眠れない――  
 
シャアラが幾度となく心で呟く、寝浸けないのだ  
その理由は簡単  
「(カーオールー)」  
ルナだ、小声だが何を話してるかくらいはわかった  
「ル・・ナ?」  
「(シッ!・・シャアラが起きちゃう)」  
「(・・また来たのか)」  
「(なによその言い方ー)」  
そう、カオルが寝ている時は決ってルナが現れる、しかも  
「(ねぇ・・・・しよ?)」  
「(・・・仕方ないな)」  
ほとんどが男女の営みを始めてしまうのだ  
(ま・・・またやるんだ)  
カオルのベッドにルナが入る、最初はキスから始まる、幾度となく行われてきた行為  
シャアラは二人のこれからの段取りを把握してしまっていた  
(多分、今はディープキスね)  
「・・ん・・・むぅ・・」  
正にその通り  
(そしてカオルがその間にルナの敏感なところを愛撫して・・)  
「んっ・・・んん・・・・」  
(そのあと服を脱ぐの)  
「(フッ・・もう乳首が立ってるぞ)」  
「(やだぁ、カオルってば)」  
(そしたらルナがカオルのを口で奉仕)  
シャアラの言う通り、ルナとカオルは狭いベッド内を音を立てないように動き形を作る  
「(今大きくしてあげるね)」  
「(・・・あぁ)」  
 
(そろそろかしら・・)  
「(もう・・いいぞ)」  
すると二人はまた体勢を変え、正常位の形をとる  
「(・・いくぞ)」  
「(・・・来て)」  
一瞬カオルの唸り声が聞え、そして曇った声が断片的に聞え始める  
「・・ん゛っ!・・・っ・・・・っ・・・む゛っ・・・・」  
ルナが自らの口を手で押さえているのだ、そして水の音だけが聞こえる  
シャアラは見てはいないが、二人が色々な体位を試みているであろうことは予想がついた  
(声の漏れ方が激しい・・きっと後ろからされてるんだわ・・・)  
「ん゛っ・・・あっ!・・んああっ!!・・・・・っ・・んっ・・・」  
(次は多分ルナが上に乗って・・・)  
シャアラにとって二人の性交パターンは手に取るようにわかってしまう  
何せそれほどお盛んなのだ、若いって素晴らしい  
(そろそろ終るころかしら)  
「(・・クッ・・・ルナッ!!・・・イクぞ・・・)」  
「(来て!カオルッ!!)・・んんんんっっっっっ!!!!!!」  
(赤ちゃんできなきゃいいけど・・・)  
そしてシャアラにとってはこれからが本番、ピロートークが始まる  
「(ねぇ、カオル)」  
「(・・・なんだ)」  
「(この前、私がベルに襲われ欠けたことは知ってるわよね?・・・)」  
「(・・・・あぁ)」  
 
(えぇっ!!?ベルが!?・・・・やっぱり)  
なにがやっぱりなのかわからないが、シャアラは更に話を聞く  
「(私ね、カオル以外の人とこういうことするなんて嫌だった)」  
「(・・・)」  
「(でも、大切な仲間のベルが望むならって考えちゃったの・・・)」  
(ルナ・・)  
「(だけどね、ベルの立ってるおちんちん見た時、可愛いって笑っちゃって、  
そしたらベル泣いて出ていっちゃった・・・)」  
「(・・・そうか)」  
なんとも悲惨な話ではあるが襲った身だし自業自得であろう  
(ええっ!?アレで小さいってカオルどれだけ大きいのよ!!?)  
「(ベルに悪いこと言っちゃったかな・・・)」  
「(・・・ルナは優しいんだな)」  
(あっ、二回戦目が始まりそう)  
「(カオル・・・)」  
「(・・・ルナ)」  
案の定二人は熱い包容を交し、心と体も交した  
 
(あっ!?、今日アレするの忘れちゃった)  
 
―end  
 
 
 

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