今日は俺が魚の仕掛けを見にくる当番なのだが  
何故かそこにはベルがいた。  
 
落ちつきなく辺りを見まわし  
人気が無いのを確認したのか、服を脱いで林の中へ入っていった。  
 
何事かと俺はその場へかけより服を掴んで林の中を捜した。  
 
 
茂みの方から声が聞こえてくる  
ベル・・・?  
 
「ハァハァ・・・俺たちはどれだけがんば・・・ハワード・ハァハァ」  
ハワードも一緒なのか?  
取りあえず声のする方へ草木を掻き分けて進んだ。  
 
「おい、ベル!どうし・・・」  
俺は凄まじい衝撃を受けてしまった  
火を起し道具を片手にベルが全裸でのけぞり返っている。  
 
「カ・・カオル!!」  
 
辺りを見まわしてもハワードはいない  
 
「べ・・ベル、取り込み中だったか、また明日電話する」  
俺は気が動転してつい内に秘めた一言を言い放ってしまった。  
 
何分たっただろうか  
気まずい沈黙は続いている  
何故かベルはブリッジした状態のままで俺を見つめている。  
 
「「・・あ・・。」」  
二人の声が重なる、非常に気まずい  
 
「カ・・カオル・・・このことは皆に黙っていてくれないか」  
ベルの表情が強張ってきた、いいかげんその体勢は止めてくれ。  
 
「あぁ・勿論だ・・・このことは誰にも言わな・・・。」  
 
俺が話し終わらないうちに  
「ウッ・・・ハワードォォ!!」  
ベルは何かを吹き出し倒れこんでしまった。  
その何かが凄い勢いで俺の服についた。  
 
俺の開いた口が塞がらない。  
ブリッジするの止めてくれた事だけはいいのだが。  
 
取りあえずこの場を後にしよう。  
 
俺は逃げ様とベルの隙をうかがい後ずさりしようとしたのだが  
すかさずベルは俺のズボンの裾を掴んだ  
 
「大事に使えよ、ハワード」そう言って  
俺に火を起す道具の傍らに置いてあったスコップを渡そうとした。  
 
取りあえず俺は恐かったので受け取ったのだが  
ベルがまだ裾を離さないので振切るのに非常に苦労した。  
 
俺はやっとの思いで林を抜け出すと今度はハワードに出会った。  
 
ハワードを俺を見つけると駆け寄ってきた  
「おい、カオル!ベルみなかったかー?」  
 
俺の顔が凍りついたのを不思議に思ったのか  
ハワードは変な顔をしている。  
 
俺は必死に冷静を装った  
「べ・・ベルならそこの林で・・・オ・オ・オグふぅ」  
声にならない声が出てしまった  
 
「はぁ?何言ってんだ?とりあえずベルはそこにいるんだな!」  
ハワードはニタリと笑うと俺のスコップを掻っ攫い  
林の中に消えていった。  
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・。  
「パァパァァァァアッモゴッ!」  
 
ハワードはそれっきり出てこなくなった。  
取りあえず俺は魚の仕掛けを見て  
皆の家に帰ることにした。  
 
皆の家につくとシャアラが俺に駆け寄ってきた。  
「カオル・・・ベル知らない?」  
またか  
 
取りあえず俺は居場所を教えて魚を渡した。  
俺が部屋に上がってからシャアラがあの場所へ向っているのが見えた。  
 
今日は疲れたもう寝よう  
 
 
 
次ぎの日も散々だった  
朝の食卓ではハワードは何か尻をかばいながら  
ベルのほうを恐る恐る盗み見て怯えているし  
 
シャアラはシャアラで朝飯の果物に名前をつけて  
今の世界情勢について議論している。  
 
ベルはというと俺をずっと見つめている  
瞬きすらしていない、  
 
「みんなっ今日も何時もどうりがんばりましょうねっ」  
ルナが元気一杯に笑顔を浮かべながら食事の号令を出した。  
 
 
もう嫌だ  
耐えられない、コイツらとはやって行けない。  
 

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