約束の台詞を口にさせた。  
「ふふっ、お菓子がなければ、どんないたずらをしてくれるのかなあ」  
 にやにやしながら俺が言うと、羞じらい顔の赤みが増す。吐き出す息の熱が  
伝わってくる。  
「ちゃんとお菓子をあげるよ。ほら」  
 こみあげてくる笑いを抑えることなく俺はズボンとボクサーパンツをさっさ  
と脱ぎ、早くも元気いっぱいに立ち上がっている息子を見せつけた。  
「あ」  
 夏姫は瞳を妖しくきらめかせて、見入ってくる。どんなシチュエーションで  
も俺のモノを見せればすぐさま淫情の虜になる。  
「おいしいキャンディを、舐めてごらん」  
 からかい半分、欲望半分の言葉でうながすと、こくりとうなずいてひざまず  
き、おずおずと顔を近寄せる。唇が触れるより先に、伸びてきた舌が亀頭をチ  
ロチロとくすぐってきた。  
「う、うん、そうだ。おいしく味わえよ」  
 俺の声に答えて、ぺろぺろと亀頭を舐めまわす。竿の根元から大きく舐めあ  
げるし、裏筋を巧みに刺激してくる。カリのくびれを艶かしく這いまわせる。  
キャンディならどろどろに溶けてしまいそうな熱が肉棒いっぱいに満ちてくる。  
 初めてのときと比べて格段にうまくなっている舌技に押されそうになって、  
ぐっと腹に力を入れ、こらえた。  
「あはあ、おいしい、おいしいわ。この、オチ×ポキャンディ」  
 魔法遣いのコスをした女は悦びの声をあげ、熱心に舐めしゃぶってくる。夏  
姫がおいしく味わって、俺が気持ちよくなる。フェラチオとはそういう淫戯。  
舐めテクだけでなく卑猥な単語を言うことでも楽しませてくれる。  
 
「オッパイでも味わえよ」  
 顔を振るたびにぷるんぷるん揺れる乳に目線を合わせ、さらなる要求をぶつ  
けた。  
 フェラチオもいいが、胸を剥き出しにしてるんだからそっちでも味わっても  
らわないと。尖っている乳首でこすってもらわないと、我慢できない。  
「んふ。こう、かしら。あん、痺れる」  
 夏姫は色っぽく喘いでペニスを持ち支え、勃起乳首で先っぽをこする。夏姫  
も乳首で感じているが、俺のほうがもっと感じている。ううっ、この快感はな  
んとも言い難い。これだから乳首ズリはたまらない。  
 俺の大好物とわかっているから夏姫は丹念に、両方の乳首を使ってこすって  
くれる。乳首だけでなく乳丘でも優しく撫でて、さらには谷間で挟んでしごい  
てもくれる。  
 張りのある美双乳を使うパイズリも最高に気持ちいいが、さほど経たないう  
ちにペニスは解放されて、また尖りでこすられる。乳首を使えば使うほど夏姫  
の顔が恍惚の紅に濃く染まる。やっぱりふたりで感じる乳首ズリのほうが、い  
い。  
 フェラチオにも増して上達している乳首ズリに俺の性感は沸騰して、こらえ  
が効かなくなってきた。  
 放出が近づいたのを敏感に悟って夏姫はフェラチオに戻る。乳首で高められ  
てオッパイにぶちまけるのがいつものパターンだが、今日は飲んでもらうに限  
る。  
「う、うあっ……そ、そろそろミルク、チ×ポミルク出すぞ。欲しいんだろ」  
「はふっ。はあぁい、ちょうだぁい。ミルクくれなきゃ、いたずらしちゃう」  
 ちゃんとハロウィン台詞を返し、れろれろと舐めねぶって、あとは口を大き  
く開いて指で強くしごきたてた。  
「う、お、おおっ、ミルク飲めぇ!」  
 ビュビュビュッと迸った白い粘液が、夏姫の口へ飛びこんでいく。キャッチ  
して口が閉じてもなおミルクは次々に噴出し、赤らむ顔や切迫の乳房に散って  
いく。  
「んく、こくん……あはぁ」  
 また口を開き、受けとめる。なんどもなんどもペニスは脈動し、魔法遣いに  
仮装した女へ粘っこいミルクを与えつづける。  
 
 噴射がとまると、あらためてペニスをぺろぺろ舐めてきた。  
「もっとお菓子、欲しいか」  
「うん」  
 こくりとうなずく夏姫へ、  
「でも、俺はこれしか持ってないんだ。参った。いたずらされちゃう」  
 こう言えば伝わる。夏姫の指が精嚢や会陰を積極的にまさぐってくる。たっ  
ぷりと吐精してわずかに萎えてきた感があった肉棒がしゃっきりと、ズボンを  
脱いだ時点を上まわるほどの硬度を備えてくる。  
「ア、アアァ。あんなにミルク出したのに、まだ固い。こんなに固い」  
「いたずらしがいが、あるだろ」  
 ふしだらな会話のあいだも指先で優しくさすり、巻きつけてキュッキュと往  
復させる。指を跳ねかえすほどに肉竿がみなぎってくる。  
 念の入った指技でギンギンの勃起状態になると、俺は手を放させ、床にあお  
向けになった。魔法遣いの格好をした夏姫が淫欲に爛れた顔で、またがってく  
る。  
「また、食べられちゃうな」  
「食べる、食べちゃう。私のオマ×コで貴方のオチ×ポ、おいしく食べちゃう  
からぁ」  
 指をVの字にして媚唇を開き、膣口を切先に重ねるやいなや腰を落としてき  
た。クチュリという粘音が鳴り、俺の分身が温かな蜜肉にくるまれていく。  
「んあ、なか、なかがこすれて、ああッ、ああアァン」  
 肉欲に満ちた声をあられもなく響かせて、夏姫はくねりを混ぜながら腰を沈  
めていく。締まりのいい秘肉に引きこまれるとそれだけでペニスは爆発しそう  
なほどの快美に見舞われる。射精直後だから余裕があるものの、夏姫の初手が  
これだったら挿入即射精という情けない事態に陥っただろう。  
「……うふっ、入ったわ」  
 俺の腰に重みが加わる。夏姫の恥骨がこすれんばかりの位置にあった。  
 あらためて、上になった夏姫を観賞する。帽子の下に艶やかな笑顔。俺をた  
っぷり味わおうと、ちろりと舌舐めずり。  
 魔法遣いの女に犯されるシチュエーションに、いつになくゾクゾクと感じて  
しまう。膣の締まりもいつもよりきつい。夏姫もこのシチュエーションにノッ  
ているようだ。  
 目と目が合い、昂る女が動きだす。出だしは具合を探るようにゆるやかに、  
屹立の状態がわかるとペースをあげて猥雑に。  
「あん、ああん、固い、固いのに突き上げられるっ」  
 抜けるぎりぎりまで上昇して、ずんと沈下するたびに歓喜の悲鳴があがる。  
おいしく味わうというより淫らに食っていると言うのがふさわしい。  
 
 ときに軽やかに舞い、ときに深々とペニスを咥えこむ淫猥な腰遣いをじっく  
りと堪能してから、右手をあげて乳房を鷲掴みにした。  
「やん」  
「俺は夏姫からお菓子をもらってないから、いたずらするぞ」  
 力をこめて握ってから、指のあいだに乳首を挟んで小刻みに揺らす。丘を揉  
みながら弱点の突起をいじってから夏姫は動きを一瞬とめたが、すぐにまた、  
いっそう卑猥にくねらせてくる。  
「あん、ああん、いい、いい。オマ×コもオッパイも、アアン、感じるわっ。  
……ヒャウッ!」  
 膣と胸で感じ入っていたところにもう一撃。左手を結合部に割りこませてク  
リトリスを指ではじいてやった。  
「んはッ、アッ、アッ、アアアァ……」  
 急所も責めたとたん、夏姫の身じろぎが変化する。余裕が消えて忙しなく、  
小刻みにクイクイと腰を振りたてる。目もとが妖美に染まり、色香が増した。  
「おっ、おおっ」  
 膣洞の吸着が密になる。女の器官が精のミルクを“飲みたい”と渇望してい  
る。襞肉もぴったりと竿表面に貼りついて妖しくうねってくる。壁面の凹凸は  
乳首に匹敵するくらい、気持ちよく擦ってくれる。  
 腰の動きも穴の蠢きも、牡から精を抜くという目的で一致している。ここま  
でくれば、抜かれて上等。俺も腰を上げ下げして、肉刀を存分に振るって奥へ  
切りこむ。  
「あっ、やっ、だめだめっ。そんなにしたらすぐ、すぐイッちゃう」  
 泣き声をあげながら夏姫はますますイヤらしく、過激に動いている。俺は絞  
りこんでくる蜜肉をひたすら穿ち、二度目の放出へ向かって駆け登っていく。  
 輸精管に熱い液が満ちていくのを自覚したとき、  
「やあッ、アアッ、アアアアーッ!」  
 生々しい声を放って、夏姫が先に達した。ブルルッと身震いし、背を反らせ  
た反動でがくりとのめってくる。  
「おおらあああぁ!」  
 倒れてくる夏姫を受けとめ、深く食いこませた切先から樹液を迸らせた。ぬ  
める襞肉にくるまれて、八方から締めつけられての放精は一度目をしのぐ量と  
勢いがある。  
「んああはぁ……い、いっぱい出てる。お腹のなか、ああっ、子宮に来てる。  
んあッ、はぷぅ」  
 しこたま注がれて悶えた夏姫が唇に吸いついてきた。膣穴で精を吸うだけで  
なく口も吸って俺からすべてを奪おうとする。  
 俺は口を彼女に預け、乳房を握った。好きなように揉みしだいているとペニ  
スが淫肉に揉みかえされて、いくらでも精が抜かれていく。  
 熱心に吸っていた夏姫の唇から、力が抜けてきていた。気づくと夏姫は幸せ  
そうな顔をして、意識を失っていた。俺はそっと抱きしめ、瑞々しい胸乳の弾  
力と今なお締めつけてくる膣肉の味を楽しんだ。  
 
(終)  
 
 

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