【邪アラ君臨偏】  
流砂から生還した二人を皆一様に涙で祝った。  
 
その晩、シャアラはメノリを水浴びの同伴へと頼んだ。  
「それなら私も」  
シャアラの生還を心から喜んだのは、おそらくルナだろう。  
だがそんなルナをシャアラは断った。いつドローンが襲ってくるかも知れない。  
女の子が三人とも、無防備で居るのは危険だと言い  
「ルナは後で、カオルに見張ってもらって入ったほうが良いわ…ね?」  
そう説得させると、メノリと共に湖へと向かう。  
見張りの松明をハワードが願って出た。  
 
怪しい目配せのやり取りを誰も気付いていない――  
 
湖では二人の少女が水浴びをしていた。  
 
「シャアラ、背中を擦ろうか?」  
ヘソの辺りまでを水に浸かりながらメノリが言った。  
「ありがとうメノリ」  
擦ると言っても、指先で背中を斯くだけの形だが。  
同じ様に水に浸かりながらシャアラが言った。  
「砂に飲まれてから、まともに流してないから嬉しいわ」  
メノリの指先が、華奢なシャアラの背中へと触れる。  
 
「こうして生きて会えるのを、皆願っていた、いや…」  
「?」  
「こんな事を言う資格もない…すまなかった…あの時助けられなくて」  
「メノリ…もう良いじゃない、こうして私もハワードも生きて帰って来たのよ」  
「そうだが…」  
「そんな辛そうな顔をしないで…v」  
メノリの言葉を首を後ろに聞いていたシャアラは微笑んだ。  
 
水面を月が、ユラユラと穏やかに揺れている。  
 
「ねぇメノリ…ルナの力ってどうすれば発動するのかしら?」  
「それは、どうだろうか?」  
突然の質問に戸惑った。  
 
「私ね…仮説だけど、もしかしたらルナの仲間がみ〜んな居なくなって  
 一人ぼっちになってしまったら表れるんじゃないか…って思うの」  
「そうなのか…?」  
「試してみなきゃ判らないわよね、メノリにも協力してもらいたいわ」  
 
少しシャアラに、疑問を抱きかけた時だった。  
「う…!シャ…シャアラ…?」  
振り向き様、腕に触れたシャアラからビビ…ッと軽い電流の様なものを感じ  
メノリは意識が途絶えてしまった。  
 
そのまま自分へと倒れ込んだメノリをすかさず受け止めると、無垢な深緑色の大きな瞳に邪悪な色が走る。  
「ハワード、でてきて良いわよ」  
茂みの外から松明をかざしたハワードが顔を出した。  
陸へとメノリを抱えて上がって来たシャアラは、その役割をハワードへと交代する。  
「まずは一人目…」  
金髪の少年がニヤリと笑う。  
 
「うふふ…大丈夫よメノリ、貴方にも私達と同じ様にナノを注入するだけ…」  
草の上に身体を横たわらせた蒼い髪の少女の頬へ  
シャアラはそっと口付けした。  
 
(身体が動かない…一体…)  
全身が鉛になった様だった。  
(わたしは……?あ…っ)  
味わった事のない刺激をメノリは受けていた。  
(何だろう…足の間で…なにかが)  
 
「ハワード、優しく舐めてあげてね。」  
(声…シャアラの…そう言えばさっき…)  
頭のすぐ上でシャアラの声がする。  
シャアラが自分をを膝に乗せ座って居ると言う事が重い思考の中で想像が付いた。  
 
「メノリは初めてなんだから」  
ペチャ…ペチャ…  
「ふふふ…メノリったら気を失ってても、感じているの?」  
(あ…)  
「そうよ、女の子はデリケートなのよ…貴方のナノマシンを注入するには念入りにしてね…」  
前髪にそっと手を添えられる。  
そして私の秘部を舐める…  
「やめ…」  
悍ましい…ハワードが私の…に舌を…。  
 
「やだ…」  
何とか抵抗を試みて股を閉じようとするが力の入らない身体では、  
すぐハワードによってこじ開けられてしまう。  
 
ゆっくり開いた瞼は、まだぼんやりと視界がはっきりしなかった。  
「駄目よメノリ、じっとして」  
母親にあやされる子供の様になるメノリの顔を抱いていた手が  
そのまま胸へと辿る。  
親指で乳首を触り掌全体で円を描く様にして揉みしだかれる。  
「うふふ…こんなに硬くなって」  
「う…」  
 
「メノリ…シュウ…って人が好きだったのね」  
ひざ枕をしながらシャアラが囁く。  
「?」  
「今の私はナノマシンの力で貴方の心が判るの…  
 前に話してくれた時はただの門下生だって言ったけど  
 ずっと想い続けているのね」  
「ちが…」  
重そうに頭を振るメノリにシャアラは続けた。  
「安心して、目を閉じて…貴方を今抱いているのはシュウよ  
 彼に抱かれて居るのを想像するの…」  
(あ…馬鹿な…シュウが…)  
ほんの数日しか一緒に居られなかった、メノリの心に  
強烈に焼き付けられたシュウが頭を霞める。  
 
「貴方を抱いているのはシュウよ…」  
邪悪な深緑の瞳が見下ろす。  
胸を揉みしだく指も、悍ましい恥部の感触もシュウが。  
(違う…そんな事しない…)  
 
膣をヒクつかせメノリのふとももに力が入る。  
湖畔に卑猥な音だけが響く。  
ペチャペチャペチャ…  
「…シャアラ、準備ができた…」  
口元から滴る汁を拭いながらハワードが顔を上げた。  
 
「そう、それじゃ貴方のスピアーをメノリに…」  
「…あぁ」  
無機質な表情で返答し、ズボンと下着をずらすと  
ハワードはソレをメノリの膣へと押し当てた。  
「や…やめて…私にそんな……っ」  
足をぱたつかすが、上に乗られ体重を掛けられる。  
「メノリ、痛くないわ…すごく気持ちが良いのよ」  
もがくメノリの手首をシャアラが押さえ付けた。  
「あぁ……ッッ」  
ズブ…  
 
処女膜に熱い塊が侵入する。  
「ハワード…メノリ、今日は安全な日だから  
 たくさん出しても平気よ」  
「わかった…」  
どうやらナノマシンは、そんな事まで判ってしまうらしい。  
 

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