全てが必然だったのかもしれない、そう思うことがある。  
 一体、私たちはどこで間違い、どこで捩れてしまったのか、それを考えたところで答えは出ない。  
 ただ、サヴァイヴから出ることが出来なかった、コロニーに戻ることが出来なかったことが、一つの要因であることは確かだった。  
 
「・・ルナ・・・・!」  
 カオルが低い声を出すと、私の中に入っているカオルのものから、熱い精液が溢れ出るのを感じた。  
 精液は私の中で広がり、カオルが抜くと、私の中からそれがこぼれていった。  
 腰を落としたカオルの、硬さを少しばかり失ったそれを、メノリの手が扱く。  
「まだだ、カオル、まだ使えるだろう?」  
 そう言って、完全に肌を露出させているメノリは、カオルのそれを扱きながら、カオルの耳に舌を伸ばした。  
 四つんばいになっているメノリの、微かに濡れているそこに、シンゴが指を入れている。  
「あ、はぁ・・シンゴ、違う、もう少し奥だ・・・・」  
「う、うん、分かった」  
 シンゴは中指と薬指をメノリのそこに入れて、忙しなく動かしている。その動きに合わせてメノリのそこは水が跳ねるような音を響かせる。  
「あ、あ、あ、あ!」  
 仰向けになっている全裸のシャアラの腰に、ベルの腰が打ち付けられて、シャアラの口からは熱い息が溢れている。  
 
 そしてシャアラの顔の上には、先程までカオルに突かれていた私がいて、私はまだお腹の中に熱いものを感じながらシャアラの開いた唇に自分の唇を寄せた。  
「あ、ルナ、あ、あ・・!」  
 口をつけるとシャアラの熱い息を感じて、私の中にある熱が溢れていく。  
 私はシャアラの胸に舌を這わせていたハワードの、十分に硬くなっているものを銜え込んだ。  
「うあ、あ・・」  
 ハワードの表情が弱々しく歪んで、それの硬さが増す。  
 私は口の中を満たしていくそれを、舌を動かして刺激して、ハワードを昂らせる。ハワードはシャアラの尖っている乳首を吸いながら、小さな呻き声を何度も漏らした。  
「そ、そうだ・・もう少し上、指の先で・・・・!」  
 勃起したそれを扱かれて苦しそうにするカオルの唇に舌を伸ばしたメノリが、シンゴの激しく動く指に頬を染めている。  
 傍から見ればそれは異常な光景なのかもしれないが、それを言えば今のこの状況、それ自体が有り得ないことなのだ。  
 私はハワードのそれの先端、溢れている粘ついたものを舌の先で舐め取りながら、ふと思う。  
 だけど私の思いなんてものは、饐えた臭いの溢れる、まるで退廃の極みといった空気の中では曖昧で、何の意味も持たない。  
 ぱんぱんぱん、と肌の打ち合う音を鳴らしているベルとシャアラ、そして高まっているシャアラの声が、私の考えの無意味さを露呈していく。  
「メノリ・・・・!」  
「ん、あ・・!」  
 頻繁に上下に動くメノリの手に声を上げたカオルが、自身の唇でメノリの唇を塞ぐ。  
 もごもごと動くメノリの頬が淫靡で、唾の鳴る音が場を狂わす興奮を高めて、私の中の理性を取り払っていく。  
 
「ル、ルナ・・!」  
 私の口からそれを抜いたハワードが、私を押し倒し、強引に唇を塞ぐ。絡まってくる舌を感じていると、私の薄く開いているそこに、ハワードのものが入り込んできた。  
 熱い、硬いものが押し入ってくる感触に、私の口から吐息が漏れる。  
「・・ルナ・・・・」  
 だらしなく唾液を垂らす私の胸を軽い刺激が襲った。目をやれば、表情を歪めて高い声を漏らしているシャアラが、小さな手で私の胸を揉んでいる。  
「・・・・シャ、アラ・・!」  
 呼吸のままならない私は、下腹にハワードの硬いものを感じながら、シャアラと目を合わせた。  
 お互いに微笑んで、高い、自然と漏れてくる喘ぎ声を躊躇もなく発する。  
「・・・・ぅ、あ・・! シ、シンゴ・・・・・・!」  
 不意に上がった声はメノリのもので、目をやれば、シンゴの手で犯されているメノリの割れ目からは止め処なく粘ついた液が溢れていて、シンゴが更に指の動きを速めると、メノリは顔を上向けて腰を震わせた。  
「あ、あ、くっ・・!」  
 そして腰を痙攣させたメノリの唇を、カオルの唇が塞ぐ。  
 メノリは強烈な快感に苦しそうに悶えて、それでも尚、シンゴの指を求めるように自ら腰を振った。  
「・・くっ!」  
 加減を忘れたメノリの手で、カオルのものが再び、激しく震えた。  
 粘っこい白濁したものが飛び散って、私の胸に飛沫を浴びせた。痛いほど硬くなっている乳首にそれが触れると、頭の奥が弾けてしまいそうなほどの快感を知った。  
「ルナ、ルナ、ルナ・・!」  
 激しく腰を打ち付けているハワードの手が、カオルの精液で濡れている私の胸を強く揉む。  
 本来なら痛さを感じるほどのそれも、今の私には快楽でしかなくて、私は薄れていく思考力を覚えながら高らかに声を上げた。  
 
「うあっ!」  
 そう言って腰を引いたのはベルで、ベルの先端からは精液が迸り、シャアラの震えるお腹を濡らした。  
「・・ベル・・・・!」  
 シャアラが上半身を起こしてベルの唇に唇を寄せる。  
 ベルはシャアラの唇を受け入れて、お互い舌を絡ませているのか、長い口付けを交わした。  
「・・あ、あの、メノリ・・・・!」  
「・・・・・・ああ」  
 カオルに腰を向けてシンゴに顔を向けたメノリは、シンゴの勃起した、まだ皮の被っているそこに唇を寄せて、舌の先端で露出している亀頭を舐めた。  
「・・あ、ああ・・!」  
 感じたことのない刺激にシンゴが声を荒げる。  
 メノリはシンゴのものを舐めながら、腰を浮かせて、促すように指で割れ目を広がる。するとカオルがメノリのお尻を掴んで、そこに腰をぶつけた。  
「・・う、あ・・・・!」  
 メノリがぎゅっと目を閉じて、口から熱い息を漏らす。  
「ルナ、ルナ、ルナ・・・・!」  
 耳元で響くハワードの息が私を高鳴らせていく。  
 私はメノリの、どちらのものとも知れない液を滴らせているそこに手を伸ばし、小さな突起を指で擦りながら、ハワードの唇を受け入れる。  
 
「ぅあ、ルナ、だ、駄目だ、よせ・・!」  
 メノリの声が高く響いて、そこから更に多くの液が溢れ出る。  
「・・・・ベル、大丈夫?」  
「・・う、うん」  
 ベルの、放出したが故に硬さを失いつつあるそこを、シャアラの舌が舐める。まだ精液の付着しているそこにシャアラの舌が触れると、粘ついたそれは薄く伸ばされ、糸のようになった。  
「うあ、くっ、あ・・!」  
 カオルの激しい腰の打ち付けに、メノリが喘ぎ声を高くする。するとメノリの息がかかったシンゴのものが、敏感に震え、今にも放出してしまいそうな兆しを見せた。  
「ルナァ!」  
 メノリの突起を擦っていた私の耳に、ハワードの声が響き、引き抜かれていく感触の後、顔に熱いものがかかるのを感じた。  
 荒く息するハワードは、顔を歪めて喘ぐメノリを見て、射精したばかりのそれを震わせる。  
「・・・・ルナ・・」  
 不意にシャアラの顔が視界を埋めて、私の唇に柔らかいものが触れた。  
 シャアラの唇は精液の臭いがして、舌が絡まってくると、精液の苦い味を感じた。ハワードの精液が付着するのも厭わず、シャアラは私の頬に頬を重ねる。  
「・・ん、ぐ・・ぁ・・!」  
 まだ達してはいなかった私の、熱くなっているそこに、シャアラの指が伝う。  
 
 途端に高まっていく感覚に、私の口から声が溢れて、シャアラの舌を貪欲に求めた。  
「あ、あ、うあ、あ! だ、駄目、だ・・ま、た・・・・!」  
 激しい肌のぶつかり合う音が、メノリの声を消した。  
「う、く・・!」  
 そしてカオルが腰を突き出したまま動きを止めると、メノリは恍惚と目を開き、舌を出した。  
 その舌がシンゴの先端に触れて、シンゴは呻くとともに精液を放って、メノリの唇を汚した。  
「・・シャアラ・・・・」  
「ぁ、あ・・・・」  
 まだそれをひくつかせているハワードが、シャアラの濡れそぼっている割れ目に舌を這わせる。それだけでは足りず、ハワードは指をシャアラのそこに入れ、乱暴に動かした。  
「ぁ、ぁ、あ、はぁ・・!」  
 荒くなっていくシャアラの唇を私が塞ぎ、ハワードは指を動かし続けて、カオルとシンゴは射精の余韻に浸り、メノリは唇を精液で汚れた顔で舐めている。  
 一体──果たして何がこうしてしまったのか、何が狂ってこうなったのか、私には分からない。  
 だけど、私は今、強烈に襲い来る快感の波に呑まれて理性を失い、その状態を心底から楽しんでいる。  
 恐らく、皆も同じに──。  
 今、私たちは退廃的な快楽に溺れ、いつまでもいつまでも、果て無き底なしの中、喘ぎ声だけを発している。  
 
 

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