「さ、入れるわよ」
「だ、だめ……やめてください」
一糸まとわぬ芹香がエツ子の耳朶を舐めながら甘くささやく。弱々しい声を
あげるエツ子も全裸で、大股開き。開いた股の中心に卑猥なオモチャの先っぽ
が触れている。
麻比奈姉妹の家庭教師を務めている芹香は世間一般でいう家庭教師をするだ
けでなく、麻雀の指導もするし、さらには性教育を施すことも親から頼まれて
いる。別荘に避暑に来たのをいいことにバイブのレッスンをしようと決め、ま
ずはエツ子を練習台にしていた。
(ああ、私が、入れるのね……)
他人にバイブを使うのは芹香も初めて。だからこそエツ子を相手にし、息を
はずませている。手にした人造ペニスで女を貫いていくという行為に、妖しい
興奮を覚えている。
「ほら、力を抜いて。オモチャも気持ちいいんだから」
唱える言葉に実感がこもっている。それも当然、芹香はオナニーでいつもバ
イブを使い、狂おしいまでに高まっている。
言われたエツ子はもじつき、息を吸って吐いて素直に肉体を弛緩させた。小
さな身じろぎで巨大に肉球がたゆんたゆんと揺れた。
男なら誰でもこの爆乳に目が吸いつけられるだろうが、今は女同士でバイブ
の時間。芹香は口もとを卑しくゆるませると、バイブの根元をしっかり握って
力をこめる。男の標準サイズを上まわる太さの擬似ペニスがエツ子の淫穴にず
ぶずぶ入っていく。
「ふっ、ふはっ、はああぁ……」
無機物に押し出されるようにエツ子が苦悶混じりの息を吐く。
「そうよ。感じるでしょう。フフッ、ずいぶんときついのね」
慣れていないのがバイブに感じる抵抗でよくわかる。自分ならば吸いこむよ
うにスムーズに入っていくのにと、芹香はくすっと笑ってしまった。
半分も入れないうちに引く。抜ける前に押しこむ。振幅控え目で、オモチャ
を馴染ませるように往復させる。
見る見るうちにエツ子の顔に愉悦がひろがり、吐き出す息も官能にまみれて
きた。
「んっ、んあっ、ああっ……い、いい」
「感じるのね」
「ああ、なんで、こんなオモチャで」
「これは女を感じさせるオモチャよ」
オモチャ初心者へ言い聞かせながら膣内のスポットを探るようにバイブを動
かした。芹香自身が感じるスポットをこすってみるが、エツ子にとってはそれ
ほど感じるところではないらしく反応が鈍い。あちこちこすりたててみるが、
特にここというスポットがなさそうなので抽送の幅を大きくしていった。
「はあうぅ、う、うはあぁん」
エツ子は悩ましげな声を漏らし、折れそうなほど細い腰を右に左にくねらせ
る。女である芹香が心を揺らされるほどの媚態だ。
バイブは根元で枝分かれしてして、太い幹が膣穴に入ると細い枝の先がちょ
うど陰核に届く。
「ここも感じるでしょ」
「ひゃあっ!」
芹香はバイブを巧みにひねった。膣洞がえぐられると同時にクリトリスがま
さぐられ、エツ子はおとがいを反らせて大きな淫声を迸らせる。
芹香はバイブの突起を使うだけでなく、自らの指でも肉芽をまさぐる。指の
腹で転がしたり、愛液をすくい取って塗りつけたりと、丁寧な愛撫でエツ子の
官能を沸騰させていく。
クリトリスで感じることでヴァギナの反応も良くなってくる。すかさず奥へ
突きこむと、
「ぬはぁ、そ、そんな奥は、ああッ、だめ」
息を詰まらせてエツ子が訴える。
「奥の刺激に慣れてないのね。ちょうどいい。このバイブで、教えてあげる。
オマ×コでもっと感じるようにしてあげるわ」
艶然と笑う芹香は、強すぎないように、しっかりと奥をバイブの先で叩く。
一突きごとに秘奥がこなれてくるのがわかる。
「あッ、あッ、あッ」という喘ぎのテンポが早くなり、エツ子は口を半開きに
して恍惚に浸ってきた。
「そう、そうよ。奥で感じて、イクの。バイブでイクの」
「イク……バイブで、イク。ああっ、い、いいッ、イク、イカせてっ」
芹香の振るうオモチャの虜となったエツ子は浅ましく叫び、くねくねと豊満
ボディを揺すってエクスタシーをおねだりする。
バイブがぎりぎりまで引き出され、勢いよく進む。本物の男ではできないひ
ねりが加わる抽送にエツ子は悶え狂い、
「ほら、イキなさい」
切先が子宮口にめりこむまで突っこまれたそのとき、強烈なアクメに達して
大声をあげた。
「ヒイッ、イ、イイイィ、イアアアアアァン」
涙と汗が可愛い顔がぐちゃぐちゃ。ぎゅっと膣肉がきつく締まって、芹香の
手が引いても押してもバイブは動かない。
爆乳女の艶声がかすれ、消えていく。がっくりとうなだれる。それでもまだ
バイブの根元はぶるぶると淫肉の卑猥な蠢動を外へ伝えている。
(ふふ、楽しかった。でもあの子たちにはここまでできないわね)
見事なイキっぷりを見せたエツ子を見下ろす芹香は、レッスン本番を意識し
て苦笑した。
エツ子がここまで悦んだのは、それなりに経験があったから。少女ふたりは
まだヴァージンだし、入れるのがやっとになるかもしれない。
(……処女を開発しちゃうのも、面白そうね)
双眸にきらっと艶かしい光がきらめく。今の芹香は性の家庭教師ではなく、
サドっ気たっぷりの危険な女に他ならなかった。
(終)