ルナが全く無抵抗で横たわっている。
この状態に気付いた時、ベルは思わず喉を鳴らした。
いつも快活なルナ。
ミニスカートから伸びる素足も健康的で、いやらしさの欠片も無いと思っていた。
でも今は……
無防備な状態で肌に貼り付くTシャツ。
濡れてしっとりとした身体。
うっすら開いた唇。
全てが自分を誘っているように思えて、手を伸ばし胸の辺りを触ってみる。
その柔らさに、段々頭に血が昇って来る。
(ルナはまだ目を覚ましそうに無いな)
それにハワードがあの崖を降りられるのも大分先だろう。
その事実に勢い付いてTシャツの下に手を伸ばし、自分とはまるで感触の違う肌に
興奮し、小さな乳首をつまんで弄る。
「…ぅうん…」
ルナが鼻にかかった声を漏らす。
思わず手を離しかけたが、様子を伺うとルナは目覚めそうにも無い。
ベルは熱くなった自分の下半身を晒し、片手でルナの身体をいじりながら
もう片方の手でいきり立つモノをしごき始めた。
「ル、ルナごめん…すぐに…くっ……終わらせる、から…」
呼吸を荒くしながら今度はスカートの中に指を這わせる。
パンティを押し下げ、ルナの太腿の下に肩を差し入れ腰を持ちあげる。
むき出しになったそこを舌と指でなぞりながら、片手はせわしなく動いている。
ルナは意識が無いながらも感じるのか、眉を歪ませ喘ぐような呟きを漏らす。
「あぁ…や…ぁ」
その声を聞きながらベルは更に激しくしごき上げる。
(このまま最後までルナを犯してしまいたい。)
(この細い身体を突き上げてみたい。)
しかし最後の理性が邪魔をして、そして何故かシャアラの顔が浮かんできて
何とかそれだけは思いとどまった。
「くううっ!出る…!!」
やがて高まり切ったベルは、ルナの顔や身体へと思い切り放った。
「ふぅー…」
一息ついたベルは川の水でハンカチを湿らせ、白く汚れたルナの頬や胸をぬぐった。
幸いにもルナの意識はまだ戻っていない。
ハワードも崖から降りられていない。
ベルは先ほどまでの表情から一変して、『イイ人』の仮面をかぶる。
…しかしいつまでイイ人でいられるかはベルにも分からない…。