「こんな時に家族で見るような目で見るなよ・・・」
「・・・」
「・・・いいか?」
「・・お父様にバレたら、」
「バレないって」
兄さんは、いつもこうだ。
初めてはハワードに無理矢理犯された。あの日は確か、親に私達が兄妹だと告げられた日。直後ハワードは私を連れ出し「好きだ」、と告白した。
最初は「なんで今更」と殴ってやりたかったが、私は「私達は兄妹だ」とハワードに言い聞かせた。認めたくないのは私も同じだというのに。
そうしたら突然人気のない場所に連れ出されて――…まぁそういった、所だろうか。
「もう濡れてる」
ハワードの手が私のそこをなぞる。甘い刺激に息が漏れて、そのうち目には涙が滲んで来た。
「あ、あほっ・・かっ・・・!言うな、ばか・・・っ」
涙で霞んで見える向こうにはハワードがいる。血のつながった、正真正銘の兄。
それを死ぬ程憎んでいても、兄妹という事は変わらない。こんなに好きなのに。
「・・っぁ、んっ」
敏感な場所を優しく撫でられ、私の身体がひくんと跳ねる。だんだん身体が熱くなってきて、頭の中がぼーっとしてくる。
「可愛いよ」
「ば、馬鹿かっ」