「ああっ、もうこんなに大きいなんて」  
 綾が目を細め、うっとりと見入っている。俺の股間で天を衝いている肉柱を。  
 大きくなるのも当たり前。身をかがめた綾はショーツ一枚しか身につけず、透き通った  
白い肌を惜しみなく晒している。みづきや晶に比べれば小ぶりとはいえ綺麗な丸みの双乳  
も大いに欲をそそってくる。  
 邪魔の入らないふたりきりの場で脱衣麻雀をはじめ、俺も綾も下着一枚となって(負け  
れば俺も脱ぐのが彼女とのルール)、最後の勝負で俺が負けた。トランクスを引き下ろし、  
登場した肉棒はすでに張りつめていたというわけだ。  
 見つめられて、ピクピクと蠢動する勃起。  
「さわって、いいですか?」  
 瞳をきらめかせる綾に、小さくうなずく。さわられるのは大歓迎。こっちからお願いし  
たいくらい。  
 すっと手が伸び、雁首から竿半ばにかけて白魚のような指が巻きついた。  
「とても、硬い。男の人って、すごいです」  
「う、うん」  
 驚き称える綾に対して俺が返す声は上ずっている。触れられているだけなのに血液がペ  
ニスに着々と集まってきて、快美電気がピリピリと発生していた。  
「こうすれば、いいんですよね」  
「お、おおっ。そうだ、それが気持ち、いい」  
 勃起に手を添えて次になにをするのか、綾は知っている。これまでなんどもしてくれて、  
それ相応にうまくなっている。  
 しなやかな指が優しくさすってくる。竿の中央から雁首へこすりあげられて、精液が引  
き上げられそうな疼きを覚える。うっかり委ねていると、そのままあっさり迸らせてしま  
いそうだ。  
 無論、俺はそんなに弱くない……いや、綾の綺麗なヌードを目の前にしてボルテージが  
あがってかなり危険ではある。が、さすがにこの程度の指しごきなら大丈夫。  
 と思っていたら、ペニスが痺れた。はちきれんばかりに勃起度が高まって、息を呑む。  
 綾の指が根元にきつく巻きついて、しごきたてている。俺の余裕をくずそうとばかりに。  
 口もとのほほえみはあどけなくもあり、艶やかでもある。脱いでも清純さを保っている  
綾は、時折り男を惑わせる濃艶な顔を見せる。  
「感じてください。私の指を」  
「か、感じてるさ。すごく気持ちいい」  
 また声が上ずってしまう。しごき取られそうになって下腹に力をこめようとしたが、綾  
は強くしごくだけでなくもう片方の手で玉袋を揉みほぐしてきて、力が入らない。  
 精嚢から肉棒へ、どくどく流れこんでいるのを実感する。まだ早い、と思っても、精を  
放出するのは牡の本能。抑えられるはずがない。しかも、奉仕してくれるのは綾だ。大和  
乙女がせっせと指を使ってくれるのだから、出すしかない。も、もう、いや、まだ……。  
「ふふっ」  
 俺がどうにかこうにか踏みとどまっているのを見抜いて、艶かしくほほえんで責めてく  
る。鈴口から漏れているツユを亀頭に塗りたくり、最後には裏筋を爪で軽くこすった。  
「うあっ」  
 ビュクッ! ビュビュビュッ、ドクン!  
「あん」  
 勢いよく噴き出した白濁液が綾の黒髪に、ほほえむ顔に、乳房に飛び散る。  
「う、ううっ」  
 射精のあいだも綾の指は竿をしこしこいじり、会陰もくすぐって、噴射の勢いは留まる  
ところを知らず、ありったけのエキスを綾にぶちまけてしまった。  
「はあ。いっぱい、出ました」  
 綾が出させたんだ、と言いたかったがあまりに激しい放出で立ち眩みがしていて、口を  
開けない。  
「まだ、出そうです」  
「あ」  
 萎えるはずのペニスは反りかえったままだ。綾の指が絶え間なく妖しい刺激を送りこん  
でいるのだから。  
「ちょ、ちょっと待った」  
「待ちません」  
 くすっと笑った綾は、粘液でどろどろに汚れたまま指の輪をきつくして、しごきたてて  
くる。ペニスは元気に脈打っているが、俺の背中は総毛立っていた。  
 
(終)  
 
 

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