カオルとこんな風に体を繋ぐのはもう三度目になる。
私達の間に恋愛感情がある訳では無い。
むしろそれはお互いに他の仲間に向けられていたが、お互いに告げられぬ思いを胸に秘めたまま、私達は愛の無い性交を続けていた。
性欲を満たすだけの性交。
それは不純ではあったが私達はお互いを想う相手に重ねていた。
「んっ…」
形だけのキスでその行為は始まる。
大いなる木から少し離れた草原で私はカオルに押し倒される様な体制で地面に寝転がっていた。
もう三度目になるからか、カオルは手早く私のブラウスのボタンに手を掛ける。
ブラジャーがずらされ、外気に胸がさらけ出された。
カオルは片方の乳首を舌先で舐めるように転がし、もう片方を指で押したりつまんだりを繰り返していた。
しばらくその行為をしていたがやがて私の乳首が固くなったのを確認するといきなり強く吸い付いた。
「あっ…ぅっ」
いきなりの快楽に私は思わず声を漏らした。
何度も性交を繰り返していたが、お互い決めた訳でもないのに声を出すことはほとんどなかった。
最低限の会話で事は進められていく。
カオルは乳首を舌で弄りながら右手を下の方へ持っていった。
スカートをまくしあげられ、ショーツの間に手が入る。
間髪を入れずに既に濡れ始めた割れ目に指が差し込まれる。
力仕事をしているからか、カオルの指は骨ばっている。
窪みをカオルの中指が音をたてて出入りしていたが、回数を重ねる事に指の本数は増やされていく。
私が適当に濡れた事を確認するとカオルは指を抜き、舌を離した。
ズボンを下ろす音が聞こえ、既に大きくなったカオルのペニスが出てきて、少し下ろされた私のショーツの奥に無駄な動作一つせずに入れた。
いくら慣らされたとはいえカオルの大きさはきつく、私はできうる限り声を出さないように堪えていたが、いつの間にかそれは快楽に変わり、どちらともなく動き出していた。
パンッパンッと一定のリズムが無音の森に響いている。
私はもう限界に近く、下半身は痛いぐらいの快楽を訴えていた。
「んっ!」
カオルの低い声と共に速攻で抜き取られたペニスから精子が飛び出して私の腹を汚した。
生暖かい感触を腹に感じながら私は不定間隔の呼吸を繰り返していた。
いつもならこのまま、私は近くの小川に赴き、身を清めるだけだった。
いつもであれば。
ガサッと風も無いのに草の音がした。
私は未だ裸体のまま反射的に音の方向を振り向いていた。
そこには私とカオルの想い人。
つまりハワードとルナが呆然と立っていた。
続く