サヴァイヴでの漂流生活が終わって、もう数ヶ月が経った。
 自分たちの星だっていうのに、戻ったばかりの頃は戸惑うことばかりだったけど、それにも慣れて、今では皆が普通の生活を送っている。

「・・・・うーん・・」
 少し騒がしい教室、机の上に広げられた教科書とノートを前に、わたしは思わず弱気な声を上げた。
「分からないか?」
 すぐ前の席に座って勉強を見てくれているメノリが小首を傾げる。
「・・・・うん、ちょっと」
「そうか。まあ、この辺は特に難しいところだ。慣れるのに時間はかかる」
「・・うん、ありがとう」
 メノリだってわたしと同じで勉強は遅れてたはずなのに、もう遅れどころか、皆よりも進んだところを勉強している。
 それなのにわたしは、メノリに教えてもらっても分からないなんて・・・・。
「シャアラ、落ち込むことはない」
 わたしの顔がそんなに悲壮だったのか、メノリは苦笑するように顔を綻ばせた。そして目配せするみたいに、視線をどこかへ向ける。
 その方向に目をやれば、盛大に机に突っ伏しているルナがいた。
「ああやって開き直のもどうかと思うが、シャアラはよくやっている」
 その、メノリの茶化した言い方に、わたしは小さな笑い声を上げた。
「うん、わたし、頑張るわ」
「ああ」

 メノリは目を線みたいに細くして、明るい笑顔を見せてくれた。
「あん? 二人して、何してるんだよ」
 その時、脇から声がして、メノリと一緒に振り向けば、ハワードが立っていた。
 ハワードの目が、机の上の教科書とノートに注がれる。
「うわ、お前ら休み時間に勉強してんのかよっ?」
「あ、それは、あの・・・・」
「勉強するのは個人の勝手だろう。お前こそ、勉強はいいのか? 前のテストは随分な点数だったようだが」
 メノリが意地悪な笑顔をすると、ハワードの顔が引きつる。
「なっ、何でお前がそんなこと知ってるんだっ?」
「ふん、やはりそうか」
 メノリが、呆れたように鼻を鳴らす。
 ハワードは自分がまんまと引っかかったことに気付いて、頬を赤くした。
「だ、騙したなっ。くそ、次のテスト、勝負だからなっ」
「望むところだ」
 自信満々で頷くメノリを悔しそうに睨んで、ハワードは鼻息も荒く自分の席へと戻っていった。
「・・・・全く、あいつは何も変わってないな」
 早速とばかりに教科書を開いているハワードの姿に、メノリが溜息をこぼす。
「そんなことないわ」
「ん?」
 つい口から出てしまった言葉に、メノリが目を向けた。
 わたしは自分の失言に気付いて、苦い笑みをして首を左右に振る。
「な、なんでもない、さ、続けましょ」

「・・・・? ・・ああ」
 メノリが訝しげながらも頷いて、わたしは再度、頭を抱える問題に取り組んだ。

 ──そんなことない。
 ──以前のハワードは、もっと意地悪だったもの。あんなふうに声をかけてくることなんて、なかったもの。
 ──あんなに優しく笑って、声をかけてくることなんて、なかったもの。

「えぇっ? シャ、シャアラ、ハワードのことむがっ!」
 廊下に響き渡るような声を上げたルナの口を、慌てて押さえる。
「ル、ルナァ・・」
 ただでさえ恥ずかしかったのに、という思いがわたしの声を泣き声みたいに変えた。
 ルナはわたしの真っ赤になっている顔と涙の浮かんだ目を見つめて、口を塞がれたまま、こくこくと頷く。
 わたしが手を離すと、ルナは大きく深呼吸をした。
「ご、ごめん、ちょっとびっくりして・・・・」
 片目を閉じて軽く謝る姿に、私は小さく息を吐く。
「・・・・誰にも言わないでって言ったのに」
「だ、大丈夫よ、まだ誰にもばれてないわっ。私も気をつけるから、ね? だから、続きを聞かせて」
 手を合わせてお願いするルナを見て、それから周りを警戒して近くに誰もいないことを確認して、小さな声で言う。
「・・だ、だから、その・・・・わ、わたし・・どうすればいいのかな・・?」
「どうすればって・・・・」
 ルナは視線を上向けて、天井を見つめた。
「・・・・うーん。私はあんまり、そういうのは詳しくないし・・・・好きなら、告白するのが一番なんじゃないかしら・・?」
「こ、告白って・・・・・・」

 自分の頭の片隅に隠してあって選択肢を露呈させられて、自分の顔がどんどん赤くなっていくのが分かる。
「・・・・わ、わたし、そんなこと・・・・・・」
「そうだわ」
 狼狽するわたしを見兼ねたみたいに、ルナが両手を合わせた。
 わたしは何かいい方法があるのかと、縋るようにルナを見つめる。
「ラヴレターよ」
 ルナは明快とばかりに言った。
「・・ラ、ラヴレター・・?」
「そ、ラヴレター。目の前で何か言うよりは、シャアラに向いてるんじゃないかしら」
「・・・・う、うーん・・」
 確かに、ハワードを目の前にして告白なんて、わたしには出来そうにない。でも、手紙に書くなら、私にだって・・・・。
「そうと決まったら、行動開始。ラヴレターは放課後にでも、ハワードの机の中に入れるのがいいかしら」
「え、え?」
「ほら、シャアラ、早く書かないと。もうすぐ放課後になっちゃうよ」
「え、きょ、今日、渡すのっ?」
「当然。だって、そうしないと、なかなか渡せそうにないもの」
「・・・・・・う」
 ルナの言葉は的を射て、わたしの喉を詰まらせた。
「ほら、早く」
 そう言って、ルナはわたしの背中を押して、机へと座らせた。
 わたしはノートをカッターで綺麗に切って、ペンを持ち、側で嬉しそうに笑っているルナをなんとか自分の席に追い返して、白紙のノートと向き合った。

 放課後、薄暗さが訪れる前の赤い光が、教室に差し込んでいる。

 わたしは即席の封筒を持って、その教室の中に一人で立ち尽くしている。見据えるは、ハワードの席。
 ただ手紙を机の中に入れるというだけなのに、心臓は鼓動を速めて、息をするのにも気を遣うようになっている。
(・・よかった、もしもハワードを前に告白なんてことになったら、こんなものじゃ済まなかったわ・・)
 ルナの提案に感謝しながら、ハワードの席に足を進める。
 手紙の端を強く握って、ハワードの机の中に、そっと手紙を入れる。
「ん? 何してるんだ、シャアラ」
「えっ!?」
 心臓が爆発した、そう思った。
 息をするのも忘れて振り向けば、教室の扉のところに、ハワードが立っている。ハワードは頭を掻きながら、不思議そうにわたしを見ていた。
「・・ハ、ハワード・・?」
「見れば分かるだろ。それより、どうしたんだ? そこ、僕の席だけど」
「え、あ、あの・・・・」
 手紙は、もう机の中に入れてしまった。今から机の中に手を入れて取り戻すのは、いくらなんでも怪しすぎる。
 わたしは何気ない感じで足を前に出して、ハワードの席から離れる。
「あの、ハワードは、どうしたの? こんな時間に」
「ん? ああ、なんかルナの奴が、話があるからって・・・・シャアラ、一緒じゃないのか?」
「・・・・う、うん・・」
 まさか、もしかして、という思いが胸に広がる。
(・・・・もう、ルナァ・・・・)
 最初から、こうするつもりだったんだ。
 わたしはルナの企みに気付いて、泣きそうな気持ちになった。
「ったく、ルナの奴、自分で呼び出しといて遅刻かよ・・・・僕だって忙しいってのに」

 毒ずくハワードの言葉には、まるで悪意がない。
 子供みたいな、駄々をこねるような、柔らかさしか感じない。
「・・・・・・あの、ハワード」
「ん? どうした、シャアラ」
 ハワードが教室に入ってきて、わたしと向き合う。
(・・・・どうせ、明日にはばれるんだから・・・・)
 わたしは息を呑んで、高鳴る心臓を感じながら、ハワードを真正面から見据える。
「ど、どうしたんだよ、シャアラ? 恐い顔して・・・・」
(こ、恐い顔・・・・?)
 そんな顔で言うのは駄目だ、という躊躇いが生まれると、途端に寸前まであった決意が散らばって、わたしは急に恥ずかしくなって俯いてしまった。
「お、おい、ほんとにどうしたんだよ? なんか変だぞ、お前」
 ハワードがわたしの肩に手を置いて、その時、わたしの中で何かが弾けた。
 わたしは足を踏み出して、ハワードの細い体にしがみつくように腕を回した。
「お、おいっ? どどど、どうしたんだよ、シャアラ?」
 慌てている声を聞きながら、わたしは腕に込める力を強くする。ハワードの体が感じられて、わたしの顔は真っ赤に染まっていって、言葉さえも出なくなる。
「お、おい、シャアラ・・・・」
 離れる意思を見せないわたしに、やっとハワードも何か気付いたのか、わたしの両肩に手を置いた。
「・・・・・・ああっと・・・・」
 ハワードの、少し震えた声が耳に落ちてくる。
「・・・・ぼぼぼ、ぼ、僕のこと、が・・その、す、好き、なのか・・?」
 わたしは、ハワードに抱きついたまま頷く。
「・・そそ、そうか、ぼ、僕も、僕も・・・・・・」
「・・・・・・ハワード?」

 言葉の先が気になって顔を上向けると、すぐ近くにハワードの顔があった。わたしはそのことに驚いて、まだ頬を赤くした。
「・・シャ、シャアラ・・・・」
 ハワードもわたしの顔を見つめて、そして顔をゆっくりと近付けてきた。
 思わず止まった呼吸が、唇の感覚を鋭くした。わたしの唇は、ハワードの唇に軽く押されるように塞がれた。
「・・・・・・・・・・」
 時間は動いているのに、まるでわたしたちだけを置いていったような気持ちになった。
 唇を離したハワードは、呆けた顔をしているわたしを見つめて、唾を飲んだ。
「・・シャアラ・・・・!」
 ハワードがわたしをきつく抱き締める。
 それは衝動に駆られた行動に感じられたけど、強く抱き締められると窮屈な心地よさが広がって、わたしもハワードの体に回した腕の力を強めた。
 ハワードの唇が、わたしの唇にぶつかってくる。わたしはそれを受け入れて、目を閉じる。ハワードの唇から舌が伸びて、わたしの唇の中に入り込んでくるのを感じた。口の中で、どちらのかも分からな
い唾が量を増してきて、息苦しさに飲み込んでしまう。ハワードはそれでも唇を離さないで、わたしの口の中で舌を暴れさせた。
 ハワードの鼻息が頬にかかる。わたしも息を止めるのが苦しくなって、鼻で息をする。
 まるで磁力で引き付け合っているような、不思議な窮屈感は、ハワードが口を離しながら大きく息を吸って終わった。
「・・・・はぁ・・はぁ・・・・」
 気だるい苦しさが、わたしの中を満たしていく。
 体温が上昇して、目が潤んでいくのを感じる。目の前のハワードを見ているだけで、心臓を握られているような気持ちになる。
「・・・・ハワード・・・・・・」
 わたしの口から甘えたような声が漏れて、それを聞いたハワードは膝を曲げ、わたしの胸のあたりまで頭を下げた。
 緊張が体を強張らせたけど、じっとハワードを見つめる。
 ハワードはわたしの上着を脱がせると、下着も脱がせて、露になった胸に顔を寄せた。ハワードの息が、わたしの朱に染まった肌にかかる。それだけで声が漏れそうになった。
「・・・・・・はぁ・・」

 胸を握られ、その手が感触を確かめるように開いたり閉じたりすると、わたしの胸は簡単に形を歪めて、中心の突起が痺れていくのを感じる。
 口からは意識してないのに声が漏れて、胸の中の熱さが全身に広がっていく。
 頭がぽうっとなっているせいか、体から力が抜けて、思わずよろめく。倒れるかと思ったけど、背後の机が腰に当たり、支えになってくれた。
「・・・・大丈夫か?」
 ハワードが顔を上げて、心配そうに覗き込んでいる。
 わたしはそれが嬉しくて、涙の溜まった目で笑みを見せる。
「・・・・うん、大丈夫・・・・続けて・・」
 そう言うと、ハワードは喉を鳴らして頷く。
 わたしの胸に唇をつけ、薄く開いた唇から舌を突き出して、わたしの胸をなぞっていく。その途中、舌が硬くなっている突起に触れて、背中が浮くような寒気が走った。その寒気は粟立つような熱さで、
喉の奥から塊のような吐息が溢れた。
 ハワードは、わたしの剥き出しのお腹が震えているのを見たのか、お腹を優しくさすって、頭を下げていく。
 唾液に濡れた唇がお腹をくすぐって、細かな喘ぎがこぼれる。
 ハワードはわたしのズボンと下着を下ろして、露になったそこに顔を近付ける。罪悪感にも似た仄かな期待が胸に広がった。そしてハワードの唇がそこに触れた時、わたしはそこから激しい痺れが走
るのを感じて、舌が震えた。
 ハワードが、わたしのそこを舐めている。
 それだけで、背中の産毛が逆立つような、爪先に力が入るほどの気持ちよさが生まれた。
 舌は、わたしの割れ目に沿って縦に動いて、割れ目から気持ちよさを示すように液がこぼれると、割れ目に舌を押し込むような動きに変わった。
「・・ぁぁ、はあぁ、ああっ、はあ・・・・!」
 抑えられない声が漏れて、教室に響き渡る。
 その音の反響がわたしの恥ずかしさを煽るけど、ハワードは割れ目からこぼれるものを啜ってまで舌を動かしている。
「ハ、ハワード・・・・!」
 それは唐突だった。

 わたしは思わずハワードの頭を押さえつけて、駆け上がってくるその感覚におののいた。でも、駆け上がってきたものは、あっという間にわたしの全身に広がっていき、閉じられている毛穴が開いたよ
うな、何かが弾けたのではと思わせるほどの気持ちよさを感じさせた。
「・・・・・・シャアラ・・・・」
 ハワードが立ち上がって、荒く息をするわたしを見つめる。
 ハワードの口元は濡れていて、わたしはそれをおかしく思ったけど、自分の口からも涎が垂れていることに気付き、恥ずかしくなって目を伏せた。
「・・・・シャアラ」
 俯くわたしの唇に、ハワードの唇が重なる。ハワードはすぐに唇を離して、自分の腰を見下ろすように、視線を下げた。
「・・・・・・・・あ」
 ハワードのズボンの、股の辺りが膨らんでいて、細かに動いている。
「・・・・うん」
 わたしは頷き、机に腰を上げて、真っ赤な顔を横向けてから足を広げる。ハワードはズボンのチャックを下ろして、わたしの腰の間に体を入れてきた。
 わたしのあそこに、硬くて柔らかい、感じたことのないものが押し当てられる。でも、それは割れ目をこするように動くだけで、入ってこようとしない。
「・・・・ハワード・・?」
「・・う、うるさいなっ、僕は初めてなんだよっ・・」
 耳まで赤くしたハワードが、ひねくれた表情をして言った。
 わたしは・・・・・・そういう顔に優しい気持ちを覚えて、ハワードのお腹を両手で軽く制してから、自分のそこに触れる。そして割れ目に両手を添えて、左右に広げる。
「・・・・わたしも、初めてだから・・・・・・」
 あまりの恥ずかしさに言葉も途切れたけど、ハワードは広げられたそこをじっと見つめていて、聞いているようにも見えない。ハワードに見られていると思ったら、そこから液が流れ出るのが分かった。
「・・・・い、行くぞ・・」
「・・・・うん・・・・・・」
 割れ目の中心に、ハワードのものが当たる。そこは、まるでハワードのものを欲しがっているみたいに開いて、ハワードのものを中に入れていく。
「・・・・・・・・は、ぁ・・!」
 全てが入った時、わたしのあそこを強い痛みと充足感が包んだ。

「・・・・は、入った・・」
 呆然と呟くハワードの体に腕を回して、必死にしがみつく。それは痛みのせいか、もっと繋がっていたいせいかは分からなかったけど、今はハワードを抱き締めていたかった。
 体の中で、ハワードのものが震えている。
 その震えが、微かな気持ちよさを生んで、わたしのそこも収縮している。
 ハワードは汗の浮いているわたしの額を撫でながら、ゆっくりと腰を引いていく。体の中から抜けていく感触に、お腹が痙攣しているみたいに震えた。
「だ、大丈夫か、シャアラ・・?」
「・・・・・・うん」
 ──わたしは大丈夫、ハワードのくれる痛みなら全然平気、もっとして。
 それらの言葉を飲み下して、ハワードに唇を寄せる。
 わたしとハワードの舌が絡み合って、それを感じていると、またわたしの中にハワードのものが入ってきた。押し広げられて、体の中から変えられていくような気分に、倒錯した気持ちよさを覚える。
「はぁ、あ、ぁ、あっ・・・・!」
 ハワードはゆっくりと、だけど段々と腰の動きを速めていく。わたしは起き上がっていることができなくなって、机から落ちないよう、ハワードに突かれながら仰向けになる。
 そうすると、さっきまでは中で窮屈そうにしていたハワードのものが、縛りを解かれたように震えて、ますます動きを速くした。
「あ、あ、あぁ、あっ、あんっ・・・・・・!」
 声が抑えられなくなっていく。それぐらい、不思議な衝動があった。
 こんな声を誰かに聞かれたら、と思うだけで顔が真っ赤に染まり、歯噛みするのに声は抑えられなくて、下半身から何かが上ってくるたびに口を開いてしまう。
「・・・・シャアラ、もう・・・・・・!」
 ハワードもわたしと同じように声を漏らした。

 その必死な声が嬉しくて、微かに笑みを浮かべていると、ハワードが腰を引いて、膨らんでいるそれから白いものを飛ばした。
 その、生温かいものはわたしのお腹にかかって、ハワードがよろけると、まだそれの付着しているものがわたしの内股に触れた。
 わたしは、震え続けるハワードのそれを優しく握って、笑みを浮かべる。
 ハワードもわたしを見つめてはにかむように笑って、わたしは背中を浮かして、ハワードは腰を曲げて、唇を重ねた。
 まるで、時間に置いていかれたようだった。

「おはよ、シャアラ」
 朝、元気な声に背中を押されて振り向けば、ルナが片目を閉じて笑っていた。
「ねえねえ、昨日はどうだった? シャアラには悪いけど、ああいうことはやっぱり口で伝えた方がいいと思って・・・・で、どうだった?」
 わたしは並んで歩きながら、昨日のことを思い出して、瞬間的に顔を真っ赤にする。
「わ、ちょ、ちょっと、どうしたの、シャアラ?」
 わたしの側で両腕をばたつかせているルナを見ながら、ふっと視線を前にやると、向こう側からハワードが歩いて来ていて、まだ距離も遠いのに、まるでお互い目の前にいるかのように、笑った。

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