朝食の後片づけを終えた豊原エツ子は、別荘の掃除に取りかかった。リビン
グ、キッチンと綺麗にしてから客室に向かう。麻比奈姉妹の部屋、家庭教師を
務める芹香の部屋とてきぱき終わらせ、最後の部屋へ。唯一の男性、男という
より少年と呼ぶべき客が使っている部屋に入る。もちろん、ちゃんとノックし
てから。
ノックの返事がハアハアという声だったのを不審に思わなかったのが、まず
かった。静かに入っていくと、少年はズボンとトランクスを膝まで下ろしてマ
スターベーションの真っ最中。丸まったティッシュがいくつも散らかり、ツン
と鼻をつく精臭が濃く立ち込めている。
「え!?……あ、あの」
「エツ子さん……ちょうどよかった」
見てしまったエツ子がびっくり仰天、目を丸くしているのに対し、少年は待
っていたという笑顔。オカズに思い浮かべていたのがまさにエツ子だったから、
あまりに没頭していたから、思いを叶えてくれるために彼女が来てくれたと錯
覚し、納得している。
お手伝いに雇われている女は一メートル近くあるビッグバストの持ち主。服
の上からでも迫力と魅力が半端なく、この少年がオカズにするのも当たり前。
少年は息をひとつ吐いて勃起を握りなおした。実物のエツ子をオカズに、さ
らなるマスかきに励む。立ち尽くす女に勃起を見せつけ、ぐいぐいしこしこ、
指を往復させる。
「ん、あ、ああぁ……だ、だめです」
はっとなり、小声で訴えるが、動けない。出ていくきっかけが掴めないし、
男のマスターベーションを見せられるなんて初めてのことで好奇心が無意識に
湧き起こっている。うつむき、それでいてちらちらと、少年がダイナミックに
手筒を動かすのを両目でしっかり捉えている。
「そんなところに立ってないで、こっちへ」
「あ」
エツ子にもその気が生まれていることに少年は気づいて、にやり。せっかく
のオカズだから料理してやるとばかりに彼女をベッドに突っ伏させ、ワンピー
スの裾を大きく捲りあげた。白いパンティに覆われたむっちりヒップを目にし
て激しく欲情し、肉棒をしごきにしごく。
浅ましいポーズに清純なパンティがまぶしく、肉尻のボリューム感は涎を垂
らさんばかり。イメージばかりで抜いていた少年がオカズにするには贅沢すぎ
るメニューで、
「うあっ」
ビュクン、ビュビュビュッ!
ティッシュでカバーする間もなく、白い精弾が放物線を描いて床に散った。
「だめ、だめえ」
エツ子の悲鳴はオカズにされたのが嫌なのか、それともお手伝いのサガで部
屋が汚されるのを嘆いているのか。
目にするだけで一発抜いて、それでもペニスはいっこうに硬さを失わない。
「まだまだ、出せるんだ。だから」
見入る少年の顔が肉尻に迫っていく。白い逆三角にぴたりとくっつけ、クン
クンと犬のように匂いを嗅ぎ、スーハーと大きく吸っては吐く。生々しい匂い
に鼻腔だけでなく脳髄も犯され、股間が破裂してもおかしくないくらい血液が
集まった。右手でがっしり握って抑えこみつつ、派手にしごきたてる。
「ああ、エツ子さんのパンツ、濡れてる。オカズにされてエツ子さんも感じて
る」
「ひっ」
若さと青さをむんむん発散する少年の欲望の的にされただけでエツ子も感じ
はじめ、パンティに淫らな染みがひろげていた。染みに鼻頭がぶつかり、肌を
こすられて、エツ子は下着の濡れを強く意識させられる。新たな液が割れ目か
ら漏れる。染みた液が気化した濃密な香りで少年は狂わんばかりに興奮してい
く。
暴発しないうちに放つべく、少年は手コキをヒートアップ。興奮度はとっく
にリミッターを振り切っている。
「ううっ、また、また出るよ。ねえ、かけていい? エツ子さんの濡れ濡れパ
ンツを、俺のザーメンでも濡らしていい?」
「やっ、絶対に、あうっ、そんなことは」
「だってもうこんなに濡れてるよ。洗濯するしかないんだから、いいだろ」
待ったなしに逼迫する少年は鼻頭をぐりぐりと秘丘に押しつけた。
淫裂を薄布越しに割られただけでなく、淫核にまで刺激が及んで、
「アアァン」
こらえきれずにエツ子は甘い声をあげて背中を反らせる。秘奥が疼き、ジュ
ンと愛液があふれる。
その声は少年に許可を与えたに等しい。勃起を握る手が加速し、鈴口から先
走りの液がシーツにねっとり垂れ落ちて、本汁も輸精管を着々と満たしていき、
「出るっ、出すっ、ここに」
最後は膝立ちになって亀頭をパンティにこすりつけた。
「ひやあああぁっ!」
鼻がぶつかったよりも強くこすりあげられてエツ子もアクメに飛んでしまう。
ブビュビュビュッ、ビュククッ、ビュクビュクン!
近接距離で、恐しいほどの爆発。次々に飛び出す精弾はパンティにぶつかる。
どろりとした粘液の白が布の色に重なる。
喜悦を満面に散らす少年は射精のあいだに腰を揺すって、着弾範囲をひろげ
た。ワンピースの背中にも、ショートカットの髪にも飛ばしてべとべとにする。
「ああぁ、そ、そんな……服、服までぇ」
エクスタシーに身震いしながら、エツ子はお手伝いとしての役目を忘れず、
洗濯物が増えてしまったことを嘆いていた。
(終)