この星に住み着いて、もう半年は経っただろうか。  
 最初こそサヴァイヴの言うことなんて信じられなかったけど、ルナが言い聞かせているおかげか、あいつも僕らのことを  
目の敵にすることはなくなった。  
 それでも、時々、ルナ以外の人間の思考パターンに興味があるとか言って僕らに協力を求めてくるけど、生活の面倒を  
見てもらってるんだから、それぐらいは協力している。  
 まあ、生活レベルは随分と下がったけど、それでもこの星に来た当初に比べれば飛躍的に向上した。  
 それもこれも、ルナのおかげか。  
 今では毎日のように自由な時間があって、僕はアダムを引き連れて色々なところを見て回っている。  
 だけど・・・・最近、何かおかしい。  
 ベルとシャアラが付き合ってるっていうのは、二人を見てれば簡単に分かるけど、あの二人じゃない、カオルとメノリの  
態度が最近、おかしい気がする。  
 僕の考え過ぎかとも思ったけど、アダムもそう感じているみたいだ。  
 シンゴにも聞いてみたけど、あいつは研究ばっかりで、何も気付いてはいなかった。全く、これだから子供は。  
 こうなったら・・・・僕が突き止めてやる。真実を。  
 宛がわれている部屋への扉が並ぶ通路を歩いていると、扉の一つが急に開いて、メノリが姿を現した。  
「・・ハ、ハワード・・」  
 ルナの部屋から出てきたメノリは、何をそんなにってぐらい大仰に驚いて、僕を見ている。  
「メノリ、どうしたんだよ」  
「・・ど、どうしたとはっ?」  
「だから、ルナの部屋から出てきたろ? 何か用事でもあったのか?」  
 やっぱり、メノリは何か隠してる。その証拠とばかりに額には汗を浮かべているし、態度もそわそわしている。  
「・・・・そ、そうだ、茶に呼ばれてな」  
「・・・・茶? あぁ、なるほど。それで、うまかったかい?」  
 だけどメノリは黙りこくって、視線を泳がせた後、僕を睨み付ける。  
 
「む、無論だ!」  
 そう言って背中を向けて、自分の部屋に戻っていった。  
「・・・・・・・・・・」  
 やっぱり、怪しい。  
 でも、何か隠してるとしても、何を隠してるっていうんだ? メノリがああも狼狽するなんて、よっぽどのことに  
違いないけど、あいつがそんな弱味みたいなのを持ってるってことなのか?  
 アダムと別れている暇な時間、暇潰しにルナの部屋を監視していると、数日後、またメノリが姿を見せた。  
「よお、メノリ」  
 元気に挨拶しても、相変わらずで、メノリは体を震わせるほど驚く。  
「・・ハワードか。ど、どうした? そんなところで何をしている?」  
「別に。それより、ルナの部屋で何してたんだ?」  
「・・・・・・茶だ」  
「あっそ」  
 メノリの奴、あくまで白を切る気か。  
 立ち去ろうとメノリが体を動かした時、メノリの髪がふわっと浮いた。  
「・・? なあ、メノリ」  
「・・な、なんだ。どうした?」  
 立ち止まって振り向いたメノリに近付いて、首元に顔を近付ける。  
「な、何をしているっ」  
 慌てるメノリの目を見て、僕は素直な感想を言う。  
「なんか、お前の体から変な臭いがするぞ」  
「なっ・・! レ、レディに対してなんてことを言うんだ! 失礼だぞっ!」  
 怒ったメノリは目を釣り上がらせて大声を上げて、床を踏み潰すみたいにして部屋に戻っていった。  
「・・・・・・・・?」  
 
 おかしい。前のメノリなら、間違いなく手を出してきたのに。  
 あいつ、やっぱり何か隠してる。  
 腕を組んで考えていると、またルナの部屋の扉が開いた。  
「・・・・ハワード」  
「・・カオル?」  
 出てきたカオルは、僕を認めるとすぐさま歩き出して、何も言わず部屋に戻ってしまった。  
「・・・・・・・・」  
 あいつが無口なのは前からだけど、それでも前とは態度が違う。  
 何でルナの部屋から出てきたってだけで、そんなに慌てるんだ? ルナの部屋で何かしてるのか?  
 こうなったら、とことん調べるしかないな。ちょうど探検ごっこにも飽きてきた頃だ。アダムには悪いけど、  
僕一人でこの謎は解かせてもらう。  
 でも・・・・具体的に、どうやって調べればいいんだ?  
 メノリやカオルは、あの様子を見る限りじゃ答えてくれそうにないし・・・・と考え込む僕を嘲笑うみたいに、  
またルナの部屋の扉が開く。  
「? ハワード、何してるの」  
 現れたのは、ルナだ。  
 だけどルナは、メノリやカオルと違っていつもと同じ顔だ。全く変わった様子がない。  
「どうかした?」  
「あ、いや・・・・えっと・・ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ」  
「ええ、なに?」  
 
 僕の言葉にも、ルナは平然と答えてくれる。  
 よし、こうなったらルナに聞いてみよう。ルナなら、隠し事なんてせずに話してくれるかもしれない。  
「メノリと、カオルのことなんだ」  
「? メノリとカオルが、どうかしたの?」  
「いや、あいつら、ちょっとおかしいんだ。なんか僕に隠してるんだよ。ルナは何か知らないか?」  
 するとルナは目を閉じて、うーん、と悩みだす。そして、ぱん、と両手を合わせた。  
「し、知ってるのかっ?」  
「うーん・・詳しくは分からないけど、でも、ハワードが直接、その目で確認すれば分かるんじゃないかな」  
「・・・・直接?」  
「そ、直接」  
 そう言ってにっこり笑ったルナの語った計画は、僕にとって望むものだった。  
 それは、つまり・・・・・・ずばり、ルナの部屋に隠れておく。  
 あらかじめルナに部屋に匿ってもらって、どこかに隠れておく。そこにいつものようにメノリとカオルが  
訪ねてきて、何が起こるのかを確認する。  
(・・・・完璧だ・・・・)  
 暗くて狭いクローゼットに隠れる僕は、僅かな隙間から見える部屋の全体を見渡してほくそえんだ。  
 よし、これでメノリやカオルの秘密を暴くことができる。そして暴いた秘密を、アダムに聞かせてやろう。  
 ルナは椅子に腰掛けて本を読んでるけど、もちろんクローゼットに僕がいることを知っている。  
 そして遂に、その時がきた。  
 部屋のベルが鳴ってルナが席を立てば、開いた扉からメノリとカオルが入ってきた。二人とも少しだけ緊張して  
いるみたいで、ルナとは目を合わせているのに、二人で目を合わせることがない。  
「ほら、入って」  
 
 ルナに導かれて、二人はベッドに向かった。  
 ルナもメノリもカオルもベッドの上に座って、三者三様の表情を見せている。  
 ルナは笑顔、メノリは拗ねたような顔、カオルはいつもの無愛想を更に高めたような表情をしている。  
(・・・・何をするんだ?)  
 隙間に目を近付けて、しっかりと現場を見据える。  
「ほら、二人ともどうしたの? そんな緊張しないで。ね?」  
「あ、ああ」  
 明るく振舞うルナに、二人は生返事をする。  
「じゃあ、まずはメノリからしましょう」  
「わ、私からかっ?」  
「いいでしょ。前はカオルからだったんだし」  
「・・そ、そうだな」  
 意味不明のやり取りを交わすと、メノリはじっとカオルの顔を見て、頬を真っ赤にする。  
「・・・・じ、じゃあ、いくぞ」  
「・・・・・・あ、ああ」  
 カオルは両足を投げ出すように座っていて、メノリはその足の間に体を入れると、緩慢な動作でカオルのズボンに  
手を伸ばす。  
(・・な、な、な・・)  
 声の出せない僕を置いて、メノリはカオルのズボンのチャックを下ろすと、たどたどしく男のあれを取り出した。  
「・・・・・・も、もう、硬くなっているな・・」  
「・・・・あ、ああ」  
「ほら、メノリったら、しっかりしてよ」  
「・・・・わ、わ、分かっている」  
 
 メノリが大きく息を呑んで、あれを握った。メノリは珍しいのか、あれを凝視していて、あれが微妙な反応を  
示すたびに握っている手をやや開いたり閉じたりしている。  
「・・・・ル、ルナ、この後はどうすればいいんだ・・?」  
 ルナは二人の側に座って、にこにこ笑ったいる。  
「そうね、唾を垂らして、優しく上下に動かしてあげるの」  
「つ、唾、だと?」  
 目を丸くするメノリに、ルナは何度も頷く。  
「そう。乾いたままで扱いちゃうと、痛かったりするもの。ね、カオル?」  
「・・・・あ、ああ、そうだな」  
 カオルは二人から視線を逸らしていて、相槌だけに専念している。  
「・・・・よ、よし、分かった・・」  
 また息を呑んだメノリが、顔を下げてあれに唇を近付け、口をもごもごとさせる。そして唇を尖らせて薄く開くと、  
そこから泡だった唾液が垂れて、カオルのあれとメノリの手を汚した。  
「・・・・・・こ、これでいいんだな・・」  
 左手で口を拭って、右手を緩やかに上下に動かすメノリに、ルナは大きな頷きで答える。  
「・・・・カ、カカカ、カオルも、その、いいの、か・・?」  
 カオルは声を出さない代わりに、そっぽを向いたまま頷く。  
「・・・・・・・・そ、そうか」  
 
 髪を背中の方にやりながらメノリは言って、扱く速度をやや速める。カオルがほんの微かに体を震わせたが、  
気付いていないらしい。  
「ふふ、そろそろみたいね」  
 今まで提案者だったルナが、メノリのすぐ横に座って、両手を差し出す。  
「・・・・ど、どうしたんだ、ルナ?」  
「カオルがそろそろイクから、受け皿よ。このままだと、メノリの制服にかかっちゃうでしょ?」  
 それを聞いたメノリの耳が赤く染まり、俯いて顔を隠そうとする。  
「・・・・・・そ、そうか」  
 メノリがそう言った瞬間、カオルのあれから、白いものが飛び出した。それは狙い通りとばかりにルナの手の中に  
落ちていき、全てを吐き出すと、ルナの手の中には白い水溜りができていた。  
「・・・・・・いつ見ても、すごいな・・」  
 まだ手を動かしているメノリが呟いて、ルナが声を出して笑う。  
「メノリ、次はあなたよ」  
「わわ、私かっ? い、今、終えたばかりだろうっ」  
「だから、よ。カオルはちょっと休憩。男の子は出したら休憩が必要なの」  
 ルナの言葉を示すように、カオルは下がって、壁に背を預けた。  
「ほら、早く服を脱いで」  
「・・・・・・わ、分かった」  
 
 メノリは目を細めて、衣服を脱いでいく。カッターシャツの下のブラジャーから、スカートの中のパンツまで、全て。  
 ルナは恥ずかしがっているメノリを優しく押し倒して、精液の溜まる両手を、メノリの胸の上で開いた。  
「・・・・・・!」  
 透明に近いそれがメノリの肌の上を滑って、脇腹や腹へと流れていく。  
「・・綺麗だわ、メノリの体」  
 ルナは、精液を延ばすようにメノリの肌に手を滑らせていく。メノリの小さな胸を揉むように、脇腹をさするように、  
腹を撫でるように手を動かすと、ルナの手が滑ったところは精液が薄く輝き、それが光に反射していた。  
 メノリの口からは、ルナの手の動きに合わせて吐息が漏れている。  
「・・どう? メノリ・・」  
「・・きっ、気持ち、いぃ、ぁ、はぁ・・」  
「ふふ、ほんとに?」  
 答えようとするメノリの口を、ルナの口が塞ぐ。  
 二人の合わさった口の間から、絡み合う舌や糸を引く唾液が覗いて、舌を吸い合う音が響く。  
 唇を離したルナの頬が微かに赤くなっていた。メノリの顔はそれ以上に赤くなっていて、ルナの手がどこかを  
撫でるたびに、眉を顰めたり唇を噛んだりと反応している。  
「・・カオル、もう大丈夫?」  
 ルナに呼ばれたカオルは、大きさを取り戻している自分のあれを見て、小さく頷く。  
「じゃあ、そろそろね。メノリ、ほら、体を起こして」  
「・・・・・・ぁ、ああ」  
 
 どこか気だるそうなメノリは、体を起こして、熱に浮かされたような顔でカオルのあれを見つめている。  
 ルナはそんなメノリの後ろに回って、メノリの背中にぴったりとくっつき、両腕をメノリの腋の下に通して、  
両膝の後ろに手を当てて持ち上げて、カオルに対して足を開かせた。  
「・・・・こ、こんな格好は・・」  
「恥ずかしがっちゃ駄目よ、メノリ。カオル、こっちに来て」  
「・・・・・・あ、ああ」  
 カオルは服を脱ぎ、メノリの開かれた足の間に体を入れた。その際、カオルのあれがメノリの太股に触れると、  
二人ともが体を震わせた。  
「・・・・もう、いいのか?」  
 カオルはルナを見て言う。  
「さあ・・メノリ、どう?」  
 耳元でルナに囁かれ、メノリは鼻を啜って、露になっている割れ目を見つめる。  
「・・どう、だろう・・・・ぬ、濡れてはいるが、よく分からん・・」  
「じゃあ、カオル、自分で確かめてみて」  
「・・・・分かった」  
 カオルはメノリの薄いピンク色の割れ目に手を伸ばして、親指でその割れ目をなぞった。メノリが顔を歪めて  
体を引こうとするが、ルナの腕によって身動きが取れない。  
 カオルが割れ目を開くと、そこから透明の液が溢れてきた。  
「どう?」  
 
「・・・・大丈夫だと思うが・・」  
「なら、入れてあげて。ね、メノリ?」  
「・・・・・・あ、ああ、構わん・・・・」  
 それを聞いて、カオルが自分のあれを握り、メノリの割れ目に近付けていく。あれが割れ目に触れて、割れ目は  
簡単に先端を銜え込んだ。  
「・・あ、ああ、入って・・・・・・!」  
 カオルはゆっくりと、腰を進めていく。割れ目は、どんどんとあれを飲み込んでいく。  
「・・・・あ、あ、入って・・は、入っ・・た・・!」  
 すっかりあれを飲み込んだメノリは、目に涙を溜めて、短く息をしている。  
 カオルは、メノリの腰に両手をやって、今度は腰をゆっくりと引く。  
「・・・・ふ、ぅ、あ、あ、あ・・・・」  
 露になっていくあれはメノリの液で濡れており、光を反射させた。  
 ルナは満足そうに笑った顔で、メノリの耳の裏や首筋を舐めて、かと思えば、耳の穴に舌を差し込んでいる。  
「メノリ、どう?」  
「・・・・ぅ、はぁ、ふぅ、さ、最初の頃より・・はぁ、い、痛みは、ない・・」  
「痛くないだけ?」  
 息を切らせているメノリをよそに、カオルはゆっくりと腰を前後させている。  
「・・・・い、いや、ぁ、ふ、ぼぅっと・・す、る・・あ、あ、あっ・・」  
「ふふ、気持ちいいのね。カオルも慣れたみたいだし・・カオル、もう少し速く動いて」  
 
 ルナに促されて、カオルの腰の速度が増す。それに合わせてメノリの声も高さを増していき、二人の結合部からは  
水の擦れ合う音が休むことなく響いている。  
「ふぁ、あ・・あっ、あ・・あっ、ぁ、はっ、はぁっ・・」  
 メノリの聞いたこともない声が、どんどん大きくなる。  
 メノリは自分の割れ目に出入りしているカオルのものを見つめたまま、声を大きく上げて、両手でシーツを握り締めた。  
 カオルも段々と腰を速めていく。ルナはメノリの涙を舌先で拭いながらも、笑っている。  
「・・・・もう、出る・・!」  
 メノリとカオルの体から汗が浮き出る頃、カオルが小さく苦しそうに言った。  
「じゃあ、メノリの顔に出してあげて」  
「・・っ? な、ま、待て、ぁ、はぁっ、あ、あ、あ・・!」  
 メノリがぎゅっと目を閉じると同時、カオルが腰を引いてあれを抜き、中腰になって二度目の放出をした。  
 カオルが手で扱くそれから精液が放たれ、白色のそれは、メノリの目の下や鼻、唇に、垂れ落ちるほど降りかかった。  
「・・・・はぁー、はぁー、はぁっ、あっ・・・・」  
 大きく息を上げるメノリを解放したルナが、仰向けになったメノリの唇に、自分の唇を触れさせた。カオルの精液が  
残るというのに、ルナには躊躇する素振りがない。腰をが抜けたかのように落としたカオルの目の前で、ルナはメノリの  
唇を伸ばした舌で舐めて、目の下や鼻の精液に唇を寄せて吸い取り、最後にメノリの唇に自分の唇を重ねた。  
 その状態で、ルナの口の中がもごもご動き、茫洋とした顔のメノリの喉が震える。恐らく、ルナの口の中に溜まった  
精液が、メノリの喉の奥へと送られているんだろう。  
 
 唇を離したルナが、メノリの乱れた髪を撫でた。メノリは小さく咳き込みながら、荒い息を吐いている。  
「二人とも、どうだった?」  
 ルナはティッシュでカオルのあれを拭きながら、聞いた。  
 だけどカオルもメノリも、まだ虚脱感から解放されていないのか、荒い呼吸を繰り返すだけだ。  
「ふふ。あ、そうだわ、私はサヴァイヴに用事があるんだけど・・・・」  
 ルナが首を捻ると、カオルが無言で頷き、服を着用する。メノリも動こうとはしているが、気の抜けた表情が物語るように、  
体にも力が入らない状態らしい。ルナは微笑んで、メノリの濡れている箇所をティッシュで拭っていく。  
「・・・・・・じゃあ、な」  
「うん、またね、カオル」  
 散らばっているメノリの服を集めながら、ルナはカオルに手を振った。カオルは照れているのかすぐに目を逸らして、  
部屋から出て行く。  
「ほら、メノリ、大丈夫?」  
「・・・・あ、ああ・・すまない・・・・」  
 やっと体を起き上がらせたメノリに、ルナが服を手渡す。  
 メノリはのろのろとそれを着ると、ふと思い出したようにカッターシャツの首元を前に引っ張って、そこから覗くであろう  
自分の胸を覗き見るようにして、鼻をすんすんと鳴らした。  
「? どうしたの、メノリ」  
 ルナが不思議そうに首を捻る。  
「い、いやっ、なんでもない! あっと・・失礼するっ」  
 
「うん、またね、メノリ」  
 ルナがにっこり微笑むと、メノリは虚を衝かれたような顔をして、白さの戻っていた頬をたちまちに真っ赤に染めた。  
 メノリが部屋を出て行くと、ルナは当然とばかりに僕の隠れるクローゼットを見て、歩み寄ってきた。  
 クローゼットの扉が開けられると、室内灯が差し込んできて、ほんの少し目に痛みを覚える。  
「どう、ハワード。二人のこと、分かった?」  
「・・・・・・・・・・」  
 でも、僕には答えることができない。  
 ルナは、僕のズボンの股間の部分が湿っているのを見て、僕に手を差し伸べた。その手を取ると、ベッドに誘導される。  
「出しちゃったのね。ふふ、きれいにしてあげるね、ハワード」  
 そう言うとルナは、僕のズボンを脱がせ、精液でべっとりとなっているあれに指を這わせた。それだけであれは強烈な  
快感に襲われるけど、ルナは構うことなく、中途半端な硬さになっているそれに舌を寄せた。  
 ルナの舌が僕のあれの先端を舐めて、こびりついている精液を拭っていく。僕は腰から這い上がってくる快楽に魅了されて、  
あっさりとそれの硬さを、勃起時の状態にした。  
 ベッドに座る僕の腰のところに、ルナの笑顔がある。  
 ルナは僕のあれを銜えて、銜えた状態で舌を先っぽや棒の部分に這わせて、時に頭を前後に動かし、時に根元に添えた指で  
余った皮を扱きながら、目だけは僕の顔を見上げて、僕の反応を楽しんでいる。  
「・・・・・・・・ルナ・・・・」  
 僕は・・・・・・僕は、明日から始まるであろう刺激的で享楽的な日々を予想しながら、ルナの顔に精液を放った。  
 
        終わり。  
 

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