ベルとカオルが食料探しに行っている間、僕らは森の中に泉を見つけた。
小さな魚がいる程度で、獰猛そうな生き物は見当たらない。
思えばここ数日お風呂に入ってないから、匂いとか色々きついものがあった。
ハワードがまず水浴びをしたいと駄々をこねたので、僕とハワードが先に浴びた。
今現在は、女三人と一匹が水浴びをして、その間僕らは岩場の影で待機だ。
ハワードと特に何か話すこともなく…寧ろ話さない方が何事も起こらず上手くいくので
僕もハワードも黙って木の根元に腰を下ろし、ただぼんやりと空を見上げていた。
…木々が風に揺れる。ハワードはつまらなさそうに欠伸をした。静かだ。
なので自然、葉が掠れる音、鳥のさえずる音、水音と共に女子達の会話も耳に入ってくる。
「いいなールナ。そんなに胸あって。…私ももう少し大きくなったらなぁ」
「そうかー?まあ、シャアラに比べりゃちょっと太ってるけどな」
「失礼ねチャコ。でもシャアラの胸、可愛い形してるじゃない。ちょっと触らせてくれる?」
「…えっ、ええ!?ル…ルナァ!!」
「な、おお前達、女同士で何やってるんだ…きゃっ!」
「もう、女同士だからこそ許されるんじゃない。どれ、メノリは程よい大きさで綺麗な形してるわよね。ほら、シャアラも触ってみなよ」
「なっ、何をっ!や、やめろお前ら〜!」
…聞いているこっちが恥ずかしくなってくる。
会話からつい妄想しちゃうじゃないか…あ…やばいっ!ほら見ろ。たってしまった。
「…ったく、何やってんだよあいつら…ん?」
ハワードはうずくまる僕に気付き、ははんと目を光らせた。
「おいおい、なんだお前…もしかしてあの程度の会話でたっちゃったのか?」
「…なっ!ち…ちが…」
「まー僕は実家のメイド達で飽きちゃってるから、あいつらみたいなガキじゃ興奮しないけど…。お前にとっちゃあいつらの会話で十分か」
二の句も告げられぬ僕にハワードは囁く。
「…ちょーっと早いが、お前もいっちょ大人の世界って奴を見てみるか?お前だって妄想するより直に見たほうがいいだろ?この僕が手を貸してやるよ」
「………!」
頭ではいけないことだと知りつつも。見たいと主張する下半身。
悪魔の甘い囁きに、元々知的好奇心が旺盛な上に若すぎる僕は勝てなかった。
ドキドキ。岩場の影から覗いた先の眩い光景に鼻息が荒くなってしまう。
「…す、すごい…」
「…こ、こんなもん、凄いって程かあ?所詮ガキじゃないか。
う、うちのメイド達のがもっと凄いもの持ってたぜー」
と、ハワードは言いながらも、興奮している。…女慣れしてるんじゃないのか?
(…後からベルに聞いた話では、確かにハワードの家のメイドは美人が多いらしいが、
ご奉仕、みたいなのはないらしい。推測するに、彼自身は単にAVやエロ本慣れしているだけなのだろう)
…でも、その光景は僕には刺激が強すぎた。
3、4メートル先。そう、正に目と鼻の先で全裸の女子三人と一匹が騒いでいるのだ。
発展途中ならではの瑞々しい白い肌。…桃色の胸の先端。柔らかそうなお尻。
そして、水面からギリギリ露になってしまっている薄い茂み。
シャアラに至っては一本の毛も生えておらず、ピンク色の秘部が見え隠れしている。
僕は眼鏡を掛け直し、その様に魅入ってしまった。…彼女達の会話も良く聞こえる。
「…ほんと。丁度いい大きさね。これからもっと大きくなるのかしら」
ぷにぷに、メノリのピンク色した胸の先端を突付くシャアラ。
メノリは背後のルナに脇の下から腕を入れられ、ムニムニと胸を揉まれていた。
それだけでもう、僕もハワードも目をギラギラさせていた。
「…あ、ココ、固く尖ってきたよルナ」
シャアラの言葉にカァッと顔を赤らめたメノリは、二人を突き飛ばす。
「…もうっ、お前ら、やめろと言ってるだろう!」
メノリに睨まれ、水の中に尻餅をついたルナは申し訳なさそうだ。
「…ごめん!メノリ…でも、今この惑星にいる女の子は私達だけだから。
私メノリとももっと仲良くなりたくて…」
ルナらしい言葉だ。メノリは顔を赤らめ、やや俯く。
「…だ、だからって何もこんなことしなくてもいいだろう」
「何言うんや。仲良うなるには裸の付き合いからって、よー言うやろー?」
チャコの言葉に納得が行かないのか。ムスッとするメノリ。
「うむ。そうだ常識だな。なんだあの豚猫、ロボットの割りに賢いじゃないか」
「…ちょっと黙っててよハワード」
僕の言葉にハワードもメノリみたいにムスッとしていたが、意外に大人しく黙り込み、
目の前の光景に集中し出した。…これでようやく僕も集中できる。
「そう、そうね、メノリごめんね」
謝るルナ。そこでホッとするメノリはまだまだ甘かった。
「…そうよね、メノリ一人触られるんじゃ恥ずかしいわよね。いいわ。
私達のも触って」
「えっ…えええ!?」
驚くメノリの手に、シャアラの手が添えられ、シャアラの胸に導かれる。
「ほら、私の触っていいよ。…小さくて恥ずかしいけど。これでおあいこね」
むにっ、むにっ。シャアラの小さくも柔らかい胸の感触にメノリは真っ赤になって驚く。
「…ひゃっ…ち、違う!…そういう意味ではなくて…私が言いたいのはだなっ!」
「…でも、やっぱりメノリのもついつい触りたくなっちゃうのよね。胸も脚もこんなに綺麗なんだもん。ヒップラインもほんと綺麗」
すっ、とメノリの白いお尻をルナが撫でさする。
「だっ…だからっ本当にやめ……ふぁあっ」
正面からはシャアラの胸を揉まされ、背後からルナに、白い尻を捏ね回されるメノリ。
始めはふざけ半分だった二人も、普段勇ましいメノリを悪戯することに興奮してきたのか。三人の息が次第に荒くなってきた。
「…はぁ…ル、ルナァ…なんだか…私、変な気持ち…」
「…うん。私も…メノリの声を聞いてたら…なんか…あァ」
「…はっ、や…やめろ…んあぁ」
でも、ルナもシャアラもやめることなど出来ないようだった。
二人の手つきはどんどん荒く、いやらしいものになっていく。
ルナが顔を近づけてくるので、メノリは顔を背ける。ルナは耳を舐めながらそう囁いた。
「…心配しないで。口にはしないから。"初めて"はいつかのためにとっておきましょ」
次第に、いやがるメノリの目もとろんとしてくる。
お堅いメノリはこういうことには慣れてないのだろう。快感の波には勝てないようだった。
「あぁっ!」
突然メノリは仰け反った。シャアラがメノリの尖った乳首を強く吸ったのだ。
それによりメノリの胸が強調され、喘ぎと共にプルンと揺れる。
チロチロ、舌の先で舐め、甘噛みしたり。舌で存分にメノリの胸を弄ぶシャアラ。
片方の手は、メノリの胸をやわやわと捏ね回し、乳首をクリクリと苛めている。
「…あぁ…ごめんね。…やっぱり…私もメノリの胸触りたくなっちゃった…ふあぁ」
「…はあっ。仕方ないわよシャアラ。メノリの身体って本当魅力的なんだもん。ほら…乳首もこんなに綺麗なピンク。真っ白な肌も熱にピンクがかって…。あぁ…ココはどうかしら…」
ルナの言葉に、シャアラがしゃがみこみ、メノリの足の付け根を見上げ、その内腿を開いた。
「…んあぁ…だっ、駄目だ、そこは…!」
メノリは秘所をシャアラに覗き込まれ、ますます息を荒げていた。
「…ふぁ…凄く濡れてるわ…。…綺麗なピンク色が、あぁ…キラキラ光ってる…ほら、ルナも見て…」
「…あぁ、やぁっ、いやぁ」
シャアラは閉じようとするメノリの太腿を開き、ねちゃりと、銀の糸引くピンク色の花びらを、ルナに見えやすいように両手で開いて見せた。
「やぁ…あぁ…ンああ…!ひあぁあぁあ」
「…本当綺麗…。…メノリ凄い…沢山いやらしい水が流れてくるわ。私達に奥まで見られて、気持ちいいのね…」
「あぁっ、ふゥン。ちがうっ…ちが…んぁあッ見るなッ…見ないでぇッ…ぁあ」
ルナの言葉に、メノリはいやいやと首を振りながらも、口元から涎を垂らし、喘いでいる。
恥ずかしさからか目は涙で潤み、顔は燃えるように赤かった。
「嘘。だってあなたのココ、こんなに見て欲しいって言ってる。メノリっていやらしいのね」
「ちが…ぁあっ、ふあぁあ!」
「メノリ、顔を反らさないで、自分のココ見てみて。ほら凄く、いやらしいでしょ…?」
ルナにあごを動かされ水面に映っている己の秘所を見てしまい、喘ぐメノリ。
ただでさえ立ったまま、二人がかりで身体を悪戯されているのだ。
支えになっていた一人がしゃがみこんだものだから、メノリは後ろのルナに腕を回し、上半身の重力を預ける、
丁度、背を反らし、腰を突き出す格好だ。
足は大量の愛液が流れ、快感に耐え切れずにガクガク震えていた。
ヒクヒク戦慄く秘所が丸見えで、快感に腰を前後に揺らすメノリの姿は、普段の硬い彼女からは考えられない程卑猥だった。
「…ふふ…。凄くいやらしい格好してる…メノリ…。それに腰も、足も、ココも、すごくHな動き」
「…うっ、あ…あぁあぁあ」
「…ねぇ気持ちいいんでしょ?こんな誰にも見せたことない恥ずかしい格好、お昼のうちから、それも外で。隅々まで見られちゃうの、気持ちいいんでしょ」
「…あ…あぁあ…んぁあっ!」
ルナとシャアラに言葉で責められ、秘所に注がれる視線にメノリはいっそう喘ぐ。
「…今、もっと気持ち良くしてあげるわ…メノリ…」
ルナの言葉と共にシャアラの指がメノリの秘所にピタリと添えられた。
「やァッ!」
余程、そこへ触れられるのを待っていたのか。メノリはびくん、と腰をわななかせた。
シャアラはピンクの秘列に指を浅く差込み、動かした。
ぐちゅぐちゅと、いやらしい水音が辺りに響く。
ルナも片手でメノリの胸をいじりながら、彼女のピンク色の肉芽に触れた。
「ひあぁあぁああああっ!!」
メノリの嬌声が響く。ルナとシャアラは目を合わせ互いに頷くと、一層強く責め立てた。
「あっ、あっ、ああぁあっ!あああああああああ!!!」
シャアラはしゃがみこんだまま右手の指の動きを一層激しくし、同時に舌も差し入れて愛液を派手な音を立てて吸った。
もう片方の手はルナの秘所を弄り、自分の秘所をメノリの足に強く擦り付けた。
ルナは立ったままメノリの乳首をしゃぶり、右手でメノリの肉芽を強く捏ねる。
絶頂に向かって、三人はただひたすら快感を求め、互いをむさぼった。
「…あぁっ、ルナ、あたしィっいっちゃうっ!!」
「…ふぁあ、あたしもっシャアラ…もうっ…!」
「うぁあぁああああぁあぁあ!!だめっだめぇえぇえぇぇ」
「「「あぁあああああああああぁあぁあぁぁっ――――――!!!」」」
三人の嬌声が森の中に響き渡っていた。
既に岸に上がり、その光景に呆れて溜息を付くロボットが一匹。
「…あー…裸の付き合いって…そういう意味とちゃうんけどなァ…。……ん?」
一人ごちていたチャコは岩場を振り返った。
そして、ことを終えて快感の余韻に浸っていた三人の方へ何か話しかける。表情が固まる三人。
僕らは頭の中が真っ白で、身の危険など考えられるような状態ではなかった。
「す…凄い」
僕は鼻血を抑えながらむずむずと太腿をすり合わせた。
「…あ、ああ……」
目を血走らせ、僕のように所在なげに股を抑えるハワード。
僕らの隣には木の実や魚を手にしたまま呆然とするカオルとベルが。
誰もいないから探しに来たら、僕とハワードがうずくまり何かを伺っていから見てみれば、女子三人のあられもない姿だ。二人とも相当ショックだったようだ。
始めはベルも覗きは良くないと注意してたし、カオルも顔を背けて下らないと呟いてたけど。
結局は彼らも男。女子達の痴態に、食い入るように見入っていた。
三人の情事が終わるのを見て取り、僕らは一斉に息を吐く。
見てしまったのを後悔しているようなカオルとベルを脇目に、僕とハワードは未だ余韻に浸っていた。
「…驚いたなあ…」
「…ああ。まさか、あのメノリがあんな…」
我を取り戻し、それぞれ感想を告げる。
「ルナ…おっぱい結構大きいな…それにシャアラは足が綺麗だし…。メノリはどれにつけても…完璧だ」
「…うーん。でもなぁお前、確かにルナは胸があるけど、ケツがでかいし。シャアラは細いけどぺチャパイ…つーかガキだからなぁー」
僕の顔が、固まる。…後ろにいたカオルとベルもぎょっとしたようにそちらを見つめるが、ハワードだけは気付かない。
「大体メノリは胸もまあまあ、足腰のラインもまあまあだし…感度も良さそうだけどよ。性格がアレじゃあなぁ?
いいもん持ってたって使いようがないじゃないか。女相手じゃ意味ないし。
いいかシンゴ、あれこそ『宝の持ち腐れ』って言うんだよ。持ち主がメノリじゃ腐らせて終わりだろ…うん?」
ハワードが口をパクパクさせる僕を見る。その後ろ、固まってるベルとカオルを見て首を傾げ。
ゆらりと過ぎる影に、ようやくハワードは前方を向き…石化した。
僕達の目の前。服で前を隠した女三人と一匹が、真っ赤な顔で仁王立ちしていたのだ。
「…ハワードやシンゴだけでなく、まさかベルやカオルまでこんなことするなんて…。見損なったわ」
キッと睨むルナ。ジト目のチャコ。泣いているシャアラ。…そして、俯き、肩を震わせているメノリ。
「…覗くなんて…ベルなんて…ベルなんて大嫌い!」
「…シャ、シャアラ…!」
「…最低。カオルのムッツリスケベ!」
「………ぐっ」
「…いけない子にはお仕置きが必要や。なあ?シンゴ」
「…こ、これは、そのっ…」
うろたえるベルとカオル。チャコに襟首を掴まれ、半泣き状態の僕。
だが、僕らはまだマシだった。最も恐ろしいものは…
「…ま、待てメノリ!話せばわかる、な?はっ話せば…」
顔を真っ赤にして、涙目のまま鬼のような形相のメノリ。真っ青な顔で後ずさるハワード。
「…話して貴様がわかったことがあるかあぁぁああぁあっっ!!」
「ぎゃああぁあぁああぁあ!!パァアアァァパァァアアアァァァアァァァ…」
その日、無人惑星の一つの島に血の雨が降り注いだ。
その後。
女同士イケナイ遊びをしていた。それを見られた、見てしまったという
気まずさはお互い残ったものの、どうにか僕らは許してもらえた。
「…もういいよベル、許してあげる。…私達も…その…アレだったし」
「…ありがとうシャアラ。本当にごめんよ」
「ムッツリスケベって言ったのは謝るわ。カオルも男の子だもんね…」
「………すまない」
「まあ、ハワードに唆されたのはアレやけど、若気の至りってことで許したるわ。
もう二度とこんなことしたらあかんでシンゴ」
「…うん。ごめん、もうしない。誓うよ」
普段の身の振る舞いが功を奏し、巻き込まれた形ということもあり、直ぐに許されたベルとカオル。
僕はチャコにお尻100叩きの刑に処されたものの、十二歳という若さからそれで全て許された。
だがメノリとハワードの姿だけがその場に見当たらなかった。
二人が何をしていたのかは誰も知らない。
数時間後二人は森の奥から現れたが、ハワードの頬には真っ赤な手形がついていた。
その割りにメノリの顔といったら…
いや、これ以上ここで述べるのはやめておこう。