「ルナ、メノリ……!!」  
シャアラは体を締め付け揺さぶる謎の無数の触手に呻きながら、  
必死で残りの2人の名を呼んだ。しかし、確かな返事はない。  
かすかに悲鳴のような声は聞こえるから、まだ生きているようではある。  
こんなことなら、女の子だけで木の実採取に出るのではなかったと  
後悔する気持ちが溢れてくる。いつもの採取場所でいつもの木の実を  
採るだけだから安全だと、その油断が今の事態を招いていた。  
夢、これは夢?けれどシャアラの体を持ち上げ這い回る触手のネットリとした  
感触は、現実のもので、植物らしきしなやかさと冷たさがある。  
人の指と同じくらいの太さの触手が束になってシャアラの体に絡み、  
手足の自由は一瞬のうちに奪われてしまった。  
シャアラの体は今、完全に足が地を離れ、空中に捧げられている。  
一緒にいたルナとメノリはどこにいるのか、シャアラの視界からその姿を  
確認することはできなかった。下の方から悲鳴のような啜り泣くような  
ふたりの声だけが聞こえる。  
 
「ルナ・・・メノ・・・んぐぅ!!」  
二人の名を呼ぶシャアラの口に、触手が進入してきた。  
服の中にも徐々に触手は進入してきている。  
ともかく口の中をなで回すように動き回る触手を噛みちぎって吐き出そうとするが、  
意外に硬く、シャアラは苦戦した。  
その間に、眼鏡が触手に持って行かれてしまった。  
シャアラの視界が滲みぼやける。  
「イヤァァ……ァァ………!」  
ようやく触手を噛みちぎり、シャアラは悲鳴と同時に触手の先端を吐き出した。  
服の中に入り込んだ触手が、その滑りのある先端で彼女の柔らかく  
デリケートな各部分を撫で始めたからである。  
袖口から入った触手は脇の下を通りその粘液が彼女のまだ膨らみきっていない  
なだらかな胸にネットリとからみついていく。  
その胸を絞るようにシュルシュルと触手は動き回り、シャアラの小さな乳首は  
何本ものその触手に蹂躙され彼女の意思とは関係なく紅潮し膨らんでいた。  
「いやっ………ダメェェ!」  
足に絡みついていた触手もあるものは胸のあたりにまで入り、  
またあるものは足の付け根のもっともデリケートな部分をまさぐり始めた。  
 
幾本もの触手がシャアラのキュロットスカートの裾から進入し、  
粘液でそのパンティを濡らす。触手が蠢くと、  
ビチャビチャクチャクチャと湿り気を多分に含んだ音が立つようになった。  
「っぁあぁ……ヌルヌルして……気持ち…わる……いヒィ!」  
シャアラは耐えきれず目を閉じた。  
それは視界が、眼鏡を無くしたこととあふれ出る涙とで歪まされたからであったし、  
それ以上に、自らの体を蹂躙される様をこれ以上見たくないという逃避であった。  
閉じた瞳からは涙が滝のように溢れ、頬を撫でる触手の粘液と混ざりあった。  
触手はついにパンティ内部へも進入を開始した。  
硬くヌルヌルとした冷たいモノが、シャアラの割れ目をなぞるように動く。  
まだ薄い陰毛が、粘液でじっとりと肌に張り付く感触に、シャアラはぞっとした。  
両足を閉じようと必死に身をよじるシャアラだったが、  
触手はそれを許さず、ますます太股や膝の間にその手を絡めていった。  
「…っ誰かぁ誰か、誰かァ……たすけ……てぇぇ」  
か細い叫びは触手と粘液の擦れ合う音にかき消され、もはや誰にも届かないだろう。  
どんなに涙を流しても、触手が体に進入しようとする動きは緩まることがない。  
 
シャアラの体はすでに触手の粘液がドロドロに覆っていた。  
厚手のシャツも、中の下着も、粘液に濡れて肌にピチャっと張り付いてくる。  
まだ大人に成りきっていないシャアラの割れ目も触手の粘液でズルズルになっていた。  
触手はその形を確かめるようにシャアラの入り口で蠢いた。  
「あっ………だめぇぇぇ!!!」  
シャアラの躰が電撃が走ったようにビクッと跳ねた。  
シャアラの心とは関係なく触手の煽動によってそのちいさなクリトリスが隆起しはじめた。  
触手は容赦なくそこにも接触し、蠢く。  
意図しない快楽に、シャアラは言葉に成らない声を出した。  
「んああっ………い……ヒィ……」  
完全に隆起したクリトリスからの刺激により、  
シャアラの割れ目も徐々にその入り口を開き始めていた。  
シャアラの口から、喘ぐような悲鳴と唾液が顎を伝って落ちた。  
 
心が恐怖で硬く閉じようとしているとき、  
カラダは恐るべき快楽にその身を開こうとしていた。  
シャアラの芯へと通じる割れ目はすっかり紅潮し、  
触手の動きを招くかのようにヒクヒクとその潤いを揺らめかせた。  
「ひぃいやぁ………いやぁあ!!」  
クリトリスへの刺激ですら強烈で、その初めての感覚に  
もう何度も激しくカラダを仰け反らせていたシャアラだが、  
ついに侵入を始めた触手の先端を感じ、大きく叫び声を上げた。  
異形の物体が、自らの体内にツルリ、と入り込んできた。  
排除したいのに、シャアラの割れ目は嬉しげにそれを受け入れた。  
1本、2本。。。もっと。。。  
 
触手を導くように、シャアラの奥へと続く肉壁はキュッキュッと  
収縮し吸い込むように蠕動した。  
そして、強烈な痛みがシャアラを引き裂いた。  
「んああああああぁぁ!!」  
叫びながら、突っ張るように身体を仰け反らせるシャアラは絶望を知った。  
手足の力みも如何なる叫びも、触手には通じない。  
痛みから逃げたくても触手はそれを許しはしない。  
今もまだ、シャアラの中で蠕動し、更なる行き先を求めている。  
激しい痛みの中でも、触手の粘液ではない愛液でもない、  
もっと熱くドロッとしたモノが自分の太股を伝い流れるのがシャアラには分かった。  
血が、出ている。身体が裂かれていく。  
そう理解したとき、シャアラはその恐ろしさから、ついにその意識を手放した。  
 

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